2015年8月1日に公開の映画「父と暮せば」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「父と暮せば」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
父と暮せばが視聴できる動画配信サービス
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父と暮せばのあらすじ
原爆投下から3年が経過した広島で、愛する人々を一閃の光で失い、生き残ってしまったことにずっと負い目を感じている美津江の前に、原爆資料を収集する木下が現れる。彼に心を惹かれつつも恋心を押し隠そうとする美津江を、父はいつも力強く励ますのだが――。
父と暮せばの詳細情報
「父と暮せば」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
父と暮せばの公式PVや予告編動画
「父と暮せば」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
父と暮せばを無料で見る方法は?
「父と暮せば」を無料で視聴するなら、「DMM TV」「Prime Video」「Lemino」「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
「Dailymotion」「Pandora」「9tsu」「Torrent」などの動画共有サイトで無料視聴するのは避けましょう。これらのサイトには、著作権者の許可なく違法にアップロードされた動画が多く存在し、利用者側も処罰の対象となる可能性があります。
父と暮せばのよくある質問
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Q映画『父と暮せば』のあらすじはどのような内容ですか?
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A
『父と暮せば』は広島を舞台にした映画で、敗戦後の日本を舞台に、父と娘の対話を通じて戦争の悲惨さや家族愛を描いた作品です。娘は戦争で亡くなったはずの父親と再会し、過去の出来事を語り合います。
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Q『父と暮せば』の主要なキャラクターについて教えてください。
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A
『父と暮せば』の主なキャラクターは、戦争で亡くなった父親とその娘です。父親は娘の心の中に現れ、二人の対話を通じて戦争の記憶や再生への希望が描かれます。
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Q映画『父と暮せば』のテーマは何ですか?
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A
『父と暮せば』のテーマは、戦争の悲惨さと家族愛です。戦争の爪痕を抱える中で、一人残された娘が故郷や家族の過去と向き合う姿を通して、人間の再生力や希望を伝えます。
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Q『父と暮せば』の制作スタッフについて知りたいです。
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A
『父と暮せば』はクロード・ルルーシュが監督し、高文寛が脚本を担当した作品です。舞台劇を原作としており、映画化された際に独自の演出が加えられています。
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Q映画『父と暮せば』に登場する広島の描写について教えてください。
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A
『父と暮せば』では広島の風景や風俗が細かく描かれ、戦後の日本の現実を映し出しています。広島の地域が持つ歴史的な背景が物語の重要な要素となっています。



父と暮せばの感想&レビュー
井上ひさしの戯曲を池田真也と黒木和雄が脚色し、黒木和雄が監督を務めた。被爆した父の亡霊(原田芳雄)と娘(宮沢りえ)を描く二人芝居で、娘の恋を后押しする。恋人役は浅野忠信。岩波ホールにて上演。
秀逸な会話劇と演劇的な演出が光る。父と娘の絶妙な距離感を見事に描き出していた。宮沢りえの美しさが際立つ逸品。
色々と意見がある中でも、宮沢りえはやはり魅力的です。会話が中心に展開されます。原爆投下から3年後の広島の様子が描かれ、生き残ったとしても幸せではないという現実。生き延びたことへの罪悪感や、さまざまな感情に苦しんでいる姿がとても心に響きました。もういない父の存在が思い出され、辛さを感じつつも、父との会話が温かさをもたらしてくれました。自分だけが幸せになる訳にはいかないと考えてしまいますが、実際には誰もが幸せになる権利を持っています。
ほぼ二人だけで進む物語。あの時、広島で何が起きたのかを、映像ではなく二人の語りと絵で描く。原爆で生き残った娘の深い苦悩は、彼女の心の声として浮かび上がる。父はもういないが、父の記憶が娘を奮い立たせる。原作があるそうで、ぜひ手に取って読みたい。
原作どおりのセリフとストーリー展開を踏襲する構成だが、黒木和雄監督が脚色を加えた場合、改変点はラストシーンだけかもしれない。父が娘の幸せを見届けてあの世へと旅立つと、宮沢りえが演じる福吉美津江がニンジンを刻む場面が挿入され、原爆ドームの天井を映すショットへとつながる。瓦礫が散乱するドーム庭の片隅には、二輪の白い花が静かに咲いている。
父と娘の悲劇を普遍化する効果を狙い、反戦メッセージをより強く打ち出そうとした黒木監督の意図が感じられる。二つの白い花は、当初は竹造と美津江の象徴と受け止められがちだが、原爆投下後に出会った木下(浅野忠信)の存在と矛盾してしまうことになる。
白い花は、放射能に汚染された瓦礫の下からでも蘇る力をもつ二人(美津江と木下)の象徴として描くほうが、作品として素直な読み筋だろう。『美しい夏キリシマ』で描かれていたように、宮崎えびの市空襲で友人を直撃で失った美津江への自責と向き合う姿に照らし、黒木監督は戦争のトラウマを乗り越えた若い力に日本の未来を託そうとしたのかもしれない。
父と過ごした時間には、温かさと苦しみ、悲しみが交錯している。
父と娘の会話は広島弁で、軽やかさが感じられるが、その内容は原爆投下後の厳しく悲しい物語。相手を思いやる言葉が胸を締め付ける。
亡き父、竹造(原田芳雄)さん。
生き残った娘、美津江(宮沢りえ)さん。
愛する人、木下(浅野忠信)さん。
言葉の中に原爆の悲劇が語られ、生き残った人々の感情や現状、思いと悩みが浮かび上がる。
瞬時に形を失った硝子瓶や屋根瓦、残されたものを集め保管する姿が印象深い。
命を救ってくれた奇跡のお地蔵さんも登場する。
多くの命が奪われ、傷ついた人々が倒れ、長い間苦しみ続け、今もなお残る痛み。未来でも忘れることはないだろう。
井上ひさしの作品として、温かい言葉と存在を失いたくないという想いが強く感じられる。
しかし、大切なものは一瞬で奪われ、再び戻っては来ない。本作は心に刻まれる作品だ。
原爆から生き延びた美津江(宮沢りえ)と父の会話から物語は始まる。しかし美津江は生存者としての罪悪感に苛まれ、恋をする気持ちさえ封印している。図書館で働く美津江のもとへ、好青年の木下先生(浅野忠信)が原爆資料を借りに来るが、そうした資料はすでに処分されてしまっている。木下先生は原爆資料を集め歩き回っている。美津江は子どもたちに読み聞かせをする練習をするうち、うちわの両面を使い分けて、祖父と祖母の絵を描き分ける。父の演説には鬼気迫るものがあり、「日には太陽がふたつあったんだ」と語る。話を聴くだけで、当時の風景が生々しく浮かび、涙がこぼれてくる。ネタバレになるが、原爆で父は亡くなる。美津江は手紙を拾うべくしゃがみ、ポストの陰に身を潜めて被爆を免れた。人の運命は本当に分からないものだと、強く実感させられる。ところで、私は小説も読んでみようと思う。手作りのじゃこ味噌が美味しそうだった、という描写も印象に残る。
井上ひさしは、同年代の子どもたちが広島や長崎で悲劇を経験していた時、自身は夏祭りの練習に励んでいたことに強い罪悪感を抱き、原爆をテーマにした作品をいくつか創作しました。
『父と暮らせば』は痛ましい背景を持つ物語ですが、3年前のあの悲劇で失った父の存在は温かく、優しさにあふれ、ユーモアに満ちていて、娘を深く愛していることが伝わってきました。本当に感動的でした。
主人公が子供たちに物語を語り継ぐ姿は、生命を全うすることの大切さや、誰かがつないでくれた命を大切に生き、新たな世代へと命をつなげていくことの尊さを感じさせてくれます。そこに希望や強さが宿っていると感じました。
井上ひさしといえば、ルロイ修道士(握手)を学んだことが非常に懐かしいです。
メモ
「自分だけが幸せになるべきではない」という日本人の根底にある意識
「オッペンハイマー」と共に。
神保町の岩波ホールで上映を観賞。戦争を背景にした作品だが、父と娘の絆を描く心温まる物語に胸を打たれる。主演の宮沢りえの演技がとりわけ光る。