まぼろしの市街戦はどこで見れる?今すぐ視聴できる動画配信サービスを紹介!

4.5
まぼろしの市街戦 映画

1967年12月16日に公開の映画「まぼろしの市街戦」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「まぼろしの市街戦」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。

まぼろしの市街戦が視聴できる動画配信サービス

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最終更新日

まぼろしの市街戦のあらすじ

第一次大戦の終息を迎えようとする頃、退却するドイツ軍はフランスの小さな町に時限爆弾を設置した。イギリス軍の通信兵はその解除を命じられ、町に潜入する。しかし、住民が去った町では、精神科病院から解放された患者やサーカスの動物たちが自由を謳歌していた。

まぼろしの市街戦の詳細情報

「まぼろしの市街戦」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。

監督
脚本家
出演者
カテゴリー
ジャンル
制作国 フランス イギリス
公開日 1967年12月16日
上映時間 102分

まぼろしの市街戦を無料で見る方法は?

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映画

感想・レビュー

  1. プリンス プリンス

    スコア4.0のコメディをちょっと観てみよう。始まりはコメディらしい雰囲気だが、不得意なジャンルということもあり1時間ほどで集中力が落ちどうでもいいやと投げ出しそうになる。しかしラスト約15分に訪れる予想外の展開が物語をひっくり返し、どうしてそうなるのかと引きつけられる。最後まで集中力を保ち、意外な展開に驚きつつゴールへ到達する一本。自分をちょっと褒めてあげたくなる、そんな充実感を味わえる作品。

  2. 鈴木二郎

    CASH FROM CHAOSならぬPEACE FROM CHAOS!
    アイルランド兵とドイツ兵の壮絶な戦闘を目の前に、「変わった人たち」と呆れる精神病院から抜け出したコクリコ。
    人生を謳歌する人々と戦争に没頭する者たちとの対比を、鮮やかかつ軽妙に描いた傑作です。
    祭りが終わり、精神病院へ戻る患者たちの姿は実に勇壮です!

  3. あいき あいき

    フィリップ・ド・ブロカのコメディは、映画秘宝系のカルトクラシックとして根強い人気を誇る。第一次世界大戦下のフランスの田舎町を舞台に、ドイツ軍が占領し、敗走前に町ごと爆弾で吹き飛ばす計画を立てる。住民は避難する一方、閉鎖病棟の患者たちが解放され、無人となった町は瞬く間に集団的な妄想と幻想のユートピアへと変貌する。主役は爆弾の解除を命じられた伝書鳩係。彼は単身、町へ潜入する。

    戦う兵士と解放された患者たちの対比を通じて「狂っているのはどちらか」を問うのが『まぼろしの市街戦』(原題『ハートのキング』)。観客はニヤリと笑いながら戦争を相対化させられる。終盤、殺し合いを見下ろす視点の中で、ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドが「変な人たちね」と呟く場面は特に印象的だ。人間同士が撃ち合い、共倒れする光景は、私たちにこの地球上の暴力の滑稽さを投げかける。現代の紛争地・ウクライナやガザと照らし合わせても、結局「変なやつら」は誰なのかという問いは色褪せない。

    映画の核は「世界は劇場ですよ」という一言に凝縮されている。世界は白紙のキャンバス、舞台上で何を演じ、踊り、奏でるかは観客次第。想像力こそが生きる力であり、自分を公爵だと思えば公爵に、王だと思えば王になる。ドイツ軍と英軍の対立も、視点次第で意味が変わる。『まぼろしの市街戦』は、役を演じること自体の映画であると同時に、生きることそのものの寓意を描く作品でもある。

    フランソワーズ・クリストフはもちろん美しいが、特筆すべきはジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドの存在感だ。彼女を観るためだけにこの映画を見る価値がある。冒頭のヒトラーのネタや、低予算ゆえのチープな小道具のユーモアは、むしろ作品の魅力を高めている。時計塔のシーンには、ハロルド・ロイドを連想させるコメディの伝統が息づき、全編を通じてサイレント時代のコメディの流れを継承している。ジャック・タチへのリスペクトも感じられる。

  4. ザク ザク

    カルト映画を気軽に観てみようと始めたら、最初から最後までずっと飽きることなく楽しめました。とても良い映画で、こんな作品もあるんだと新鮮さを感じられました。普段は風刺の強いブラックコメディを観ないので、良質な時間を過ごせて大満足です。

    戦争というシリアスなテーマを、これほどユニークな切り口で描く作品には初めて出会い、新たな発見と驚きを得ました。少し変わった不思議さをまとった、個性的な作風が印象的。こうした奇抜で独自性の高い作品にもっと出会いたいという気持ちが湧き、カルト映画の魅力に触れた気がします。

    町の風景や登場人物の衣装、そしてサーカスの動物たちの登場など、映像美で視覚的にも大満足の作品でした。どこか幻想的でありつつ切なさも感じられ、涼しくなってきた夏の終わりの今の季節にぴったりです。

  5. 河野助三郎 河野助三郎

    第一次世界大戦末期、フランスの小さな村は撤退を迫られるドイツ軍により、爆弾の罠が仕掛けられる緊張の場となっていた。事実を知ったスパイの理髪師が英国軍へ密かな暗号を送ると、英軍の指揮官は即座に一人の兵士を派遣する。選ばれたのは、フランス語が話せるだけで爆弾処理の経験がない伝書鳩係のプランピックだった。村へ着いたプランピックは、すぐにドイツ軍の猛攻に遭うが、精神病院へ逃げ込んでやり過ごす。彼は爆弾の在処を探そうとするが、撤退の混乱に紛れて気を失ってしまう。やがて目を覚ますと、村はカラフルな衣装をまとった奇妙な人々で満ちていた。実は、爆弾の報せを聞いた村人は全員が避難しており、プランピックが探していた理髪師はドイツ兵に殺されていた。残ったのは精神病院の患者たちとサーカス団の猛獣だけだった。初めは状況を理解できず戸惑うプランピックだが、なぜか人々から王として崇められるようになる。次第に彼は、村人たちが自分が逃げ込んだ精神病院の患者であることに気づく。彼らは解放されたかのように人生を謳歌しているが、時限爆弾の爆発を阻止するまでの時間は刻一刻と迫っていた。些細な勘違いから物語は予想外の展開へと転がり、戦争を皮肉る視点が観る者に強い問いかけを放つ。確かに荒唐無稽にも見える世界観だが、場面ごとに美しさが宿り、心に深く刻まれる。人間讃歌を描くこの作品は、プランピックが爆弾庫を見つけられず患者たちを連れ出そうとする場面でクライマックスへ向かう。患者たちは出口へと向かわず、プランピックを引き留めようとする姿が印象的だ。皮肉に満ちた終幕と、プランピックが選ぶラストは秀逸で、一度観れば忘れ難い衝撃を残す。美しく切ないコクリコを演じたジュヌヴィエーヴ・ビジョルドの電線渡りのシーンも心に残る。)

  6. ろく ろく

    戦争の現実よりも精神病の世界が、より純粋で幸せに見え、まともな印象を与えることで、実際に戦争が行われているこの現実が狂っていることに気づかされる映画。

  7. 水依 水依

    レンタルビデオ店の閉店が進む現代。しかし、配信サービスや映画専用チャンネル、加えてDVDやBlu-rayで映画を簡単に楽しむ世代の方々には、これから語ることは古い考えかもしれない。

    自分が映画に夢中になり始めた70年代から80年代初頭、映画館で見逃した作品を観るには、テレビでの放送を待つか、近くの名画座での上映を情報誌で確認するしか方法がなかった。

    ハリウッドのメジャー作品ならともかく、特にフランス映画の中小規模作品には出会うことが難しかった。名画座では監督トリュフォーやゴダール、俳優アラン・ドロンやカトリーヌ・ドヌーブの作品が上映されることもあったが、無名のフランス映画は敬遠されがちだったのだろう。

    そんな中、見逃した映画「まぼろしの市街戦(67年)」に対する「観たい!」という気持ちにとらわれた理由は、当時ブライアン・デ・パルマ監督の熱烈なファンだったからだ。彼の作品は古いものから最新作まで、必死に追いかけていた。

    特に、デ・パルマが影響を受けたヒッチコックの「めまい」にオマージュを捧げた「愛のメモリー(76年)」が大好きだった。主演のジュネヴィエーブ・ビジョルドの魅力に惹かれて、彼女が出演する作品を名画座で観まくっていた。

    ある日、映画雑誌で、若きビジョルドが日傘を差して綱渡りをしているモノクロ写真を見つけ、「まぼろしの市街戦」のタイトルを見て以来、どんな映画なのか妄想が膨らんだ。噂によれば、1974年にテレビで放送されたものの、過激な内容から地上波での再放送はされなかった。

    数年後、様々な情報を求めながらも、その時代に録画できる環境がなかったため、本作は中学生の自分にとって幻の映画であった。

    やがて、2009年6月にNHKBSで放送され、ようやくその映画を観ることができた。妄想を超えたその内容に、映画の表現力に圧倒される経験をした。

    本作は第一次世界大戦末期のフランスが舞台で、精神病院から逃げ出した患者たちと動物たちが町で自由に過ごす中、ドイツ軍とイギリス軍が対峙するというコメディ作品だ。監督のフィリップ・ド・ブロカは、戦争の狂気を美しい色彩で描き出している。

    物語は1918年11月11日の休戦直前、ドイツ軍が町に爆弾を仕掛け、イギリス軍がそれを解除するために派遣された通信兵プランピックが中心になって進行する。患者たちが町で自由にふるまう様子が、逆に現実の多くを考えさせる。

    フィリップ・ド・ブロカは劇場公開時、本作を「パステルカラーのブラックコメディー」と表現し、極端な状況下で自由を追求する患者たちの描写が際立っている。彼らは戦争の狂気から解放され、逆に現実が持つ空虚さを浮き彫りにするのだ。

    映画の後半、患者たちと戦争に従事する兵士たちとの対比が、観衆に強いメッセージを与える。精神病患者たちは自らの生を全うし、戦争を娯楽として捉え、常識を超えた行動を取る。これは監督の「戦争は狂気である」という意志が宿った作品である。

    ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド演じるコクリコの可憐さは、当時の映画での重要な要素であり、彼女の存在が物語を際立たせていた。彼女の登場が心に残り、映画の印象をより一層深める要素となっている。

    こうした要素が絡み合い、フィリップ・ド・ブロカの本作は単なるコメディではなく、戦争と人間の愚かさを風刺した深い意義を持つ作品となっている。

  8. くいち

    フェリーニの映画を彷彿とさせる雰囲気で、「華やかな人々の喧騒の中、意味が取れない会話が繰り返される」ため、集中力が途切れがちですが、ストーリーはユーモアが効いていて理解しやすく、なんとか楽しむことができる印象を受けました。
    もっと大胆な映像や印象的な長回しのカットがあったら良かったかもしれません。終始のんびりとしながらも、展開が多い速いカットが続くせいか、(花火のシーンや、縄で降りる場面、綱渡りのシーンなど)と考える一方で、67年の作品としてはこの程度の評価で全く問題ないと思います。
    ラスト手前のオープニングの伏線が回収され、少し長引きつつもきちんと結末まで見せるスタイルも独特です。
    コメディとしてはそれほどでもない印象です。

  9. りょうま りょうま

    これはブラックコメディなのか、外界の喧騒よりも自分たちは馬鹿を演じながら内面的にいる方が賢明だと思えるシニカルな笑いですね。私には知識が足りないし理解も浅いけれど、イギリスにはシニカルなブラックコメディ文化があると聞きます。それぞれに価値観や様々なものがあるでしょうが、私にとってはちょっとややこしいと感じます。こういうスタイルが好きな人にはハマるんだろうなと思います。カルト映画と呼ばれるのも決して不思議ではないでしょうね。