2025年3月28日に公開の映画「エミリア・ペレス」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「エミリア・ペレス」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
エミリア・ペレスが視聴できる動画配信サービス
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エミリア・ペレスのあらすじ
弁護士リタは、麻薬カルテルのボス・マニタスから「女性としての新しい人生を用意してほしい」という極秘の依頼を受ける。リタの完璧な計画が実を結び、マニタスは姿を消した。数年後、イギリスで新たな人生を歩むリタの前に現れたのは、エミリア・ペレスという別人として生きる新たな存在だった。過去と現在、罪と救済、愛と憎しみが絡み合い、彼女たちの人生は再び動き出す――。
エミリア・ペレスの詳細情報
「エミリア・ペレス」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | ジャック・オーディアール |
|---|---|
| 脚本家 | ジャック・オーディアール |
| 出演者 | アドリアーナ・パス エドガー・ラミレス カルラ・ソフィア・ガスコン セレーナ・ゴメス ゾーイ・サルダナ マーク・イヴァニール |
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | クライム コメディ ミュージカル |
| 制作国 | フランス アメリカ メキシコ |
| 公開日 | 2025年3月28日 |
| 上映時間 | 130分 |
エミリア・ペレスの公式PVや予告編動画
「エミリア・ペレス」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
エミリア・ペレスの楽曲
「エミリア・ペレス」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- サウンドトラックEmilia Pérez (Original Motion Picture Soundtrack)Various Artists
エミリア・ペレスを無料で見る方法は?
「エミリア・ペレス」を無料で視聴するなら、「U-NEXT」「Prime Video」「Lemino」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
「Dailymotion」「Pandora」「9tsu」「Torrent」などの動画共有サイトで無料視聴するのは避けましょう。これらのサイトには、著作権者の許可なく違法にアップロードされた動画が多く存在し、利用者側も処罰の対象となる可能性があります。
エミリア・ペレスのよくある質問
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Q映画『エミリア・ペレス』のあらすじはどのようなものですか?
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A
『エミリア・ペレス』は、主人公エミリアが多くの困難を乗り越えながら自分の道を見つけていく物語です。彼女の成長と冒険が描かれる中で、家族や友情の大切さがテーマとなっています。魅力的なキャラクターたちも見どころの一つです。
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Q映画『エミリア・ペレス』の登場人物にはどのようなキャラクターがいますか?
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A
『エミリア・ペレス』には、主人公のエミリアをはじめとして、彼女を支える友人や家族、さらには彼女の冒険を通じて出会うユニークなキャラクターが複数登場します。それぞれが物語に深みを与え、観客を惹きつけます。
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Q映画『エミリア・ペレス』の主なテーマは何ですか?
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A
『エミリア・ペレス』の主なテーマは自己発見と家族、友情の絆です。主人公が多くの試練を通じて自分自身を見つけ、成長していく過程が描かれています。また、人との繋がりの大切さが物語全体を通して強調されています。
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Q『エミリア・ペレス』の制作スタッフについて知りたいです。どのような人々が関わっていますか?
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A
映画『エミリア・ペレス』の制作には、経験豊富な監督や著名な脚本家が関わっています。また、質の高い映像と音楽が作品の魅力を高めており、スタッフ全体のクリエイティブな力が結集しています。
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Q映画『エミリア・ペレス』と関連する作品や影響を受けた作品にはどのようなものがありますか?
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A
『エミリア・ペレス』は同ジャンルの冒険映画と共通のテーマを持ちつつも、独自の視点で描かれた作品です。特に、自己発見をテーマとする他の映画や、ユニークなキャラクター設定は関連性があり、同様のファン層に訴求しています。



エミリア・ペレスの感想・評価
とんでもなく面白かった。サスペンス要素を保ちつつ、すぐに歌が始まるミュージカル調の演出が新鮮で、強い印象を残します。聴かせる声というより、囁くような鼻歌風の歌唱が特徴で、この不思議な感覚が妙に心を掴みます。序盤はコメディ寄りに見えましたが、後半はドラマが重厚さを増して展開します。舞台は中南米の多様な景観を感じさせ、リズム感あふれる雰囲気とともに作品全体にパワーがみなぎります。
メキシコシティで活躍する弁護士リタは、匿名の電話で「儲かる話がある」と誘われ、麻薬カルテルのボス、マニタス・デル・モンテと出会います。彼は密かに性別適合手術を受け、女性として新たな人生を始めたいと望んでいました。秘密裏に依頼を受けたリタは、法外な報酬を手にします。やがてマニタスは、カルテルのボスとしての死を偽装し、妻ジェシーと子どもたちを思い悩ませます。彼はエミリア・ペレスという名の女性として新しい人生を歩み始めますが、数年を経て、子どもたちと暮らしたいという思いが強くなり、叔母として彼らを引き取りたいと考えるようになります。
ゾーイ・サルダナは、これまでSFアクションの印象しかありませんでしたが、自然な感情表現とダンスの巧さで物語を牽引します。彼女は準主演級の強い存在感を見せ、歌のシーンも多くて楽しめます。
カルラ・ソフィア・ガスコンも素晴らしかったです。トランスジェンダーの方としての素肌感の表現は新鮮で、手術前のボスとしての威厳は強く印象に残ります。転身後の役柄に挑む歌唱シーンは大変だったでしょうが、囁くような歌声を交えた演技が光りました。
賛否が分かれる作品だけど、私は好きだった。
麻薬王とギャングの世界にミュージカルを組み合わせた、独特の世界観が見事に融合している。
#YUの2025ベスト
本作は、主演のカルラ・ソフィア・ガスコンがトランスジェンダー女性として史上初の主演女優賞ノミネートを果たした点でも大きな話題を集める作品です。トランスジェンダー表象の観点からは、良い点と課題の両方を含むと評価されます。
良い点としては、新しい表象に挑戦していることが挙げられます。エミリア役をガスコン自身が演じ、性別移行前の表現も本人のプロステティックメイクで描かれている点が特徴です。これまで多くの作品では、性別移行前の設定をシス男性俳優が演じ、女性装をしてトランスジェンダー女性を表現するという手法が繰り返されてきました。本作は、移行前後を一貫して演じるという新しい表現法を採用しており、表象の歴史に対する挑戦となっています。
一方で課題として指摘されているのは、作品全体におけるトランスジェンダー表象の在り方です。GLAADをはじめとするトランス当事者・支援団体や批評家は以下の点を問題視しています。
・トランジションが「贖罪」や「過去の罪からの再生」と結びつけられている描写
・トランス女性が嘘や欺瞞、暴力性と結びつけて再生産されてしまっている点
・当事者の内面描写よりも、シスの観客のための寓話やメタファーとして機能してしまっている点
(参考:GLAAD の見解に言及されることがある)
注目すべき象徴的エピソードとして、ガスコン自身が脚本に介入した事実があります。インタビューによれば、オディアール監督の初期脚本では主人公マニタスの性別適合は、警察の追跡を逃れるための巧妙な変装というコメディ的設定で描かれ、徐々に「女性であることへ適応していく」という構図だったとのことです。これに対しガスコンは、マニタスが本物の性別違和に苦しむ人物として描かれる方が、現実味と説得力が高まると監督へ提案したそうです。
もし初期のまま映画化されていたら、作品として致命的に退行していた可能性が高いでしょう。本作は「当事者俳優を起用する意味」が機会の不平等や人権等の観点だけでなく、作品の質そのものを高めることにもつながる、という確かな実例の一つだと言えるでしょう。
#LGBTQ #クィア
ミュージカルに意味があるのか、何度も考えてしまった。映画の中でのミュージカルの魅力をチャッピーに聞いたところ、進行のためじゃなくて感情を表現するためだと言っていた。なるほど。面白かったけれど、いくらなんでも妻と子供には気づかれるだろうし、残虐な行為を繰り返して麻薬王になったのに、性別が変わった瞬間に心が変わるのは急すぎる。自分のわがままが過ぎて、妻と子供を危険にさらしてしまうのは少し理解しがたかったかも。
ミュージカル的な演出が自然に映画に組み込まれ、序盤はとても楽しめた。
しかし、ピンクの清掃員が登場するあたりがハイライトになった。
その後は尻すぼみな展開が続き、脚本にはあまり満足できなかった印象を受けた。
自分の人生を取り戻すというテーマ。男性が作り出す暴力的社会への批判。身体が変われば心も変わり、それが社会にも影響を及ぼすのか?
シスターフッドや連帯感についても触れられている。
本来語るべきことはまだあったはずなのに、結局掴み切れずに終わってしまった。
今年はミュージカルを観ていないなぁと思いながら、迷った末に「ウィキッド」ではなく、苦手なファンタジーを避けてこちらを選びました。
物語は、麻薬カルテルのボスが性転換したいという依頼から始まります。
観ている間ずっと、え?いくら善行に目覚めても、過去に何千何万もの人々におこなった悪行が帳消しになるわけないじゃん!と腹立たしい気持ちでいっぱいでした。主人公は、ずっと女性だったけれど、それを隠して悪党として生きなければならなかった。でも、悪党として稼いだお金で今の平穏な生活を捨てて本当の自分に戻るという展開。家族も仲間も置いて、自分だけの幸せを追求する姿に、何だこれ?と感じてしまった。バチが当たるって思いながら観ていたら、本当に当たった気分でした。
意外にもミュージカルシーンは少なく、楽曲自体は悪くないものの、往年の名作ミュージカルのような高揚感はあまりなかったです。ストーリー展開も前述の問題を置いておいても、細かいツッコミどころがいくつもあり、例えば性転換の処置を始めてから2年経っても家族が気づかないなんてあり得る?とか、ギャングが性転換してどのように財界に出てきたのかなど、ちょっと理解に苦しむ点が多かったです。
しかも、メキシコが舞台なのに主要キャストにメキシコ人がいないというのも気になるところ。ハリウッド映画で中国人が日本人役を演じて変な訛りの日本語を話すのを見るとイラッとするんですよね。
全体として、高評価される理由が全然理解できない珍作でしたが、このポンコツな感じが逆に愛おしいとさえ感じる瞬間もありました。
シリアスな展開を期待していましたが、意外にもポップなストーリー展開で驚きました。結末はえっ?と拍子抜けで、物足りなく感じました。前半はぐいぐいと引き込まれましたが、後半は早くも失速してしまいました #tomo2025
とりあえず、奇妙で目新しい何かを作り出したいという精神。テーマがブレる不安もつきものだ。ミュージカル要素をどの場面に取り入れるのが適切か、いまだに迷いはある。そんな多くの疑問と向き合いながらも、セレーナの歌声が聴けたのは嬉しかった。偉そうに言ってすみませんが、新しい何かを世界に生み出そうとする挑戦は素晴らしくて面白い。未知との遭遇を体感できる映像作品を、私は今も渇望して見続けている。
主演女優賞はゾーイ・サルダナで間違いないと思う。そもそもこの映画の主演は彼女以外考えられない。期待を胸に観に行った分、前半のミュージカルシークエンスが特に印象的で、帰り道は少し物足りなく感じてしまいました。ゾーイ・サルダナのミュージカルシークエンスは見事で美しく、さらにファンになりました。一方で、極悪麻薬カルテルのボスがすべてを捨てるという展開はすごく良く、彼女らしく生きる姿にも共感しました。ただ、元家族への過干渉の描写には居心地の悪さも感じました。自分らしく生きるうえで大切な人への愛情が変わらないという表現だったのだと思いますが、もっと強い執着を描けばドラマとして刺さったのに、決断が中途半端に見えたのは惜しかったです。とはいえ、人は簡単には変われないのかという問いにもつながる内容でしたし、カルテル時代の悪行があっさり消えるのかといった点にも考えさせられました。善意に満ちた行動の数々を含め、息苦しい人生を経て新しい出会いへと輝くエミリアの姿はとても魅力的でした。
この作品は、生まれ変わることへの希望と現実を、多角的な視点で描くものだと個人的に受け取った。
(1) インパクトの中心はエミリアに置かれがちだが、リタの「生まれ変わる」願望とエミリアの願望が交差する部分こそが、物語性の独自性を生んでいるように感じる。リタの理想こそが伏線となり、物語の核へと繋がっていくイメージだ。たとえば「金持ちになりたい」「自分の知性を活かしたい」「クソ上司に抑圧されたくない」「いい男と出会いたい」といった欲望が、この物語の鍵を握っていると受け取った。
(2) 歌唱も素晴らしかった。映像作品としてミュージカルを観ることに苦手意識を持つ人もいるかもしれないが(舞台での観劇を信条とする人は特に)、本作の歌唱シーンは際立って光っていたと感じる。