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感想・レビュー

1. 松尾智之

   2025年10月15日

   過去の鑑賞記録：ハル・ベリーの魅力が特に印象深かった点だけが記憶に残っている。

2. 日野優太

   2025年9月29日

   ハル・ベリーは、死刑囚の夫を面会するため、執行の日に刑務所を訪れる。そこで出会った看守は白人至上主義者であり、家族の関係はうまくいっていなかった。息子は死刑に関わる問題から自ら命を絶ってしまう。父親はその喪失に苦しみ、看守の職を辞める。再びハル・ベリーと顔を合わせることになるが。　　シャンテシネにて

3. 山嵐

   2025年9月5日

   代々看守を務めてきた祖父と父親（主人公）は、黒人差別主義者の息子を持っている。父は社会主義者であり、妻は自殺したり家を逃げ出したりする。ある日、死刑執行直前に父親から殴られ、家での争いの末に目の前で息子が自殺してしまう。主人公は、自分の父親と同じ道を歩むことを恐れ、変わる決意をする（鬼滅の音柱の過去を思い出す）。黒人の母親とその息子を助けるために車で運ぶも、子どもが死亡。後にその母親と関係を持とうとする。祖父と再会するが、彼が差別主義者であるために険悪な雰囲気になる。しかし、最終的には祖父をホームに入れることにした。囚人が残した絵を通じて、自分が死刑執行を行った看守だったことに気づく。しかし、その事実には触れずに物語は終わる。どのような罪で死刑になったのかは描かれず、オスカーを取るほどでもないと感じるシーンが印象的。濡れ場もあり、ブロンドの娼婦の体つきはセクシーである。

4. 影造

   2025年8月9日

   2002年の74回アカデミー賞で、ハル・ベリーは主演女優賞を受賞。主演作は『モンスターズ・ボール』です。同年には『ビューティフル・マインド』が作品賞を、デンゼル・ワシントンが『トレーニング・デイ』で主演男優賞を獲得しています。ハル・ベリーの受賞は、非白人の女性として初のアカデミー最優秀主演女優賞という歴史的快挙。男性部門の初受賞はシドニー・ポワチエが1963年で、39年という差があります。自由の国を謳うアメリカにも、人種差別・女性差別の現実があるという視点は、今もなお続くテーマです。日本も含め、世界のリーダーの女性登用について考える材料になります。邦題は「チョコレート」と伝えられることがありますが、映画のストーリーは甘さの欠片もない展開。なぜこの題名が付いたのか、いまだ議論が続く話題です。舞台は南部の州と推測されることが多く、冒頭の場面と結びつく直感もあります。登場人物の祖父は頑固な差別主義、父は日和見的な差別主義、息子は現代的な価値観を持つキャラクター。日和見的な考え方が息子を苦しめる構図で、祖父の過去の価値観が影を落とす場面も描かれます。息子が下した結論には「愚かな行為だ」と非難する場面もあり、差別的な厳格な父を演じる難しさが伝わってきます。とはいえ、狭い街の中での親子の関係性が作品の核であり、二人を結びつける喪失感が大きなモチーフです。後半は恋愛要素も見え隠れしますが、二人の関係性に焦点が当たる展開。鳥籠の意味、解放の意味、そして三つの墓石の象徴については解釈が分かれます。現実には墓石は存在せず、レティシアだけが幻覚として捉えている説もあると語られます。ラストシーンは非常に印象的で、レティシアの決心が強く伝わります。二人がこの先どうなるのかは、観客の解釈次第という余韻を残します。結局のところ、二人が良い関係を築けるのか、きちんと話し合う機会を持つべきだという点には共感します。ちなみに、ビリー・ボブ・ソーントンがアンジェリーナ・ジョリーの元夫だった事実を知っている人は今でも少なくありません。ハル・ベリーは2004年に『キャットウーマン』でラジー賞最低主演女優賞を受賞しています。そのときのスピーチが、アカデミー主演女優賞受賞時のスピーチをパロディ化したとして有名です。この感覚は日本とアメリカのジョークの差異として興味深い話題です。日本アカデミー賞受賞者が日本のラジー賞的な場で自身のスピーチをパロったら、再度アカデミー賞を受賞する機会が減るかもしれませんね。DVDコレクションには「チョコレート」「Monsters Ball」「Halle Berry」「Billy Bob Thornton」「Heath Ledger」「Peter Boyle」「Sean Combs」「mos def」「Coronji Calhoun」ほか#83rohs の関連作品が並びます。

5. にゃんこ

   2025年7月29日

   人種差別と巡り合わせの要素を描こうとしたのだろうか。それ以外には特に伝えたいメッセージを感じられなかった。ただ、ラストで女性が真相に辿り着く場面で、彼女がそれを受け入れた理由が純粋な愛ゆえなのか、それとも経済的豊かさと自分の感情を天秤にかけて選択しただけなのかそんな問いが残る。

6. どりーん

   2025年7月21日

   まぁまあ楽しめた。
   ヒース・レジャーは本当に可哀想だけど、
   父親も自身の父親の評価を気にして
   悩んでいたのかもしれない。
   ハル・ベリーと出会った後の表情は、
   まるで別人のように変わっていた。
   お互いに心を打ち明けて、うまくいってほしい。

7. mu

   2025年7月20日

   心に刺さる衝撃作でした。フィルマやU-NEXTのあらすじには自ら命を絶つとあるため、すでにネタバレ感が強いのですが、ヒース・レジャーとお父さんハンク（ビリー・ボブ・ソーントン）との最後のシーンは本当に印象的でした。「俺が嫌いだろう？」「」「答えろよ！嫌いなんだろう？」「ああ嫌いだ。昔からずっと」「俺は愛してたよ。」のやり取りが胸を打ちます。

   この作品を初めて知ったきっかけは、ヒース・レジャーを追いかけてのことでしたが、ハル・ベリーが黒人初のアカデミー主演女優賞を受賞した作品としても有名です。祖父も父親も私の家系は三代が刑務官という背景で、黒人差別主義者の祖父と父の存在は強烈でした。息子は亡くなったのに、自分は若い子に夢中になるそんな矛盾した感情が心に残ります。

   ハル・ベリーがショートカットで若く見えるせいか、私には彼女が若い相手と年上の男性を比較しているようにも映りました。ベッドシーンは見たくなかった気もしますが、物語の軸は深い愛と喪失です。春が遅れて訪れたように、ハンクにとって今が人生で最も幸せなのかもしれません。老いた父を支えきり、あとは自分も年を重ねていく人生の中で、若い女性と人生をやり直せるそんな希望が胸を温めます。

   自分のお店を彼女の名前にする描写には、彼女への強い想いの表れでしょう。ただ、ハル・ベリーがシングルマザーとして生活保護を受けていたのか、行政の支援を受けていたのかが気になります。アパートの退去を命じられていた彼女は、30日の猶予期間をどう乗り越えたのか。

   最後に、ハル・ベリーの夫が何の罪で死刑になったのか、その理由が知りたいと感じました。

8. もっち

   2025年7月10日

   重厚感が際立っており、評価しがたいですね。
   珍しく、原題よりも邦題の方が優れているケースです。

9. みにまむ

   2025年7月8日

   先月の出川さんのカンヌでの姿を見て、ハル・ベリーさんの優しいお人柄に触れ、彼女の作品を観たくなりました いくつかのハル・ベリーさんの作品は観ていますが、これは初めての鑑賞です ビリー・ボブ・ソーントンさんも好きなので楽しみにしていました。ヒース・レジャーさんも出演しているのですね

   ただ、物語にはあまり感情移入できませんでした️ それでも、主演の3人は魅力的で、最後まで観ることができました。監督のマーク・フォースターさんは、《プーと大人になった僕》を手掛けた方ですね

   しかし、それよりも、夫は何をして死刑囚になったのか、そればかりが気になってしまいました…

   【いいんだ　礼なんか】
   【いいえ全然　それでも父親だから仕方ない】

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