2024年3月22日に公開の映画「ゆるし」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「ゆるし」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
ゆるしが視聴できる動画配信サービス
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ゆるしのあらすじ
光の塔の信者である母・恵の厳しい教えのもと、すずは日々、規則に反すれば鞭を浴びるなどの虐待を受けてきた。ある日、学校で献金袋が盗まれたことをきっかけに金を借りる必要に迫られ、すずは祖母・紀子と祖父・勝男に会いに行く。彼らは金を貸す代わりにすずを守ると約束し、紀子と勝男の愛情に包まれて暮らす中で、すずは「世の人はサタンに染められている」という教えに疑問を抱き始める。しかし疑いを口にすればサタンへ堕ちるとされ、それは母・恵との永遠の別れを意味していたのだった。いっぽうで、紀子と勝男を通じて、入信前の母の姿を知るすず。かつて優しかった母はなぜ変わってしまったのか。自由を手放してまで求めた「ゆるし」とは何だったのか。恵の知られざる過去を知るとき、すずの運命は大きく揺れ動く。
ゆるしの詳細情報
「ゆるし」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
ゆるしの公式PVや予告編動画
「ゆるし」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
ゆるしを無料で見る方法は?
「ゆるし」を無料で視聴するなら、「Prime Video」「Lemino」「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
「Dailymotion」「Pandora」「9tsu」「Torrent」などの動画共有サイトで無料視聴するのは避けましょう。これらのサイトには、著作権者の許可なく違法にアップロードされた動画が多く存在し、利用者側も処罰の対象となる可能性があります。
感想・レビュー
宗教虐待をテーマに約300名の取材を経て制作された作品だというが、新しい発見は見られなかった。高校生役の俳優たちが大人っぽすぎて違和感があり、演技もいまひとつだった。
悲しい出来事や受け止めきれない出来事に直面すると、人はつい何かに縋りたくなるものだ。そんな反応は本当に間違いなのだろうか。もし間違いだとすれば、苦しみを少しでも和らげるにはどうすればよいのだろう。
映画とは何のためにあるのかそんな問いを改めて感じさせる作品です。知らない世界を知るための道具として、観る前と観た後で考え方や意識が変わり、違う自分へと導いてくれる。これこそが良い映画の定義だと私は思います。本作はまさにそうした体験を具象化した作品で、観る者に新しい世界を切り拓く力を与えてくれます。
現代社会に生きる私たちにとって、日常はネットの興味領域に縛られがちです。しかしこの映画を観ることで、作中に描かれる現状や世界の断面を知る機会を得ました。私自身、学ぶことが多い現状や社会問題について、まだまだ知識が足りないと感じます。勉強が得意ではなくても、映画だけは昔から私の支えであり、さまざまな視点を与えてくれます。だからこそ本作の価値は計り知れません。
主人公の女優の演技は圧巻。目の動きや声のトーンが、心に深く訴えかけてきます。作品中の心のスタンプという表現も初めて聞く強い比喩で印象的でした。ラストは敢えて余韻を残す短さ58分という長さの中に強烈な余韻を詰め込み、観客は終わった瞬間から先の展開を想像し続けます。アルフォンソ・キュアロン監督の ROMA ローマの展開を想起させる終わり方ですが、あえて短く終わらせることでより強い余韻が残ります。
この映画を観た後、映画が持つ知らない世界を知る力の大切さを改めて実感しました。子供の頃から映画は私の大切な学びの場であり、今もその意味は変わりません。
#ゆるし #映画
エホバの証人というカルト的な宗教をテーマに、宗教2世の生きづらさを描いた作品です。私はまさにその宗教2世の一員でした。母は現在も現役で活動しており、昨年、私は絶縁を宣言されました。28年前にフェードアウトを選んだにもかかわらず、母との関係を維持したかったのに、絶縁を告げられるとは思いも寄りませんでした。
世間ではカルトと呼ばれていますが、果たして本当にそうなのかと疑問を持つこともありました。しかし、従わなければ滅ぼされるという恐怖を子どもたちに植え付け、一緒に楽園を目指すための活動を強制する親は、確実にカルト的な存在です。また、多くの禁止事項があり、大人になって信仰を持った親には理解できない宗教2世の心の苦しみは計り知れません。
幸い私は虐待を受けたことはありませんが、周囲の宗教的な環境の中で育った子たちが実際に虐待(実際のムチで打たれるなど)されていたことを知りました。暴力で矯正しようとし、その上で敷いたレールを歩かせるなんて、まったく非人道的です。
この閉ざされた宗教の実態がより多くの人々に知られることを願っています。そして、今すぐにでも解散命令が出ることを望んでいます。気に入らないことがあれば、すぐに脅しをかけるなんて、子どもじみたエホバ神には何の魅力も感じません。
2025.09.13 Amazonプライムビデオ
浅薄すぎる・・・
表現が稚拙で、臭い演技。予測可能な陳腐なストーリー展開。興味深いテーマだったために視聴したが、自分の身近な宗教2世に話を聞く方がずっと有意義かもしれない。そんな印象。
この題材で作品を作るなら、もっと丁寧に作ってほしかった。表面だけをなぞったような描写で、宗教を知らない人が持つネガティブなイメージをそのまま具現化しただけの作品に見える。宗教に疑問を感じても、それによって酷い仕打ちを受ける場面は描かれるものの、この宗教にすがるしか選択肢がない二世信者の苦しみを十分に伝え切れていない。信仰に救いを求める言葉しか知らない二世信者の内面の呻吟が見えなかった。集会のシーンや母親の異様な雰囲気はわざとらしく、汚されてしまった娘を受け入れるべきか拒むべきかという母親の葛藤の描写は良かった。
拙い部分もあるが、宗教2世の抱える苦悩はよく伝わってくる。自分一人で信仰するのならまだしも、周りの人々を巻き込むことが辛いということがある。
カット割りはしっかりしているものの、セリフが聞き取りにくい点や演技が大味であること、映像の安っぽさ、物語には突っ込みたくなる場面も散見され、全体的には自主映画の印象が強い。しかし、その独自性から応援したくなる作品だった。難しいテーマである宗教二世に果敢に挑戦している。
監督は、就活に行き詰まり新興宗教に入信した経験を持ち、その影響か宗教の描写は生々しい。狂信的な母は娘に、信者以外の人間は皆サタンだと吹き込むが、物語の中では実際にいるクラスメートのいじめや無関心な担任、性暴力を振るう男性たちが描かれ、世の中には確かに悪い人々が溢れている。その一方、優しい祖父母との間にも母との間で深い溝が存在する。しかし、これらの状況は悪い人=サタンとは限らず、人は善と悪の両面を持っているのだろう。客観的に見れば早く母から離れた方が良さそうだが、主人公は母への思いを断ち切れない。
家族が宗教に翻弄される悲しさ、互いに思いやれない悲しさを描きたかった作品だと感じる。この親子の関係はどこに向かうのか、展開が気になるものの、メインビジュアルには結末が示されていた。
作品をどこに届けるかも重要な要素だ。この映画は、宗教二世の苦しみを知らない人に向けて作られていると思うが、今まさに苦しむ人や宗教一世に向けたものであったなら、また違った印象になったはずだ。
この上で、アップリンクの代表が「これは届けなければならない物語だ!」とツイートしているのは、少し疑問に思う。今の状況はわからないが、自身も過去に同じように批判していた。
個人的には、老けメイクをした20代半ばの母親役が興味深かった。好き嫌いが分かれるところかもしれないが、カルトにハマっている人の中には、若顔ながら白髪混じりで年齢不詳の人も多かったため、この選択はアリだと思う。
まず、監督未経験の若き平田氏が、「伝えたい」との情熱を胸に、様々な妨害や危険を乗り越え、170万円という驚くべき低予算でこの映画を制作し、各地での上映を実現させたことに拍手を送りたいと思います。
その状況を目の当たりにするだけで、新たな体験となることでしょう。ぜひ皆さんにも観ることをお勧めします。情熱が何より重要であり、平田監督の話では予算やトラブルがあったために諦めざるを得なかった部分もあったようですが、その熱意と根性、行動力があれば、作品の基盤は信頼できるものになると感じています。次回作も期待しています。
映画として評価するなら、W主演の母親役を演じた安藤奈々子さんのラストシーンでの表情は、演技、アングル、画面の色合いすべてが印象的でした。#映画ゆるし #平田うらら
宗教一世の母と二世の娘の物語を描く映画を、シネマスコーレの初日上映で鑑賞しました。
信仰心が薄い私には、迫るものは少なかったものの、宗教問題を社会問題として捉える視点だけでなく、実際に宗教二世・三世として生きる人々の現実を強く実感しました。
本作の感想はとても良く、多くの方に観てほしいと心から思います。
上映後には、脚本・監督・主演の平田うららさんの舞台挨拶がありました。
一般の報道が伝える宗教二世・三世の問題は、紙面のごくソフトな断片にとどまることが多いと感じていましたが、本作を観て、報道には載らない現実が山ほどあると痛感しました。
舞台挨拶で平田監督はこの映画の中に描ききれないものがまだたくさんあると語られました。また、監督ご自身の経験に加え、映画の脚本を書き上げるまでに宗教二世の方々300人以上から話を聴いたという事実にも触れ、さまざまなリアルがまだ残っていることを強く感じました。
さらに、作品制作の過程で様々な誹謗中傷を受け、主演俳優が降板する事態もあったと舞台挨拶で語られました。妨害の思考や価値観は理解しがたいですが、こうした背景とその裏側の力を見極める感性を磨いていこうと思います。
平田監督が続編を作ると宣言されたことにも触れ、舞台挨拶後のサイン会で続編のクラウドファンディングを呼びかけるなら私も網を張って待つと伝えました。平田監督の情熱に心から敬意を表し、本編はもちろん続編も全力で応援しています。
#映画ゆるし #平田うらら