2009年9月26日に公開の映画「空気人形」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「空気人形」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
空気人形が視聴できる動画配信サービス
現在「空気人形」を視聴できる動画配信サービスを調査して一覧にまとめました。以下のVODサービスで「空気人形」が配信中です。
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空気人形のあらすじ
古びたアパートに住む空気人形は、持ち主の秀雄の「代用品」として存在していた。しかし、ある朝、彼女は本来持ってはいけない「心」を宿してしまう。秀雄が仕事に出かけた後、洋服を着て靴を履き、初めて外の世界へと足を踏み出す。そこで様々な人々と出会い、つながりを感じる空気人形。ある日、レンタルビデオ店で働く純一と出会い、その店でアルバイトを始める。彼に密かに恋をするも、彼の心に漂う空虚さに共鳴してしまう。
空気人形の詳細情報
「空気人形」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
空気人形の楽曲
「空気人形」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- サウンドトラック空気人形 サウンドトラックWorld's End Girlfriend
感想・レビュー
予想以上に重く、苦しい体験だった。
心を持つことは必ずしも良いことだけではなく、辛い瞬間も多い。誰かを愛したり、美しい世界を感じたり、自分の望まないことに直面したり、さまざまな感情が生まれる。
切なさがこみ上げ、涙が止まらなかった。
人形から人間に変わった後、毎日楽しそうに過ごしていたのに、終わりは呆気なくやってきて、それがまた現実だった。
一見代用品のように見えるが、実は皆ただ一人の人間なのだ。
ペ・ドゥナの美しさと監督の得意とする映像美が際立つ作品です。
ペドゥナの被写体力は本当に圧巻。ボートに揺られ無邪気に笑う姿は、どのカットを切り取っても絵になる。生きているだけで映える人の典型を、まさに目の前に見せられる気がした。ストーリーは予想以上にえげつなく、終わり方には心の居場所を失わせ、観客を困惑させる。井浦新がなぜあんなにも空気を抜く演技を追求するのかは謎のままで、終始不穏さがつきまとう。とはいえ映像の質感、衣装、生活の匂いがある東京の風景は、平成っぽいノスタルジックさを醸し出し、物語以外の要素でも強く印象に残る映画だった。
人は皆、心の空白を抱えて生きている。だからこそ互いの心を埋め合おうと努め、時には傷つき合う。
心を持つペドゥナが最初に直面したのは、現実としての拒絶だった。人が心の存在に気づく瞬間は、意外にも拒否反応から始まることが多い。周囲の人々も、空虚な日々に嫌気がさしながら生きていることが、次第に明らかになってくる。心の隙間を埋めようと、皆が必死だ。
心が成熟するとは、いったいどういうことだろう。それは、限りある命と限界を知ることだ。どう足掻いてもどうにもならない事実を受け入れる覚悟である。一度抜けた魂は、もう空気のように再び吹き込むことはできない。
私も、ある瞬間
誰かのための虻だったのかもしれない。
あなたも、ある瞬間
私のための風だったかもしれない。
恋の喜び、あのシーンに感動して涙がこぼれた。
レンタルビデオ店、素敵だな〜名作クイズを出されたら、一気に好きになりそう。
2025/10/14
綺麗で美しいものが少しでもあるなら、それだけで充分だ。
私たちは生まれつき与えられた目的を持つのか、それとも自分で見つけ出すものなのかその違いは、ただそれだけなのだろうか。
ペ・ドゥナさんは『リンダリンダリンダ』や『ハナ』での個性的で魅力的な存在感が印象的です。ストーリーは『ラースとその彼女』がラースにスポットを当てた作りだったのに対し、本作は視点が逆転しています。とはいえ、どちらの作品も登場人物の純粋さと優しさが好感を呼びます。結末は、ハーレイ・ジョエル・オスメント演じるAIを思い出さずにはいられませんでした。オダギリジョーさんが温かく迎え入れるシーンも特に印象的でした。
性的描写が多い作品だが、違和感なく読ませる表現に仕上げる。井浦さんのキャラクターを深掘りする展開へ。
街の灯りがエメラルドみたいに見える街で、ぞみと暮らすおじさんのことを、私は結構好きだ。というか、私に近い匂いを感じる。私もドールやぬいぐるみが好きだし、インテリアにもその空気を感じる。大きいぬいぐるみも持っている。性的には使わないけれど、それぞれの感じ方を大切にしてくれる人だった。人形には丁寧で、扱い方も優しい。おそろいのマフラーもかわいい。空気を抜きたがりの同僚が死んじゃって、だからこそ彼はエモを抑えずに語らないのだろう、という気もする。とはいえ、ゴミ捨て場にプレゼントのように置かれていたら、収集の人にはトラウマになるかもしれない。邦画らしいロマンというか、過食をめぐる話題もある。過食以外のことはよく分からない、というか他の女の人たちは出てくるのに、結局は出てこない感じ。そういえばグレタ・ガーウィグのバービーで、人間になったバービーが祖母のしわを見て「きれい」と涙を流す場面があった。ピノキオも人魚姫も、映画のバービーも、みんな人間になりたいというモチーフが多い気がする。ちょっと傲慢で人間至上主義みたいだし、どう表現すればいいのか悩むところもある。レンタルビデオの店長はちょっとキモい。実際にはいい家に住んでいたし、ショップの店員たちを思い返すと登場人物は多い。ペ・ドゥナはほんとうにかわいい。リンゴのバッグとメイド服の組み合わせが好きで、影が透明な感じも美しい。人間じゃないところが好き、というのが私のフェチだ。
その服はとても可愛らしかった。
現実的ではないストーリーなのに、まるで身近に感じるようなリアリティが伝わってきた。