1994年12月16日に公開のアニメ「KEY THE METAL IDOL」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「KEY THE METAL IDOL」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
KEY THE METAL IDOLが視聴できる動画配信サービス
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KEY THE METAL IDOLのあらすじ
自分がロボットであると信じる少女、キィこと巳真兎季子(みま ときこ)。祖父の遺言「友を集めなさい」を胸に秘め、彼女は上京し芸能界を目指す。しかし、彼女の周囲では不可解な事件が続発する。
一見無関係に思える出来事の背後には、キィの家にまつわる忌まわしい因縁が潜んでいた。彼女が持つ常人を超えた「思い」の“力”を巡り、野望、好奇心、善意、そして悪意が交錯する。“ロボット”キィは果たして“人間”として生まれ変わることができるのだろうか…?
KEY THE METAL IDOLの詳細情報
「KEY THE METAL IDOL」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
KEY THE METAL IDOLの楽曲
「KEY THE METAL IDOL」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- メインテーマ手のひらの宇宙Junko Iwao
感想・レビュー
セカイ系SFアニメの先駆けとして、日本アニメ史に名を刻む作品。1995年に公開された『エヴァンゲリオン』と『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』より1年早くスタートした点が特徴だ。自分をロボットだと名乗る少女ヒロイン・キィのキャラクターは綾波レイの先駆と評されるほか、新興宗教、アイドル文化、古い村の伝承といった中二病的要素をいち早く取り入れている。全話は第1話から第13話までが25分、第14話と第15話は約95分の長尺編で、見応え抜群。
私が愛してやまない90年代アニメの名作の一つです。最初から大規模な制作を前提にされていた作品なのに、話数は限られてしまい、少しずつしか進められず、実際には数十話規模でじっくり観たかったと感じさせる、いわば惜しい逸品でもあります。銀河英雄伝説並みのボリュームを期待したくなる気持ちはあるものの、それを差し引いてもこの作品の魅力は揺るぎません。練り上げられた設定が映えるクオリティの高さ、そして岩男潤子さんの声は、アイドルアニメの裏の王者とも呼べる完成度。彼女の圧倒的で世界に届く歌声は、理想の局地のひとつといえるほどの光を放ちます。まさに、みんなの光明のような存在であり、抱きしめてあげたくなるほどの存在、キイを感じ、私たちの目にもう一度映ってほしい作品です。
好みの世界観を全開に詰め込んだ90年代テイストの作品。舞吊木光殿の、服を着ていない場面からしてモラハラ的なニュアンスが立ち上り、開始早々に惹き込まれる。衣装が常にカオスで、笑いと絶望が同居する描写は腹筋崩壊級。
この作品は、AVとトップアイドルを比較してくる視点をナイス切り口として刺してくる。ファンは信者で友達ではない、という指摘も的を射ていて、私もわかると頷く場面があった。しかしラストでこんな世界いたくないと絶望を見せ、救済の道筋が示された瞬間はグッと来た。期待の裏切りがもどかしかったが、私自身も結局は崇拝する側の人間であることを自覚した。
EDのセリフ「例えば相手の罪を被ることがこれから沢山あると思う」は、ロボットや血縁、アイドル像へ投影されているように見え、皮肉と一体感を生む。主役級の巳真兎季子という少女、または作中で意図的に生み出されたKeyというロボットの存在が、物語の焦点として人間の意味を問う場面を作り出す。
作品はカルト性が少し匂うほど因果応報の視点を強く打ち出しがちだが、Keyが勝手に行動することで周囲を混乱させるさまは様式美と呼べる一方で、根拠の薄い他者への期待が崩れる瞬間も。とはいえ想いという無形の力が作品を形作り、視聴者へ届く点は制作陣の健闘として評価したい。
時間が足りず14、15話に詰め込む構成は失敗ではないが難点。特に14話の説明口調が過度に多く、喋りすぎる場面が目立つ。缶ジュースの欠如が口の渇きを強く描く小さな演出、過去回想と風呂敷の畳みが雑になる箇所、風景の見せ方が駆け足に終わる場面は惜しい。
ただ、タワーと武道館のシーンをもっと丁寧に描いてほしかったし、クリエイターの狙いと景色をじっくり味わいたかった。真っ直ぐで一生懸命なさくらの姿は忘れられない。会わなければ良かったのかと苦い感情が残る散らかった部屋や退廃的なレンタルビデオ屋、人手不足の敵サイド研究室モニターまで愛らしいディテールとして描かれている。
主要キャラが退場していく展開、破壊行為、超次元的パワーといった要素が予想以上に大盤振る舞いで、積極的に人へ推奨できる作品ではないと思う。しかしこの不完全な虚像のカタチを映し出す点は、アニメとしての魅力そのもの。結局、強く惹かれてしまう。そんな不完全さこそがこの作品の魅力であり、私は結局この作品が大好きだ。
とても素晴らしかったです!最後が急ぎ足だったので、ぜひリメイクしてほしいですね。
最後の「手のひらの宇宙」を歌うのかと思ったら、まさかの未披露だったとは。あれは本当に名曲ですよね。
ずっと楽しみにしていたアニメだったので、感慨深いです。生きていてよかった!ありがとうございます。
やっぱりオープニングが素晴らしく、見るたびに感動し続けています。
とても素晴らしかった。この時期のアニメの雰囲気が好きだな。
キィちゃんの声がとても可愛らしくて癒やされていた。
ロボットの女の子がアイドルを目指す不思議なストーリーが続く中、最後の2話で突然の詳細な説明が展開される奇妙なアニメ。
さらに、最終2話は合計で100分という長尺で、それ以前は各話25分だったのに、説明回では回想やセリフが中心となり、アニメとしての魅力がほとんど感じられないのが残念。
「3万人の友達を作れば人間になれる」
本来の目的がゆるく保留され、謎の勢力に少しずつ巻き込まれていく不穏な雰囲気のアニメ。SF、宗教、芸能が抽象的に交錯し、IT社会以前の幻想的な感覚がうまく表現されている。セル画特有の世界観と空気感が深く心に響く。平成初期の東京はこんな雰囲気だったのかもしれない。
主人公キィのキャラクターは、まるで綾波レイを先取りしているようだ。
14話で見事に伏線が回収されるとは思ってもみなかった(これまで雰囲気重視の作品としてそういった展開は期待していなかったのに)。
いかにも90年代OVAらしい独特の空気をまとった作品。
制作スケジュールの詳しい事情は不明だが、全15話中13話はほとんど展開が進まず、各話は20分強という短さに留まる。代わりに、ほのかな示唆と大まかな設定の要点だけが断続的に提示される。
そして14話は100分にも及ぶ長尺で、情報が一気に開示され、15話も同じく100分で力技の結末へと誘う。こうした異色の構成は、当時ならではの特徴だ。
オカルトとSFの風味を併せ持つ物語づくりは、時代の雰囲気を強く感じさせるが、ドラマの作り自体は荒く、説得力はやや弱い。これもまた、その時代の特徴といえる。
カルト級の熱量を感じさせる場面は多くないが、独特の雰囲気と構成感で印象には残る作品だ。
伝奇とSFが融合した、賑やかで楽しい作品だった。
からくり人形に対して神秘を感じるのは理解できる。
ただ、14話の長い会話シーンで全ての伏線を「解説」してしまうのはもったいないというか、逆に謎が消えてしまったように思う。確かに、13話までに会話の内容を示唆するシーンはあったが、無駄に深読みをさせる描写が多く、14話までほとんど意味がつかめなかった。それでいて14話ですべてを「解説」するのは、なんとかならなかったのかと。そこだけが残念だ。
とはいえ、全体的には好きな作品なので。
14話の結末に驚かされる。複雑なストーリー展開を持つアニメだ。最初は、自覚のない高性能ロボットを軍事企業が狙う話だと思っていたが、途中からは主人公の過去を追求する密閉集落のミステリーに進化し、ラストでは主人公の感情が激しく揺さぶられ、サイキックのテーマで締めくくられる。果たして彼は人間なのか?ロボットなのか?その正体についての疑問が常に付きまとっている。映像では、人造人間のグロテスクな描写が独特のフェチズムを刺激する。90年代の手描きアニメの素晴らしさを感じることができる傑作だ。