1985年3月30日に公開の映画「砂の惑星」を今すぐ視聴できる動画配信サービス（VOD）を徹底紹介。この記事では「砂の惑星」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
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砂の惑星のあらすじ
遥か未来、人類は三つの勢力に分かれていた。公爵レト・アトレイデスは、皇帝シャッダム4世から砂漠の惑星アラキスを新たな領土として与えられた。しかし、皇帝は公爵の人気を恐れ、彼を排除しようと襲撃を仕掛ける。レトの妻と息子は砂漠へと逃げ延びた…。
砂の惑星の詳細情報
「砂の惑星」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | デヴィッド・リンチ |
|---|---|
| 脚本家 | デヴィッド・リンチ |
| 出演者 |
|
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | SF |
| 制作国 | アメリカ |
| 公開日 | 1985年3月30日 |
| 上映時間 | 137分 |
砂の惑星の楽曲
「砂の惑星」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- サウンドトラックDune (Original Motion Picture Soundtrack) TOTO
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砂の惑星の感想＆レビュー
原作は未読だけどデュニ版は観ている。リンチは間違いなく好きな映画監督の一人だが、正直な感想は『リンチって、色を抑えた表現でもちゃんと作品を作れるんだ』という驚きだった。
出演女優陣の顔立ちを筆頭に随所にリンチっぽさを感じつつも、作品としては王道の展開だった。
ギルドのスピーカーの声はおそらくリンチ自身が担当していたはず。実際に出演していたし、スピーカーとして自分の声で語るのが彼の好みなのだろう。
展開はテンポよく進み、チュニと関係が進む描写もあっという間。切抜デューンのような印象を受けた。
デュニ版で母親描写がやたら多いのは、単なる作風の癖なのかもしれない。自然と母親像の強い男、それがデュニだ。
このキャラは誰が演じているのか、デュニ版と比較して観るのも楽しい。
サンドワームがトレマーズ風なのも良い。衣装やセットも、良い意味で猥雑ですごく魅力的。
マクラクラン演じるポールもすごく良い。観るとシャラメ主演のリンチ作品も観てみたくなるが、それはもう叶わないのが寂しい。
おもしろポイントは、いつもドヤ顔のスティングと、ところ天の助のようなシールド描写。
デュニ版の新作もとても待ち遠しい。
余談だが、新日本プロレスにオスカーロイベという選手がいて、彼の顔がマクラクランに似ている気がするのは自分だけだろうか？
ところ天の助のようなシールドが展開されるたびに大笑い。
スティングがドヤ顔を決めるたびに大笑い。
この作品は、壮大な叙事詩を一作に凝縮しようとする試みが、脚本構造の歪みとしてそのまま刻み込まれている。
前半はギルド航海士の変形と交渉の局面から始まり、設定開示と作中説明に画面が圧迫される。
レト公爵の暗殺とハートプラグによる支配の可視化は、制度的暴力を一瞬だけ示すのみで、深掘りされることなく過ぎ去る。
スティルガーとの接触と「ウィアーディング・モジュール」訓練の飛躍は、人物の動機や共同体の描写を省き、急速に神話的勝利へと進行する。
終局はフェイドとの決闘と降雨で閉じられるが、その結末はカタルシスではなく、むしろ唐突な短絡として響く。
思想の層は、資源と信仰の構造批判よりも「奇跡の直截化」に傾いている。
ベネ・ゲセリットの「声」は操作や洗脳の技術ではなく、神秘的な力として描かれる。
「声」を術としてではなく神秘として捉える選択は、権力と言語の結び目を解体する代わりに、救済の熱へと回収してしまう。
降雨という即効の奇跡は、生態改変に要する時間と共同体の営みを消去し、政治を詩句へと短絡させる。
寓話としての強度は残るものの、政治的時間を短絡させた代償は明確に残る。
映像はリンチ独自の悪夢的想像力に支えられている。
バロ男爵の膿にまみれた皮膚や浮遊する身体、毒猫の拘束具に強いられる拷問、ギルド航海士の変態は、支配を生理の次元へと引きずり下ろす。
ギルド航海士の水槽越しの肉塊と、ハートプラグで従者の命を摘み取る所作は、制度を論理ではなく身体的恐怖で表現する。
全編の映像は壮麗さよりも異形性を前面に押し出し、砂漠のスケールよりもグロテスクな身体と機械装置へ視線を誘導する。
この選択は、政治神話の視覚化を放棄する代わりに、悪夢的寓話としての強度を与えている。
人物造形は葛藤よりも役割に傾く。
ポールは早い段階で救世主として位置づけられ、内面の揺れは省略される。
ジェシカは母と修道会の二重役割を担いながら、葛藤は表層的に処理される。
皇帝の権力基盤やフレメンの共同体構造も背景に退き、物語は「選ばれし者が奇跡で世界を変える」という単線的構造に従属する。
オリエンタリズム的意匠の消費と、1980年代ブロックバスターに特有の宗教的高揚が重なり、装飾と思想の断層が作品全体を覆う。
私の見解では、この映画は「政治神話の映画化」ではなく「超自然的寓話の映画化」として読むべきだと考える。
制度や社会構造を批判的に描く力は削がれたが、悪夢的イメージの断片は観客の記憶に強く残り続ける。
寓話の強度と政治的射程の縮減、その矛盾こそがリンチ版『デューン』の本質である。
この映画は解放の物語を閉じるのではなく、奇妙な後味として観客の胸に沈殿し続ける。
ようやく観られた！
DUNEはドゥニ・ヴィルヌーヴ版から入り込んだ自分にとって、デヴィッド・リンチ版はテンポが速く、要点がすぐに伝わる作りだった。結果、内容はスムーズに入ってくる分、ドゥニ版と比べるとあっさりしていると感じた。
有機的な不気味さと、テクノロジーや建築、衣装の美しさが印象的。ハルコネンはおもちゃの人形のようで、ちょっと笑ってしまう場面も。若い頃のスティングはエネルギーに満ちていた。
シールドの表現は40年前のCGとしては難があった気がする。パグが無事だといいな
時間が足りるかと心配したが、えっ、という勢いで終わってしまい驚いた。あと30分長くても構わないから後半ももう少し丁寧に描いてほしかった。ドゥニ版では次作で3時間を要するであろう尺を、リンチ版では約5分程度で終わらせていた。
唯一のリンチSFアクション超大作。圧倒的な映像と世界観を体感せよ。
こんなエグいSF、見たことがない！
監督のリンチ感が全面に押し出された世界観は、観る者の解釈次第で広がっていく。
スクリーン上の細部にも徹底したこだわり。内装・装置・衣装がギラつき、ゴテゴテとした質感が印象に残る。
やはり細かなディテールまで光る点が魅力だ。
スペシャルスーツの着こなしを見逃すなシーンが見どころ。
あのむしゃっと食べる場面も記憶に残るポイント。
カイル・マクラクランの存在感、スティングの魅力、そして007のおばさん役の良さも光る。
立体的カクカクシールド、鋭利なチクタク鋼鉄メカ、巨大ワームの戦いなど、アクションシーンはすべて見逃せない。
久々に劇場で観られて嬉しい、劇場公開作としての価値を再認識。
これは劇場で観るべき一本。砂の惑星ファンなら、リンチ派・ヴィルヌーヴ派・ホドロフスキー派、あなたはどの視点で楽しむ？
新作を先に観たんだけど、鼻栓や昆虫型の機械みたいな要素が結構似ていた。マクラクランは美しかった。
ヴィルヌーブ版を鑑賞したので、カルトと呼ばれるこちらも見てみました。おそらくヴィルヌーブ版を知らなかったら、内容が理解できなかったと思います。
ところどころに面白いビジュアルが見られますが、全体的には少し辛い印象です。最後のサンドワーム大作戦は良かったものの、ナウシカ世代としては、昆虫を戦闘に利用することに対してどうしても罪悪感を感じてしまいます。
公開時には賛否両論ありましたが、個性的な登場人物たちの陽気なやりとりが魅力でした。リンチ監督の作品だと身構えていましたが、思いのほか分かりやすいストーリーで楽しめました️ ありがとうございました #身構えてカツラを装着する若頭軍団
序盤は導入的な場面が多く、途中で総集編みたいに感じる箇所もあるが、思っていたより完成度が高い。ハルコンネン男爵のデザインや、フェイドの全裸シーンを含むハルコンネン周辺のキャラには狂気じみた描写が多く、悪夢を見ているような不気味さを味わえる。序盤で登場するギルド・ナビゲーターらしき存在のシーンは特に印象深い。画面に少しだけ映るパグ犬も可愛い。
当時の技術が表現力に追いついていない感は否めないが、戦闘シーンで直方体の物体に囲まれたデザインは、一周回って新鮮で格好良かった。ギルド・ナビゲーターの不気味で芋虫のようなおじいちゃん風のデザインは秀逸だった。内容には謎めいた要素が多く、掴みどころのない部分もあった。ドゥニ・ヴィルヌーヴ版も観る予定だ。あと、スティングがパンイチ姿だった。