1958年9月7日に公開の映画「彼岸花」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「彼岸花」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
彼岸花が視聴できる動画配信サービス
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彼岸花のあらすじ
頑固な父と娘の心模様をしみじみと描いた家族ドラマ。小津安二郎による初のカラー作品で、田中絹代、有馬稲子、山本富士子といった豪華女優陣が共演している。存在感を放つ父親役を佐分利信が見事に演じる。
平山渉は娘・文子に良い縁談を望んでいた。しかし、ある日、谷口が平山の会社を訪れ、文子との結婚を希望すると告げる。交際が発覚し、文子が相談なしに結婚の約束をしたことを知った平山は激怒する。文子と谷口の結婚を許さない彼の元に、文子の友人・幸子が自分の縁談のことで困っていると相談にやってくる……。
彼岸花の詳細情報
「彼岸花」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | 小津安二郎 |
|---|---|
| 脚本家 | 小津安二郎 野田高梧 |
| 出演者 | 中村伸郎 久我美子 井上正彦 今井健太郎 伊久美愛子 佐々木恒子 佐分利信 佐田啓二 北竜二 十朱久雄 千村洋子 小林十九二 山本富士子 峰久子 川村禾門 川金正直 有馬稲子 末永功 桑野みゆき 桜むつ子 橘一枝 江川宇礼雄 浪花千栄子 清川晶子 渡辺文雄 田中絹代 空伸子 竹田法一 笠智衆 菅原通済 長岡輝子 長谷川雅山 須賀不二夫 高橋とよ 高橋貞二 鬼笑介 |
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | ドラマ |
| 制作国 | 日本 |
| 公開日 | 1958年9月7日 |
| 上映時間 | 118分 |
彼岸花を無料で見る方法は?
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彼岸花のよくある質問
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Q映画『彼岸花』のあらすじはどのようなものですか?
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A
映画『彼岸花』は小津安二郎監督による1958年の作品で、父と娘の葛藤を描いています。父親が娘の結婚相手に反対する中、家族の絆や文化の衝突が描かれ、温かなユーモアと共に進行していきます。
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Q映画『彼岸花』の監督は誰ですか?
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A
映画『彼岸花』の監督は小津安二郎です。彼は日本の映画界で高く評価されている監督で、この作品もその代表作のひとつとされています。
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Q映画『彼岸花』に登場する主要人物は何ですか?
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A
映画『彼岸花』の主要人物は、娘の結婚に悩む父親の平山周吉とその娘、雅子です。父親の保守的な価値観と娘の現代的な考え方が対立する中で、物語が進んでいきます。
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Q映画『彼岸花』の特徴的なテーマは何ですか?
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A
映画『彼岸花』のテーマには、家族の絆や価値観の世代間のギャップが含まれます。特に親と子の相互理解や、伝統と現代の狭間に立つ家族の姿が深く描かれています。
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Q映画『彼岸花』の舞台となった場所はどこですか?
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A
映画『彼岸花』は主に東京を舞台としています。特に都会の中での家族の生活や対話が描かれることで、現代社会における家族の姿勢が際立っています。



彼岸花の感想&レビュー
小津映画に夢中です。
時代を感じる生活様式や話し方が印象的で、今とはまったく異なるのに親しみを感じる、とても興味深い作品です。「日本」の生活を深く体感できるからかもしれません。
この作品は、結婚への考察を通じて旧世代と新世代の対立を描いています。戦争を成人として経験した世代と、そうでない世代が対比されています。その時代背景の中で、価値観が変化し、「結婚」に対する考え方も異なります。縁談が主流だった世代と自由に婚約する世代の対話がとても魅力的です。
豪華なキャストも見逃せません。田中絹代さん、山本富士子さん、有馬稲子さん、久我美子さん。佐分利信さん、笠智衆さん、佐田啓司さんなど、みなさん素晴らしい演技を見せています。昭和の俳優たちに引き込まれてしまいます。
「結婚は真鍮を金に変えるもの。」
小津の初のカラー作品。
視覚的な魅力が満載です。
ストーリーも非常に楽しめます!
ユーモアが随所に散りばめられています。
頑固な父親が娘の結婚に反対。面白くておしゃべりな京都の佐々木母娘が大活躍します。
上司が飲み屋に来るシーンも笑いが止まりませんでした。
娘が嫁ぐ姿を通じて、親の思いが強く伝わってくる作品です。
小津作品の中でも特にお気に入りの一作です!
初カラー作品で、画面の色彩が鮮烈に踊る。
結婚をめぐる物語ではあるが、世代間の価値観の断絶が際立つ。
佐分利信の感情が死んでいるようで、観る者を恐ろしくさせる演出。
赤いやかんが象徴的に登場する。
素晴らしいクラス会 父親の湿っぽい最悪な部分に対抗して、女性たちの協力が鮮やかに映えている。明るく振る舞いながら堂々と歩みを進めよう!
小津安二郎の映画は人間観察の極みだ。作品は登場人物ひとりひとりの嫌な点も滑稽さも、良いところも丁寧に描く。あの時代の人間関係は時間軸を長く捉えることで本質が浮かび上がる長く付き合わなければ人間は見えない。現代人は一見して不快な人物には遠慮なく距離を置きがちだが、表面的で浅はかさに気づかされ、居心地の悪さを感じる。現代病を克服するヒントは、小津が描く人間関係の深さにあるのではないだろうか。
トリックのように、人生は矛盾の総和。親心は真鍮を金に変える力ではないけれど、心を温かく包む。寂しさを抱えたクラス会の場でも、京都弁の響きが耳に心地よく届く。
「ぎり、ぎり、ぎっちゃんぼ」映画ランキング第1位
平山渉は娘の文子に良い縁談を望んでいたが、ある日突然、谷口が結婚の承諾を求めて来訪する。
知人の娘の縁談には寛容な平山だったが、文子が相談せずに結婚を約束したことを知り激怒。しかし、文子の友人である幸子が自らの縁談に悩んでいると相談に来る。
映像の随所に散りばめられた彼岸花のような”赤”。各シーンが絵画的で、芸術的な作品に仕上がっている。物語は、娘の結婚を巡る父の戸惑いという小津映画らしいテーマだが、戦後の若い世代の「自由恋愛」と親世代の「お見合い式」の違和感をユーモラスかつ切実に描いている。
佐分利信演じる頑固で面倒臭い父も、最終的には娘の意志を受け入れていく。世代交代を東京の街とともに表現している。
頑固な父親に不満を抱いていたが、「真鍮を金にするのが結婚」というセリフには心を打たれた。
〜ネタバレ含む感想〜
特に印象深かったのは、山本富士子の美しさと快活な女性像。思いつめた表情で佐分利信に悩みを打ち明けるシーン。心に決めた人がいるのに母に猛反対されている相談が、まんまと”トリック”にはまる展開が最高だった。
物語の前半に指切りをして助け合おうとしていたことが、ここで見事に伏線回収される脚本も素晴らしい。「電話を掛けてくるわ」と走り去り、小さく手を振る仕草が印象的だ。
脚本で驚いたのは、結婚式のシーンがまるでなかったこと。ついに頑固な父が娘の結婚を認め、家族が団結する中、最後は父の披露宴での挨拶でフィナーレかと思いきや、次のシーンはおじさんたちの同窓会。これをあえて描かず、笠智衆の明るくも切ない歌を見せるところに小津監督らしさを感じる。
個人的には、佐田啓二の役名が「谷口」だったのが嬉しかった。名優たちに呼ばれている気がして幸せだ。#ドラマ
有馬稲子は見事な美しさを持つ。
常に家族の幸せを願っていた母が、最後に微笑みながら椅子に座り、口元を上げて遠くを見つめるシーンが印象的だった。心に響くものがあった。
結婚を独断で決めた娘と父親の対立から和解を描いた作品。
娘に「封建的の塊」と揶揄される父親を、佐分利信が見事に演じている。娘を軟禁してまで結婚に反対する昭和の頑固親父の姿や、矛盾に満ちた詭弁を弄する情けなさが笑いを誘う。
京都に住む初と幸子母娘の活躍が目を引き、父親の外堀を徐々に埋めていくさまは実にユーモラスだ。特に幸子が「トリック」を使って父親に結婚を承諾させる場面は最高に爽快。
田中絹代が演じる母も強かで、陰ながら娘の結婚を支える姿が頼もしい。
多くの作品では娘の結婚式で涙を流す父親の場面がクライマックスになるが、本作は結婚式の描写を大胆に省略し、京都の母娘の口から父親の様子をほのめかす演出が印象的だった。この省略があっても、父親の態度からその情景は自然に想像できる。
京都の母娘に促され、娘夫婦のいる広島に向かうラストシーンは清々しい余韻を残す。
事前情報なしで観たため、タイトルから「東京暮色」のように重苦しい内容を想像していたが、小津作品の中でも特にコメディタッチで喜びを感じた。
友人や知人の娘の結婚なら軽やかに受け入れられるが、自分の娘となると厳格で矛盾の多い父親が描かれている。人間味あふれる役柄のため、今回は笠智衆ではないのかと不思議に思った。
終盤には、おじさんたちが飲みながら笠智衆の詩吟を聴くシーンがあり、心に響いた。
切なさと共に笑いもあり、ここが笑いどころですよという小津のメッセージがしっかりと伝わってくる。
とにかく京都の親子の描写が非常に面白く、最後まで楽しめる作品となっている。