2003年6月28日に公開の映画「シティ・オブ・ゴッド」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「シティ・オブ・ゴッド」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
シティ・オブ・ゴッドが視聴できる動画配信サービス
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シティ・オブ・ゴッドのあらすじ
リオデジャネイロ郊外にある“神の街”と呼ばれる貧民街は、絶え間ない抗争が続き、子どもたちが銃を手にする現実が横たわる場所だ。逞しく生き抜く少年ギャングたちの姿を描き、写真家を志すブスカペ、ギャングの道を選ぶリトル・ゼ、恋人と街を出ることを夢見るベネ――。1960年代から80年代にかけての激動のリオのスラム社会を舞台に、一大クロニクルが展開する。
シティ・オブ・ゴッドの詳細情報
「シティ・オブ・ゴッド」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | フェルナンド・メイレレス |
|---|---|
| 脚本家 | ブラウリオ・マントヴァーニ |
| 出演者 |
|
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | アクション ギャング・マフィア |
| 制作国 | ブラジル |
| 公開日 | 2003年6月28日 |
| 上映時間 | 130分 |
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シティ・オブ・ゴッドのよくある質問
-
Q映画『シティ・オブ・ゴッド』のあらすじを教えてください。
-
A
『シティ・オブ・ゴッド』は、ブラジルのリオデジャネイロのスラム街であるシダーデ・デ・デウスを舞台に、1960年代から1980年代にかけての若者たちの生活を描いた物語です。主人公のロケットは写真家を目指しながら、犯罪や暴力が支配する世界で生き抜いていきます。
-
Q『シティ・オブ・ゴッド』の監督は誰ですか。
-
A
『シティ・オブ・ゴッド』の監督はフェルナンド・メイレレスとカティア・ルンドです。彼らは、この作品でスラム街の過酷な現実をリアルに描き出したことで高い評価を受けました。
-
Q『シティ・オブ・ゴッド』で描かれるテーマは何ですか。
-
A
『シティ・オブ・ゴッド』は、貧困、暴力、選択の自由といったテーマを扱っています。特に、暴力が日常化したスラム街の現実と、そこから抜け出すことがいかに困難であるかが強調されています。
-
Q映画『シティ・オブ・ゴッド』の登場人物の中で特に印象的なキャラクターは誰ですか。
-
A
『シティ・オブ・ゴッド』では、リトル・ゼというキャラクターが印象的です。彼は無慈悲なギャングのリーダーとして、スラム街を恐怖で支配し、物語の緊張感を高めています。
-
Q『シティ・オブ・ゴッド』はどのように評価されていますか。
-
A
『シティ・オブ・ゴッド』は、リアリズムに溢れる描写と力強いストーリーテリングで国際的に高く評価されています。また、批評家からも「社会の底辺を描いた作品」として絶賛され、いくつかの映画賞にノミネートされました。



シティ・オブ・ゴッドの感想・評価
映画は“出会うタイミング”で受け取り方が変わる。そんなことを強く感じさせられたのは、私より約5歳年上の友人がこの作品「シティ・オブ・ゴッド(2002)」を“ブラジル版東映実録映画”と評した瞬間だった。
確かに、パウロ・リンスの自伝的ルポを基にした街のギャングを描く題材、ドキュメンタリー風の作風、群像劇という手法は、1950年代~1970年代の広島抗争を題材にした深作欣二の名作『仁義なき戦い(1973)』を連想させる要素が多い。さらに、本作のチラシには立川談志の推薦コメントがあり、「深作欣二とサム・ペキンパーに見してやりたい」と記されている場面もある。とはいえ、私にとっては必ずしも“実録ヤクザ映画のプリミティブな祖”というより、ブラジルの自然な陽気さが画面を駆け抜ける、疾走感に満ちた生き急ぐ青春譚として映った。
この印象は、私が『仁義なき戦い』を“直撃世代”としてではなく、やや距離を置いて受け止めた経験にもつながる。むしろ、ブラジルの“神の街”が放つエネルギーが、MTV世代の感覚を取り込んだポップで躍動的な映像表現と相まって、青春の痛みと欲望を描く個性的な映画として成立しているのだと感じたのだ。
私がそう感じた根拠は、序盤の導入部にも表れている。『トレインスポッティング』と比べつつも、本作は1960年代~1980年代の軍事独裁下のリオデジャネイロの郊外、Favelaを舞台に、貧困と暴力の中で生きる子どもたちの抗争を描く大河ドラマだが、全編を通じて“若者の犯罪や薬物汚染が日常化した世界”を、スタイリッシュで躍動感あふれる映像と音楽が貫く。導入部の映像は特にその象徴で、カミロ・ホシャとDJヤーがリミックスしたサンバに合わせ、包丁を研ぐ手元、ニワトリをさばく手、逃げ惑う子どもたち、銃声と警官隊が連鎖する場面へと、ショットが次々にバックしていく。逃げるニワトリの視点ショットをローアングルで追う感覚も、現在の世代が共感しやすいリズムとテンポを作り出している。
この映画と『トレインスポッティング』は、若者の暴力と薬物依存という過酷な現実を背景にしつつ、冒頭の“若者の生のエネルギー”をポップで力強い映像表現で提示する点で共鳴する。観客は冒頭の強烈なシーンから、主人公ブスカペの視点(観察者としての視座)に引き込まれ、時間軸が過去・現在・未来へと揺れ動く構成に自然と没入していく。
ブスカペの視点は、ただの語り手以上の役割を果たす。彼はフォトジャーナリストを志す少年で、貧困の街で育つ子どもたちの目を通じて、街の現実を写し出す存在だ。そして、彼の人生の転機となるモーテル襲撃の事件は、彼のモノローグとともに進行していく。彼の心の声は“この街で生き延びるには自分の足元と立ち位置を見極める力が必要だ”という現実認識を語り、やがて写真家という道を選ぶ決意へとつながっていく。
この作品で重要なのは、モノローグが物語の時系列を前後させ、観客を過去と現在の境界から解き放つことだ。ブスカペの声は、観客を街の暗部へと誘い、彼が追いかける真実を一枚の写真へと結実させる。彼が出会う最大の“悪”はリトル・ゼ。百倍以上の凶暴さを備えたリトル・ゼは、銃と頭脳を駆使して街の頂点を狙い、子どもたちを操る。その野望と暴力の過程は、映像のリズムと編集の妙技で強烈に描き出される。
リトル・ゼの誕生から成長、そして街の覇者となるまでの過程は、尺の長さを感じさせない断続的なジャンプカットと、時には同ポジのひとつのワンカット内で時間を跨ぐ演出が中心だ。監督フェルナンド・メイレレスは、60年代末期・70年代・80年代初頭の三つの時代を色調で分け、アパートの室内の一室を長回しのワンカットで映しながら、時間の経過とともに壁紙が劣化していく様子を60年代のセピア、70年代のサイケカラー、80年代の冷たい青、そして最終的にはモノクロへと段階的に変化させていく。この連続する画面の変化が、街に蔓延する闇の拡大と暴力の蔓延を象徴しているのである。
また、デジタル時代の新しい編集技法を取り入れた点も見逃せない。Time RemappingやFreeze Frameといった手法は、当時のガイ・リッチー作品やロブ・コーエン作品、さらには007/ダイ・アナザー・デイといった映画群にも波及した革新として称賛された。実録ヤクザ映画の既成概念を壊し、若者たちの視点から街の現実を見せる新鮮さを生んだのだ。
リトル・ゼとブスカペの関係性は、友情と背信の葛藤を通じて、作品全体の緊張感を高める。ベネという仲間の存在と彼らの若さが、街の規範と暴力の世界の間で揺れ動く。ベネの美学的な変貌と、それに対するリトル・ゼの孤独と嫉妬、そして最終的な決裂は、青春の痛みと野望が暴力とどう結びつくかを露わにする。街の陰鬱と、ディスコの光と音楽の対比が、彼らの心の揺れを鮮明に映し出す。
この作品が破格だったのは、伝統的な実録ヤクザ映画が持つ“過去の説話性”を超え、“今現在も続く暴力と恐怖”として描いた点だ。物語の終盤で一度は静かな結末を迎えたかに見える神の街に、再び暴力の閾値が押し上げられ、真犯人の証拠写真を巡るブスカペの決断がクライマックスへと導く。その最後の一枚が誰の手に渡るべきか、彼の判断が写真家としての未来を決定づける。
現実の世界での裏話も興味深い。2021年のリオ・デ・ジャネイロ北部ジャカレジーニョの大虐殺では、警察と麻薬組織間の衝突の中で多くの若者が犠牲となった。人権団体や国連は超法規的殺害の疑いを指摘し、治安維持と人権のバランスがいかに難しいかを浮き彫りにした。『シティ・オブ・ゴッド』が描く暴力と腐敗、そして権力構造の闇は、20年以上経った今日もなおブラジル・リオの実際の現場で続いている現実と、重なるのである。
結局のところ、この作品はジャンルの金字塔であり続けた。従来のリアル系ヤクザ映画が“過去の話”として終わるのに対し、『シティ・オブ・ゴッド』は“現在も存在する暴力”として、私たちに強く問いかける。時代を超えて新しい表現を生み出したことで、今出会う作品が必ずしも“元祖”に匹敵するわけではない、という現代の観客の感受性にも訴えかけるのだ。
なお、私がこの映画を永遠の作品として捉える理由はもう一つある。古典的実録ヤクザ映画の多くは“昔々こんなことがありました”という語り口で終わることが多いが、本作は20年前の物語でありながら、“今も街にある暴力・恐怖”として私たちの現実と直結して描き出している点にある。結末へと戻るとき、ブスカペがリトル・ゼの死をカメラに収める一方で、賄賂を渡した瞬間を写真に収めなかった選択は、現実の倫理観と職業的責任の微妙な綱渡りを象徴している。写真家としての道を選ぶ彼の決断は、暴力の街で生きる若者たちの未来を見据える視点の重要性を教えてくれる。
この映画が残した影響は、ただのエンターテインメント以上のものだ。新しい映像言語と音楽の融合、そして観客を街の実情へと引き込む力は、以後の作品にも引き継がれ、現代の映画における“今を映す実験”として語り継がれていく。
画面酔いを抑えつつ観賞したが、映像の表現力は圧巻だった。観客を魔術にかけるような演出が印象的で、観る者を強く引き込む。スラム街の描写は過酷で、警察さえも力を失い頼りにならない現実味が伝わってくる。温室育ちの日本人には生き残るのが難しく感じるほどだ。ギャング同士の抗争や国内の宗教観の違い、誰につくかで揺れるニュースは耳にするが、島国の私たちには理解しきれない部分があるのかもしれない。ドラッグ×エロ×音楽が絡み合う世界は落ち着いて見られるものではなく、途中休憩を挟みつつ観るサスペンス映画以上にリアルで怖かった。リーダーは力を失うと容赦なく殺され、新たな力が生まれていくラストも人間味を感じさせた。ずっと観たかった作品だっただけに、観られて満足だ。
タイトル
『Ciudad de Dios』
キャッチフレーズ
『逃げれば捕まり、残れば喰われる。』
鑑賞日
-2026-06-21
視聴プラットフォーム
-u-next
レビュー
-ジャケットがあまりに怖くて気になっていた映画。
ようやく観ることができたが、実話に基づく物語ということを忘れそうになるほど、日本に住む私たちには想像を絶する恐ろしさだった。
中盤でつま先を撃たれた子供の演技が本当に見事で、まるで実際の映像かと思うほどだった。
マイノート
-生まれた環境によって、悪事を働かざるを得ない子どもたちもいる。
自分がどれだけ恵まれた場所で生まれたのか、実感として理解できた。
1960年代のブラジル・ファベーラを舞台に、貧困のなかで生きる少年ギャングの実話を描く。20年以上ぶりに再視聴したが、この街の構造は形を変えつつ今もなお続いている。
多くのフォロワーの皆様からの温かい応援と、心のこもった励ましに感謝しています。ありがとうございます。
手術は無事に終わり、経過も良好でしたが、安静にしているつもりが仕事をしてしまい、今度は帯状疱疹を発症してしまいました。体力や免疫力の低下を実感しています。
痛みが強く、本当に困っています。過信は禁物ですね。
この作品は、退院前に看護師さんから勧められたものです。早速観ました。
これは1960年代から80年代のブラジル・リオデジャネイロの実話です。「神の街」と呼ばれるその地で生きる貧困層の子供たちの物語です。
多少の知識はありましたが、映像を見て言葉が出ません。この現実にどう向き合うべきか?
「普通」という言葉について改めて考えさせられました。日本に住んでいると、ここに暮らす子供たちの感覚は普通ではなく、異常とも言えるかもしれません。ただ、彼らにとってはそれが日常であり、そこでの普通なのです。
登場する子供たちは見た目どおりの子供です。しかし、彼らはおもちゃのように本物の銃を持ち、躊躇なく撃つことができるのです。人を殺すことがゲームのように見えてしまい、その罪悪感は微塵も感じられません。
日本の子供たちと比べると、その明るさや無邪気さは雲泥の差です。彼らの日常がそこにあり、日本の光景を想像することもできません。とても悲しい現実だと思います。
このような世界が現実に存在することを痛感しました。同じ子供なのに。
本作のカメラワークは緊迫感があり、非常にリアリティがあります。現地でスカウトされた子供たちの存在も大きな要因でしょう。
実話に基づいているためドキュメンタリー的な要素が強いですが、写真家を目指す少年ブスカベの物語を軸に、少年たちの勢力争いが織り交ぜられた、見応えのある作品に仕上がっています。
想像を超える現実がここにあることを思い知らされました。子供たちが本来享受できる楽しさや喜びを得られないことに、本当に悲しい気持ちになりました。
この現実を知ることができたことが、本作を鑑賞する大きな意義だと感じました。
ブラジルは今でも犯罪が多い印象ですが、それ以上に日本の常識が通用しない国々についても調べてみました。
戦闘やテロが常態化して治安が悪化している国:イエメン、スーダン、アフガニスタン、シリア、パレスチナ、ウクライナ。
殺人や誘拐、麻薬犯罪が横行している国:メキシコ、エルサルバドル、ベネズエラ、パプアニューギニア、南アフリカ。
これらの国の子供たちの日常も、やはり本作の子供たちと同じような状況なのではないでしょうか?
子供たちには明るい未来があるはずなのに。
special thanks ozadora san
ブラジル映画のイメージが一新される体験だった。とにかくとても面白い。暴力と貧困に満ちた世界を描く一方で、テンポの良さと編集の巧みさが光り、つい見入ってしまう。群像劇なのに、登場人物は全員が強烈に印象に残る。特にリトル・ゼの狂気は圧倒的だ。
重いテーマにもかかわらず、映像はどこかエネルギッシュでスタイリッシュ。そのギャップがむしろ恐ろしさを際立たせる。社会の現実を直視させられながら、映画としての完成度にも深く感嘆した。これは名作だ。観てよかった。
ベネは本当に素晴らしいキャラクターです。無分別な世界の中で、その良さが一層際立って感じられます。支配する者によって変化していく世界は、美しさと残酷さが共存し、儚く過ぎ去っていく。そんなストーリーに心を奪われました。
衝撃的だった。ゲームのように命があっけなく奪われていく場面を前にすると、次第に感覚が麻痺してくる。この街には倫理観が欠如している。銃を持つ子どもたちも、同じ感覚に陥ってしまったのだろうか。
暴力と憎悪だけで作られた社会を打ち破れると信じられるのは、写真だけだ。戦争も、武力の応酬を続けている限り終わりは来ないだろう。
Shootingというタイトルには銃撃と撮影、両方の意味が込められており、リリックのようなメッセージに心を動かされた。印象的なChickenのシーンは、Chickenの意味を示しているのだろう。ダブルミーニングや伏線があちこちに散りばめられていて、それらがこんなにも複雑でありながら、最後には見事にまとまる。圧倒的な構成力を持つすごい映画だった。
at. LAB111
興味深かった。みんながその機会を狙っている。抜け出すことができない。主人公が遠くで夢を実現できたのは良かった。
本当に面白かった!これを観た後にBAD HPを聴くと、笑いが止まらなくなる!
各1点満点
・脚本:0.7
・演技:0.7
・興奮度:0.8
・撮影・美術:0.8
・音響・音楽:0.8
感想
・街が喧騒に包まれている
・彼らの選択が現実を示す
・恐怖が漂う熱気を感じ続ける
カッコいいオープニングで幕を開けつつ、語りはドキュメンタリーらしく淡々と進む。観る者の感情を揺さぶらず、現実の厳しさを突きつける。貧困層が集う『神の国』では、賃金の低さが子どもたちを道を踏み外させていく。暴力と犯罪、強盗や殺人が絶えず、秩序は崩れ、対立する勢力を排除する戦いが終わることなく続く。警察も賄賂の縛りの中で、本格的な介入は後回しだ。そんな環境で育つ子ども達には、それが当たり前の世界になっていく。銃を手にすれば、引き金を引くだけで命を奪える。敵や強者、目障りな存在は恐れず排除でき、金が流入すれば尊敬と恐怖が人々を支配する。欲しいものは何でも手に入り、欲望は止まらない。やがて勢力は拡大し、やがて自分も排除され、別の子がのし上がっていく現実は、日本のゲームで他のプレイヤーを倒して優越感を得るのと同じだと感じさせる瞬間もある。しかし現実にはリセットがない。負ければ命を落とす。やり直せない現実だ。仲間と調子づいていた子どもが捕まり、撃たれて泣く場面が特に強く印象に残る。自分の子どもが幼い頃、転んで足を擦りむいた痛みを思い出させる場面もあった。こんな国に生まれていなければ、銃で撃たれて泣くことも、誰かを傷つけることもなかったのだろうかと考えさせられる、観る者の覚悟を試す一作だ。
痛々しく残酷な描写もあるが、それを感じている暇はないほど生き生きとしたリズムと躍動感で駆け抜ける。
痛々しく残酷な描写があるものの、そんなことを感じている暇もないほど生き生きとしたリズムと躍動感で駆け抜ける。
痛々しく残酷な描写があっても、感じている暇はないほど生き生きとしたリズムと躍動感で駆け抜ける。
命の重さがあまりにも薄く感じられる現実には、事実として直視するのが恐ろしい。だからこそ、教育の重要性を深く実感する。
実話に基づく本作は、ブラジルのスラム街を地獄のような現実として描き出す。圧倒的なリアリティと緻密な演出で、観客をぐいぐい引き込む力がある。子どもに見せたいと思いつつも、その過激さゆえに躊躇してしまう。単なるドキュメンタリー寄りかと思いきや、テンポの良さとガイ・リッチーを思わせるユーモア、滑らかな語り口が見事に調和している。子ども同士が銃を扱う場面は耐え難いが、現実を直視するべき場面でもある。新聞記者たちの過剰な取材姿勢には唖然とさせられる。
冒頭から結末まで、次々と人が死んでいく。最初は殺戮の衝撃が強かったが、語り手の淡々とした語り口のせいか、あるいは読者が死に慣れてしまったせいか、最後にはこちらも麻痺してしまう。
リオ・デ・ジャネイロのスラム街、通称神の街を背景にしたブラジル風のネオリアリズモ映画。街のギャング同士の抗争を軸にしつつ、地獄のような日常を生きる若者たちの青春群像を鮮やかに浮かび上がらせる。観る者が目を背けたくなる凄惨な場面も多く、現実の生々しさを力強く突きつけてくる作品だ。クライマックスでブスカペが連続で写真を撮る場面は、冷静さと興奮の対比が映画のテンションと絡み合い、見事な高揚感を生む。ドキュメンタリックな趣が強く、実話を元にしていることもあって、粒子の荒い手持ちカメラが映像の核となっている。ただし、演出や編集はダニー・ボイル風の派手さと落ち着きのなさを感じさせ、やや醒める場面もある。派手さで凄惨さを和らげようとする意図があるのかもしれないが、それが本質を見失わせることもある。それでも、一見の価値は十分にある作品だ。
無法地帯『神の街』を舞台に展開するギャングのドラマは、視聴者を一気に引き込む強い魅力を放つ。登場人物が次々と現れる導入部に不安はあったものの、登場人物ひとりひとりに丁寧にフォーカスを当てる演出のおかげで、誰が誰で何を求めているのかが分かりやすい。初っ端のシーンから湧き上がる映画の熱量は、迫力あるカメラワークによってさらに高まり、ラストまでそのゾクゾク感は止まらない。ブスカペの立ち位置が絶妙なアクセントとなり、物語に深みを与える。復讐は連鎖する復讐を果たした者はまた別の誰かを闇へと引き込む運命を描く。
本当に、そんな場所が現実にあるとは信じられない。何も知らない純粋な子どもたちが、自然と環境の影響でそうせざるを得ない状況が、あまりに悲しい。これも人生の一部だ。環境は私たちの生活と未来に直結しており、だからこそ本当に大切だと痛感する。日本に生まれてきたことに、心から感謝している。
実話ベースの作品としての衝撃は圧巻。最高です。読みやすさを重視して笑いの要素が組み込まれている一方で、子どもが銃で殺し合う描写には強い恐怖を感じます。
ブラジルのファベーラで生まれ、ニュースカメラマンとして成功を収めた男の物語。
その真実性は確かめようがないが、この現実を生き抜くこと自体が驚異だ。
ナイフや絞殺に比べて、無情さを感じる銃殺は本当に衝撃的だ。10代前半の少年が無造作に他人を銃殺する場面が随所に描かれている。
スタイリッシュな任侠映画でありながら、人の命が無価値とされる現実を強く訴える作品となっている。
リオデジャネイロ郊外に位置する貧しい地区「神の街」。ここではギャングによる強盗や殺人が日常茶飯事で、子供たちも銃を手に走り回っている。兄のブスカペは、ギャングから距離を置き、写真家を目指しながらも恋も楽しんでいる。一方で、同年代のリトル・ゼは幼少期から殺人を重ね、成長するにつれ街のギャングのボスになっていく。
この映画は、60年代から80年代のブラジルを背景にしたもので、暴力が蔓延し、子供たちが銃を手にするという悲惨な現実を描いている。しかし、それでも映画として非常に面白いのだ。
冒頭の少年たちが鶏を追いかけるシーンは、滑稽さと緊張感が共存しており、作品全体に強い印象を与えている。その後のブスカペのモノローグで20年前に遡り、「〇〇の物語」として章立てされた群像劇が展開され、まるでスコセッシのマフィア映画のように引き込まれる。
映像も60年代のセピア調から80年代の粗めのデジタル感へと変化し、スプリットスクリーンや独特のカメラワークが取り入れられ、視覚的にも楽しませてくれる。
現代日本に住む私が観ると非常に悲惨な物語に見えたが、この環境で生きる彼らはただ生き延びるための手段を選んでいる。裏表がない彼らの姿には、奇妙な清々しさが感じられ、観る側としてはどういう気持ちで対峙すればよいのか考えさせられた。
物騒な内容ながらも、バイオレンスシーンは刺激的で、特にリトルが楽しげに銃撃を繰り返す姿には衝撃を受けた。
主人公がギャングとは異なる立場のカメラ小僧である点も良い。彼が物語の中心から外れた視点を持つことで、ドキュメンタリーのような客観性が生まれ、リアルな生々しさを感じさせる。また、主人公は一般人なので、友情や恋愛の描写は普通の青春映画のような魅力があり、楽しめた。
クライマックスに向かっての展開が素晴らしく、明確に「ここがクライマックス」と感じさせる瞬間に興奮が高まる。最後にブスカペの存在意義が明らかになる場面も印象的で、希望がしれっと漂う一方で、この環境が改善されない限りは根本的に状況が繰り返されるという諦念も感じさせる終わり方だった。
悪法もまた法なり、という言葉があるが、この映画はむしろ無法も法なりという視点を提示してくる。
舞台は1960〜70年代、ブラジル・リオデジャネイロ郊外のスラム。神の都と呼ばれた場所が、今はギャングの実効支配下にある。警察は腐敗しており、面子を守る局面だけ機能する。実際のところ、どこがギャングと違うのかと観客は思わされる。
そんな秩序の中で育った朴訥とした青年が主人公だ。いわゆるカタギの少年ブスカペは写真家を志すが、環境はその道を容易には選ばせてくれない。生まれた場所が無法の街である以上、処世の道は略奪・殺人・ドラッグ・縄張り争いといった闇の中に閉じ込められる。彼の純粋な夢は、現実の波に翻弄されてしまう。
物語は次々と起こる事件で観る者を麻痺させる。暴力が復讐を呼び、さらにそれが新たな暴力を生む。この描写は淡々とした臨場感を伴い、手持ちカメラのざらついた質感と相まって、命の軽さと倫理の諦念が強く伝わってくる。
役者陣は皆、見事な演技を見せる。とりわけリトル・ゼの不気味さ、そして頭のネジが外れているようで一見理性的な不条理さには、背筋を凍らせられる。物語の結末は必見だ。エンディングは決してハッピーエンドとも言えず、誰かが救われたかどうかも曖昧で、余韻は重い。無法の秩序は、ただの通過点なのかもしれない。
ここからが核だといえる盛大なネタバレを、最後にお伝えしておく。
鑑賞の最後に冷たい水を浴びせられるような衝撃が待っている。それはこの映画が実在の出来事を元にした物語であるという事実だ。鑑賞中は、狂気と非日常的な事件の連続、詰め込みすぎとも取れる展開に、実は現実ベースの物語だとは気づかない。冒頭にその注釈が置かれていたり、観察を続けるうちに気づくことが多いはずだが、知らずに終えることもある。結局、その情報を最後に明かすのが正解だったと言える。
要するに、この映画は氷が炎へと変わるような衝撃を持っている。
ステーキの蹴りが可愛いシーンが多く、個人的には笑える場面もそこそこあった。
前々から観ようと思っていた作品が、いよいよ公開。ブラジルの貧民街「シティ・オブ・ゴッド」を舞台に、60年代に憧れていた3人組のチンピラが成長していくさまを描く。カメラマン見習いのブスカペ(アレクサンドル・ロドリゲス)が捉える、ギャングと暴力が支配する故郷の風景。
これが実話なのかと考えさせられる。ブラジルの治安の悪さは有名だが、ここまでリアルか。最後には実在した登場人物の写真とインタビューが登場して、強烈な印象を残す。
それでいて、ここまで過激な内容をスタイリッシュでポップな描き方で表現する点に驚かされる。暴力が暴力を呼び、貧困と無教育が薬物と暴力へと連鎖し、暴力はまた暴力を呼ぶ。凄まじい連鎖をたどりつつ、結末をあえておしゃれに描くことで「これがスラムの日常なんだ」という自虐と諦めが混じるメッセージを感じる。
これは神の啓示だ。正直者がバカを見るとと語られる場面も印象的。人々の暮らしの中にギャングが自然と紛れ込み、暴力が暴力を抑止しようとする皮肉な均衡が成立している。貧困に苦しむ子どもたちはギャングを羨望し、銃を握ってギャングになろうとする。10歳くらいの子どもたちが笑いながら「殺すだ、強盗するだ」といきり立つ異常さ、そんな幼い子どもをさらに暴力へと導くギャングの異常さ。泣き叫んで命乞いをする瞬間だけ、普通の子どもに戻るのが胸を打つ。
人間の境界が崩れきっていると言っても過言ではないこの街で、リトル・ゼ(レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ)の少年時代からの生来の悪党っぷりには全く同情できなかった。「お前にとってはみんなクソ野郎だ」
ガキ軍団の名前のインパクトが抜群だね!演技がリアルすぎて、時にはドキュメンタリーのように感じる。各キャラクターも、とても覚えやすい。