2017年10月7日に公開のアニメ「魔法使いの嫁 SEASON1」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「魔法使いの嫁 SEASON1」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
魔法使いの嫁 SEASON1が視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
魔法使いの嫁 SEASON1のあらすじ
15歳の少女・羽鳥チセには、帰る場所も生きる意味も、何も見いだせずにいた。唯一、彼女が生まれ持つ特別な力だけが、彼女の光だった。そんな彼女を、異形の魔法使いエリアスは弟子として、そして将来の花嫁として迎え入れた。新しい暮らしの中で、チセは大切なものを取り戻していく。
魔法使いの嫁 SEASON1の詳細情報
「魔法使いの嫁 SEASON1」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
制作会社 | WIT STUDIO |
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原作者 | ヤマザキコレ |
監督 | 長沼範裕 |
脚本家 | 長沼範裕 |
キャラクターデザイナー | 加藤寛崇 |
主題歌・挿入歌 | JUNNA 糸奇はな |
出演者 | |
カテゴリー | アニメ |
制作国 | 日本 |
公開日 | 2017年10月7日 |
魔法使いの嫁 SEASON1の楽曲
「魔法使いの嫁 SEASON1」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- サウンドトラックTVアニメ『魔法使いの嫁』オリジナルサウンドトラックJunichi Matsumoto
- サウンドトラックTVアニメ『魔法使いの嫁』オリジナルサウンドトラック2Junichi Matsumoto
- オープニングテーマHereJUNNA
- オープニングテーマYouMay'n
- エンディングテーマ環-cycle-糸奇はな
- エンディングテーマ月のもう半分Various Artists
- エンディングテーマThe Legend of "The Ancient Magus Bride"Jessica
- 挿入歌リベロアーラMiu Sakamoto
- 挿入歌君の行方KOCHO
- 挿入歌精霊の舞 〜Dance of the SpiritKOKIA
- 挿入歌アンノドミニ北條響
- 挿入歌イルナ エテルロ竹中大地
- 挿入歌RoseKaco
- 挿入歌花数え新居昭乃
- 挿入歌StoryKotringo
魔法使いの嫁 SEASON1のエピソード
「魔法使いの嫁 SEASON1」の各話タイトルとあらすじを一覧で紹介します。物語の展開や登場キャラクターの変化を振り返りながら、印象的なシーンやストーリーの流れをチェックしてみましょう。
01 | April showers bring May flowers. | この世界で生きることを投げ出そうとした15歳の少女、羽鳥チセ。 彼女はオークショニアの誘いに応じ、自分自身を商品とし、 闇の競売会へ出品する。 ヒト為らざる魔法使い、エリアス・エインズワースに500万ポンドの値で買われ、将来の「花嫁」として迎えられたとき、チセに見えていた世界の姿が変わり始める──。 |
02 | One today is worth two tomorrows. | ロンドンの片隅にある古書店。その本当の姿を知るものは少ない。 エリアスに連れられ、彼が古くから取引を続ける 魔法道具の工房を訪れたチセ。 工房の女主人アンジェリカは、チセにささやかな魔法を教えるが……。 夜の愛し仔(スレイ・ベガ)のまことの力が、彼女の記憶の一欠片を水晶細工として蘇らせる。 |
03 | The balance distinguishes not between gold and lead. | 教会の命を受け、エリアスを監視する聖職者サイモン。彼はエリアスたちに、3つの案件を伝える。 そのひとつを解決するため、最果ての地に赴むいたチセとエリアス。そこではエリアスの師、リンデルと、滅びに瀕した旧き種族が待っていた。 今まさに大地に還らんとする古の者と共に、チセは天空を馳せる夢を見る。 |
04 | Everything must have a beginning. | 猫の集う街、ウルタール。 その昔ウルタールでは、人と猫との間に悲しい出来事があった。 惨禍の中心にいたものの魂は澱みとなり、代々の猫の王により封印され続けている。 ふたつ目の案件を解決するため、この街を訪れたチセとエリアスは、そこに残る妄念を浄化しようと試みるが……。 |
05 | Love conquers all. | 魔法使いに騙された、哀れな少女。 魔術師レンフレッドにはそう見えていた。 だがチセは、エリアスの真意がどうあれ、彼から離れるつもりはなかった。 なぜならエリアスは、初めて自分を必要としてくれた存在だから。 チセは澱みの中に歩みを進め、惨禍の真相を知る。 そして悲劇の裏側には、ひとりの少年の姿が──。 |
06 | The Faerie Queene. | 本来還るべきところに、還っていく魂たち。 それを見送りながらチセは自身を想う。 ウルタールの一件から10日と数日が過ぎても、チセは眠りに落ちたままだった。 彼女を案じるエリアスとサイモンの前に、予期せぬ客が姿を現す。 それは常若の国(ティル・ナ・ノーグ)の主。 ブリテンの夜の一角を統べるもの。 妖精たちの女王(ゲアラハ)、ティターニア。 |
07 | Talk of the devil, and he is sure to appear. | たなびく漆黒の毛並み、 燃えるように赤い目をしたその犬は、 チセのことをイザベルと呼んだ。 教会からの最後の案件は、 とある墓地に現れた黒妖犬(ブラック・ドッグ)の検分。 だが、見定めるべき彼の助けで チセはからくも難を逃れる。 一方、レンフレッドの弟子アリスもまた、 黒妖犬(ブラック・ドッグ)を手に入れるべく動き出していた。 |
08 | Let sleeping dogs lie. | アリスは変貌したエリアスを見て、直感する。 これは、けしてヒトには為り得ぬものだと。 レンフレッドとアリスを操り、 黒妖犬(ブラック・ドッグ)を手に入れようとしていた魔術師カルタフィルス。 彼の「作品」にチセを傷つけられたエリアスは、 今までとは違う異様な姿と力の片鱗を見せる。 エリアスを知る魔術師たちは彼をこう呼ぶ。 裂き食らう城(ピルム・ムーリアリス)、と。 |
09 | None so deaf as those who will not hear. | 教会の案件はすべて片付き、 おだやかな日々が戻ってくるはずだった。 だが最後の一件以来、エリアスの様子がおかしい。 チセが初めてエリアスの部屋で一夜を過ごした翌朝、 彼はこつ然と姿を消した。 チセの身を案じるアンジェリカの言葉も、 人より純粋なルツの言葉も、 戸惑うチセの心を上滑りしていく。 |
10 | We live and learn. | 海豹人(セルキー)と共に竜の背に乗り、 チセはリンデルの許へと向かう。 自分だけの、魔法使いの杖を作るために。 エリアスに「飼われるままでいる」ことを 拒もうとしないチセを見かね、 リンデルは夜の闇の中から エリアスを見出した頃の話を始める。 そのころ、独り残るエリアスに 魔術師たちの集う場、学院(カレッジ)からの便りが届いていた。 |
11 | Lovers ever run before the clock. | ヒトのふりをしたがる、奇妙な為り損ない。 いつしかエリアスが 己のことを話さなくなったのは、 師の教え故か、 人への苦い記憶がそうさせるのか。 リンデルの二つ名、白花の歌(エコーズ)の由来。 その歌は雪解けの水音に似て、朗々と風に乗り、 季節外れの開花と妖精たちの輪舞を現出させる。 そして歌の魔力は チセが覗き込む水面(みなも)を水鏡に変えた。 水鏡の向こう側に見える姿はもちろん──。 |
12 | Better to ask the way than go astray. | 完成した杖に触れた瞬間、チセは幻視する。 無数の閃光の先に広がる、 霧に包まれた巨木の群れを。 縁(えにし)の糸が結ばれ、 彼女はかつて見送った竜と再会する。 自ら命を絶った母、自分を置いていった父。 その本当の思いは、今となっては知る術はない。 しかし今のチセには、伝えたい思いと言葉、 そして伝えるべき相手がいる。 切なる思いは彼女をはるか遠く、 帰るべき場所へと運んでいく。 |
13 | East, west, home's best. | 完野に森に、夏の足音が聞こえだした頃。 風に舞う綿蟲たちの毛刈りに追われるチセとエリアス。 竜の国から急ぎ帰ったチセには、 伝えたい想いがあるはずだった。 しかし、それはいつ、 どんな形で伝えたらいいのかが解らない。 そしてエリアスもまた、己の中に芽生えた 理解しがたい感覚に戸惑っていた……。 |
14 | Looks breed love. | 愛した相手に才を与える代わりに、命を奪う吸血鬼、リャナン・シー。 彼女にとって愛すことと、大切な存在を失わぬため愛さぬことは、 どれほどの違いがあるのだろう。 彼女の想い人、ジョエルの命は尽きかけていた。 その胸の内には、薔薇の園で見た一瞬の幻として リャナン・シーの姿が焼き付いている。 終わりが訪れる前に、惹かれ合う二人をひと目だけでも会わせたい。 そう強く願うチセは、彼らの為に出来る事をやろうと決意する。 |
15 | There is no place like home. | 行き過ぎた魔力の行使に悲鳴をあげるチセの体。 チセの傷を癒やすため、 エリアスは彼女を抱えて妖精の国へ向かう。 ティターニアは問う。 人の世で疎まれ、魔力に耐えられぬ愛し仔と、 人の為りそこないと謗られる茨の魔法使いが、 なぜ人の世に居続けるのかと。 魔法使いという人と交わる生き方を エリアスが選んだ理由とは。 |
16 | God's mill grinds slow but sure. | 野山は雪をまとい、旧き女神と神獣が森を闊歩する 最も昼の短き頃。 クリスマスが近づき、活気づくロンドンの街で再会した 魔法使いの弟子と魔術師の弟子。 大切な人のためにプレゼントを選ぶ二人だが、 何を贈ればいいものか、見当すらつかない。 一日を共に過ごし、チセに心を開いたアリスは、 レンフレッドと出会った頃を語り始める。 |
17 | Look before you leap. | 「弟なんていらない!」 少女ステラが口にした心にもない一言は、 恐ろしい出来事を引き起こす。 弟イーサンは消え、父も母も弟のことを忘れた。 イーサンを覚えているのは 言葉を発したステラひとりだけ。 弟を探すステラと出会ったチセたちは、 灰ノ目が仕掛けた遊びに巻き込まれる。 |
18 | Forgive and forget. | チセと友達になったステラは、 すぐさまエインズワース邸を訪れた。 彼女の子供らしい率直さが、チセには少しだけ眩しい。 だがステラが来た直後から、 エリアスの様子が落ち着かない。 彼はその身を獣のような姿に変えると、逃げるように駆け去った。 エリアスの中にまた新たに芽生えたもの。 それは痛みにも似た、自分では抑えがたい感情だった。 |
19 | Any port in a storm. | それは夢の中の出来事。 しかしチセは確かに彼と会い、言葉を交わした。 チセたちがカルタフィルスと呼ぶ魔術師と。 そして彼の中で彼と共に在る、何者かとも。 竜の国から連れ去られた雛たちを取り戻すべく、 学院の魔術師たちと競売場に向かったチセとエリアス。 希少な竜の雛を欲する者たちの熱狂が 最高潮に達したその時、 人間は自らの愚かさを知ることとなる。 |
20 | You can't make an omelet without breaking a few eggs. | 空覆う巨影。渦巻く炎の息。 生きとし生けるものの恐怖を形にしたかのような 古の姿を取り戻した竜は、ロンドンの空を舞う。 だがチセにはそれが、戸惑う幼子のように感じられた。 チセは竜の背に乗り、彼の魂を鎮めようとする。 しかしその代償は大きく、 彼女の身に異変が起こる。 |
21 | Necessity has no law. | 草色の蝋燭の灯り。塩入りの林檎酒。 ローズマリーの枝と百合の花。 それが秘密の集いに加わるための招待状。 竜の呪いを解く方法を求め、 チセとエリアスは古今の呪いに通じる 魔女たちの集会に同席する。 そして茨の魔法使いは立ち返る。 命を繋ぐには、別の命で贖う他はないという真理に。 |
22 | As you sow, so shall you reap. | たとえ自分のためだとしても。 自分が求めていた答えが絵空事だったとしても。 その人が為そうとしたことは、 裏切りに他ならなかった。 不死と噂される魔術師はチセに取引を持ちかける。 彼がチセの眼前に差し出したもの、 そして求めた対価とは――。 |
23 | Nothing seek, nothing find. | 人為らざる者の好意は 必ずしも人のためになるとは限らない。 自明だったはずの事を、 己の身と魂で識ることとなった茨の魔法使いは 独り荒れ野を彷徨う。 ならば、人の好意は人ならぬ身に何をもたらすのか。 救いを求めた者と、救おうとした者。 カルタフィルスとヨセフの旧き記憶を チセは幻視する。 |
24 | Live and let live. | この国に来て関わった大切な人々と妖精たち。 彼らの力を借り、ついにチセは不死の魔術師と対峙する。 ふたりの魂を苛んできた痛みや苦しみは、どこか似ていた。 苦痛から逃れるために、一方はいつしか己の身を顧みなくなり、 もう一方は他者を生贄にし続けた。 その繰り返しに果てがないことを今のチセは識っている。 少女の想いは、逃れがたき連鎖に ひとつの区切りをもたらす。 |
感想・レビュー
全体としては面白かった。しかし冒頭の手枷の演出には違和感が残る。奴隷でもないのに強い演出感が際立ち、本来は本人が自分の意思でサインして買われたいと望んでいるはず。手枷は不要だろう。
後半のエリアスがチセのために友達の女の子の命を奪おうとする場面には強い不信感を抱いた。私にはこの関係を修復できない気がする。ルツが一枚噛んでいる点も信じ難い。
この作品を、どう言葉に表せば伝わるだろう。目を向けると、時折胸が高鳴り、涙がこぼれる。これが、いわゆる感動というものなのだろうか。
物語はとても静かで、間合いを丁寧にとる。だからこそ、その間は決して退屈には感じられない。呼吸のように、静かで確かな筆致が、心の奥へと浸み込んでいく。
チセとエリアスは、きっと成長の道を歩んでいく。互いに依存しあいそうな関係ではあるが、周囲の人々の助けを得て、少しずつ歩みを進めていく。
人間と人外、容易ではない絆を、見事に描き切った作品だった。
家にいる水色のウーパールーパーみたいな子がかわいすぎる『はぁ』って言う子はリャナンシーとジョエルのところで泣いた。エリアスには臓器がないから気持ちは分からないのはしゃーないかもしれないけど、素直にヘラってる。
1) 結構好き。穏やかな気分で視聴できるアニメの雰囲気がいい。登場人物の喜怒哀楽が静かに描かれている感じ。
2) 結構お気に入り。穏やかな気持ちで楽しめるアニメっぽさ。感情の動きが静かに表現される作品だと思う。
3) 穏やかな雰囲気のアニメが好み。静かに喜怒哀楽が動く、落ち着いた物語が魅力。
原作は大学進学前の段階まで既読です。
ハイファンタジーとロー・ファンタジーの絶妙なバランスと、ハリーポッター風の世界観が好きな人にはたまらない作品だと思います。
「ただいま」「おかえり」という言葉が、心に深く響く物語。生きることに絶望して闇オークションへ自らを出してしまうほど辛い過去を持つチセが、居場所を見つけていく過程は、何度読んでも胸を打ちます。
ひとつひとつのセリフの深さにも驚かされました。孤独・劣等感・絶望といった陰の部分だけでなく、才能がある側が掛けられたくない言葉といった繊細な痛みの描写が、とても丁寧です。
カレッジ編では特にインナーチャイルドを癒していく表現が印象的でした。
主題歌では第1期の『Here』が一番好きです。とはいえ映像としては『眠らされたリネージュ』の芸術的な世界観に魅了されました。クライマックスで音楽が重なる演出は、もう少し観たかったくらいです。
そして、シルキーが拗ねる場面と、ルツがご飯を食べる場面は毎回癒されます。ウーパールーパーや飛ぶ羊のような精霊たちも愛らしい。全体を通じて、闇の中に灯るやさしさが光る作品でした。
チセとエリアスの物語が今後どんな形で続くのか、続編が出るといいなと思います。
YouTubeで期間限定配信中です。
一気に観てしまいました~
この世界に生きてみたいと思います。チセの強さに憧れ、エリアスとの不器用だけれど優しさに満ちた愛情がたまらなく愛おしいです。
キャラクターの描写が丁寧で良かったです。
ルツが大好きです。🫶
帰ってくるのを楽しみにしながら部屋を模様替えしている銀の君も可愛いです。
フリーレンの時も思いましたが、種崎さんの落ち着いた声が好きです。
エコーズの弟子になりたいです。
赤髪緑目の主人公は白雪や十二国記の陽子などもいますが、皆それぞれが新しい生活で自分を変えて成長していくのが共通していて、主人公としての器が素晴らしいなと思います。
なぜかいつも途中で興味を失ってしまう。面白いはずなのにね。
グルーミング?それとも不幸自慢の決戦?エリアスが魔法使いとして意外と頼りにならなくて笑えます。最初は自信満々でチセの短命をなんとかすると言っていましたが、結局敵に助けられる形になっていますし。しかも、ドラゴンの呪いと不死の呪いで状況が悪化している気もします。チセの単独行動がひどすぎる影響もあるのでしょうがでも、結局ヨセフは肉体の痛みから解放されたのでしょうか?
孤児となった少女が英国へ渡り、過酷な現実の中で生き抜く方法を探す物語。人身売買の闇に直面する彼女は、異形の魔法使いと出会い、共に生存戦略を模索する。ファンタジーとしての独創性は控えめだが、設定の練り込みと漂う雰囲気には好感が持てる。恋愛要素は物語の中で重要な意味を持ち、親子の関係性が成長とともに変化していく点が見どころのひとつだろう。作者の表現意図が読者にどう受け止められるかは、人それぞれの感じ方次第だ。
合間に観る形だったので、かなりゆっくりとしたペースだったからか、時々「このキャラは誰だっけ?」となることや、なかなか名前を覚えられないことがあった。
原作は未読だけれど、元々のキャラクターたちがあまりおしゃべりではないため、風景や雰囲気の描写が多かった。テンションが高いキャラと低いキャラで音量が変わるので、都度調整する必要があった。
最初の方のドラゴンのエピソードが好きだった。ジブリっぽい世界観もあり、動けなくなったドラゴンの話は本当に素敵だった。
バラに関するエピソードでは、涙が浮かんでしまうほど、切ない恋に胸が締め付けられた。
チセの過去の生活環境を考えると、そうなってしまったのも理解できるが、共感しきれずにちょっとイライラしてしまった。私自身、気持ちはわからなくもないが、それが自己犠牲に繋がるとは思えない。もし手を差し伸べてくれる人がいれば、私の精神も自然に軽くなるはずだ。
エリアスはやや子供じみているなと感じた。大人でありながら青春をすっ飛ばして大人になった印象があり、わがままだったり感情が乏しかったりするのだろう。腹を抱えて笑うエリアスなんて想像できないし、してほしくもない。
でも、この二人の成長物語という印象を受けた。チセだけの物語でも、エリアスだけの物語でもなく、ぎこちない二人が並んで歩けるようになるまでを描いているように感じた。