1990年10月23日に公開の映画「つぐみ」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「つぐみ」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
つぐみが視聴できる動画配信サービス
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つぐみのあらすじ
生まれつき体が弱く、甘やかされて育ったつぐみは、わがままな18歳の少女。しかし、死の恐怖と隣り合わせの日常を送っているせいか、その不思議な生命力にまりあは惹かれていく。東京で大学生活を送るまりあは、つぐみとその姉の陽子に招かれ、高校時代を過ごした西伊豆へ向かう。懐かしい思い出がよみがえる穏やかな日々を過ごす少女たちの元に、恭一が現れる。運命的な出会いを果たしたつぐみと恭一は、自然に惹かれ合う。しかし、つぐみに恋心を抱く不良少年が恭一を許さなかった。愛犬を殺され、恭一に暴力を振るった不良たちへの復讐を考えるつぐみ。夏が終わりに近づいていた…。
つぐみの詳細情報
「つぐみ」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
原作者 | 吉本ばなな |
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監督 | 市川準 |
脚本家 | 市川準 |
出演者 | あがた森魚 下絛正巳 中嶋朋子 安田伸 渡辺美佐子 牧瀬里穂 白島靖代 真田広之 財津和夫 高橋源一郎 高橋節子 |
カテゴリー | 映画 |
ジャンル | ドラマ |
制作国 | 日本 |
公開日 | 1990年10月23日 |
上映時間 | 105分 |
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感想・レビュー
病弱に生まれたことが原因で甘やかされ、わがままに育った少女の初恋と死生観を静かに照らす 市川準監督らしい淡々とした演出の中で、牧瀬里穂と中嶋朋子の魅力が炸裂する。二人が放つ憂いを帯びた鈍い輝きは、まるで人間の生の儚さを体現しているかのようだ。奇跡のような瞬間を切り取った作品。\n\n牧瀬里穂と中嶋朋子 偶然にも同じ年に生まれ、全く異なる魅力を放つ二人の女優。\n\n牧瀬里穂のスター性と圧倒的なヒロイン像はもちろん光るが、中嶋朋子にはどこか陰影のある雰囲気と深い演技力があり、この世代の女優としては他に類を見ない。この映画を観て彼女のフィルモグラフィーを遡りたくなる。
原作を読み終えました。
『二十四の瞳』
市川準の映画は、いつも優しい光に包まれ、画面から心地よい寒さが感じられます。
「つぐみは、意地悪で粗野で口が悪く、わがままで甘ったれで、ずる賢い性格を持っています。」
生まれつき身体が弱く、甘やかされて育ったために性格が歪んでしまった少女、つぐみのひと夏の物語を描いています。
女優、牧瀬里穂の最高の瞬間を捉えています。
市川準の作品は、クレープのように郷愁を誘う描写がとりわけ好みだ。海は青く輝き、夜の闇の青は静謐で、そんな場所で暮らせたらどんなに幸福だろうという感覚が映像に巧みに宿っている。シネスイッチで観て、銀座に潮の香りが漂うような演出に驚かされ、いまもその香りは残っているのだろうかと考えた。地方の観光地にある小さなケーキ屋さんや旅館といった、今は姿を消しつつある風景が描かれ、高円寺のyonchoume cafeが登場する場面には特に驚いたそんな昔から存在していたのかと。世界はやさしく美しいものだけで成り立ってはいないが、それらを信じて生きたいという祈りが原作の肝を丁寧に受け継ぎつつ映画化されており、個人的にも深く共感できる作品だ。天使が通る瞬間には胸がどきどきして、心臓に悪いほどの緊張を覚える。
美しい顔立ちに思わずもう一度観たくなる作品。犬やハエたたきの少年、構図も素晴らしく、季節感がしっかりと伝わる映画。Yonchome Cafe、平成2年。
牧瀬里穂のデビュー作品が二作目。この「東京上空いらっしゃいませ」が1990年公開で、本作と同時期ですね。主演の新人が二作を同時にこなすとは、実に素晴らしい。
市川準にとってはこれが四作目。奥山さんのプロデュースで、撮影監督は川上皓市が担当しています。
市川準の作品の時系列について、整理がうまくできていないですね。この映画より前に「会社物語」があったとは。
語り手は狂言回し的存在で、物事を冷静に観察している中嶋朋子。ただし、彼女自身(家庭)のドラマも素材として取り入れられています。
視点がマリア、つぐみ、ヨウコの間で揺れている印象があります。
さらに、東京パートのオープニングは築地から始まり、高円寺なども登場し、コラージュ的な構成が難しかったですね。
松崎に向かうマリアさんは船(沼津から?)で、あがた森魚のお父さんはバス(下田から?)で来る。
80年代後半から90年代にかけて、白島靖代の時代がありました!
Rec. 2025年9月15日、神保町シアター(35mm)での女優魂2025忘れられないこの1本
奇妙な映画だったが、やはり市川準の作品は素晴らしい。原作を読んでいないが、こんな内容なのだろうか。
牧瀬里穂も素晴らしかったが、何より語り手の中嶋朋子が印象的だった。
若干ツインピークスの雰囲気を感じさせる。
生まれつき体が弱く、甘やかされて育った結果、汚言症手前の毒舌少女となったつぐみちゃん。彼女を演じた牧瀬里穂の、その天使と悪魔が共存したような眩しい笑顔に魅了される。
ラストシーンには、何も変わらない安心感があってほっこりした。
真田広之が演じる青年のタフさは、彼自身のスペックによる影響が大きいように感じる。
吹越満は別人のように若々しかった。
観たことがないと思っていたけれど、牧瀬里穂の生意気な演技には少し覚えがあって、過去にも観たことがある気がする。ほとんど覚えていないけれど。
この映画を観て感じたのは、こういった昔の恋愛観や物語の設定は、私には合わないということだ。感動作のような雰囲気があるのかもしれないが、私には一切心が動かず、良さが全く分からなかった。
ただ、長い間自分の恋愛観が歪んでいたのは、こうした昔の映画やドラマの影響だったのだと気づけたのは良かった。女の子は特別だという価値観や、恋が煮え切らない感じといった要素には、もう興味がない。