2010年10月2日に公開の映画「ヘヴンズ ストーリー」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「ヘヴンズ ストーリー」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
ヘヴンズ ストーリーが視聴できる動画配信サービス
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ヘヴンズ ストーリーのあらすじ
8歳の少女サトは、両親と姉を殺されたうえで祖父に引き取られる。サトはテレビ画面の中で『法律が許しても、僕がこの手で犯人を殺してやります』と強く言い放つ人を見た。その男は、妻と子を殺されたトモキだった。その日から、サトにとってトモキは英雄となった。
ヘヴンズ ストーリーの詳細情報
「ヘヴンズ ストーリー」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | 瀬々敬久 |
|---|---|
| 脚本家 | 佐藤有記 |
| 出演者 | yumehina 佐藤浩市 光石研 吹越満 大島葉子 寉岡萌希 山崎ハコ 岡本芳一 嶋田久作 忍成修吾 本多叶奈 村上淳 柄本明 栗原堅一 根岸季衣 江口のりこ 津田寛治 渡辺真起子 片岡礼子 菅田俊 菜葉菜 長澤奈央 長谷川朝晴 |
| カテゴリー | 映画 |
| 制作国 | 日本 |
| 公開日 | 2010年10月2日 |
| 上映時間 | 278分 |
ヘヴンズ ストーリーの公式PVや予告編動画
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ヘヴンズ ストーリーのよくある質問
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Q映画『ヘヴンズ ストーリー』のあらすじはどのような内容ですか?
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A
映画『ヘヴンズ ストーリー』は、復讐をテーマにした群像劇です。物語は、家族を殺された少女と、彼女に関わる人々の人生を描きながら、それぞれのキャラクターが抱える苦悩と復讐への思いを交差させていきます。
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Q『ヘヴンズ ストーリー』の主要な登場人物にはどんなキャラクターがいますか?
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A
『ヘヴンズ ストーリー』には、家族を殺された過去を持つ少女と、彼女を取り巻く人々が登場します。特に彼女の復讐心に焦点が当てられ、それに関与する大人たちの間で複雑な人間関係が展開されます。
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Q『ヘヴンズ ストーリー』の制作スタッフには誰がいますか?
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A
『ヘヴンズ ストーリー』の監督は、瀬々敬久です。彼は独特な演出スタイルと、社会的なテーマを扱った作品を得意とすることで知られています。
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Q『ヘヴンズ ストーリー』のテーマやメッセージは何ですか?
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A
『ヘヴンズ ストーリー』のテーマは復讐と人間の業です。物語を通して、登場人物たちが抱える痛みや、そこから生まれる復讐心がどのように彼らの人生を変えていくかを描きます。
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Q『ヘヴンズ ストーリー』はどのような評価を受けていますか?
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A
『ヘヴンズ ストーリー』は、社会的なテーマと深い人間描写が評価されています。特に、リアルで重厚なストーリーが多くの観客の心を打ち、多くの映画祭で高い評価を得ています。



ヘヴンズ ストーリーの感想&レビュー
ヘヴンズ ストーリー
長くなることは承知していましたが、集中力が持続しませんでした。
【「プルチックの感情の輪」を憎む】
長尺映画の魅力の一つは、多角的な視点で物語が展開されることだ。この4時間半の中で、生と死、暴力と愛、復讐と罪が複雑に絡み合い、視聴者に深い思索を促す。人間の終焉を、あたかも当たり前のこととして目の当たりにする美しい群像劇に心を奪われる。同じ雨に打たれた人々が、同じ時間に同じドラマを語る様子はやはり魅力的だ。楽園のような世界における、太陽のように小さくも大きな意味を持つ殺人。幼い少女から見た復讐のヒーロー像は、自身の憎悪を代弁する存在として心強く映る。
全体的に村上龍の「コインロッカーベイビーズ」を彷彿とさせる作品で、自己の存在意義を見出せず、怒りや虚無感を抱えながら、感情が爆発する。突如として人が死に、愛が消えてしまう時、もはや生きる意味は失われる。人々は無意味に死に、無意味な涙を流す様子は、最悪の現実を映し出す。この要素が物語をカオスへと加速させていく。完全なカオスに至る前に、人々は絡み合い、語り合い、つながり、そして死んでいく。
本作は、まさに「誰かに代わって痛みを叫んでほしい人々」の映画だ。ドキュメンタリー風のカメラワークが印象的で、映画自体が現実を延長するような感覚を生む。空は作り物のように淡く、どこか非現実的。象徴的に人々を照らす役割を果たすはずの空も、ただそこにあるだけで存在感を放っていない。まるで登場人物と同じように、神に見放された現実を観ているようだ。この美しい地球に生きるのは、愚者たちばかりだが、4時間半の中に意味がある。この長さが、失った痛みや人生の重み、復讐の先を精緻に描写しているように感じる。まるで「人生を疑似体験」しているかのようで、感情が渦を巻き、人を引き込む。「ユリイカ」や「象は静かに座っている」と似た感触もある。暴力への無関心や再生の愛情が描かれ、復讐を通じての疑似的な再生が浮かび上がる。
登場人物たちは、自身の痛みや喪失を抱え、前進するしかないのか、立ち止まるしかないのか、感情を飲み込むしかない。彼らは、セミのように抜け殻を出さずに生き延びていくしかなく、その結果「負を反復」することになる。復讐が完了しても、憎しみや醜い感情からの脱皮は難しい。散っていく人々は、まるで鯨のように感情を飲み込みながら生きるしかない。復讐は単純なテーマではない。人間はそこまでしかできない無力感を抱えながら。
子供の憎しみと希望に満ちた目は美しい。復讐を願う目の奥には、愛されたかったという気持ちが垣間見える。悪を赦し愛することは、罪でも善でもない、まさに本作に根づく無意味な涙といえるだろう。それは本能であり、どうしようもない極地のようなもの。我が最も好きな第6章は、まさに血が滲んだクリスマスという印象で、祝福や楽しみとは程遠い穢れた日常を描いている。「祝福される人のいないクリスマス」で、この作品は全員被害者、全員加害者という地獄のようである。タイトル「ヘヴンズストーリー」は、登場人物たちが天国を夢見るからこそ成り立っている。死んだはずの人が現実に現れることは皮肉であり、現実自体が天国のように映る。
死にゆく人々への賛歌として、死ねば会いたい人に出会えるラストは切なくも、どこか救いを感じさせる。
全9章、上映時間4時間38分。瀬々敬久監督の渾身作、2010年版『罪と罰』。
生と死、復讐と救済、そしてさらなる復讐へ。復讐と復讐がぶつかり合う局面から、物語のカオスは濃厚さを増し、信じ難いエネルギーを放ち続ける。
20人を超える登場人物の中で、物語の核を担い続ける少女・寉岡萌希、生と死の根源で激しく対峙する長谷川朝晴と忍成修吾、聖母のような人形師である山崎ハコが、自らも人形に変容していく姿が強烈なインパクトを残す。
この作品では、現在も第一線で活躍するベテラン俳優陣は、なぜか空回りしているようにも映る。
まとめに走ることもできたが、敢えてまとまりを避け、カオスを見守る演出が、物語の不条理さを一層際立たせている。波動は復讐と再生を超えて全編を貫いている。
瀬々敬久監督の最高傑作との呼声は、決して大袈裟ではない。
古舘伊知郎が番組で30分にわたり熱く絶賛した逸話にも頷ける。
DVDの特典映像には、撮影から10年経った出演者たちのコメント約40分が収録され、監督自らが編集している。子役2人が現在は親となった立場で語っており、深い感慨を呼ぶ。
ストーリーが長すぎてだるいし、演出も中途半端。
冒頭には絵や文字が入るけど、中盤はほとんどなし。
佐藤浩一の出番、必要だったのかな
彼が出てくると期待しちゃうから困る。
ドS忍成、また人を刺したのか!?
リリィシュシュの頃の気持ちを思い出す。
一つ一つが長回しになっているけれど、
そんなに意味があるとは思えない。
連続ドラマでも良かったかもしれない。
繊細に丁寧に描かれているからこそ、
こうなっているのだと思うけれど、
演技な感じが強くてフィクション感も漂っていて、
それほど効果的だとは感じない。
山崎ハコさんは、初めてじっくり見た。
雰囲気がとても良い、これで呪いを唄っているのか、納得。
全員がヤングケアラーみたいな設定で、
そんなのあり得ない!と思った。
個人的にはギタリストの女性が苦手で、
あのシーンは不要だと思ってる。
でも鍵屋との恋には興味がある。
サトちゃんのトイレのくだりもそうだけど、
伏線っぽいのに回収されない部分が多くて、
説明が不足している印象がある。
途中で見るのをやめた(ᴗ)!
長いと覚悟していたものの、途中まで観てしまい、だんだん飽きてしまった。台詞が聞き取りにくかったのも影響しているかもしれない。
もっと時間に余裕があり、続きが気になれば、再挑戦するかもしれない。
清映画っぽい雰囲気はあるけれど、清映画は90分程度で終わるのがいい点だと思う。4時間半も尺は絶対いらないだろう。あと第一話のラストがちょっとキモい。と思っていたけれど、低予算映画特有の質感が案外自分の好みに刺さって、いろんな場面がいまだ頭に残っている。結局、なんやかんや好きかもしれない。加点した。
場面ごとが映画的で、一つひとつが強く印象に残る。群像劇としての複雑なつながりも見事で、2000年代初頭の日本映画らしさが虚しさとクセを生む。万田邦彦を連想させ、ラストのバスシーンは黒沢清を思わせる。とはいえ、ツッコミどころも多く、4時間という長さをもう少し洗練して短くできたのではと感じる箇所は多い。エンディング曲の歌詞が映画の要点をほぼ語ってしまう点は笑ってしまうが、それを差し引いても総じてかなり好印象の作品だった。
妻子を殺されたトモキは復讐心に駆られていた。一方、自暴自棄となった彼を救おうとするミツオが現れる。家族を失った過去を持つ少女サトはトモキに深く共感し、暗い過去を抱えた警察官カイジマは副業として殺し屋をしている。彼らは生と死についての答えを求める群像劇が展開される。
上映時間は278分という驚異的な長さで、全9章に分かれており、私はお盆休みを利用して2日に分けて観賞しました。
結論を述べると、やはり長い!しかし、各章の物語がしっかりと構築され、交錯しながらラストへ向かうので、退屈には感じませんでした。
家族を失った遺族たちはどのような心境なのか。怒りに満ちる者、胸に悲しみを抱える者、復讐に走る者、共感を寄せる者、空虚な日々を送る者など、さまざまな思いが描かれています。
重いテーマがつづく物語は時に辛い気持ちになりますが、結末を見届けたいという思いが最後まで続きました。
終盤では少しご都合主義的に感じる部分があり、視聴者によっては残念に思うかもしれません。
しかし、劇中には美しい自然のシーンが多く、幻想的な映像に引き込まれる場面もたくさんありました。撮影に1年をかけた分、四季の美しさがしっかりと描写されています。
特に、殺人を犯したミツオに寄り添う恭子役の山崎ハコの演技は素晴らしかった。若年性アルツハイマーを患いながらも、ミツオの人生に光をもたらそうとする姿は本当にリアルで、初めての本格的な映画出演とは思えないほどでした。
佐藤浩市や吹越満、柄本明、光石研などのメジャーな俳優たちも登場しますが、本作では脇役に過ぎず、主役級の方々の演技は観る者を引き付ける熱量がありました。
長さやテーマから万人受けはしない作品かもしれませんが、興味のある方には一見の価値があると思います。
キャッチコピーでカタルシスを前面に押し出していたため、青山真治の『ユリイカ』と比較されるのではと予想していたが、属性は完全に別物。ユリイカのようなリアルさはなく、どちらかといえばファンタジー寄りの作りだった。
題材やキャストは決して悪くなく、4時間を超える上映時間でも長く感じず、普通に楽しめた。読み終わった後は漫画を一気に読んだような印象。心理描写はセリフより映像や状況で見せる場面が多く、そうした読み取りが苦手な人にはメンヘラ映画に偏って見えるかもしれない。
ただ、あのメンヘラバンドの女子キャラはやり過ぎで、必然性が分かりにくい。これを描くなら、犯人サイドをもっと深掘りしてほしかった。前半にほとんど登場しない犯人が後半でいきなり準主役級として現れる点も気になる。やりたいことは理解できるが、徹底して作り込んで他の主役を置き去りにするくらいの描写があれば良かった。中途半端さがメッセージ性を薄めてしまっている。
フリージアのような復讐代行パートは一部で面白かったが、リアリティを損なう要因にもなっていた。総じて娯楽作品としては楽しめるが、アートとしてはやや浅い印象。重さをきちんと伝えるなら、4時間を長さとして実感させる演出が必要だったはず。観客に苦痛を与える場面を作るべきところもあるのに、娯楽寄りに作り込みすぎたのかもしれない。それでも面白く観られたのは事実で、この感触が制作側の狙いと一致するかは分からないが、この監督らしい作風だと感じる。