ロゼッタはどこで見れる?今すぐ視聴できる動画配信サービスを紹介!

4.2
ロゼッタ 映画

2000年4月8日に公開の映画「ロゼッタ」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「ロゼッタ」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。

ロゼッタが視聴できる動画配信サービス

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最終更新日

ロゼッタのあらすじ

トレーラーハウスでアルコール依存症の母親と共に暮らすロゼッタは、酒に溺れ、男を家に連れ込む母親と絶えず衝突している。ある日、工場を突然解雇されたロゼッタは、ワッフルスタンドで新しく雇われた店員・リケと出会い、そこで働き始めることになるが….

ロゼッタの詳細情報

「ロゼッタ」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。

監督
出演者
カテゴリー
ジャンル
制作国 ベルギー フランス
公開日 2000年4月8日
上映時間 93分

ロゼッタを無料で見る方法は?

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映画

感想・レビュー

  1. まさや まさや

    あと長靴が欲しいツタヤディスカスで偶然手に取ったダルデンヌ兄弟監督の新作を観た感想を記します。久しぶりに彼らの作品を鑑賞。調べてみるとこの映画は監督の5作目だそう。主人公はほぼ毎回子どもで、全力で走る、全力で自転車をこぐ自分の世界を全力で生きる姿が常に印象的だったが、今回もそんな作風が貫かれていた。90分の濃密な物語。ただ詰め込んだだけでなく、彼女の生きる世界と手段が凝縮されている。映像は手持ち風のカメラが多く、胸から上のアップが主体。引きの画を抑えた独特の画角が臨場感を生む一方、物語の把握が難しく感じる場面もあった。とはいえカンヌ国際映画祭の女優賞は納得だ。彼女が抱える現実と生の苦しみを身体ごと伝える、圧倒的な演技だった。自分には真似のできない演技。辞めた会社に再び雇ってくれと頼む場面、母親の不倫相手のもとへガスボンベを買いに行く場面どれも生きるための試練としての選択だった。途中で出会うワッフル店の青年との絡みも強い印象を残す。彼女自身の生き方を変えられないのは仕方ないと観客は思いながら見ていた。ラストカットとエンドロールの流れは特に印象的で、映画の世界に取り残されたような余韻を残す。ボンベで殴るのでは、という浅はかな予想は否定させられた。そんな展開にはならず、彼女の人生とこれまでの歩みが終わってしまう選択を観客は避ける。観終わって、ダルデンヌ兄弟の他作品も全て観たいという欲が湧いた。昔をふと思い出させる瞬間でもある。なお後の情報として、主演の女性は今年病気で亡くなったと知り、とても残念だった。彼女にとってこの映画は代表作の一つとして語り継がれるべき作品だろう。総じて、ダルデンヌ兄弟の眼差しが生々しく刺さる映画。90分でここまで心に残るのだから、気になる方はツタヤディスカスのレンタル・視聴リストに入れておく価値がある。

  2. mu mu

    ロゼッタは賢く、生きる知恵を豊かに持ち、思わず尊敬してしまう。
    しかしそこには酒に溺れる母がいる。酒を欲しがり、周囲の男たちに寄り添われる日々。
    それでも、非常に優しい青年が現れても、ロゼッタは彼を信用できない。
    正当な仕事と穏やかな生活を求めてはみるものの、自分にはそれが成り立たないと絶望が残る、悲しい終わり。
    死にたくても死ぬことさえできない。
    転んだロゼッタを抱き起こして去っていく青年。腹は立つけれど、心配でたまらない。

  3. にしやん

    ロゼッタは、奇妙な規範に縛られて生きる失業者だ。自分で定めた行動の律、つまり職探しに追われるトレーラー暮らしの日々は、心の中の思考をすべて行為へと転換させる。外界と結ぶ唯一の手触りとしての靴の交換、生活保護を受けず遠くを見据えるようにワッフルを噛みしめる仕草そんな瞬間が、彼女の孤独な世界を象徴している。

    アルコール依存の母は入院を頑なに拒み、現実を誰かに預けようとロゼッタを池へ突き落とすことさえ念頭に置く。その力の源は涙だ。どんな回想が涙を呼ぶのか、泣き疲れた顔には、求める相手がいなければ意味を成さないという哀れな実態が宿る。人間のエネルギーは、苦しみを訴える相手を探すことだけに生まれるのだろうか。

    だから現実を他者へ委ねないロゼッタは、決して涙を流さない。ワッフルスタンドで一度は仕事を得るが、すぐさま解雇される。同じ店で働く男性は彼女を助けようとするが、彼女は礼を言うことを拒む。微笑みが訪れる時も、暗闇の中にその表情は覆われたままだ。彼女の背後をつきまとう暴力的な排気音を吐くバイクは、まるで「心を開け、心を開け」と囁いているかのようだ。

    そんな男をついにロゼッタは池へ突き落としてしまう。母親に突き落とされたときと同じく、男は名を呼び助けを求める。母は結局現れなかったが、ロゼッタは最後の瞬間、彼を手助けする。自分が意図的に突き落とした男を、結局は救ってしまうのだ。彼は後にこう言う。「あの時、お前が溺れ死んでいればよかったのに」と。

    これこそ、現実を回避するためにロゼッタが掲げた生き方のルールを、自分自身が踏み越えた証拠だ。しかし同時に、彼女と外界の境界そのものを崩し、ロゼッタが他者の存在によって初めて自分を証明した瞬間でもある。

    そしてラストシーン。ロゼッタは死をトレーラーへ運ぼうとするが、それまでに鍛え上げてきた強靭な心は死の単純さを重く感じ、すんなりとはいかない。死の単純さは彼女にとって、貧困の不条理の延長でしかないからだ。だからこそ、この結末を支えるのはあのバイクの排気音であり、音楽以上に人間的な響きだ。疲れ果てた彼女の表情、手元の「死」、そしてひとつになった世界へと近づく人間の到来。

    人は求めることも嘆くこともできる。だが、求められずに与えることは、本当に難しいのかもしれない。ロゼッタは涙を流して嘆いたのではなく、むしろ求めたのだ。

  4. ぺご ぺご

    ダルデンヌ兄弟の作品を初めて観賞。とても面白かった。

    現代版『少女ムシェット』のように、不憫な少女の暮らしを過剰に飾らず、ありのままに描く。音楽を排した音の映画としての特徴は、どこかブレッソンを思わせる。
    カメラは全編手持ちで、ドキュメンタリーテイストを保ちながら人物に密着する視点が、表情やメッセージを読み取る手掛かりになる。リアリティと物語性が見事に両立しており、ロゼッタのつらさがより痛感される。

    繰り返し現れるモチーフを追うと、物語の道筋が自然と浮かび上がる。沼や湖は死の予感を象徴し、ムシェットを連想させる水辺の描写は死を示唆するモチーフとして機能する。
    バイクの音は特に興味深い。ワッフル屋の青年が近づく合図にもなり、キャンプ場の管理人の音にもなる。ロゼッタにとっては次第に避けたい音へと変化していく。

    ラストは特に素晴らしい。画面外から聞こえるバイクの音と、内と外を行き来する青年の表情。青年は怒っているようにも見えるが、ロゼッタを心配しての行動でもあるのだろう。その二つの感情が混じり合い、声をかけることなくバイクで去っていく。グルグル回るバイクに、ロゼッタは彼に対する申し訳なさと自分の生活を守りたい気持ちの二つが交錯し、ガス缶とともに倒れ涙を流す。複雑な感情がぶつかるラストで、青年はロゼッタにどう接したのか。良い締めくくりだと感じる。

    さらに、ロゼッタの境遇があまりにも切なく、母親の無力さが胸を打つ。ほかの作品も早く観てみたい。

  5. 松田渉

    長回しのラストシーンの切れ味は鋭く、エンドロールの直後に巻き戻して卵を食べる場面からもう一度見てしまった。

  6. けいやん

    ロゼッタを演じたEmillie Dequenneの演技は、彼女が言葉を発しない時間でも内面の思いや感情がしっかりと伝わってきて、非常に共感を呼ぶものでした。リケの家に滞在している際、ロゼッタがもう一人の自分と対話してから眠りにつくシーンが特に印象的でした。「まっとうな暮らし」を求めて毎日必死に仕事を探し、アルコール依存症の母親を支えながら、リケとの出会いによってようやく一歩前進したと感じつつも、未来への不安が消えないロゼッタの孤独感が見事に描かれていました。これまで他人には頼らず、一人で強く生きてきた彼女が、最後にガスボンベを持って涙を流すシーンは、胸が締め付けられるほどの痛みがありました。裏切ったリケもまた可哀そうではありますが、それでもロゼッタを心配して様子を見に来たのではないかという希望を感じられるエンディングでした。

  7. かず かず

    今期109作目の注目作。手持ちカメラの視点が、主人公の勇気と現実を強く浮き上がらせる。死にたくても死にきれない葛藤を克明に描き出すリアリズム。作品を契機に議論を呼ぶとされる法律の話題も取り沙汰され、パルムドール受賞を目指す作品としてはメッセージ性が強すぎるとの声も上がる。

  8. たなか たなか

    ダルデンヌ兄弟による監督2作目。トレーラーで暮らすアルコール依存症の母親とその娘の物語。娘は突然の解雇に直面し、必死で次の仕事を探し始める。ケン・ローチの作品を思わせるような底辺労働者の描写があるものの、ローチが社会との関わりを強調しているのに対し、ダルデンヌは個人の内面に焦点を当てている。人間の心情を深く掘り下げて描いている。文化村ル・シネマにて上映中。

  9. 山下和雄

    この映画『ロゼッタ』は、途中からしか観ていなかった記憶があっても、再放送を観ると最初から描かれていたことに気づく。序章からじわじわ盛り上がる普通の映画とは違い、現実生活の一断片をそのまま切り取るように、唐突に始まり唐突に終わる作品だ。厳しい現実をそのまま映し出すリアリズムが特徴である。

    トレーラーハウスで暮らすロゼッタは、就労許可を得られず職を転々としている。アルコール依存の母とセックス依存症の母を抱え、古着を売って生計を立てている。かつて「同情するなら金をくれ」という言葉が語られたドラマを思い出す人もいるだろうが、この主人公は貧しさの中でも他人の同情を求めず、施しさえも拒むほど心を閉ざしている。そのせいで、居場所を得てワッフル店で働く機会をつかんでも、心を開くことはない。

    背後を追う手ブレだらけのカメラが、ロゼッタの貧困生活の描写に並外れたリアリティを与え、観客をまるでドキュメンタリーを見ているかのような没入感へと誘う。いまや巨匠の仲間入りを果たしたダルデンヌ兄弟が、初のカンヌ・パルム・ドールを獲得した記念すべき秀作としても語られる。

  10. まるちっぽ まるちっぽ

    【エミリー・ドゥケンヌ追悼】

    これほど瑞々しく幕を開ける映画を、ほかに知っているだろうか。

    薄幸な少女への同情を誘う感動ポルノとは無縁の作品であり、冒頭の強烈な一場面がその証左だ。

    少女ロゼッタは、アルコールとセックス依存に蝕まれた母親とトレーラーハウスで暮らしている。彼女は「定職」に就くことだけが普通の生活へと繋がると信じ、職探しに全力を尽くす。ワッフルスタンドの青年リケの親切ささえも踏みにじって、手に入れたはずの職を投げ出してしまう。

    ダメな母を背負って生きる彼女のエゴイズムを、誰が責められるだろうか。そんな彼女の闘いは、やがて鋭いテンポで物語を推進していく。ラストの幕切れでは、卵をゆでて額で割って食べるという衝撃の場面が訪れる。観客はそこで、彼女が何を選ぼうとしているのかを悟るが、貧困ゆえに死ぬことさえできないという結末には息をのむ。

    たとえロゼッタが冷酷だとしても、生きるための彼女の姿はひたむきに美しい。彼女の孤独な戦いは、私たちの家族や社会、組織、さらには国家さえも守りきれないという私たちの弱さや甘さを鋭く糾弾しているかのようだ。

    いくつもの印象的な場面が散らばる。ワッフルスタンドのリケの部屋での不器用な踊り、池で溺れかけたリケを救うことをためらう瞬間、ベッドの上で「わたしはロゼッタ、あなたはロゼッタ」と別の自分に語りかける場面、そして最期の嗚咽。ダンスのシーンでは、部屋を突然飛び出す姿が描かれる。腹痛だけが理由ではなく、幸福や癒しがあると生存を賭けた戦いに耐えきれなくなるからだ。真に過酷な生活を送る者は、ささやかな幸福さえも拒絶する監督の冷徹な人間観察が光る。

    他の場面も一義には結びつかない多義性に満ちており、ラストの涙の受け止め方は千差万別だが、多くの人がそこに希望を見いだすだろう。しかし、それは誤解だ。

    決して笑わない少女が見せた涙は、重いボンベを背負い直さなければならなかった怒りと絶望の結晶であり、哀しみではなく屈辱の涙だ。惨めさと屈辱の極北で、彼女はついに涙をこぼす。

    その涙の中には神がいる。孤独な戦いを最後まで貫いた者だけが宿す神だ。

    これほどの惨めさと屈辱が映画史に刻まれたことは稀であり、彼女の涙と彼女が泣く姿は、私たちの同情の視線を厳しく拒絶している。

    その潔さは崇高で美しいが、同情の眼差しを拒絶することで、映画史上に残る特異点を打ち立てた。とはいえ、それ以上の意味を深追いすることはできない。

    半世紀以上を生きてきた今、スクリーンの中で理想の女性と出会えた気がするロゼッタ、ぼくと結婚してくれ!

    #エミリー・ドゥケンヌ #ダルデンヌ兄弟 #パルムドール