2012年1月28日に公開の映画「麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜が視聴できる動画配信サービス
現在「麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜」を視聴できる動画配信サービスを調査して一覧にまとめました。以下のVODサービスで「麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜」が配信中です。
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麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜のあらすじ
東京・日本橋の麒麟像の前で胸を刺されたまま8分間も歩き続けた男性の遺体が発見される。しかし、容疑者とされた青年は逃走中の事故で意識不明に。被害者の不可解な行動に疑問を抱いた刑事・加賀恭一郎が捜査を進めると、やがて意外な真実が明らかになる。
麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜の詳細情報
「麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
感想・レビュー
## 麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜(2011)批評
### 作品の完成度
東野圭吾の「加賀恭一郎シリーズ」の劇場版第二作で、連続ドラマ『新参者』の続編に位置づけられています。単なるミステリーではなく、事件の背後にある人々の「絆」や「親子の情愛」に焦点を当てた人間ドラマとして高い完成度を誇ります。
複雑な殺人事件の真相を描くために、複数のキャラクターの視点と過去のエピソードを交差させる手法が用いられ、加賀恭一郎の丁寧な捜査を通じて物語が進行します。その過程で被害者や容疑者、その家族の苦悩が掘り下げられ、観客の感情を強く揺さぶります。
謎解きの巧妙さと感動的な真実の提示が、東野圭吾作品の強みを活かし、映画としてのスケールと感動が両立しています。一方で、多くの要素が詰め込まれたため、物語後半での複数事件のつながりがやや強引に感じられる部分もあり、ミステリーとしての論理性よりも情感の重視が強調されています。
### 監督・演出・編集
監督は、テレビドラマ版と同じく土井裕泰が手がけています。ドラマシリーズから受け継がれたウェットな情感と、日本橋の情緒ある風景を融合させた演出は本作でも引き続き発揮されています。特に、日本橋の「麒麟の翼」のシンボリックな描写が、物語のテーマである「人が信じる心」と「真実への希求」を視覚化しています。
ストーリーは、重厚な事件展開と過去の回想を巧みに融合させ、テンポよく深みのある物語を構築しています。特にクライマックスシーンでは、加賀の真相解明と中井貴一演じる青柳武明の行動の背景が明かされ、強いカタルシスと感動が生まれます。
### 脚本・ストーリー
脚本は櫻井武晴が手掛け、東野圭吾の原作が持つ緻密な謎解きとヒューマニズムを見事に映像化しています。事件捜査が進む中で、被害者の不可解な行動の裏にある父子の絆に関する物語が描かれ、加賀の信念「死んでいく者のメッセージを受け取るのが、生きていく者の義務」に基づいています。このため、物語は単なる犯人探しを超え、登場人物たちの心の救済を描いています。
ただし、物語の中心である八島冬樹に関連する事件と青柳家の問題がややドラマティックに過ぎるという意見もあります。現代社会の親子の断絶やいじめ、ハラスメントといったテーマも含まれ、単なるフィクションではありません。
### 映像・美術衣装
日本橋や人形町の下町情緒を反映した街並みが舞台で、都市の光と影を美しく捉えた映像が特徴です。特に、日本橋にある麒麟像は事件の象徴として神秘的で悲劇的な雰囲気を醸し出しています。
美術面では、日本の伝統的な街並みを保ちながらも、事件現場やキャラクターの居室のディテールにこだわり、物語のリアリティを高めています。衣装については、主要なキャラクターである刑事や被害者家族の感情や立場を反映した、リアルで抑制の効いたトーンが中心です。
### 音楽
音楽は菅野祐悟が担当し、事件の緊張感を高めつつ人間ドラマの感動を深める情緒的なスコアが印象的です。主題歌はJUJUの「sign」で、切ないメロディと歌詞が物語のテーマに寄り添い、エンディングで観客の感動を一層引き立てます。
### キャスティング・役者の演技
**主演**
阿部寛(加賀恭一郎役)は、長身と彫りの深い顔立ちで原作キャラにぴったりであり、冷静沈着な推理力を持ちながらも、事件の背後に潜む人間の悲しみに寄り添うキャラクターを見事に演じています。特に、真実に到達する際の語り口は圧巻で、キャラクターの深みを高めています。
**助演**
新垣結衣(中原香織役)は、恋人の無実を信じ、真実を求め続けるヒロインを演じ、一見華奢ながらも内面的な強さと恋人への愛情を繊細に表現しています。溝端淳平(松宮脩平役)は、加賀の従弟であり、若手刑事として捜査に参加し、熱意を持ちながら成長していく姿を誠実に表現しています。松坂桃李(青柳悠人役)は、被害者の息子であり、複雑な心情を内向的な演技で演じ、物語の感動を引き立てます。
中井貴一(青柳武明役)は、不可解な行動を取りながら物語の真のキーパーソンとして、感情表現の少ない中でもその一挙手一投足で物語を語ります。彼の最期が明かされるシーンは観客の涙を誘い、作品のヒューマンドラマとしての価値を一層引き上げています。
### 受賞歴
第36回日本アカデミー賞で松坂桃李が新人俳優賞を受賞しました。
*監督*: 土井裕泰
*脚本*: 櫻井武晴
*撮影・映像*: 山本英夫
*美術・衣装*: 金勝浩一
*音楽*: 菅野祐悟
*主題歌*: JUJU
今作は、豊かな人間ドラマと緻密なミステリーを両立させた、感動深い作品として記憶に残るでしょう。
名刑事加賀恭一郎シリーズの劇場版第1作。ネタバレを避けつつ語ると、殺された男と容疑者、それぞれの事情が次第に浮かび上がり、胸が締めつけられるようなせつなさが広がります。
この作品には、中井貴一が演じる死者の息子役として若き日の松坂桃李、容疑者の彼女を演じる新垣結衣、松坂の同級生役には現在大人気の菅田将暉と山崎賢人が出演。当時はまだ無名に近い彼らの演技も、今となっては貴重な記録として映像に刻まれています。
個人的にはこのシリーズの中で特におすすめなのが『赤い指』です。
今になって振り返ると、キャストが本当に豪華だった。東野圭吾原作というだけあって、ストーリーもしっかり作り込まれている。
新参者ドラマを観てからの感想。初見でも完成度の高さに驚く。キャストが豪華なのはもちろん、現在も主役級の俳優がずらり。水泳事故が事件へとつながる展開には思わず引き込まれる。登場人物は誰もが欠かせない存在。#えりあんど鑑賞2025
相変わらず展開の推理は面白いけれど、二つ目の事件とのつながりはやや弱い。原作の小説を読んでおけば、見え方が違ったかもしれない。
中井貴一さんの迫真の演技に圧倒された。向き合えなかった父と息子の結末はあまりにも悲しく、胸が締めつけられる。加賀恭一郎シリーズの父親たちはいつも不器用で、まっすぐだからこそ壮絶だ。加賀自身が父と向き合ってこなかったからこそ、最後にゆうとくんへ語りかける姿の背後には、強い想いが深く宿っていた。あの一言が、数学教師に正しい公式を教えるよう促す役割を果たし、物語の結末をすべてつなぐのも見事だ。
切ないな
本当に胸が痛む
加賀さんの頭の良さには驚かされる。劇団ひとりに数学の公式について最初に伝えたのはすごいな。
水泳のリレーのメンバーも熱い面々だったね。
中井貴一さんの演技が本当に素晴らしかった。切なさや辛さが胸に響く瞬間が多く、もう一度やり直すことはできないと感じました。それでも、前に進む勇気を与えてくれる彼の存在がとても大きく、偉大に思えました。穴の開いた靴下ですら愛おしく、守りたいと思わせる作品でした。責任を持つということについて、深く考えさせられる内容でした。最後に、やはり中井貴一さんの素晴らしさは際立っていました。
映画版はスケール感が光っていた一方で、ミステリーの部分は少し物足りなさを感じた。とはいえ、ドラマと同じく温かなストーリーが心に残る作品だった。
いくつもの出来事が重なって起きてしまった事件の真相は、あまりにも重くて胸がつらい。東野圭吾のストーリーは本当に心に深く響く。