2022年7月9日に公開の映画「WANDA/ワンダ」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「WANDA/ワンダ」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
WANDA/ワンダが視聴できる動画配信サービス
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WANDA/ワンダのあらすじ
ペンシルベニア州の炭鉱町を舞台に、離婚で夫に見捨てられ、子どもと職を失い、持ち金さえ奪われた女性ワンダは、薄暗いバーで出会った傲慢な男といつの間にか犯罪の共犯者として逃避行を続ける。社会の底辺に追い詰められた彼女の姿を描くこの作品は、70年代アメリカ・インディペンデント映画の新たな道を開いた奇跡のロードムービーとして評価され、日本初の劇場公開を果たす。
WANDA/ワンダの詳細情報
「WANDA/ワンダ」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | バーバラ・ローデン |
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脚本家 | バーバラ・ローデン |
出演者 | ジェローム・ティアー ドロシー・シュペネス バーバラ・ローデン ピーター・シュペネス マイケル・ヒギンズ |
カテゴリー | 映画 |
ジャンル | クライム ドラマ |
制作国 | アメリカ |
公開日 | 2022年7月9日 |
上映時間 | 103分 |
WANDA/ワンダの公式PVや予告編動画
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感想・レビュー
自分には何もできないと感じているワンダは、見知らぬ男と寝てしまうことでビール一杯の奢りの代わりをしてしまう。犯罪的な行為であるにもかかわらず、褒められると嬉しそうにする彼女の姿は、可愛くもあり悲しみにも満ちていた。警官の肩越しに事件を見守る表情も、また切ない。終盤で男から逃走し、声をかけた男に応じなかったのは、ワンダが逃避行の中で芽生えた自分の意志を示しているのかもしれない。しかし、最後の展開はどのように受け止めればいいのだろうか。印象的な終わり方でした。
現在では発達障害が理解されており、主人公のような人に対して同情が寄せられることもありますが、当時はその概念がまだ一般的ではなかったため、観る人々からは「変わり者」「怠け者」「頭が悪い」「世間知らず」というような偏見を持たれていたのだろうと考えると心が痛みます。
良くも悪くも、女性であるワンダの意思の弱さや障害のような背景が気になる。死ぬまでに一本だけでも映画を残せたら素晴らしいね。
離婚、仕事を失い、子供の親権も奪われ、金銭を盗まれた不運な女性が、身体の欲求を満たすためにゆきずりの男と逃避行に出る。しかし、この映画は単なる「逃避行」とは一線を画しているのが魅力である。
監督・脚本・主演を務めるバーバラ・ローデンは、「何もしていないのに」と自ら語る薄幸な女性を見事に演じている。彼女の「いけない」点は誰も明言しないが、一緒にいることが長続きしなさそうな独特の雰囲気を醸し出している。常に社会から疎外感を持つような孤独な存在を彼女は巧みに表現しており、このキャラクターは「逃避行」ジャンルのヒロインとは異なる。
彼女はどこかくすんだ金髪や、誰とでも寝てしまいそうな雰囲気を持ち、破滅を求めるような寄る辺なさを漂わせている。一緒にいることで自分も堕ちてしまいそうな女性の感覚が、観客に強く伝わる。アーサー・ペンやテレンス・マリック、リドリー・スコットなど、アメリカの荒野を舞台にした映画作家たちは、そこに短いロマンスを見出してきた。しかし、この映画にはロマンスは存在せず、女の存在が色恋の余韻を許さない絶妙なラインを保っている。
では、この映画の美しさはどこにあるのか。それは、例えば、朝の安モーテルで男が苛立ち机を叩いた瞬間、寝ていた女が飛び起き、次のカットで二人が外に出る、というカットのシンプルさにある。言葉で説明されていないものの、物語の流れや二人の関係の微妙な力学が、カットの合間に宿っている。理想の映画であり、たとえ構図が素人臭くても物語が一本調子であっても、本作は私にとって非常に魅力的な作品なのである。
セリフなし・劇伴なしで生々しく描かれるワンダの食事シーンが印象的。2025.10.11 U-NEXT
ワンダの食事シーンを生々しく描写。セリフも劇伴もなく、臨場感が際立つ。2025.10.11 U-NEXT
生々しく描かれたワンダの食事シーンが見どころ。セリフと劇伴を排した演出で強い印象。2025.10.11 U-NEXT
ノウタリンな彼女の、悲しさと滑稽さが同居する人生。それでも結局は自分で選んだ道なんだよな。
見栄えは派手ではないが、画質の粗さと素人っぽい演技がむしろリアルさを際立たせる。アニエス・ヴァルダ、ケリー・ライカート、ジョン・カサヴェテスといった作家性を感じさせる作風だ。軽度の知的障害を抱えると見られる女性主人公ワンダ。彼女は利用されているのかもしれないが、男女を問わず声をかけられる場面が描かれる。もし主人公が男性だったら、もっと救いがなかっただろう。最初はカーラーをつけたまま外出する彼女の独特の精神性や、外見を変えないままの振る舞いを指摘したくなるが、見終えるとそれ自体が暗示だったのかもしれないと気づく。熱を生み出すべき場面を知らずに長年過ごしていたとか、時間が足りないと感じ始めていたとかそんな解釈も浮かぶ。画面には水色が多用され、財布や壁紙、車といった日用品が視覚を支配する。終盤はドキュメンタリーチックな質感に転じる。私も玉ねぎが苦手です。
アメリカンニューシネマのスタイルを持ちながら、深い絶望感と共にハートフルさやクールさを捨てた作品です。監督であり主演のバーバラ・ローデンは、何かを訴えるのではなく、自身のありのままを映画を通じて表現しようとしているように感じます。
このような負の感情が漂う作品に、これほどの才覚が宿るのは本当に圧巻です。もっとローデンの作品を観たかったと思います。
車のシーンにはゴダールからの影響が色濃く、従来のハリウッド映画とは異なる自由な雰囲気があり、完璧さを求めない日記のような映画と言えるでしょう。
夢も希望もなく、財布は空っぽのワンダ。
トイレを借りたバーで出会った泥棒と、その盗んだ車でどこへ行くのか
盗んだお金で手に入れた服と、誰かの靴を履いて、
イマイチなカッコのボニー&クライドって感じかな。
夫と子供と別れ、すべてを失ったワンダ(バーバラ・ローデン)は、道中で出会った強盗犯と行動を共にすることになる。
あらゆる面で伝説的なロードムービー。