2003年6月28日に公開の映画「シティ・オブ・ゴッド」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「シティ・オブ・ゴッド」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
シティ・オブ・ゴッドが視聴できる動画配信サービス
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シティ・オブ・ゴッドのあらすじ
リオデジャネイロ郊外にある“神の街”と呼ばれる貧民街は、絶え間ない抗争が続き、子どもたちが銃を手にする現実が横たわる場所だ。逞しく生き抜く少年ギャングたちの姿を描き、写真家を志すブスカペ、ギャングの道を選ぶリトル・ゼ、恋人と街を出ることを夢見るベネ――。1960年代から80年代にかけての激動のリオのスラム社会を舞台に、一大クロニクルが展開する。
シティ・オブ・ゴッドの詳細情報
「シティ・オブ・ゴッド」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | フェルナンド・メイレレス |
|---|---|
| 脚本家 | ブラウリオ・マントヴァーニ |
| 出演者 |
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| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | アクション ギャング・マフィア |
| 制作国 | ブラジル |
| 公開日 | 2003年6月28日 |
| 上映時間 | 130分 |
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シティ・オブ・ゴッドのよくある質問
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Q映画『シティ・オブ・ゴッド』のあらすじを教えてください。
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A
『シティ・オブ・ゴッド』は、ブラジルのリオデジャネイロのスラム街であるシダーデ・デ・デウスを舞台に、1960年代から1980年代にかけての若者たちの生活を描いた物語です。主人公のロケットは写真家を目指しながら、犯罪や暴力が支配する世界で生き抜いていきます。
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Q『シティ・オブ・ゴッド』の監督は誰ですか。
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A
『シティ・オブ・ゴッド』の監督はフェルナンド・メイレレスとカティア・ルンドです。彼らは、この作品でスラム街の過酷な現実をリアルに描き出したことで高い評価を受けました。
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Q『シティ・オブ・ゴッド』で描かれるテーマは何ですか。
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A
『シティ・オブ・ゴッド』は、貧困、暴力、選択の自由といったテーマを扱っています。特に、暴力が日常化したスラム街の現実と、そこから抜け出すことがいかに困難であるかが強調されています。
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Q映画『シティ・オブ・ゴッド』の登場人物の中で特に印象的なキャラクターは誰ですか。
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A
『シティ・オブ・ゴッド』では、リトル・ゼというキャラクターが印象的です。彼は無慈悲なギャングのリーダーとして、スラム街を恐怖で支配し、物語の緊張感を高めています。
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Q『シティ・オブ・ゴッド』はどのように評価されていますか。
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A
『シティ・オブ・ゴッド』は、リアリズムに溢れる描写と力強いストーリーテリングで国際的に高く評価されています。また、批評家からも「社会の底辺を描いた作品」として絶賛され、いくつかの映画賞にノミネートされました。



シティ・オブ・ゴッドの感想&レビュー
リオ・デ・ジャネイロのスラム街、通称神の街を背景にしたブラジル風のネオリアリズモ映画。街のギャング同士の抗争を軸にしつつ、地獄のような日常を生きる若者たちの青春群像を鮮やかに浮かび上がらせる。観る者が目を背けたくなる凄惨な場面も多く、現実の生々しさを力強く突きつけてくる作品だ。クライマックスでブスカペが連続で写真を撮る場面は、冷静さと興奮の対比が映画のテンションと絡み合い、見事な高揚感を生む。ドキュメンタリックな趣が強く、実話を元にしていることもあって、粒子の荒い手持ちカメラが映像の核となっている。ただし、演出や編集はダニー・ボイル風の派手さと落ち着きのなさを感じさせ、やや醒める場面もある。派手さで凄惨さを和らげようとする意図があるのかもしれないが、それが本質を見失わせることもある。それでも、一見の価値は十分にある作品だ。
無法地帯『神の街』を舞台に展開するギャングのドラマは、視聴者を一気に引き込む強い魅力を放つ。登場人物が次々と現れる導入部に不安はあったものの、登場人物ひとりひとりに丁寧にフォーカスを当てる演出のおかげで、誰が誰で何を求めているのかが分かりやすい。初っ端のシーンから湧き上がる映画の熱量は、迫力あるカメラワークによってさらに高まり、ラストまでそのゾクゾク感は止まらない。ブスカペの立ち位置が絶妙なアクセントとなり、物語に深みを与える。復讐は連鎖する復讐を果たした者はまた別の誰かを闇へと引き込む運命を描く。
本当に、そんな場所が現実にあるとは信じられない。何も知らない純粋な子どもたちが、自然と環境の影響でそうせざるを得ない状況が、あまりに悲しい。これも人生の一部だ。環境は私たちの生活と未来に直結しており、だからこそ本当に大切だと痛感する。日本に生まれてきたことに、心から感謝している。
実話ベースの作品としての衝撃は圧巻。最高です。読みやすさを重視して笑いの要素が組み込まれている一方で、子どもが銃で殺し合う描写には強い恐怖を感じます。
ブラジルのファベーラで生まれ、ニュースカメラマンとして成功を収めた男の物語。
その真実性は確かめようがないが、この現実を生き抜くこと自体が驚異だ。
ナイフや絞殺に比べて、無情さを感じる銃殺は本当に衝撃的だ。10代前半の少年が無造作に他人を銃殺する場面が随所に描かれている。
スタイリッシュな任侠映画でありながら、人の命が無価値とされる現実を強く訴える作品となっている。
リオデジャネイロ郊外に位置する貧しい地区「神の街」。ここではギャングによる強盗や殺人が日常茶飯事で、子供たちも銃を手に走り回っている。兄のブスカペは、ギャングから距離を置き、写真家を目指しながらも恋も楽しんでいる。一方で、同年代のリトル・ゼは幼少期から殺人を重ね、成長するにつれ街のギャングのボスになっていく。
この映画は、60年代から80年代のブラジルを背景にしたもので、暴力が蔓延し、子供たちが銃を手にするという悲惨な現実を描いている。しかし、それでも映画として非常に面白いのだ。
冒頭の少年たちが鶏を追いかけるシーンは、滑稽さと緊張感が共存しており、作品全体に強い印象を与えている。その後のブスカペのモノローグで20年前に遡り、「〇〇の物語」として章立てされた群像劇が展開され、まるでスコセッシのマフィア映画のように引き込まれる。
映像も60年代のセピア調から80年代の粗めのデジタル感へと変化し、スプリットスクリーンや独特のカメラワークが取り入れられ、視覚的にも楽しませてくれる。
現代日本に住む私が観ると非常に悲惨な物語に見えたが、この環境で生きる彼らはただ生き延びるための手段を選んでいる。裏表がない彼らの姿には、奇妙な清々しさが感じられ、観る側としてはどういう気持ちで対峙すればよいのか考えさせられた。
物騒な内容ながらも、バイオレンスシーンは刺激的で、特にリトルが楽しげに銃撃を繰り返す姿には衝撃を受けた。
主人公がギャングとは異なる立場のカメラ小僧である点も良い。彼が物語の中心から外れた視点を持つことで、ドキュメンタリーのような客観性が生まれ、リアルな生々しさを感じさせる。また、主人公は一般人なので、友情や恋愛の描写は普通の青春映画のような魅力があり、楽しめた。
クライマックスに向かっての展開が素晴らしく、明確に「ここがクライマックス」と感じさせる瞬間に興奮が高まる。最後にブスカペの存在意義が明らかになる場面も印象的で、希望がしれっと漂う一方で、この環境が改善されない限りは根本的に状況が繰り返されるという諦念も感じさせる終わり方だった。
悪法もまた法なり、という言葉があるが、この映画はむしろ無法も法なりという視点を提示してくる。
舞台は1960〜70年代、ブラジル・リオデジャネイロ郊外のスラム。神の都と呼ばれた場所が、今はギャングの実効支配下にある。警察は腐敗しており、面子を守る局面だけ機能する。実際のところ、どこがギャングと違うのかと観客は思わされる。
そんな秩序の中で育った朴訥とした青年が主人公だ。いわゆるカタギの少年ブスカペは写真家を志すが、環境はその道を容易には選ばせてくれない。生まれた場所が無法の街である以上、処世の道は略奪・殺人・ドラッグ・縄張り争いといった闇の中に閉じ込められる。彼の純粋な夢は、現実の波に翻弄されてしまう。
物語は次々と起こる事件で観る者を麻痺させる。暴力が復讐を呼び、さらにそれが新たな暴力を生む。この描写は淡々とした臨場感を伴い、手持ちカメラのざらついた質感と相まって、命の軽さと倫理の諦念が強く伝わってくる。
役者陣は皆、見事な演技を見せる。とりわけリトル・ゼの不気味さ、そして頭のネジが外れているようで一見理性的な不条理さには、背筋を凍らせられる。物語の結末は必見だ。エンディングは決してハッピーエンドとも言えず、誰かが救われたかどうかも曖昧で、余韻は重い。無法の秩序は、ただの通過点なのかもしれない。
ここからが核だといえる盛大なネタバレを、最後にお伝えしておく。
鑑賞の最後に冷たい水を浴びせられるような衝撃が待っている。それはこの映画が実在の出来事を元にした物語であるという事実だ。鑑賞中は、狂気と非日常的な事件の連続、詰め込みすぎとも取れる展開に、実は現実ベースの物語だとは気づかない。冒頭にその注釈が置かれていたり、観察を続けるうちに気づくことが多いはずだが、知らずに終えることもある。結局、その情報を最後に明かすのが正解だったと言える。
要するに、この映画は氷が炎へと変わるような衝撃を持っている。
ステーキの蹴りが可愛いシーンが多く、個人的には笑える場面もそこそこあった。
前々から観ようと思っていた作品が、いよいよ公開。ブラジルの貧民街「シティ・オブ・ゴッド」を舞台に、60年代に憧れていた3人組のチンピラが成長していくさまを描く。カメラマン見習いのブスカペ(アレクサンドル・ロドリゲス)が捉える、ギャングと暴力が支配する故郷の風景。
これが実話なのかと考えさせられる。ブラジルの治安の悪さは有名だが、ここまでリアルか。最後には実在した登場人物の写真とインタビューが登場して、強烈な印象を残す。
それでいて、ここまで過激な内容をスタイリッシュでポップな描き方で表現する点に驚かされる。暴力が暴力を呼び、貧困と無教育が薬物と暴力へと連鎖し、暴力はまた暴力を呼ぶ。凄まじい連鎖をたどりつつ、結末をあえておしゃれに描くことで「これがスラムの日常なんだ」という自虐と諦めが混じるメッセージを感じる。
これは神の啓示だ。正直者がバカを見るとと語られる場面も印象的。人々の暮らしの中にギャングが自然と紛れ込み、暴力が暴力を抑止しようとする皮肉な均衡が成立している。貧困に苦しむ子どもたちはギャングを羨望し、銃を握ってギャングになろうとする。10歳くらいの子どもたちが笑いながら「殺すだ、強盗するだ」といきり立つ異常さ、そんな幼い子どもをさらに暴力へと導くギャングの異常さ。泣き叫んで命乞いをする瞬間だけ、普通の子どもに戻るのが胸を打つ。
人間の境界が崩れきっていると言っても過言ではないこの街で、リトル・ゼ(レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ)の少年時代からの生来の悪党っぷりには全く同情できなかった。「お前にとってはみんなクソ野郎だ」
ガキ軍団の名前のインパクトが抜群だね!演技がリアルすぎて、時にはドキュメンタリーのように感じる。各キャラクターも、とても覚えやすい。