2005年3月12日に公開の映画「カナリア」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「カナリア」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
カナリアが視聴できる動画配信サービス
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カナリアのあらすじ
カルト教団に参加した母に連れられ、弟と共に教団の施設で育った少年・光一。教団がテロ事件を引き起こして解散し、光一は施設に残されることに。しかし、彼は祖父母に引き取られた弟を取り戻すため、脱出を決意する。その途中で、援助交際をしている少女・由希と出会う…。
カナリアの詳細情報
「カナリア」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | 塩田明彦 |
|---|---|
| 脚本家 | 塩田明彦 |
| 出演者 | つぐみ りょう 井上雪子 品川徹 戸田昌宏 水橋研二 甲田益也子 石田法嗣 西島秀俊 谷村美月 |
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | ドラマ |
| 制作国 | 日本 |
| 公開日 | 2005年3月12日 |
| 上映時間 | 132分 |
カナリアを無料で見る方法は?
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カナリアのよくある質問
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Q映画『カナリア』のあらすじはどのような内容ですか?
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A
映画『カナリア』は、1997年のカルト事件の末に離れ離れになった幼い兄妹が再会を果たそうとする旅を描いた作品です。彼らは過去のトラウマと向き合いながら、互いの絆を深めていきます。
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Q映画『カナリア』の主要な登場人物について教えてください。
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A
『カナリア』の主要な登場人物は、兄のコウイチと妹のユキです。コウイチは保護施設から逃げ出し、ユキを探す旅に出ます。彼の強い責任感と妹への思いが物語を支えています。
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Q映画『カナリア』の監督は誰ですか?
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A
映画『カナリア』の監督は塩田明彦です。彼はこの作品で、社会問題を背景にした家族の絆と成長を丁寧に描いています。
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Q映画『カナリア』のテーマやメッセージについて説明してください。
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A
映画『カナリア』は、家族の絆や再生がテーマとなっています。過去の辛い出来事を乗り越え、未来を切り開く姿が描かれており、希望と再生のメッセージが込められています。
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Q映画『カナリア』はどのような評価を受けていますか?
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A
映画『カナリア』は、独特の視点で社会問題を描いた点が評価されています。また、出演者たちの繊細な演技により、物語に深みが増していると多くの批評家が好意的に評しています。



カナリアの感想&レビュー
やるせなさの渦の中で、怒りは燃え上がる。
無力さの中で、足掻くことしかできない悲しみ。
尽きることなく振り上げられる拳は、力強くも脆さを抱く。
何かになれるはずだと信じる希望は、まだ何者にもなれていない者だけが抱くのだ。
それでも、生きていく。明日からも。
悲報を知って、テレビを壊してしまい、食い逃げの過去が浮かぶ。
宗教2世として生まれた脱走少年と、毒親から家を出た少女が、家族を探す逃避行を続ける。生まれついてから掛けられていた手錠を自ら破り、思いのままに生きようとする。
白霧の中を探しに出かけ、その後の行方が気になる。もしかすると関節を極められているのかもしれない。
中学生くらいの谷村美月の姿には、畑芽育や松本穂香の面影が重なる。
この映画は退屈だが、結局は向井がすべてを救う展開だった。
長さは感じるものの、悪くはない。出会いの空気感や車の描写が印象的で、ユキを連れ去るのはいつも車だ。光一が前へ進むのを遮るユキの動線は、次第に二人の歩調と呼応するようになり、光一もユキを追うようになっていく。これまでほぼ二人の主人公視点だった物語が、カップルと出会う場面を経て観客の視点へと転じる展開が、コミカルに描かれている。
伝えたい情熱は伝わってくる。オウムへの思い、伝えたいこと、忘れてはならない点を多く詰め込んでおり、名セリフも多く、心を打つ場面もあった。タイトルが実際のカナリアを連想させる点も好印象。オウムについて調べて知っていれば、内容はより深く感慨深いはずだ。 しかし、終盤で失速した感がある。なぜラストを金髪にしたのか。伝えたいメッセージがあるとしたら、あの演出では伝わりにくい。エンディングのザゼンの曲は思想が強すぎると感じる。『お前はお前でしかない!』というくだりのメッセージ内容と相反して受け取られかねない。ラストまでに積み上げてきたメッセージが結末でぼやけてしまう。 とはいえ、害虫のナンバガや向井さんが好きなのは良いとしても、この曲を使うべきではなかった。
カルト教団の施設で育った少年が妹を取り戻すため脱走する物語。主演の二人は悪くはないが、印象的なショットには乏しく、薄い説教じみたトーンで心には響かなかった。ただ、りょうさんのビジュアルは良く、向井秀徳の存在感も光る。
カルト教団、どうしてこんなにも信じ込んでしまうのだろう。
「人は必ず死ぬ。死んだら二度と会えなくなる。それが辛いから、今は会えないことを我慢して、来世でもまた会えるように」と。
やはり、今を大切にすることが重要ではないでしょうか。
そんな親の幻想に振り回される子供たちは、本当に大変です。
作り込みの甘さは否定できないが、それを差し引いても傑作と言える完成度だ。
吊るされた足、母の手、そして少年少女が手をつなぐカットが特に印象的。常人にはない視線を持つ石田法嗣は圧巻だ。
ラストシーンの安っぽさを見事に覆す向井秀徳の力に感謝。
主役の男の子と谷村美月さんが素晴らしかった。しかし、個人的には宗教に関する話題が気持ちを暗くさせるため、非常に辛く感じました。とても大変でした。
1980年代後半に台頭した反社会的カルトをモデルにした宗教団体『ニルヴァーナ』へ、母と妹とともに入信・出家した12歳の少年が、施設を脱走して離れ離れになった妹に会いに旅立つロードムービー風の物語。
時代背景で起きた事件群を想起させるが、本作は社会派ドラマというより旅の道程に重点が置かれ、強いメッセージ性は薄い。
設定をオウム真理教的モチーフに寄せて新鮮さを狙ったのかもしれないが、展開はいわばありきたり。宗教団体でなくても成り立つ話だ。
ロードムービーの魅力は、旅の途中でリアルな困難が発生し、それを乗り越えながら進む点にある。しかし本作には金銭的な困難の場面はあるものの、全体として困難は弱く感じられる。
オープニングで援助交際をしようとする少女を少年が偶然救い、二人で旅に出る展開は好印象だったが、途中で突然現れるレズビアンのカップルには戸惑いを覚える。物語上の重要性は高くないのに丁寧に描かれており、監督が「タブーを恐れない進歩的演出」を狙っていると解釈される向きもあるが、残念ながら空回り。
エンディングのラップ調の曲も的外れで、コメディ要素のように響いてしまう場面がある。
主人公の二人は確かに努力しており、少年の絶叫も演出としては唐突で感情移入が難しい。もっとも、もう一人の主人公である少女・谷村美月は存在感があり、大阪出身という設定の関西弁にも違和感がなかった。
キャラクターは魅力的だったが、監督の独善的な演出が強く出過ぎた結果、全体として物足りない作品となってしまった。