1964年5月2日に公開の映画「去年マリエンバートで」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「去年マリエンバートで」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
去年マリエンバートでが視聴できる動画配信サービス
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去年マリエンバートでのあらすじ
ブルジョワジーたちが演劇やコンサートに浸り、ダンスやゲームに興じる、バロック風の豪華なホテル。その場にひとりの男がやってくる。昨年出会い、恋に落ち、1年後に駆け落ちする約束をした女性をここから連れ出すためだ。しかし再会した彼女は、全く覚えていないと言い張る。「あなたの夢物語でしょう」と。だが、男には確信があるようだ。彼女の夫と思しき男の視線をかわしつつ、二人の愛し合った事実を証明しようとする。男は語り続ける。庭園や遊歩道、バルコニー、池のほとり、茂みの中で重ねた甘美な逢瀬の数々。真実か虚構か、男の言葉を聞くにつれ、女性の心には徐々にためらいや動揺が芽生えていくーー。
去年マリエンバートでの詳細情報
「去年マリエンバートで」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | アラン・レネ |
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脚本家 | アラン・ロブ=グリエ |
出演者 | サッシャ・ピトエフ ジョルジョ・アルベルタッツィ デルフィーヌ・セイリグ |
カテゴリー | 映画 |
ジャンル | ドラマ |
制作国 | フランス イタリア |
公開日 | 1964年5月2日 |
上映時間 | 94分 |
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感想・レビュー
繰り返されるシークエンス、ピラミッドを巡る緊張、恋の鞘当てを超えた征服劇、そして何より現在と過去が交錯する描写。倒錯する幻想と現実。結局、始まってすぐに話自体は終わってしまうのだ。
その美しさに圧倒され、謎に満ちた堂々巡りの感覚が、まるでゲームの迷路に迷い込んだようでした。町山さんの解説を聞いたら、さらに素晴らしさが増しました!
客観視点が欠けているだけで、こんなにも伝わりにくくなる。『落下の解剖学』や『フレンチアルプスで起きたこと』のような作品は、映画の客観性があるからこそ、主観を分かりやすく提示できる良い例だ。こうした脚本の方が、むしろ書くのは難しいのかもしれない。
記憶やアーカイブに強い関心を抱くアラン・レネは、そうしたテーマに踏み込む過程の面白さを示してくれる。一方、ブレッソンは主観が交錯しても主観的記憶が曖昧になることがなく、まったく違う風味になる。記憶を今の視点で回想・再構築する作業を考えることが最近増えており、過去と現実のどちらに近づくのかという問いが興味深い。
これを、バロック建築やフランス式庭園の自然を人工的に模倣する精神、さらには細部までを正確に統制しようとする心性に重ねてみると、さらに面白さが増す。
ゲームの話題も触れておく。COD:BO3やサイバーパンク、その他の作品のスペクテーターモードのように、シミュレーション内を自由に動き回るハック感は、やはり滑らかなカメラワークが鍵になる。ジンバルが過度に滑らかすぎて不気味だと感じる意見もあるが、その不気味さに意味を持たせることもできると思う。
アラン・ロブ=グリエらしい強いクセと前衛性が光る一作。観賞後には、男が幽霊のように女と再会し、最期に二人が結ばれるのは女が死ぬことを意味するのではと考えましたが、難解と言われるだけあって決して単純な話ではないのかもしれません。美術面も見どころで、ホテルの装飾やCHANELの衣装などが作品の雰囲気を格段に引き立てています。
ロラン・バルトは言う。「ロブ=グリエは、意味を混乱させることに喜びを見出している。」
4つの物語が交錯する映画だそうです。
>過去、女性の視点、男性の視点、現在の出来事
時間は単純に一方向に流れるものではないようですね。
美術を担当したベルナール・エヴァンが関わっている映画には、好きな人が多いのもうなずけます。
非常に『シャイニング』的な要素がありますね。
読みたい本『モレルの発明』、『マリー・エンバートの悲歌』
名前を持たない二人の男と一人の女、彼らの記憶と時間をめぐる物語。ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した。ヌーヴォー・ロマンの旗手アラン・ロブ=グリエは、まず四本の脚本を書き、それをバラバラに繋ぎ合わせて構築したという。だから理解が難しいのも当然だ。
とはいえ、光と影のコントラストが際立つ撮影、バロック調の豪奢な美術、ココ・シャネルが手掛けた衣装、不穏に響き続けるオルガンの音、彫刻のように無機質な人々、永遠に続くかのような長い回廊と巨大な庭園。物語を理解することを追いかけるのではなく、映画という名の迷宮へ足を踏み入れることを選ばされる。
正直なところ、面白さで語れる作品ではなかった。しかし、映画表現の可能性をこれほどまでに詰め込んだ一作であり、圧倒的な映像体験だった。飲み込まれそうになる瞬間もあった。)
映像芸術と建築美を軸に、ほどよい恐怖が漂う作品。開始早々から続く緊張感が観客を捕らえる。立像の見た夢なのか、館が示す記憶なのか、館に棲みつく幽霊なのか、あるいは精神病棟の幻影なのかここから抜け出そうと、何かを変えようと動く男と、それに徐々に絆される女の駆け引きが緊密に絡み合う。劇中の男が作る映画と製作者同士の対立、さらにフェミニズムを含む多様な解釈が観る者に新たな視点を開く。夜の庭園では、池の向こう側に木を携えて動くスタッフの姿が映り込み、謎めいた余白を残す。無機物と生命、そして時間の記憶のような感触が心に刻まれる。
時間と空間の表現がとても独創的で、構図と美術も素晴らしかった。とはいえ、その表現方法が原因で映画自体が難解になっている面もある。でも拗らせ系の映画ファンとしては「こういうの、いいよね」と感じてしまう。古い作品はあまり好まない方だけど、レネは私の好みの監督だ。
立体感が素晴らしい。人物や美術、影のそれぞれが浮かび上がり、まるで実在しているかのように感じられた。グリーンバックを用いた映画とは真逆の印象だ。
時間が止まっている演出の中で、登場人物が微妙に動き続けているのが印象的だ。
独自性は感じられたが、94分という時間に対してネタの数が足りないように思えた。