2019年6月22日に公開の映画「劇映画 沖縄」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「劇映画 沖縄」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
劇映画 沖縄が視聴できる動画配信サービス
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劇映画 沖縄のあらすじ
昭和30年、沖縄。アメリカに土地を奪われた島袋三郎は、基地周辺で米軍物資を盗みながら生活していた。米軍の基地拡張が急速に進む中、玉那覇朋子の祖母が戦闘機の機関銃に命を奪われる。人々は抗議の声を上げるが…。(「第一部 一坪たりともわたすまい」)
劇映画 沖縄の詳細情報
「劇映画 沖縄」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
劇映画 沖縄の公式PVや予告編動画
「劇映画 沖縄」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
劇映画 沖縄を無料で見る方法は?
「劇映画 沖縄」を無料で視聴するなら、「Prime Video」「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
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劇映画 沖縄のよくある質問
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Q『劇映画 沖縄』のあらすじはどういうものですか?
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A
『劇映画 沖縄』は、沖縄を舞台にしたドラマ映画で、複雑な人間関係や社会問題を描いています。特に、沖縄における歴史的な背景や文化的な要素を深く掘り下げているため、現地の独自性と普遍性を兼ね備えた作品となっています。
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Q『劇映画 沖縄』に登場する主要キャラクターは誰ですか?
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A
『劇映画 沖縄』には、沖縄に住むさまざまな人々が登場し、それぞれの人生が絡み合うことで物語が進展します。彼らの個性や関係性が丁寧に描かれており、視聴者に深い感動を与えます。
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Q『劇映画 沖縄』のテーマやメッセージは何ですか?
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A
『劇映画 沖縄』は、沖縄の文化や歴史、そしてその中で生きる人々の葛藤をテーマにしています。特に、地域のアイデンティティや交流の重要性について考えさせられるメッセージが込められています。
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Q『劇映画 沖縄』の制作スタッフについて教えてください。
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A
『劇映画 沖縄』の制作には、沖縄にゆかりのあるスタッフが多く関わっており、そのため作品には地元の視点が色濃く反映されています。監督や脚本家も地元出身者が参加しており、リアリティを追求した演出が印象的です。
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Q『劇映画 沖縄』と他の沖縄を舞台にした作品との違いは何ですか?
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A
『劇映画 沖縄』は、沖縄を舞台にしつつも、独特のストーリー展開や深いキャラクター描写が特徴です。他の沖縄を舞台にした作品と比較すると、よりリアルな社会問題に焦点を当てているのが特徴です。



劇映画 沖縄の感想&レビュー
飢餓海峡のようにザラザラした映像が3時間15分も続く壮大な作品。アスペクト比はテレビサイズに近く、洗練された映像美からは遠ざかっており、テレビドラマ的な印象を与える。しかし、そのような画作りが終盤で見事に生きてくる。挿入されるドキュメンタリーフィルムとドラマ部分の画質が一致することで、自然に現実世界と物語が交錯する。導入部は明らかに劇映画的であったものが、徐々に調子を変え、終盤には物語が全てニュースの記録映像だったかのような錯覚を引き起こして映画が幕を閉じる。この手法によって視聴者を現実の沖縄問題に向き合わせることに成功していると思う。
ズームや細かいカット割りが巧みで印象に残る。中盤は教育映画のような雰囲気が強まったのが少し気になったかもしれない。加藤嘉が『神々の深き欲望』で演じていた役と似ている印象を受けた。B52が登場人物の後ろで動いているカットは非常に印象的だ。
『宝島』と同じ時代を描いた作品で、戦果アギヤーが登場する。
冒頭では、日教組、総評、国労の代表者の名前が挙げられ、国名はベトナム、中国、北朝鮮のみが記されたアジア地図が表示される。
思想的な偏りが見受けられるが、我慢して観賞することに。
返還前の街並みや、ベトナムに向かう巨大なB52爆撃機の映像は貴重。ただモノクロであるのが残念である。
豪華なキャストながら、脚本がいまひとつ理解しづらい。
米軍の被害者として描かれるのは、実際に問題視された少女ではなく、おばあさんと黒人ハーフの少年であり、どこか不自然さを感じる。
「沖縄基地問題」
沖縄の米軍基地問題の発生から、当時の展望までを描く作品。
前半は基地の土地接収によって土地を奪われた沖縄の人々を、後半は基地闘争と沖縄の本土返還を切に願う人々を描き、沖縄の人々の闘いを浮かび上がらせる構成だった。
後半には組合闘争やデモ活動などが多く描かれ、当時の団結への注力がよく映し出されていた。長きに渡るこの問題への大きな問いを後世へと残していた。終盤の地井武雄の姿は、ゲバラによく似ていた。
二部構成で、『第1部 一坪たりとも渡すまい』と『第2部 怒りの島』から成る。戸浦六宏が演じるアメリカの手先が物語に彩りを添えているが、195分の長さは少々大変だ。しかし、いくら時間があってもオキナワの苦しみを完全に表現するのは難しいだろう。本作は劇場公開ではなく、読売ホールでの上映となっている。
土地の接収、ストライキ、陰謀が絡むあらすじ。最初は主人公が死ぬ展開かと思ったが、生存してホッとした。暑苦しさと人生のロマンが同時に描かれており、エンタメとしても十二分に楽しめた。あの時代の沖縄をこんなふうに感じられるとは思っていなかったので、観賞してよかった。
第一部 昭和3X年 1955-65
朝鮮戦争後の情勢
ベトナム戦争 1955年~
アメリカの本格的な介入は1965年から
これは非常に価値のある興味深い作品です。舞台は返還前70年頃の沖縄。ベトナム戦争の真っただ中、米軍基地の軍艦や戦闘機、B52爆撃機、夜の繁華街(コザかもしれない)を歩く米兵たち、ドルが溢れる商店街のキャッシャー、数千人規模のデモ行進などが描かれています。しかし、全編がドキュメンタリーというわけではなく、米軍に接収された土地返還を求める運動と基地内で危険な作業をする労働者の待遇改善交渉がドラマとして表現されています。 “土地を返せ”と書かれた幟や鉢巻き、三線と共に歌われる土地を奪われた悲しみが胸に迫り、集まった人々が市場の商品やお金を差し入れる姿に涙がこみ上げます。若者たちが集う夜の浜辺で佐々木愛が歌い踊る様子も美しいです。特に第一部での寡黙なおばあの葬儀や集会の場面には、現地の住民が映し出されています。上手く立ち回ろうとする男を演じるのは名バイプレーヤーの加藤嘉です。予定地の地図を持つ人たちは、五輪や万博にも出てきそうです。戸浦六宏は米軍将校、飯田蝶子は混血児を産んだバーのマダム役で登場します。志を持った役者たちが低予算ながら熱心な演技を見せています。地井武男と混血児ワタルの殴り合いも迫力満点です。一方で、沖縄に関する街頭インタビューでの人々の無関心は、現代にも続いているように思います。最近では「美しい国」の「国民」の声が大きくなり、誇らしいやら悲しいやら。
劇映画として宣伝されているものの、プロの俳優が出演しているにもかかわらず、明らかにドキュメンタリーのような迫力を感じる作品です。
3時間を超える長編ですが、現代ではなかなか制作されそうにない映画なので、興味がある方にはぜひ見ていただきたいです。
戸浦六宏の英語も非常に上手です。
日本返還前の沖縄、その理不尽状態の一端
最近、沖縄の米軍がPFOSという有毒物質を無許可で垂れ流していた問題が露見したばかりですが、この映画は、日本が返還される前の沖縄が直面していた暴挙・搾取・抑圧の一端を、米軍とそれに連なる勢力、日本内部の関係者の協力的な動きの中から描き出しています。正直、私自身は進んで観始めたわけではなく、過酷な事実を直視するのが分かっていて心が折れそうでした。返還前の沖縄の実情にはまだまだ知るべきことが多く、次々と露呈する軍事占領下の理不尽さに沈痛な気持ちになりました。ただし、映画は占領時代の一側面に過ぎないのかもしれません。
当時、米軍を支持する一部の国内勢力の影響力が強く、沖縄の民衆が直面していた苦境は、周囲の反応の中で軽視されがちだったのかもしれません。しかし、戦前の反共運動(赤狩り)への過度な取り締まりが、戦後の米ソ対立下の政策にも影響を与えたのではないかという視点には、考えさせられるものがあります。戦後も自民政権が基地政策を大きく左右し、非自民政権となった時期でも基地関連の政策は米側の影響を受け続けてきたのだろうという現実には、言葉を失う思いです。
もし米軍が沖縄から撤退すれば、周辺の安全保障環境は大きく変わるでしょう。しかし現在の自衛隊の力だけで近隣の大国と対峙できるのかという懸念もあり、巨大な防衛力の整備が再び必要になるかもしれません。安全保障のジレンマは、一朝一夕には解けません。『ここに知恵が必要だ』という聖書の言葉を引くまでもなく、どうすればよいのかを模索する日々です。
長々と書き連ねましたが、本作を通じて多くのことを考える機会を得られたことに感謝します。
012108
内容は長いが、非常に見やすい。エンターテインメントとしても優秀だと思う。地井武男や佐々木愛をはじめとするキャラクターは力強く、画面を暗くすることはない。ただ、中身の問いかけは非常に重い。そして、この問いは今日に直結している。
米軍基地は沖縄だけの課題ではない。たとえば、在日米軍が管理する広大な横田空域についても、一体いつまで続けるつもりなのかと思う。
日米同盟に反対する気はないが、どのようにして国を守りながら、同時に尊厳を取り戻すことができるのだろう。