1999年12月11日に公開の映画「ジャンヌ・ダルク」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「ジャンヌ・ダルク」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
ジャンヌ・ダルクが視聴できる動画配信サービス
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ジャンヌ・ダルクのあらすじ
15世紀のフランス、イギリスとの戦争が続く中、17歳の少女ジャンヌは神からの啓示を受け、自らが国を勝利に導く運命を持つと信じている。王太子の支持を受けて軍を指揮し、連続して勝利を収める彼女。しかし、王太子の義母はジャンヌの存在を脅威と見なし、彼女の失脚を企てる。
ジャンヌ・ダルクの詳細情報
「ジャンヌ・ダルク」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | リュック・ベッソン |
|---|---|
| 脚本家 | アンドリュー・バーキン リュック・ベッソン |
| 出演者 |
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| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | ドラマ 歴史 |
| 制作国 | フランス アメリカ |
| 公開日 | 1999年12月11日 |
| 上映時間 | 157分 |
ジャンヌ・ダルクを無料で見る方法は?
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ジャンヌ・ダルクのよくある質問
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Q映画『ジャンヌ・ダルク』のあらすじはどのようなものですか?
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A
映画『ジャンヌ・ダルク』は、フランスの英雄ジャンヌ・ダルクの生涯を描いた作品です。彼女がどのようにして農民の娘からフランスの救世主となり、百年戦争の中でリーダーシップを発揮するまでの過程が描かれています。歴史的な出来事に忠実でありながら、彼女の内面的な葛藤にも焦点を当てています。
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Q映画『ジャンヌ・ダルク』の主要なキャストは誰ですか?
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A
映画『ジャンヌ・ダルク』では、ジャンヌ役をミラ・ジョヴォヴィッチが演じました。彼女の堂々とした演技が話題となりました。他にはジョン・マルコヴィッチがフランス王シャルル7世を演じ、フェイ・ダナウェイが王妃ヨランダを演じています。
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Q映画『ジャンヌ・ダルク』の監督は誰ですか?
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A
映画『ジャンヌ・ダルク』の監督はリュック・ベッソンです。彼はこの作品で壮大な歴史ドラマを創り上げ、映像美と迫力ある戦闘シーンで多くの観客を魅了しました。ベッソンはさらに、ジャンヌの精神世界を深く掘り下げる演出も行いました。
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Q映画『ジャンヌ・ダルク』の見どころは何ですか?
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A
映画『ジャンヌ・ダルク』の見どころは、壮大な戦闘シーンやその緻密な歴史考証です。特に、広大な戦場のリアルな描写や、主人公ジャンヌの強さと内面の葛藤を表現する演技が評価されています。また、音楽や衣装の美しさも観る人を引き込む要素となっています。
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Q映画『ジャンヌ・ダルク』のテーマやメッセージは何ですか?
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A
映画『ジャンヌ・ダルク』のテーマは、信仰と使命感、そして個人の信念の強さです。ジャンヌが神から与えられた使命を果たすために奮闘する姿が描かれ、彼女の揺るぎない信念とそれに伴う孤独が強調されています。これにより、観客は自己犠牲の意味について考えさせられます。



ジャンヌ・ダルクの感想&レビュー
百年戦争の後期、劣勢にあったフランスを救った伝説の少女についての物語。
《リュック・ベッソン》らしい金髪ショートの女性が活躍します。
オルレアンの解放に焦点を当て、その後は異端審問へと続きますが、尺が長い割には内容がやや薄い印象を受けました。
観ている間、ずっと胸が苦しくなった。
歴史的な聖女ジャンヌ・ダルクというよりは、信念と現実の狭間で崩れていくひとりの若い女性の姿が印象的だった。
ミラ・ジョヴォヴィッチの演技が素晴らしい。
カリスマや聖人というよりは、感情に揺れ動く不安定な人間としてのジャンヌが描かれている。
理想を抱いているものの、内心では怯えながらも、前に進むしかない彼女の姿がとてもリアルで、辛さが伝わった。
リュック・ベッソンの演出はいつも以上に重みがあり、どこか距離を置いた視点が感じられる。
戦場の泥臭さや宗教裁判の不条理が、冷静に描写されており、
ジャンヌ自身も特別視されていない。
そのせいで、ラストの火刑のシーンがなおさら厳しく感じられた。
彼女が誤ったのではなく、その時代が正義よりも権威を重視した象徴のように思えた。
終盤の「神との対話」のシーンは特に印象に残った。
信仰とは何なのか。
果たして本当に神の声を聞いたのか、自分の内なる声だったのか。
その曖昧さには恐怖を覚えつつ、どこか理解できるような気もする。
誰しも、自らを信じたい瞬間があるからだ。
たとえ世間がそれを否定しても。
派手な映像やセリフの力強さよりも、
ジャンヌが一貫して貫いた信念が、心に深く残る。
彼女は狂っていたのか、正しかったのか、
その答えは出ないまま映画が終わることが、逆に良いと思う。
簡単に整理できないからこそ、記憶に刻まれる。
映画を見終わってしばらくの間、言葉を失った。
正義や信仰といった言葉の意味を考えさせられた。
何より、ミラ・ジョヴォヴィッチの表情が脳裏に焼き付いて離れない。
彼女がここまで全力で挑んだからこそ、
この映画は単なる歴史ものではなく、人の痛みや信念を描いた生きた作品となっている。
You only saw what you wanted to see.
その人は一風変わっているのかもしれないと思ったが、神の預言のようなものを神格化していないスタンスには意外と驚いた。
全体を通して見ると、前半の戦争シーンが後半の宗教的な思索への導入になっているように思える。特に、主人公を演じる俳優の目つきには圧倒され、他のキャストが印象に残らない。悲劇の英雄というより、むしろ狂信者や無知な殉教者として表現されていると感じた。
ここまで強烈な信念を抱く人物が、最後にあんな自問自答をするだろうか。史実にはない姉のトラウマエピソードを盛り込む時点で見方はかなり穿ったものになるが、宗教観の揺らぎや聖性の利用といった要素には、意外にも深い面白みがあった。功績が人智を超える人物像ゆえ、描き方次第ではとんでもないプロパガンダ映画になってしまうのではないか、という懸念も頷ける。
この映画が公開された後、PS2でDVDを観たが、いろいろな意味で早すぎて純潔検査のシーンまでしか記憶に残っていなかった。そこで大人になって改めて視聴することにした。オーソドックスな歴史的視点から描かれた正統派の史劇であり、砂埃と泥、血にまみれた戦闘の迫力は圧倒的である。百年戦争の後半、稲光のように現れ短命であったジャンヌの激しい生きざまと戦いの様子がバランスよく描かれている。英仏両陣営は、両王の急死や発狂により戦争が度々休戦し、再開する中で調停交渉の合間にも戦火は絶えなかった。最終的にはペストによって人口が減少し、農民は重い負担と不作に耐えかねて反乱を起こし、合意された条約により次代の幼い王はイングランドとフランスを二重に統治せざるを得ない状況に陥る。そこにオルレアンの乙女として伝説が語られるジャンヌが現れたのである。田舎娘の突然の登場は話としては奇妙だが、民は彼女の到来に奇跡を期待し、シャルルもそれに賭けた結果、フランス軍は勝利を収めた。この結果をどう解釈するかは微妙で、神の御業や奇跡とも言えなくはないが、実際にはジャンヌ以外の誰かが期待を抱いていたのだ。結局、彼女は周囲に利用され、都合の良いタイミングで見捨てられ、イングランドに渡されて火炙りにされた。ジャンヌが再びフランスで評価されるきっかけは、ナポレオン・ボナパルトが彼女を「発掘」したことから始まり、彼女は灰の中から歴史へと戻っていく。その後、政治的権力を持つ者たちは彼女をナショナリズムの拡散や自身のイメージ向上の道具として利用していく。聖女となったジャンヌは今でも都合よく奇跡を期待されている。映画ではイングランド側の捕虜となり火刑にされるが、今なお彼女の伝説的な生き様が尊ばれるのは、百年戦争における功績を超えて、2国間の犠牲となる「神の子羊」としての存在ゆえであろう。ジル・ド・レ役にケイト・ブランシェット、そして『エリザベス』でアンリ公を演じたヴァンサン・カッセルが出演しているのを発見した。字幕版で鑑賞したが、できればフランス側はフランス語で話してほしかった。
これまでに多くの「ジャンヌ」が制作されてきたが、ジャック・リヴェットの次に公開されたのがベッソンによる「ジャンヌ」。特に新しい解釈があるわけでもなく、なぜこの作品が作られたのかと疑問を抱いてしまう。ジャンヌの誕生から処刑までを描いた壮大な作品となっている。
新宿ピカデリーにて
知っていたけれど、最後はこうなるのかと驚き!ジャンヌ・ダルクについて知ることができた!
わずか19歳という若さで駆け抜けた少女ジャンヌ・ダルク。神はその心に御心を示していたのだろうか。彼女が信じていたことは、時に残酷で冷酷な現実を呼び覚ます力を持っていた。
何が彼女をそうさせたのか。彼女は神をただ信じ、疑いもせずに直向きに神を愛した。
戦いの中で、無差別に人を痛めつけることはせず、ただ自分の身を守ることだけを見据えて戦へと向かったのだろうか。
真実の全貌を知ることは到底できなくても、彼女に思いを馳せることはできる。
ジャンヌの活躍シーンをもっと見せてほしい。快進撃が続く中で英雄像を高めたところから、出来レースの魔女裁判へと繋がる展開を期待して観ていた。ただ、精神異常の描き方が強すぎて、しっくり来なかった。
ジャンヌは強い思い込みを持ち、現代で言うところの統合失調症を抱えていたのではないか。幼少期のトラウマがそれをさらに助長し、彼女は信仰を通じて現実を自分の望む形に解釈していく。本作は、まるで狂気を描いたかのように非常に興味深い。また、周囲も信仰を自身の都合よく解釈していく。聖油に関するエピソードや、奇跡を求める人々に対して偶然出現したジャンヌの突拍子もない言動を奇跡と見なす様子、ジャンヌが異端として追い込まれていく過程など人は自分が見たいものを現実として受け入れる。
リュック・ベッソンのポップで視覚的に魅力的なスタイルが、スペクタクルな中世の雰囲気と絶妙に調和していた。戦闘シーンのカメラワークや人物のクローズアップに、ベッソン独自の感覚が強く表れている。特に、パリ攻撃時のジルドレとの対峙や魔女裁判のカット割りが印象的だった。
ジャンヌをPTSDに苦しむメンヘラとして描いている点も興味深い。司教たちを善良に描いていたのでなんとか成り立っていたが、全体的には非常に重厚で大人向けの脚本と感じた。物語の根底には姉の死があり、それに触発された貞操観念が怒りを呼び起こす様子や、処女であることが問われる魔女裁判での運命が暗く沈んでいる。神の描写からも不穏な空気が漂い、全体を通してグロテスクな内容が続いた。リュック・ベッソンはその脚本を見事に映像化する力を持っており、ジャンヌ・ダルクという歴史的な人物をリアルに感じさせた。彼女は英雄でも聖女でもなく、戦場にいる一人の少女だった。
音響も非常に不穏で重厚に仕上げられていた。知らずのうちに、さまざまな音が感じられた。物語の枠を超えた音なのか、ジャンヌが耳にしているものなのか
名優たちがそれぞれの役割を見事に演じており、戦士たちの冷酷さや司教・国王の心境の変化、王母やブルゴーニュ公の老獪さが際立っていた。また、特にヴァンサン・カッセルの存在感は圧倒的で、非常に格好良かった。