2025年2月21日に公開の映画「あの歌を憶えている」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「あの歌を憶えている」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
あの歌を憶えているが視聴できる動画配信サービス
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あの歌を憶えているのあらすじ
ニューヨークで13歳の娘と暮らすソーシャルワーカー、シルヴィア。若年性認知症による記憶障害を抱えるソール。これまで接点のなかったふたりが、高校の同窓会で偶然再会する。家族の依頼でソールの世話を任されたシルヴィアは、穏やかで優しい人柄と、抗えない運命に翻弄される彼の悲しみに触れるうち、次第に彼に惹かれていく。だが、彼女にも過去の傷が潜んでいた――。
あの歌を憶えているの詳細情報
「あの歌を憶えている」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | ミシェル・フランコ |
|---|---|
| 脚本家 | ミシェル・フランコ |
| 出演者 |
|
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | ドラマ |
| 制作国 | アメリカ メキシコ |
| 公開日 | 2025年2月21日 |
| 上映時間 | 103分 |
あの歌を憶えているの公式PVや予告編動画
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あの歌を憶えているを無料で見る方法は?
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あの歌を憶えているのよくある質問
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Q映画『あの歌を憶えている』のあらすじはどのような内容ですか?
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A
映画『あの歌を憶えている』は、過去の音楽を通じて人間関係や思い出を再発見する物語です。主人公が特定の曲に導かれ、忘れていた記憶や大切な人々とのつながりを取り戻す様子が描かれます。音楽が持つ力をテーマにした感動的なストーリーです。
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Q『あの歌を憶えている』の登場人物にはどのようなキャラクターがいますか?
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A
『あの歌を憶えている』の主要キャラクターには、過去の出来事と向き合う主人公や、それを支える友人や家族がいます。それぞれが物語を通して成長し、観客と共に感情の旅をします。
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Q『あの歌を憶えている』の作品テーマやメッセージは何ですか?
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A
この映画のテーマは音楽と記憶の関係であり、音楽が人々の心にどのように影響を与えるかを探求しています。人間関係や人生の選択における音楽の力を描き、観客に深いメッセージを届けます。
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Q映画『あの歌を憶えている』の制作スタッフにはどのような人物が参加していますか?
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A
『あの歌を憶えている』の制作には、才能豊かな監督や脚本家、音楽を担当する作曲家など、経験豊かなスタッフが参加しています。それぞれが映画のテーマを忠実に再現し、作品の完成度を高めています。
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Q『あの歌を憶えている』は他の映画とどのように比較されていますか?
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A
『あの歌を憶えている』は、音楽をテーマにした他の映画と比較しても、感情描写の豊かさと音楽の使い方で特に評価されています。独自のストーリーテリングが、観客に強い印象を残します。



あの歌を憶えているの感想&レビュー
ミシェル・フランコ監督の手腕は、センシティブな題材を巧みに重ねて描く点にある。PTSDを抱える女性と認知症の男性の恋愛という設定は、いったいどこから生まれたのかと観る者の想像力を刺激する。セリフに解説を挟まない監督の手法ゆえに、観客は物語が進むうちにん?どういうこと?と考えさせられるミステリー仕掛けを体感できる。複雑な関係性を丁寧に描きつつ、脚本のリアリズムは格別だ。二度目、三度目の鑑賞で新しい発見が待っているはず。
心に大きな傷を抱えた人と、記憶が薄れていく人。このような関係に魅かれるのかもしれない、と考えたけれど、実際に誰かを愛することはそう単純ではないと再認識した。
今、二人が互いに必要としていて、穏やかな心持ちでいるのなら、それは非常に貴重な時間なのかもしれない。
心に傷を抱えた中年の男女が惹かれ合う物語。
公式サイトには「心に染み入るヒューマンドラマ」とあり、観る者の感受性によるのは確かだが、私にとっては「心がざわつくヒューマンドラマ」と言えよう。
主演の二人の演技は見事だが、それがゆえに痛ましく感じる。記憶障害を抱える男性ソールと、シングルマザーでPSTDを持つシルヴィアは、それぞれの家族に支えられて生活している。しかし二人の恋が始まることで、これまでの家族との微妙なバランスが崩れ、孤立が深まる予感がしてならない。シルヴィアの母親は元々毒親で関係が壊れているが、献身的に支えている妹夫婦との間にもぎくしゃくした様子が見える。ソールはシルヴィアの家に身を寄せる中でアクシデントに遭遇し、陰で彼を支えてきた実弟が激昂。兄弟の激しい衝突が描かれ、バッドエンドしか待ち受けていない気がする。本作はその先を描かずに終わるため、私の印象に過ぎないが。
また、同窓会でシルヴィアに興味を持ったソールが夜道をつけまわし、シルヴィアの家までついてくるシーンは非常に怖い。もしこれが日本で、日本人女性に起きても恐怖感は変わらないだろうし、現代のNYが舞台であることも加わり、尚更不気味だ。微笑を浮かべついてくるソールは、制作陣が意図したかは分からないが、私には『イット・フォローズ』を思い起こさせるホラーめいた瞬間だった。
最後に、プロコル・ハルムの「A Whiter Shade of Pale」(邦題「青い影」)が劇中で何度も流れる。この曲はテレビCMでも有名で、今まで特別好きというわけではなかった。しかし本作での使われ方を聴いて、良い曲だと感じた(歌詞は意味不明だけれど)。確か、松任谷由実がラジオでこの曲が大好きだと語っていた気がする。知る人には有名な話だ。
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久々に丁寧に撮られた作品を観たという充実感。
冒頭の尾行シーンから、適切なカットを重ねることで、ジェシカ・チャステインがかつて性的な暴力を受けた男性という誤解に至る過程を、シニカルさとコメディの要素を逆算して作り出していることが分かる。さらに、物語の心理的な追走と追われる関係が動くさまが、不可思議さを残しつつも見事に着地している点が素晴らしい。
カメラは適切な距離感を保ち、感情を抑えたショットを軸にする一方で、あえて切り返しを挿入する場面も印象的だ。父親の性的虐待を告発する場面でのバックショットから、母親の切り返しへと転換する瞬間には特にそう感じられる。カットインのアクションで、一瞬の手つきの失敗を捉える明確な意思表示があり、過度に俳優の身体性に任せた長回しとは異なる、緻密な演出プランが見て取れて好感が持てる。
扉の使い方も巧妙だ。空間の広がり、決断を下す瞬間、相手を受け入れる動作を、演出がしっかり根づかせている。
1967年のヒット曲、プロコル・ハルムの『青い影』が印象深い劇伴として用いられている。この曲はカンタベリー物語からの引用や、作詞した本人が歌詞の意味を理解していないのではとの揶揄を受けるなど謎に包まれているが、バッハの『G線上のアリア』をロック調にアレンジしたメロディは、本作のシナリオが抱える喪失感と見事に調和している。
高校の同窓会でシルヴィア(ジェシカ・チャスティン)に近づいてくる見知らぬ男ソール(ピーター・サースガード)。彼はストーカーのようにシルヴィアの自宅までついてきて、土砂降りの雨の中、傘もささずに玄関で一晩を過ごす。この出会いの場面からして、彼らの物語が普通のラブストーリーではないことは明白だ。女性は男性恐怖症で、男性は認知症による記憶喪失を抱えている。
辛い過去を忘れるためにアルコールに依存したシングルマザーのシルヴィアは、一人娘を産んでから13年間酒を断っている。しかし、彼女の記憶は自己中心的に改竄されてしまう傾向がある。一方のソールは、若い頃に妻を喪い、短期認知症を患っている金持ちの独身男性で、昔のことはよく覚えているが、直前の記憶は欠落している。さらに、シルヴィアの母親を演じるジェシカ・ハーパーにも注目すれば、この作品はより深みを増すヒューマンドラマになる。ハーパーが演じる母親も、ある意味で記憶のすり替えをしているキャラクターなのだ。
スリラーを得意とするメキシコの監督ミシェル・フランコは、本作を観た人々から「これまでの作風とは異なる」と言われたそうで、オスカー受賞女優のジェシカ・チャスティンにとっても、役柄は大変チャレンジングだったに違いない。フルチン姿で認知症の男性を演じたサースガードや、過去に幼児性愛者向けのスリラーで有名になったハーパーも、本作で大胆なイメチェンに挑んでいる。名曲をロック風に編曲した劇伴や、過去の記憶を上書きするメンヘラ気質の登場人物たちと同様に。
「捨て去りたいと思っても消えない。心に残しておきたいと願っても忘れてしまうことがある。記憶とは、その影から逃れられるかどうかが重要なのです」とミシェル・フランコはインタビューで語っている。本作のクライマックスでは、全く気持ち良さそうに見えないチャスチンとサースガードのベッドシーンが展開され、監督がチャスチンにアケルマンのジャンヌ・ディエルマンの演技を求めたことが伺える。トラウマから逃れようともがく女優の演技は必見である。
And so it was that later
As the miller told his tale
That her face at first just ghostly
Turned a whiter shade of pale
プロコル・ハルム 『青い影』より
主人公が抱える重い問題と陰鬱な雰囲気の中で、娘だけが救いの光となる。
レストランで何を注文したか忘れても、味の記憶は確かに美味しかったことを思い出させる。
心に深く刻まれた本質は、やがて記憶として残るのだろうか。
2025年/128本目
予想以上にさまざまな要素が重すぎた!
これから先はかなり厳しい展開になりそうだ
邦題には思わず???となった。
忘れられない記憶に悩む女性と、記憶を保持できない男性の対比は新鮮で興味深い。人生に行き詰まった人々に寄り添うでも、見放すでもない、フラットな語り口や、二人をつなぐ娘の描写は非常に魅力的だった。しかし、今後の問題を考慮すると、彼らの未来は暗いように思える。
このような出会いは、日本人にとってはハードルが高いかもしれません。娘にとってはうれしいことです。
ミシェル・フランコ監督の最新作『ニューオーダー』は、観客に強烈な衝撃を与える一作。最初は心温まるラブストーリーかと思わせておきながら、主人公の過去のトラウマが明かされるたびにその陰鬱さと過激さが露わになる。忘れたい記憶を抱えるシルヴィアと、若年性認知症で記憶障害を患うソールの関係性が濃密に描かれ、彼らの苦悩と葛藤が物語の芯を支える。娘のアナは非常に良い子で、彼女の存在が作品の希望となる。とはいえ邦題には相変わらず賛否が分かれる。