2025年7月11日に公開の映画「逆火」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「逆火」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
逆火が視聴できる動画配信サービス
現在「逆火」を視聴できる動画配信サービスを調査して一覧にまとめました。以下のVODサービスで「逆火」が配信中です。
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逆火のあらすじ
映画監督を目指す助監督の野島は、貧困に悩むヤングケアラーで、成功を収めたARISAの自伝小説を映画化する仕事を受け持つ。しかし、周囲の話を聞くうちに、彼女には「ある疑惑」が浮かび上がる。果たして彼女は悲劇のヒロインなのか、それとも犯罪者なのか? 名声を重んじる監督や、大事にしたくないプロデューサーたちが撮影を中断させまいと圧力をかける中、真実を追い求める野島は葛藤を強いられる。やがて、この疑惑の火は家族にも波及し、彼の平穏な日常が揺らぎ始める….
逆火の詳細情報
「逆火」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
逆火の公式PVや予告編動画
「逆火」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
逆火を無料で見る方法は?
「逆火」を無料で視聴するなら、「DMM TV」「Prime Video」「Lemino」「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
「Dailymotion」「Pandora」「9tsu」「Torrent」などの動画共有サイトで無料視聴するのは避けましょう。これらのサイトには、著作権者の許可なく違法にアップロードされた動画が多く存在し、利用者側も処罰の対象となる可能性があります。
感想・レビュー
「ミッドナイトスワン」の内田英治監督による重厚な人間ドラマで、主演は北村有起哉です。本作はセリフが少なめですが、その中にキャラクターの背景がしっかりと描かれています。主人公の北村は仕事に没頭するあまり、親子関係は崩壊し、徐々に自身も壊れていきます。彼が病的に変化していく様子は圧巻で、作品全体を通じて社会や家族のあり方について深く考えさせられる内容です。ラスト(ネタバレあり)では、北村の家庭は崩壊しているものの、監督になることで裕福さを手に入れ、家庭を修復できると考えていたようですが、最終的には最悪の結果を迎えます。抽象的に描くだけでなく、その後の姿も映し出され、リアリティを感じさせます。娘にとって、父の成功よりも自分に目を向けてほしかったのだと強く感じました。
脚本 4.0
演出 4.5
キャスティング 3.8
北村有起哉 4.2
#2025
「逆火」
小説を映画化する計画は進んでいたが、原作の真偽を巡るうわさと事実が次々と浮上し、助監督はクランクインの是非を問われる。うわさが事実でなくても、すでに準備は進んでおり、仲間の給料や出版社の賠償金など、周囲には大きな迷惑と負担がかかる。正義を貫くべきか、それとも金を優先すべきか
地味ながらも、日々の生活の重みが観客の視界を支配するドラマ。助監督は娘の言葉を受け、夢の犠牲と金銭的不足という現実を突きつけられる。以前は真面目な会社に勤めていたが、組織の不条理さに耐え切れず辞めてしまう。昭和の空気が生々しく残る中、娘を妻に任せ、仕事と食事と同じ机にいない家族の距離感が続く。家族という枠組みの外れた孤独が広がる。
そして、小説の原作者は想像していた人物像と異なる。全ての嘘を背負う覚悟と、壊す勇気を胸に、最も誠実な選択を取ろうとする。見かけはいかついが、自己と責任は揺るぎない。選択は嘘と金の狭間で揺れ、暴力と言葉での解放を選ぶことで金へと換える道を取ることもある。観客の感動を呼ぶ方向へと走る覚悟を持っている。
残り15分で娘の堕ち方が急速に進行する。トー横系の連中とつるむのは避けるべきだ。周囲の価値観は揺れ、東京は子を育てる場所として決して安定しない。命の扱いも安易だ。
少し退屈な時間もあったけど、結構楽しめる映画でした。
100%事実に基づいた映画なんて本当にあるの?
そんなことを思ったりもします。
でも確かにエンターテインメントとしての要素が強いですね。この映画はちょっとやり過ぎかもしれないけど、「事実に基づいている」映画も多く存在します。
映画のおかげで新たに知った世界もありましたし、影響を受けた人もいるでしょう。
そう考えると、形式はさておき、映画は今後も現代社会に目を向けて「事実に基づいた」エンターテインメントを広げていってほしいと思います。
改めて映画が好きだと実感した私は少し珍しいのかな、と思っています。笑
低予算映画らしさを逆手に取って、無名ながら卓越した演技力を持つ役者を起用。出演者全員の演技は素晴らしく、全体として抑制の効いた演出が観る者を落ち着かせる。とはいえ、脚本の細部には気になる点もあった。メインの物語は、創作者が誰もが抱える悩みを描き、野島の理性的な視点と監督の心情的な視点がぶつかり合う構図となっている。野島は理性を、監督は感情を軸に意見を展開する。もう一つのサブストーリーの終わり方には賛否が分かれる。創作物である物語にも現実の重さをすべて受け止めきれないという事実をどう扱うべきか、という問いを残す終幕だったのかもしれない。
圧倒的な緊張感と、音楽の使い方の巧みさに強く引き込まれ、体感として胸を打たれる映画だった。『ミッドナイトスワン』とはほぼ正反対の結末が、むしろリアルに感じられ、人生には常に痛みが伴うという現実を、60年間何度も体験してきた自分に新たな角度で見せてくれ、自然と感情移入してしまった。北村有起哉の見事な演技には脱帽で、彼の実力は本当に卓越していると感じる。30年にわたり応援してきた片岡礼子の現在の姿にも胸が熱くなった。これが今年の一番の傑作だと確信している。
配信で視聴した本作は、予告編で見せられた技巧派二人が主演する作品に、公開前から大きな期待を寄せていました。
しかし、円井わんの打ち出し方はミスリードのように感じられ、主人公の仕事に関わるキーマンではあるものの、この物語の核となる人物ではなかったように思います。
また、監督の演出の個性が強く出すぎてしまい、長ゼリフの響きが十分に伝わらず、作品のリズムを損なう場面もありました。
それでも、この作品の軸に嘘を据えたドラマ設計だったとしたら、彼が映画監督としてキャスティングされていたらアイロニーのセンスがさらに際立っただろうと感じさせる瞬間もありました。
全体には不穏な空気感が漂い、画角や手ブレといった映像の癖が、演者たちの演技を際立たせつつも、アンサンブルの中で不協和音のような感触を生む場面があって、良くも悪くも印象は複雑です。
一方で、フェニックス演じるホステスの子は特に存在感があり、彼女の演技は光っていました。彼女のセリフには大人や自分自身への風刺が込められており、その点が非常に魅力的でした。
ただし娘のキャラクターには終始感情移入できず、自分が年齢を重ねたせいか、何を伝えたいのか掴みにくく、もどかしさだけが残りました。
予告を見たときは、私が好みそうなギスギスしたネチネチ系サスペンスを期待していました。しかし、実際には違っていて、正直がっかり。私の勘違いでしかないのは承知していますが、観ている間ずっと退屈さを感じました。テンポはのんびりしており、もう少し切れ味が欲しいところです。トー横女子の娘のエピソードも同時進行で描かれますが、上手く並行していない印象で、平行描写が冗長に感じられました。
演出は言葉遊びで観客を引きつける場面はあるものの、全体としての焦点が定まらず、監督の正義が何に動機づけられているのかが見えにくい。ドキュメンタリー志向なのか、スタッフの私生活なのか、現場の事情が断片的に挟まれるのも散漫さを増します。入院費の問題、生活の困窮、キャリアアップ、起業した人物の真意など、さまざまなエピソードが散乱しますが、どの筋で物語を結ぶのか見えませんでした。最後の高笑いを期待しても、それは叶わず、結末は平凡に終わる印象です。
「ミッドナイトスワン」の監督さんだと知って納得する部分もありましたが、予告と現実の乖離が大きく、観客としての私には合わない作品でした。出演陣は、覚えがある程度で、主演の方は北村和夫の息子さんだと知り驚く程度。うださんはエンタメ〜テレのMCとしては知っていましたが、映画の情報量は少なく、期待は空振りに終わりました。
総じて、毒っ気も強い主張もなく、観る人を選ぶ映画。私には刺さらず、観たかったものが観られずにモヤモヤだけが残る作品でした。
映画界の暗部、現代社会の影、若者の葛藤、家父長制について客観的な視点から鋭く探求している。1人の男性を中心に物語が展開し、見えない部分は意図的に隠されているものの、最後のシーンの鍵となる要素が巧みに散りばめられている。
全てを明らかにせず、余白を持たせることで、観客はどのような問題提起があるのかを考えさせられる。この映画は2つのストーリーラインが同時に進行し、それぞれのつながりや対比が巧みに反映されている。
日本映画で闇を映し出す作品として「子宮に沈める」や「万引き家族」、「誰も知らない」などが挙げられるが、まだまだ本数は少ないと思う。映画を通じて自分の考えを表現することは、社会が抱える問題に真っ向から向き合い、新たな対話を生む力があるはずだ。
この映画は、私がずっと聞きたかった問題を見事に描き出しており、カタルシスすら感じさせられた。
リアルとフィクションの境界を行き来する、作り手たちの思いが濃く宿る映画だ。結局はフィクションでありながら、そこに息づくリアルは本物で、観る者の心をより強く揺さぶる。しかしリアルは極めて非情だ。映画の中で答えを一言で結論づけることは難しく、言葉にしてまとめるには迷いを伴う。北村有起哉の存在感は圧倒的だ。
くらくらする〜。
脚本の緻密さに感動し、この脚本家の作品をぜひ観てみたくなった。