2016年12月17日に公開の映画「ヒトラーの忘れもの」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「ヒトラーの忘れもの」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
ヒトラーの忘れものが視聴できる動画配信サービス
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ヒトラーの忘れもののあらすじ
終戦後、デンマークの海岸に埋まった多数の地雷を撤去するため、敗北したドイツ軍の少年兵たちが動員される。かつては憎むべきナチスの一員であった彼らだが、戦闘を経験していない無垢な少年たちを前にした指揮官の心は揺れ動く。憎しみの中で、果たして人間には良心が存在するのか?残酷なサスペンスが展開する中、感動的なドラマが繰り広げられる。
ヒトラーの忘れものの詳細情報
「ヒトラーの忘れもの」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | マーチン・サントフリート |
|---|---|
| 脚本家 | マーチン・サントフリート |
| 出演者 |
|
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | 戦争 |
| 制作国 | デンマーク ドイツ |
| 公開日 | 2016年12月17日 |
| 上映時間 | 101分 |
ヒトラーの忘れものの公式PVや予告編動画
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ヒトラーの忘れもののよくある質問
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Q映画『ヒトラーの忘れもの』のあらすじはどのようなものですか?
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A
映画『ヒトラーの忘れもの』は、第二次世界大戦終結直後のデンマークを舞台にした物語です。ナチス・ドイツによってデンマークの海岸に設置された地雷を除去するため、ドイツの少年兵が強制的に従事させられるという重いテーマを描いています。
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Q『ヒトラーの忘れもの』の主人公、カール・ラスムセン軍曹はどのような人物ですか?
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A
カール・ラスムセン軍曹は、デンマーク軍の軍曹であり、ドイツの少年兵を監督する役割を担っています。最初は彼らに対して敵意を持ちますが、次第に少年たちの人間性を理解し、複雑な感情を抱くようになります。
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Q『ヒトラーの忘れもの』はどのようなメッセージを伝えていますか?
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A
この映画は、戦争の悲惨さと人間の複雑な感情を強調しています。敵対者であっても共通の人間性を持つこと、また戦争の犠牲になるのはしばしば罪のない人々であるというメッセージを伝えています。
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Q『ヒトラーの忘れもの』の制作スタッフにはどのような特徴がありますか?
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A
監督はデンマークのマーチン・サンドヴィートで、彼はこの作品で戦争のリアルさと人間性を繊細に描き出しています。撮影や映像美にも定評があり、自然光を多用したリアルな映像が特徴です。
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Q『ヒトラーの忘れもの』の評価や受賞歴について教えてください。
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A
映画『ヒトラーの忘れもの』は、そのリアルな描写と感情豊かなストーリーで高く評価されています。アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされ、その他多くの映画祭で賞を受賞しています。



ヒトラーの忘れものの感想&レビュー
1945年5月、デンマークがドイツの占領から解放されたとき、私は全く新しい世界に足を踏み入れました。
「忘れもの」はかわいらしいものじゃない汚れた土産だ。
この作品で指される「ヒトラー」は、一種の大人の象徴として読めるのではないか。
大人と同じ立場を与えれば、子どもは子どもらしさを失ってしまうのか。
そもそも与えるべきではなく、安全で快適な子ども時代を過ごさせるのが大人の務めだろう。
人手不足や戦時中といった事情も、結局は大人たちの不手際の産物だ。
子どもを嫌いなわけではないが、心が痛む。
本来なら地元で子どものやんちゃを見せ、大人に叱られる場面があってしかるべきだが、彼らはそんな機会を奪われ、吹っ飛んだり国境を越えざるを得なくなる。
ヴェルナーとエルンストの兄弟、そして犬のオットーの無念さが胸に迫る。
邦画『血と砂』を見ても感じるが、子どもと一般人を戦争へ巻き込んではいけない。どんな形であっても。
#映画365本ノック#ゲロ映画
2025.0642回目の鑑賞は辛いけれど、それでも観なきゃと思わせる素晴らしい映画だった(キャラクターを覚えられないのが悩み)。まず、地雷の仕組みが理解できないまま終わってしまった。最初から最後まで緊張感があって、まるでスリル満点のゲームをしているかのようだった。そして、軍曹は本当に善人なのか悪人なのか?それとも、善と悪の両方を持ち合わせているのか。戦争が人を狂わせるのは理解しているけれど、愛犬を殺されたら、誰だって気が狂う。少年兵が悪いわけじゃないとは思うが、その辺りは複雑だ。戦争特有の「〇〇国だから憎い」という感情は、平和な時代に生きる人間には理解しがたい。地雷やヒトラーが残したものも、無邪気な子どもたちには関係なく、彼らは何も知らない。兄弟を探したいと呟くシーンには涙が出た。精神的に追い詰められ、自ら命を絶ってしまった人や、身体のほとんどが吹き飛ばされて母を呼ぶ人の苦しみも、すべてが痛ましかった。軍曹が運動会を突然始めたのは、少々唐突すぎると思った。
最初から露わになる敵意と、軍曹と敵の少年兵の間に芽生える微かな絆の予感を描く構成。地雷除去任務へ向かうまでのテンポは速く、話は本題へ直行する。キャラ設定は物語の中で徐々に開示され、短い尺にも関わらず無駄がなくリアリティを感じさせる。\n\n誰かが周囲をヒヤリとさせ、油断した隙に他の者が地雷で死ぬ緊迫感。裏切りの描き方は巧みで、作り手が安易な見せ場を作らないポリシーが伝わってくる。男の子だけでなく女の子も登場するが、恋になって死ぬのかと思わせつつもそんな展開にはならず、読者の予想を裏切る箇所も効果的だった。\n\nドイツ人に復讐したと語る女性の存在が、軍曹の少年兵寄りの感情をより強く形作る。敵を作る構図は緊迫感を高め、腕が飛ぶ描写や爆撃で血が染み出す場面など、生々しい表現が続くが、いやらしさはなくリアリティを重視。恐ろしさがありつつも観客は引き込まれる。\n\n虐げられたドイツ軍への対応が変わっていく軍曹、母親と泣き叫ぶ少年兵の存在も明らかになり、兄が死ぬ場面を機に涙がこぼれる。やがて弟の死を機に良心が揺れ、再び厳しい道を歩むが、友情と敵対の境界線が揺らいでいく。新入りの犬の死、ドイツへの怒り、そして最終的には少年兵へ本当の愛が芽生え、彼をドイツへ逃がす決断を下すこの展開へと話は動く。フラグは立てられ続け、大爆発の場面へと導く。\n\n大爆発の描写は伏線を丁寧に積み重ねた結果としてリアルに成立しており、予告なしの油断を誘う見せ方が怖さを増す。最初から気を抜いた瞬間に起こる展開が真に怖い。最後は軍曹のカットで締まり、ハッピーエンドとは言えない余韻を残すのも好印象。\n\n総じて、軍曹と敵は敵として描かれるが、物語中盤で情が芽生える過程が丁寧に描かれている。兄の死をミッドポイントに、情が芽生え、犬の死を経て再び攻撃的になる局面、そしてクライマックスで少年兵に本当の愛が芽生え、彼をドイツへ逃がす覚悟を決めるこの流れは痛ましさと希望を同居させ、テーマ性を強く響かせる。もう少し心理描写が深まればさらに良くなる気もするが、最後の瞬間、少年兵が礼を言わず走り出す場面の微かな振り返りは印象的。感動的なフィクションを過度に求めない姿勢も好感が持て、軍曹の表情が未来を受け入れる覚悟を示す締め方も過剰に膨らまず素晴らしい。
日本でシベリア抑留が話題になる中、ヨーロッパには同様の歴史があるのかと考えさせられた。この映画を観て、ヨーロッパにも戦後の類似した経験があることを知り、戦後を題材にした映画として非常に完成度が高いと感じた。ただ、個人的にはもっと希望に満ちた、楽しい要素のある作品の方が好みだ。
憎しみは憎しみを生むだけ。
国同士の関係では、このような理不尽が起こる。
個人の尊厳は後回しにされがちだ。
戦争は決してしてはいけない。
第二次世界大戦を舞台にしたこの作品では、ヒトラーの描写が忘れ物が多すぎると皮肉る。少年兵たちに地雷除去をさせるという過酷な状況には観ていて胸が痛むが、ラスムスン軍曹の存在が本当に救いだった。
戦争は何も生み出さないが、残された者たちに希望を見出すことはできるかもしれない。
そんなラストシーンでした。
軍曹と少年兵たちが浜辺でサッカーを楽しみ、和やかな雰囲気が続くかと思いきや。
その切り替わりが非常に辛かったです。
緊張感と理不尽さで心がざわついたけれど、観る価値のある作品でした。
第二次世界大戦の終結直後、デンマークの海岸で危険な任務を強いられたドイツ兵の戦争捕虜。埋設された地雷を撤去するという任務には、200万個を超える地雷が含まれていた。デンマーク軍曹ラスムスンの元へ派遣されてきたのは、若い少年兵ばかりだった
(以下、ネタバレ有り)
まず素朴な疑問としてこんな命令は正当なのか?といった怒りが湧いてくる。しかし終戦直後の混乱期には、ジュネーブ条約違反も珍しくなかったのだろう。シベリア抑留のような出来事も横行していたに違いない。憎しみは憎しみしか生まない。
少年兵たちを見逃した軍曹は処罰を受けたのだろうか?たとえ罰を受けたとしても、軍人としてではなく、人間としての行動に後悔はないはずだ。戦争で家族を失った人々の悲しみを忘れられないまま、もし残りの4人を見捨てていたら、一生取り返しのつかない後悔を抱えただろう。
終盤で上官が軍曹に放つ「ナチスが何をしたか忘れたのか」「あいつらはドイツ兵なんだぞ」という言葉。軍曹は必死に反論するが、上官にはそれ以上は言い返せないしかし私には別の声が聞こえた。「ドイツ兵である前に人間だ。年端もいかない少年だ」と、心の中で叫んでいるのだと。
デンマークの海辺、砂丘の美しい風景が強く印象に残る。人間の愚かさによって、この海岸が二度と汚されないよう祈らずにはいられない。
戦争が引き起こす憎しみや葛藤がリアルに描かれており、心が締め付けられる思いでした。
戦争は一部の権力者が独断で始め、その代償を負うのは日常を送る普通の人々だと、改めて感じました。
ただドイツ人だからという理由で、権力者が決定し、隣国に埋められた地雷を命がけで撤去しなければならない。
直接的に戦争に関与していないにもかかわらず、その国の人間であるがゆえに非難される。
憎しみは新たな憎しみを生み、負の連鎖が続くことを思い知らされました。
ドイツ人が過去に犯した過ちを考えると、それは決して許されることではありませんが、この映画を観ることで、彼らが哀れに思えてしまいます。
見方によって物事の見え方が変わることを実感しました。
観る価値がありました。