2009年4月5日に公開のアニメ「シャングリ・ラ」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「シャングリ・ラ」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
シャングリ・ラが視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
シャングリ・ラのあらすじ
地球温暖化を避けるために森林化された近未来の東京。タワー型の積層都市アトラスに住む特権市民と、地上でスコールや地盤沈下に怯えながら生活する庶民との間に格差が広がる中、反政府組織の次世代リーダーである18歳の少女・國子は、アトラスへの反抗を決意する。
シャングリ・ラの詳細情報
「シャングリ・ラ」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
制作会社 | GONZO |
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原作者 | 池上永一 |
監督 | 別所誠人 |
脚本家 | 大野木寛 |
キャラクターデザイナー | 村田蓮爾 石井久美 |
主題歌・挿入歌 | May'n 黒石ひとみ |
出演者 | |
カテゴリー | アニメ |
制作国 | 日本 |
公開日 | 2009年4月5日 |
シャングリ・ラのエピソード
「シャングリ・ラ」の各話タイトルとあらすじを一覧で紹介します。物語の展開や登場キャラクターの変化を振り返りながら、印象的なシーンやストーリーの流れをチェックしてみましょう。
01 | 少女帰還 | ヒロイン・北条國子は地上に置き去りにされた難民たちの希望の星として、女子鑑別所から出所する。街を蹂躙する戦車を相手に國子のブーメランが宙を舞う。彼女の孤独な闘いが始まる! |
02 | 池袋呪海 | 旧池袋地区から砲弾がドゥオモに撃ち込まれる。パニックになる住民たちに國子は事態の鎮圧と調査に向かう。その影で巨額の富を得る少女・香凜が微笑み、従者を弄ぶ平安調の幼女・美邦が現れる。役者は揃った。樹海と化した東京で、すれ違う謎と想いが戦火を呼ぶ……。 |
03 | 天地層造 | ドゥオモと呼ばれた地上。そこで國子たちと共に暮らしていたニューハーフのミーコは宝くじに当選し、超高層建造物アトラスへ移住することになった。彼女(彼?)の夢はアトラスの六本木にニューハーフ・パブ『熱帯魚』を復活させること。夢と希望を胸にアトラスへ足を踏み入れるミーコだったが、そこで待ち受けていたものは!? |
04 | 超秋葉原 | 世界規模で炭素市場が暴落を始めていた。香凜のプログラミングを盗んだ犯人が世界経済をもて遊び始めた。一方、ドゥオモに埋蔵された炭素鉱物を換金してアトラス打倒の軍資金を作るべく、國子は秋葉原に向かう……。 |
05 | 乱心嵐舞 | 秋葉原を歩く國子は、草薙少尉と出会う。政府と闘う者と政府を護る者。互いの立場こそ違えど、求めるものは同じ。互いの思いを確認した二人の前に、爆弾雨と呼ばれる巨大な雹が降り注ぎ秋葉原を破壊していく……。 |
06 | 虚構戦線 | 暴走したオロチによって、炭素経済は崩壊の危険にさらされていた。國子は凪子と共に対策に奔走する。一方、草薙は美邦の待つ月宮殿へ招待される。草薙の持つ剣と美邦の剣が互いに呼び寄せたのか!? |
07 | 悲想恩讐 | 突如あらわれた総一郎の手にかかり、國子は友香とともに女子更正センターに再び収監されてしまう。そこで待ち受けていたのは、アトラス公社の総裁・鳴瀬涼子だった!涼子の執拗なる責め苦が國子を襲う。宿命の対決は果たして……!? |
08 | 口紅無残 | 責め苦に耐え抜いた國子に待っていたのは、「死刑」という最悪の決定だった。“國子死刑”のニュースは日本中を飛び交い、メタルエイジによる必死の國子奪回作戦が始まる! |
09 | 天啓陽月 | 更生センターから脱出した國子が目にしたのは、高速道路上で花見を繰り広げる平安朝風の集団。呆然としている國子たちに向けて小夜子は対戦車ライフルを発射。超絶的な戦闘力を見せるモモコに、小夜子は被検体として興味を示しモモコを連れ去ってしまう。 |
10 | 言霊之剣 | 小夜子による執拗な責め苦を受けるモモコ。しかしその最中、小夜子の悲しい過去にモモコは気がついてしまう。一方、暴走し始めたメデューサは香凜の制御も効かず、その危機はバーチャルからリアル世界へ移行しつつあった。そのメデューサに向けて太陽光発電衛星アポロンがマーシャル諸島沖に台風を人工的に作り出す。 |
11 | 胡鳥夢幻 | いくら富を手に入れても、両親は「彼女」の前に姿を現すことはなかった。しかし謎の少年が香凜の前に姿を現す。香凜の境遇を共に嘆き悲しむが、少年は香凜を外の世界に連れだそうとする。一方、台風の影響によって戦艦・日本武尊が沈没し、草薙少尉たちは海上に浮かぶ木の葉のように救命活動を待つ身となる。 |
12 | 生勢流転 | 総理大臣の地位を手に入れた涼子は、アトラスへの移住計画を完全に凍結。メタルエイジの掃討作戦に乗り出した。そんな最中、小夜子は総理大臣となった「旧友」涼子の下を訪れ、美邦をアトラスの次期党首にと懇願する。一方、國子は秋葉原で大量の武器を購入して、来るべき日に備えようとしていた。 |
13 | 飛行少女 | ついにメタルエイジの総裁として、アトラスと正面対決をする決意を固めた國子。自分の未来は、自分で決めるため。すべての人々を幸せにするために、國子は戦闘機に乗り込んだ。アトラスも、戦闘機や武装ヘリを用いてメタルエイジを待ち受ける。ついに戦いの火ぶたが切って落とされた!! |
14 | 変貌都市 | 上空で、地上で、アトラスとメタルエイジの銃声は鳴り止むことが無かったが、アトラスの猛攻により國子達は散り散りとなってしまう。その國子達の目の前には過去の「東京」が浮かび上がる。それはアトラスの用いる最新兵器「擬態装甲」が見せた幻だった。國子たち混乱する最中、池袋方面から謎の砲撃に再び襲われる! |
15 | 迷走敗退 | 謎の砲撃に襲われた國子。しかしその被害はアトラス側にも及んでいた。さらに東京には有毒ガスも発生。メタルエイジもアトラスも、それぞれの仕業だと憎しみを憶えるが、その発生源が誰もいないはずの「森」からだということが判明する。これは自然から人類への警鐘なのか!? |
16 | 狂乱樹獄 | 国連からの撤退決議に従う國子。これは敗戦なのか!? 心配する周囲の目を避け、國子が向かった総裁室で國子は凪子追放を言い渡す。一方、今までの謎の砲撃は驚異的な進化を遂げた植物「ダイダロス」であることが判明する。國子達はその調査に向かったのだが、途中、武彦が姿を消す……。 |
17 | 暗夜抗路 | 國子に銃口を突きつけたのは武彦だった……。彼の口から語られるアトラスの真の儀式、國子の存在意味、そして武彦が國子に付き従っていた理由……。衝撃を隠せない國子に練馬支部がダイダロスによって壊滅するという知らせが舞い込んだ。 |
18 | 双頭奇譚 | ダイダロス。その悪魔の植物は驚異的な成長速度で街を飲み込んでいく。熱源に対して鋼鉄のような種を発射し、発生ガスは光化学スモッグとなって人々を襲う。國子はダイダロスを倒すため、東京を爆撃で焼き払うことに決めた! そしてその照準にはドゥオモも……。 |
19 | 東京空襲 | 住民をアトラスへ避難させ、國子はついに爆撃機に乗って東京上空へと飛び立つ。ダイダロスの咆吼が轟く上空から、國子はドゥオモに向けての発射スイッチをためらう。その頃、アトラス内部では凪子とタルシャンがアトラス創世の謎を口にする……。 |
20 | 連之調音 | 焦土と化した東京で、國子は草薙と光の筋を見つける。その光は東京中に走り、荒唐無稽な線を描いているかと思いきや、やがて巨大な印を結ぶ。一方、暴走を続けるメデューサは南極大陸に向けて巨大な投資を開始。しかし固有の領土ではない南極への巨額投資が、世界経済を破綻させるきっかけとなってしまった! |
21 | 聖地消失 | 空中要塞タイタンが、香凜の住む秋葉原にその照準をロックした。タイタンから放たれた攻撃は香凜たちネオ・ギルドのみならず、美邦たちをも焼き尽くす業火であった。しかし水蛭子と化したミーコは、自らの命をもって美邦を救い出す。ミーコを殺した相手への復讐に燃える美邦であったが、一方メデューサの止まらない暴走が世界を更なる混沌に陥れていく……。 |
22 | 永遠乃絆 | ミーコへの復讐を果たすため、アトラスの後継者になる意志を固めた美邦は、アトラスへの階段を登っていく。香凜は暴走したメデューサを止めるべく手を尽くすが、その努力ももはや限界を迎えつつあった。一方、國子もメデューサを止めるためアトラスへの階段を登る。そこで待ち受けていたものは……。 |
23 | 崩壊序曲 | 涼子に導かれ、アトラスの心臓部へ向かう美邦。軍事ネットワークに侵入したメデューサは世界各国の核サイロを開こうとする。残された時間はあとわずか。もはや人類に残された選択肢は、アトラスのスーパーコンピューター「ゼウス」を意のままに操れる後継者しかない。美邦と國子、すれ違う想いが世界の命運を握っていた。 |
24 | 理想郷土 | 世界崩壊へのカウントダウンが始まる中、鳴瀬涼子から彼女の真の目的、そのすべて明かされる。ちりばめられた点が線につながった時、倒すべき敵は誰なのか、世界創造の謎、そして未来への鍵が見えてきた!國子は最後の戦いに向けて、ブーメランを握りしめる。すべての人の理想郷土<シャングリ・ラ>を目指して……。 |
感想・レビュー
うーん、経済や政治を描写しているのかな?
少し難しい部分もあったけれど、面白かった。
時代背景や設定は魅力的だっただけに、うまく昇華できず、消化不良を感じてしまう。
SFとナチュラリズムが見事に融合していて面白かったが、ラストが有耶無耶に終わったのがウケた。
メモ
挫折
村田さんのキャラクターデザイン目当てで鑑賞。しかし、『LAST EXILE』と同様に、彼の絵柄はアニメにあまり適していないと感じた。
特に驚きはなく、一度観た後、次回視聴する気が起きなかった。
炭素税という概念は興味深い。なぜ実施されていないのかを考えると、背後には複雑な事情がありそうだ。
炭素税が導入され、緑に覆われた東京を舞台にするディストピア作品。政府は全都民の移住を目指してアトラス計画を進めるが、実際に居住を許されるのは選ばれた者だけ。漏れた人々は地上で爆弾雨と呼ばれる危険な豪雨にさらされ、残酷な現実が露わになる。反政府組織メタル・エイジの総裁の孫・國子は組織には所属していないものの争いの渦中に巻き込まれ、自身の出自とこの世界の成り立ちを知ることになる。
オープニングが魅力的だったためdTVで視聴してみたが、話の流れが途中から取りこぼされる感が強く、難解さに戸惑う場面が多かった。もう一度観れば理解が深まるのだろうか。ディストピアという興味深い題材だけに、科学とファンタジー、経済、さらにはアバターの要素が入り混じり、理解には時間がかかる。心理描写がどこまで描かれているのか、現実か幻想かといった見え方も気になる。登場人物が非常に多く、小説版とは設定や立ち位置が異なるようにも感じられるため、原作を読んだ方が楽しめるかもしれない。好みの題材なので、時間を割いて再読してみたい。
標的は理想郷國子の戦いが描く近未来SFアニメ
原作は池上永一の同名SF小説。風車祭(カジマヤー)やバガージマヌパヌスなどを手掛けた作者で、現在はGONZOが「LAST EXILE」シリーズのスタッフを結集してアニメ化。監督は別所誠人、シリーズ構成は大野木寛、キャラクターデザインは村田蓮爾と、実績豊かな布陣で仕上げられています。
舞台は21世紀半ばの近未来。地球温暖化が加速し、経済市場は炭素へと移行。東京都は熱帯都市へと変貌し、激化する森林化が街を覆います。都の推進する東京再生計画の一環・アトラス計画には、莫大な野望と陰謀が潜んでおり、格差社会の中で反政府組織「メタル・エイジ」総裁の北条國子が立ち上がります。
作品の魅力は、経済と資本の仕組みが物語の核心に深く組み込まれている点。金融リースや市場の動線がドラマと対立を生み、視聴者を未知の経済サスペンスへと誘います。日本のアニメとしては異例の、壮大な金融要素を軸に展開するストーリーテリングは新鮮そのもの。國子はその専門知識と才覚で戦い、成長していく姿が非常に魅力的です。
キャラクターも魅力的。猪突猛進でありつつ、常に思考を巡らせる國子の、元気さと内面の弱さが絶妙に共存します。彼女が見せるブーメランのような戦術は、星天使タケルを彷彿とさせる印象深さ。モモコさんや國仁くんといった登場人物たちとの関係性も、ストーリーを彩る大きな要素です。
見どころは、単なるSFアクションにとどまらず、経済と政治が絡み合う複雑な世界設定。地球温暖化・森林化・都市再生というテーマが、格差と対立、抗争と希望のドラマと結びつく点が圧巻です。中盤でのテンポの上がり下がりこそ若干の揺れはあるものの、斬新なアイデアと描写力で視聴体験を高めています。
総評として、今後も時事性を帯びてタイムリーに語られそうな野心作。エンタメとしての魅力はもちろん、経済と社会の関係性を描く先鋭的な試みにも強く惹かれます。國子を中心とした成長の物語、そして金融が物語を動かす新鮮さを求める人には特におすすめです。
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メイン武装のブーメラン、魅力的ですよね。
物語は複雑であまり詳しく覚えていないのですが、荒廃した地球で緑が豊かなシーンが印象に残っています。この頃はこんなSF作品が多かったように思います。すごく好きなんですよね。
キャラクターたちが皆個性的なのが印象的で、主人公の武器が最後までブーメランにこだわっているのも大きな魅力です🪃
このブーメラン、性能が高すぎるんですよ。
オープニングの「キミシニタモウコトナカレ」はMay’nの曲の中でも特にお気に入りで、今でも頻繁に聴いています。サビの入りが最高で、「どんな場所からで〜」の最初の部分も作品の雰囲気とばっちり合っていて、とても好きです。
点数内訳
世界観:4
ストーリー:4
キャラ:3.5
音:4
映像:3.5
スコア:3.8
理由は分からないけれど、どうしてか好きなんだ。定期的に思い出す。
話は難解だけれど、登場人物はみんな懸命に生きている。モブは何となく生きているけれど。
温暖化の影響で東京は熱帯化。炭素排出量を基準とする格差社会が広がる中、レジスタンスのリーダー・國子の反乱の物語が幕を開ける。
このSF感、たまらない。世界観は緻密に作り込まれており、キャラクターはみんな魅力的。ストーリーは複雑で理解が難しい部分もあるけれど、まずは最強キャラの活躍を覚えておけばOK!(笑)
#SF #ブーメラン #LGBTQ
SFアクション作品です。
過剰な温暖化対策の影響で、近未来の東京はほとんどが森林に覆われてしまいました。選ばれた市民だけが住むことのできる要塞都市「アトラス」。かつての大都市は反政府組織「メタルエイジ」の活動の舞台となり、さらには「経済炭素」のデイトレーダーである「カーボニスト」たちが存在します。
劇中では多くの専門用語が飛び交い、主人公の少女・北条國子が特製の巨大ブーメランを武器に大暴れします。
中盤までは非常に面白い展開です。
エンディングは若干ハッピーな雰囲気を醸し出していますが、その過程を考えると倫理観に疑問のあるストーリーだと言えるでしょう。とはいえ、インモラルな価値観を提示することが目的ではなく、単に面白さを追求した結果、展開がやや不条理に感じられる部分もあります。その偏った展開が逆に私には魅力的に映ったりもします。(もちろん、破綻を恐れない結果、実際に破綻しているのですが。)