〈物語〉シリーズ セカンドシーズンはどこで見れる?今すぐ視聴できる動画配信サービスを紹介!

4.7
〈物語〉シリーズ セカンドシーズン アニメ

2013年7月6日に公開のアニメ「〈物語〉シリーズ セカンドシーズン」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「〈物語〉シリーズ セカンドシーズン」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンが視聴できる動画配信サービス

現在「〈物語〉シリーズ セカンドシーズン」を視聴できる動画配信サービスを調査して一覧にまとめました。以下のVODサービスで「〈物語〉シリーズ セカンドシーズン」が配信中です。

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最終更新日

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンのあらすじ

蜂の怪異が去り、不死鳥の怪異も難を逃れた夏休みが終わった。新学期を迎えた阿良々木暦と少女たちの周りには、再び怪異、さらにはそれ以上の脅威が迫っていた。羽川翼、八九寺真宵、神原駿河、千石撫子、忍野忍、そして戦場ヶ原ひたぎ。彼女たちの独白と告白、そして別れが織りなす物語が、今始まる。新たな6つの〈物語〉が動き出す。

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンの詳細情報

「〈物語〉シリーズ セカンドシーズン」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。

制作会社
原作者
監督
脚本家
キャラクターデザイナー
主題歌・挿入歌
出演者
カテゴリー
制作国 日本
公開日 2013年7月6日

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンの公式PVや予告編動画

「〈物語〉シリーズ セカンドシーズン」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンの楽曲

「〈物語〉シリーズ セカンドシーズン」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンのエピソード

「〈物語〉シリーズ セカンドシーズン」の各話タイトルとあらすじを一覧で紹介します。物語の展開や登場キャラクターの変化を振り返りながら、印象的なシーンやストーリーの流れをチェックしてみましょう。

01 第懇話『つばさタイガー 其ノ壹』 2学期初日の朝、羽川翼は通学路で幽霊の少女・八九寺真宵とお喋りする。 その直後、巨大な「虎」の怪異を目撃。同日、自宅が火事で全焼してしまう。
02 第懇話『つばさタイガー 其ノ貳』 帰る家を失った羽川翼を心配して、自宅に泊めてくれた戦場ヶ原ひたぎ。 翼はひたぎの作った食事を摂り、ひたぎと共に目を覚ます。
03 第懇話『つばさタイガー 其ノ參』 学校へ復帰した羽川翼のもとに、後輩の神原駿河が訪ねてきた。 駿河は今晩、阿良々木暦に呼び出されているそうだ。 事情が分からぬままひたぎの家へ帰宅した翼を、意外な人物が迎えに来る。
04 第懇話『つばさタイガー 其ノ肆』 戦場ヶ原ひたぎの計らいで阿良々木暦の家に身を寄せる事になった羽川翼。暦の家で一晩過ごした翼は、自分が昨晩「ブラック羽川」になっていた事に気が付く。
05 第懇話『つばさタイガー 其ノ伍』 巨大な虎の怪異・「苛虎」の正体をつきとめた翼は、一通の長い手紙をしたためる。それはいわば彼女のもうひとつの人格である怪異・「ブラック羽川」に向けてのものだった。
06 第閑話『まよいキョンシー 其ノ壹』 8月20日、八九寺真宵の忘れ物を届けるために外出した阿良々木暦は、式神の童女・斧乃木余接と遭遇した。余接にアイスをおごっただけで結局、真宵を見つけられず家に帰った暦は、宿題を何一つやっていないのに、明日が始業式である事に気が付く。
07 第閑話『まよいキョンシー 其ノ貳』 11年前の5月13日に予想外の時間移動をしてしまった、阿良々木暦と忍野忍。暦は「明日の母の日に、母親に会いに行こうとして交通事故に遭い、幽霊となってしまう運命」の八九寺真宵を助けようと思い付く。
08 第閑話『まよいキョンシー 其ノ參』 交通事故に遭うはずだった八九寺真宵の運命を変える事に成功し、11年後の8月21日に帰って来た阿良々木暦と忍野忍。そこで二人は、元の世界が滅んでしまったことを知る。
09 第閑話『まよいキョンシー 其ノ肆』 怪異の王である吸血鬼・キスショットの力で人類がゾンビ化しているという事に気が付いた忍野忍。阿良々木暦はSOS信号替わりに花火を打ち上げるが、逆にゾンビに囲まれる事態に陥る。そこへ現れたのは、意外な人物で――。
10 第乱話『なでこメドゥーサ 其ノ壹』 詐欺師・貝木泥舟の「おまじない」によりギスギスしている千石撫子の学校のクラス。 そのため、毎日憂鬱な気分で登校している撫子だったが、そんなある日、彼女はあちこちで白い蛇の姿を見かけるようになる。
11 第乱話『なでこメドゥーサ 其ノ貳』 蛇の神様、クチナワから自分のご神体を探してほしいと頼まれる千石撫子。引き受けた撫子は白いシュシュの様な姿になったクチナワと一緒に、昼は中学校に行き、夜は町でご神体を探すようになる。
12 第乱話『なでこメドゥーサ 其ノ參』 家出と間違われ、暦に保護され阿良々木家で一晩を過ごした撫子。 翌朝、小学校の頃からの友人である暦の妹・月火に「可愛い」と言われることで悩んでいることを話す。
13 第乱話『なでこメドゥーサ 其ノ肆』 ついにご神体を見つけた撫子。上機嫌なクチナワは撫子に願いを叶えてやると言う。 だが、そこに暦があらわれご神体を手放すよう撫子を説得しはじめる。
14 第忍話『しのぶタイム 其ノ壹』 忍とのタイムスリップから帰ってきた暦。北白蛇神社から八九寺真宵とともに家に帰り彼女にリュックサックを返す。しかし、その直後に二人は正体不明の『くらやみ』に襲われる。
15 第忍話『しのぶタイム 其ノ貳』 斧乃木余接の助けで『くらやみ』から逃げた暦と真宵。逃げ込んだ学習塾後の廃墟で『くらやみ』について忍に相談すると、彼女は400年前のことを話し始める。
16 第忍話『しのぶタイム 其ノ參』 忍から400年前の話を聞いた暦。その場に余接が合流し、真宵も眠りから目を覚ます。学習塾跡の廃墟で話していた4人だったが、その場に再び『くらやみ』が登場する。
17 第忍話『しのぶタイム 其ノ肆』 『くらやみ』から逃れ、潜んでいた山から下山した暦たち。 山中の村に立ち寄ったところ臥煙伊豆湖に出会い、『くらやみ』について説明を受ける。
18 第恋話『ひたぎエンド 其ノ壹』 一月一日、宿敵である貝木泥舟に電話をかけた戦場ヶ原ひたぎ。それは自分と、そして阿良々木暦を「死の宣告」から救うための、苦渋の選択だった。
19 第恋話『ひたぎエンド 其ノ貳』 ひたぎの依頼を受けることにした貝木は、暦たちの住む町を訪ね、今回騙す相手である、今や北白蛇神社の神となった女子中学生・千石撫子のことを調べ始める。
20 第恋話『ひたぎエンド 其ノ參』 北白蛇神社で、千石撫子と対面した貝木。蛇神と化すことで明るい性格になった撫子は貝木に、もうすぐ暦お兄ちゃんを殺すつもりだと無邪気に語りはじめ――。
21 第恋話『ひたぎエンド 其ノ肆』 蛇神・撫子を騙すために、北白蛇神社に日参する貝木だが、帰り道を尾行され、さらには「この件から手を引け」と、謎の脅迫状が届き――。
22 第恋話『ひたぎエンド 其ノ伍』 忍野メメを探しに海外へ行っているはずの羽川翼が、突然貝木を訪ねてきた。翼と情報交換をした貝木は、蛇神・撫子を騙すための仕上げに取り掛かる。
23 第恋話『ひたぎエンド 其ノ陸』 千石撫子を騙しにかかる貝木。しかし撫子は意外にもあっさりと貝木の嘘を看破、大量の白蛇で攻撃してくる。瀕死の詐欺師の舌が最後に吐くのは、嘘か、まことか――。
24 第変話『するがデビル 其ノ壹』 3年生に進級した神原駿河は忍野扇から、「願いを叶えてくれる悪魔様」の噂を聞かされる。悪魔様の正体を知るべく、会いに向かった駿河の前に現れたのは―――。
25 第変話『するがデビル 其ノ貳』 朝起きると、駿河の左腕は猿の手から人間の腕に戻っていた。困惑しながらも、喜びを感じている駿河の前に、詐欺師・貝木泥舟が現れる。
26 第変話『するがデビル 其ノ參』 貝木からの情報で、再び沼地と会うことを決意した駿河。しかし、逆に蠟花の方が駿河の前に再び現れる。その時、彼女の左腕はかつての駿河のように包帯に巻かれていた。
27 第変話『するがデビル 其ノ肆』 不幸の蒐集家となった経緯を話す蠟花。さらに彼女は『悪魔』の蒐集を始めた経緯も駿河に語り始める。話が終わり別れる二人だが、その後、火憐から駿河に蠟花の新たな情報がもたらされ……。
28 第変話『するがデビル 其ノ伍』 体育館で相見える駿河と蠟花。『不幸の蒐集』と『悪魔の蒐集』を止めるべく、ある条件のもと駿河は蠟花にバスケットボールの試合を挑む。

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンを無料で見る方法は?

「〈物語〉シリーズ セカンドシーズン」を無料で視聴するなら、「U-NEXT」「DMM TV」「dアニメストア」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。

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〈物語〉シリーズ セカンドシーズンのよくある質問

Q
〈物語〉シリーズ セカンドシーズンのあらすじは?
A

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンは、阿良々木暦を中心に不思議な出来事が続く中で、彼や周りのキャラクターが妖怪や怪異と関わりつつ成長する物語です。各キャラクターに焦点を当てたエピソード形式で展開され、それぞれの葛藤や関係性が深く描かれています。

Q
〈物語〉シリーズ セカンドシーズンの登場人物にはどんな魅力がある?
A

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンの登場人物は、個性的で複雑な背景を持つキャラクターたちです。例えば、戦場ヶ原ひたぎのクールな外見と内面の弱さ、八九寺真宵の愛らしさと深い悩みなど、それぞれが抱える問題と成長が見どころです。

Q
〈物語〉シリーズ セカンドシーズンのテーマは何ですか?
A

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンのテーマは、成長と人間関係の複雑さに焦点を当てています。怪異を通じて登場人物たちが直面する問題は、個々の成長や人とのつながりの意味を考えさせるものです。

Q
〈物語〉シリーズ セカンドシーズンの制作スタッフについて教えてください。
A

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンの制作には、監督の新房昭之をはじめ、キャラクターデザインを手掛けた渡辺明夫、音楽を担当した神前暁など、優れたスタッフが携わっています。スタジオシャフトの独特な映像表現も特徴的です。

Q
〈物語〉シリーズ セカンドシーズンと原作小説の違いは?
A

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンは、西尾維新による原作小説をアニメ化した作品です。アニメではビジュアル表現や演出が強調され、特にシャフトによる独特な映像スタイルが原作の雰囲気を視覚的に強調しています。

JAPANMATE運営事務局
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アニメ

〈物語〉シリーズ セカンドシーズンの感想&レビュー

  1. 加藤茂

    1か月かけて観終えたので長文になりそうですが、あえて短評で。作品は学生向けの雰囲気が強く、エンディング曲は青春っぽいものが多い。中でも『花物語』のエンディングは、美しく散る桜とギターノイズの締めが印象的で、暦と沼地への気持ちが入り混じる感情を見事に表していると感じた。

  2. ぺご ぺご

    真宵ちゃんの不在に感じる喪失感が大きすぎてついていけない。間違えたと言って、ふっと現れてほしい。貝木の言葉が心に残る。

  3. こしあん

    Blu-ray(購入)/LPCM 2.0ch

    変革と「個」の物語の深化。シリーズの醍醐味を受け継ぎつつ、語り部の多様化を進めた挑戦作。多視点の導入によって失われるものもあるが、得られるものは同等以上。ここではセカンドシーズンの構造と各話の特長を、ネタバレを交えつつ整理します。

    セカンドシーズンの特長
    – 阿良々木暦だけに囚われない視点で語られるエピソードが増加。ヒロインや異端のキャラクターの内面を深掘りすることで、シリーズ全体の構造が多角化した。
    – 物語のクオリティは安定。各話ごとに独立性と連携が両立し、セカンドシーズンがシリーズの転換点として機能したと言える。

    猫物語(白)【つばさタイガー】3.7

    羽川翼をメインに据えた物語。二学期初日に虎の怪異を目撃した羽川の家事破綻と、居場所を転々とする過程が描かれ、阿良々木くん以外が語り部を担っても成立する構成の妙が光ります。セカンドシーズンの好スタートを支えた、語り部交代の成功例。

    傾物語【まよいキョンシー】3.6

    幽霊となった阿良々木くんが忍の力でタイムスリップ。八九寺真宵が死なないよう行動する物語で、舞台設定の違いとSF要素を活かした新鮮さが特徴。主役の座は阿良々木くんと忍に置かれ、八九寺の存在は控えめながら物語の核に関わります。

    囮物語【なでこメデューサ】3.5

    千石撫子の腹黒さが前面に出る、シリーズでも異質なシリアス回。腹黒さの核心に迫る展開で、忍野扇の影響と伏線が拡張され、恋物語へと連なる布石が描かれます。

    鬼物語【しのぶタイム】3.5

    猫物語(白)の裏側で阿良々木くんに何が起こっていたのかを描くエピソード。ロリ系三人娘が中心に登場し、八九寺と忍の未来を巡る伏線が回収されつつ、忍野忍と伊豆湖の関係性へ視点を向けます。

    恋物語【ひたぎエンド】3.6

    囮物語の続編・解決編として、貝木泥舟が語り部の座を担い、戦場ヶ原ひたぎと撫子を騙す展開。貝木の言動を通じて、神原駿河との関係性と彼の内面的葛藤が深掘りされ、詐欺と正義の境界が問われます。

    花物語【するがデビル】3.5

    セカンドシーズン最終話を飾る神原駿河の物語。時系列では最新エピソードで、沼地蠟花との対峙を軸に展開。貝木泥舟の再登場も絡み、人間関係の葛藤と成長を描く人間ドラマとして幕を閉じます。

    【総評】

    セカンドシーズンは阿良々木暦以外の視点を多数導入することで、羽川翼の優しさと異端性、千石撫子の闇、貝木泥舟の矜持、神原駿河の繊細な人間性など、キャラクターの内面をこれまで以上に濃密に描き出しました。特に恋物語における貝木泥舟の活躍は、シリーズの「悪」の概念を揺さぶり、壮大なクライマックスをもたらします。猫物語(白)と鬼物語、傾物語と鬼物語、囮物語と恋物語のようにエピソード同士が相互補完的に繋がる構造は、全体の深みを一段と引き上げました。

    この挑戦的な構造は、シリーズの魅力を損なうことなく、むしろ各キャラクターの魅力を深く楽しめる方向へと昇華させています。セカンドシーズンは、シリーズの転換期として高い評価に値する作品と言えるでしょう。

    —–
    【以下ネタバレ】

    猫物語(白)【つばさタイガー】

    家族関係の不和と羽川の異端性が、ストレスの蓄積として描かれます。戦場ヶ原家にお邪魔する場面では、羽川視点の語りで阿良々木くんが登場せず、戦場ヶ原が魅惑的なキャラクターとして描かれ、阿良々木くんの願望がユーモラスに映る場面が印象的です。

    このエピソードで特に印象的なのは、第一話と第二話の戦場ヶ原と羽川のやり取りの対比です。

    「ねえ、羽川さん」
    戦場ヶ原が話しかける場面(制服を脱ぎ始める私に対して)
    「阿良々木くんのこと、いまでも好き?」
    羽川は「うん、いまでも好きだよ」と答えます。

    この回答を巡るやりとりは、羽川の異端性が露わになる瞬間として強く印象に残ります。

    「ねえ、羽川さん」
    戦場ヶ原が私の目を見つめつつ問う場面
    「本当に阿良々木くんのこと好きだったの?」
    「いまでも阿良々木くんが好きだって、もう一度言える?」
    二話終了。

    二話目で羽川は、すべてを受け入れる戦場ヶ原の視点を前に、自身の想いを再認識します。阿良々木くんへの愛を再確認し、彼女自身の成長と自己認識の過程を描く、彼女の真実の物語ともなりました。最後の阿良々木くんの登場の仕方は、主人公としての存在感を強く印象づけます。

    傾物語【まよいキョンシー】

    阿良々木くんと忍の視点で物語が進み、八九寺の出番は控えめ。11年前の羽川翼を巡る出来事と、忍野忍が世界を滅ぼす未来という結末へと導く展開は、シリーズの伏線と未来像を結びつける重要な巻となりました。

    成長した八九寺から渡された忍野メメの手紙には「目の前の女の子は救ったほうがいい」という一文があり、救済の意図は八九寺だけでなく忍、そしてこの世界のキスショットにも及ぶと解釈できます。阿良々木くんの成長と、世界の存続を見据えた視点が光ります。

    囮物語【なでこメデューサ】

    千石撫子の腹黒い一面が露になるエピソード。忍や月火ちゃんの辛辣な発言の中で撫子の本性が次々と露をむく様子が描かれます。撫子は「神様になりました」と開き直る場面を見せ、忍野扇の正体と意図が物語の核心へと関わっていきます。阿良々木くんを好きだった理由が都合良かったためであることが露呈し、撫子の嫉妬心と自己本位な性格が強く描かれます。

    鬼物語【しのぶタイム】

    八九寺真宵を救えなかった過去と向き合うエピソード。くらやみの正体を忍と語り合う場面や、忍の過去、臥煙伊豆湖の接点など、シリーズの伏線が回収されます。センチメンタルな主筋と、忍野忍・八九寺の別離という物語の寂しさが交錯します。

    本筋は八九寺真宵との別離を描くもので、ファンにとっては切ない展開。ただし、忍野扇や他のキャラクターの描写を通じて、物語は新たな方向性へと導かれます。

    恋物語【ひたぎエンド】

    囮物語の続きであり、解決編。貝木泥舟を介して戦場ヶ原が協力を依頼し、撫子を騙す展開。貝木の動機と葛藤が深掘りされ、神原駿河の過去や貝木の倫理観も描かれます。ラストは貝木の「偽悪」という姿勢が浮き彫りになり、千石撫子の漫画家としての夢を通じて救済が描かれます。

    花物語【するがデビル】

    セカンドシーズンの締めくくりとして、神原駿河を中心に展開。三年生となった神原が悪魔の噂を検証する中で沼地蠟花と再会します。貝木泥舟が再登場し、臥煙遠江の忘れ形見として神原を支援します。人間関係の葛藤と自己の成長を描く、シリーズの未来を示唆するエピソードです。

    ———-
    セカンドシーズンは構成の妙とキャラクターへの深い踏み込みにより、シリーズの新たな到達点を示しました。阿良々木暦以外の視点が加わることで、各キャラクターの内面がこれまで以上に濃密に描かれ、全体の連携も強化されています。特定の伏線は終盤で回収されず、モヤモヤが残ることもありますが、化物語を楽しめた人には引き続き魅力的な展開となりました。全体として、セカンドシーズンはシリーズの転換期として成功を収めた作品といえるでしょう。

  4. 松尾智之

    【Blu-ray(購入)/LPCM 2.0ch】

    変革と「個」の物語の深化。これまでのシリーズの魅力を継承しつつ、語り部や主人公の視点の多様化を進めた挑戦作。失うものもあるが、得られたものはそれ以上に大きい。セカンドシーズンは従来の阿良々木暦の視点にとらわれず、ヒロインや異端のキャラクターの内面を深掘りすることでシリーズ全体の構造を多角化。暦以外の語り部でも成り立つ物語の妙が光り、クオリティは極めて安定しています。転換期としての役割を果たしたことは間違いありません。

    【個別エピソード解説(ネタバレなし)】

    猫物語(白)【つばさタイガー】3.7
    羽川翼を軸に、虎の怪異を目撃した日から家族が崩壊するまでの、居場所を失った彼女の歩みを描く。阿良々木くんが登場しないことで翼が主役・語り部として成立し、セカンドシーズンの好スタートを彩ります。

    傾物語【まよいキョンシー】3.6
    SF要素のタイムスリップを活かし、八九寺真宵の死を回避する目的のもと、忍とともに現れる少女を救う物語。阿良々木くんと忍が核となりつつ、八九寺の存在が大きな意味を持つ展開が特徴です。

    囮物語【なでこメデューサ】3.5
    撫子の黒い側面が前面に出る、シリアスで異質なエピソード。忍野扇の影が伏線として広がり、物語は『恋物語』へと連なる道筋を作ります。撫子の計算高さと策略が光る章。

    鬼物語【しのぶタイム】3.5
    『猫物語(白)』の裏側で起きていた出来事の一部を描く。忍・八九寺・斧乃木を中心に、阿良々木くんが巻き込まれた騒動の前日譜が語られ、伏線回収の要素も散りばめられます。

    恋物語【ひたぎエンド】3.6
    『囮物語』の続編にして解決編。語り部が貝木泥舟に代わり、戦場ヶ原が彼へ協力を依頼して撫子を騙す展開。貝木の内面が深掘りされ、二人の関係性と騙しの構図が重要な要素として描かれます。

    花物語【するがデビル】3.5
    シリーズ最終章として、神原駿河をメインに据えたエピソード。三年生になった神原と沼地蠟花の関与を軸に、人間味あふれる神原の成長と、殺伐とした展開の中にも温かな人間性が描かれます。阿良々木くん以外の視点が成立することを印象づける締めくくり。

    【総評】
    従来の語り手である暦以外の視点を導入したことで、羽川翼の異端的な優しさ、千石撫子の自己中心性と闇、貝木泥舟の矜持、神原駿河の繊細な人間性といったキャラクター像がこれまで以上に深く描かれました。各エピソードは高水準のクオリティを保ち、シリーズ全体の世界観を広げる役割も果たします。ただし、シリーズとしての伏線が各話の終わりで残りやすく、謎は多めに残る点は共通しています。化物語シリーズを楽しんできた人には、さらに奥深い楽しみを提供してくれる構成と言えるでしょう。セカンドシーズンは、シリーズ全体の転換点として位置づけられるべき作品です。

    【以下ネタバレ】

    猫物語(白)【つばさタイガー】
    家族の不和が色濃く描かれ、羽川の異端性が浮き彫りになります。鳥瞰視点の関係性が変化し、戦場ヶ原の登場が一種の伊始を示す演出として描かれます。二話の戦場ヶ原と羽川のやり取りは特に印象的で、阿良々木くんの不在が逆説的にキャラクターの内面を際立たせます。

    以下は大筋の展開の要約です。

    傾物語【まよいキョンシー】
    戦場ヶ原と阿良々木くんの再会を経て、現代へ戻る過程での八九寺真宵救済が描かれます。未来の結末は忍野忍の行動が大きく影響し、八九寺と阿良々木くんの関係性の再認識へと繋がります。

    囮物語【なでこメデューサ】
    撫子の嫉妬と腹黒さが前面に出る展開。忍野扇の正体とその野心が徐々に露わになり、物語の大きな伏線を張ります。

    鬼物語【しのぶタイム】
    八九寺真宵の別れと忍の過去に関する伏線が回収され、シリーズの世界観と人物関係が一層深まります。最後に現れる「くらやみ」の正体は忍と密接に関係します。

    恋物語【ひたぎエンド】
    貝木泥舟の自問自答を通じ、戦場ヶ原が彼を利用して撫子を騙す展開へ。貝木の偽悪と少年漫画的な騙しの構図が救済へとつなぎます。

    花物語【するがデビル】
    神原駿河の視点で、過去の痛みと向き合い自己を超える旅が描かれます。駿河と沼地蠟花の関係、そして阿良々木くんの未来像が示され、シリーズの終章としての締まりを持たせます。

    ———-
    セカンドシーズンは、その構成の妙とキャラクターの深掘りにより、シリーズの新たな到達点を示しました。暦以外の視点が加わることで、各キャラクターの内面がこれまで以上に濃密に描かれ、全体の連携も緻密です。特に貝木泥舟の活躍は、悪の概念を揺さぶり、知的で重厚なクライマックスを生み出しました。エピソード同士が互いに補完し合うこの緻密な構造は、シリーズの魅力を損なうことなく深みを増しています。本作はセカンドシーズンの転換期として、シリーズの円熟へと導く重要な作品だといえるでしょう。

  5. けいやん

    家が燃え、戦場ヶ原の家に宿泊する羽川。嫉妬の渦。総集編が多すぎて少し飽きてきた。よつぎちゃんが膝に座る姿がかわいらしい。八九寺との別れも印象的。忍との時間旅行や、忍の過去が描かれ、心に残る。貝木のアロハ姿と、昔のアニメを彷彿とさせる華やかなオープニング。彼の本質は悪役になりきれず、少し良い男に見えるスルガの関係も影響している。しかし、騙す時には「こいつ、実はいい奴じゃないか?」と思わせる技を使っているのだろう。漫画家になりたいことがバレて恥ずかしがる撫子神。悪魔のパーツ集めが進む中、あららぎや貝木がカッコつける時には「ぜ」を使うのが面白い。少し貝木にあららぎを感じ、戦場ヶ原が彼を好きになる理由がわかった。

  6. どりーん

    子供の頃観たときは、貝木が陰気だし、タイムリープして別次元へ行くのは難しい気がして、クラヤミもよく分からず、神原が暗いなぁと思っていた。でも大人になってからは、貝木のダウナーな魅力が際立ち、矛盾なく伏線を回収していく展開が面白いと感じるようになった。神原をただ底抜けに明るい痴女キャラにしてしまわない方が良いのだろう、という気づきもあった。

  7. 志乃 志乃

    シーズン4。
    思春期の葛藤をテーマに、キャラクターたちが内面的な探求を行う物語。若干気恥ずかしさを感じる部分もあるが、初期のシーズンで際立っていた美少女キャラの魅力は、やや薄れてきている印象がある。

  8. しんのすけ しんのすけ

    〈二学期が始まる中、再び遭遇するのは怪異と現実。
    揺れ動く少年少女たちの心に、終止符が打たれる〉

    卒業を控えた中で時系列が行き来する中、平凡な会話から始まる衝撃の展開。物語が徐々に暦の手を離れていく感覚がある。
    やっぱり予想外の展開が一番楽しい。ひたぎのために無理に合理的な言い訳を探す貝木や、ダウナー系少女の沼地の二人が特に推せる。

    ほぼ声だけでの登場だが、並行世界の暦を全幅の信頼を寄せる忍野メメさんも印象的。
    どのエピソードも魅力的で、一番のお気に入りを選ぶのが難しい。

  9. 独り言 独り言

    全話視聴しました。どうしても時間がかかることからモチベーションが下がり、理解できないという悪循環から抜け出せませんでした。内容も演出も、観る側を楽しませようという意図は伝わってきて、すごいと感じます。しかし、この30話近くを通して、私には物語シリーズの適性が薄いことが分かりました。今まで気づいていなかっただけです。ありがとうございました。

  10. 中平一樹 中平一樹

    『猫物語(白)』と『恋物語』のファンです。言葉遊びの可能性は無限大。

  11. にゃんこ にゃんこ

    つばさタイガーは「猫物語白」の中で、傾物語と同時進行しています。夏休み明けの初日から物語がスタートし、ガハラさんは中学生の頃の明るい姿を見せ、羽川の前ではその雰囲気に戻っていて、とても良かったです。そして、ブラック羽川が最後にいい具合に完結したのも良かったですね。お風呂のシーンも印象的でした。阿良々木母のセリフは少ないものの、その一言が心に残ります。「家族は必ずいるものではないけれど、いると嬉しいものであるべきだ」という言葉がとても響きました。まよいキョンシーは傾物語の中で特にお気に入りです。タイムスリップや、現在出ていない強キャラの復活、キャラ同士の共闘が大好きなんです!「目の前の女の子は救った方がいい」というセリフはキスショットのことを指していて、本当に素晴らしかったです。西尾維新の才能に感心しました。忍野の手紙も良かったし、大人真宵の「八九寺真宵さんだぞ」というセリフも非常に印象に残りました。撫子メデューサの「もうそのレベルで狂ってるんだなお前は」というセリフが特に好きで、撫子の成長が感じられます。

  12. いな いな

    メッセージ性が強くてとても好きです。特に囮物語の忍のセリフは、まるで自分に向けられているかのように刺さります。

  13. まさや まさや

    化物語、偽物語、猫物語、傾物語、花物語、囮物語、鬼物語、恋物語、暦物語、終物語、傷物語の全シリーズを視聴済みで、どれも面白いと感じた。