流麻溝十五号はどこで見れる?今すぐ視聴できる動画配信サービスを紹介!

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流麻溝十五号 映画

2024年7月26日に公開の映画「流麻溝十五号」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「流麻溝十五号」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。

流麻溝十五号が視聴できる動画配信サービス

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最終更新日

流麻溝十五号のあらすじ

1953年――自由を口にする者はすぐに政治犯として捕らえられる時代。政治弾圧が続く中、罪を課せられた者は思想改造と教育・更生の名のもと緑島に収監された。連行された者は名前ではなく番号で呼ばれ、新生訓導處の囚人として監禁され、過酷な重労働を強いられる日々を送る。

純粋な心を持つ、絵を描くことが好きな高校生・余杏惠(ユー・シンホェイ)。ひとりの子どもが生まれて間もなく投獄された正義感の強い看護師・嚴水霞(イェン・シュェイシア)。妹を拷問から守るため自首して囚人となった陳萍(チェン・ピン)。

次々と迫る不条理に対しても思考は止まらず、台湾語・北京語・日本語などあらゆる言語を駆使しながら一日一日を生き延びようとする人々。時の為政者は何をしてきたのか。考えることは罪なのか。閉ざされていた歴史に、また一筋の光が射す。

流麻溝十五号の詳細情報

「流麻溝十五号」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。

原作者
監督
脚本家
出演者
カテゴリー
制作国 台湾
公開日 2024年7月26日
上映時間 112分

流麻溝十五号の公式PVや予告編動画

「流麻溝十五号」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。

流麻溝十五号の楽曲

「流麻溝十五号」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。

流麻溝十五号を無料で見る方法は?

「流麻溝十五号」を無料で視聴するなら、「Prime Video」「Lemino」「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。

「Dailymotion」「Pandora」「9tsu」「Torrent」などの動画共有サイトで無料視聴するのは避けましょう。これらのサイトには、著作権者の許可なく違法にアップロードされた動画が多く存在し、利用者側も処罰の対象となる可能性があります。

JAPANMATE運営事務局
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映画

流麻溝十五号の感想&レビュー

  1. koramame

    台湾の白色テロ時代における再教育収容所を描く歴史ドラマ。収容された思想犯、いわば台湾語を操る知識層が日本語や英語を駆使して抗う姿には心を打たれる。一方、外省人は中国語中心の設定で対比が際立つ。男性収容者と女性収容者の恋愛エピソードや、収容者の妹が心臓病を患うエピソードなど、主軸から逸脱する要素があり、史実の重さと作品の力のバランスはやや弱い印象を受ける。白色テロの歴史背景を事前に知っておくと鑑賞の理解が深まるだろう。主演の余杏惠の演技は日本の古川琴音に似ているとの声もある。

  2. にしやん

    大戦後の混迷を極めた台湾の白色テロ時代を背景に、思想犯として拘留された反体制派の市民を史実に基づいて描く作品。

    全体主義の抑圧の中で自由を求め生きる人々の美しさが際立つ一方、彼らの生きざまさえも飲み込むような陰鬱な監獄島との対照が胸を締めつける。
    極端な排外主義が世界中で広がる今こそ、市民視点の歴史として本作に光を当てるべきだと願う。

  3. にゃるらとほてぷ にゃるらとほてぷ

    中華民国(台湾)には、思想と表現の自由が存在するが、かつて蒋介石による反体制派の弾圧と粛清を目的とした「白色テロ」の時代があった。台湾国民党政府が38年間にわたって敷いた戒厳令の下では、中国共産党を支持したと疑われる人々が、確たる証拠もなしに台湾南東の緑島(火焼島)に収監され、思想改造の教育を受けることを強いられていた。この歴史は現在の学校教育ではあまり教えられておらず、台湾に住む若い世代にとっても知られていない。こうした封印されていた反共産体制の時代に焦点を当てた歴史ドラマである。

    物語はフィクションでありながら、恐らく実際にあったエピソードに基づいた収監者たちのドラマが描かれている。絵が得意なユー・シンホェイ(余杏惠)、彼女に恋する演劇青年リン・ヤオホイ(林耀輝)、看護師のイェン・シュイシア(厳水霞)、大隊長に目を付けられダンスが得意なチェン・ピン(陳萍)など多彩なキャラクターが登場し、彼らは日々必死に生き抜く中で過酷な運命に直面する。

    オープニングでは、逆さまに映し出された火焼島(緑島)の風景や、横向きに映る景観が演出され、反共政策の一環として収監者に反共標語を身体に刻ませた「良心救国運動」の生々しさや、看守たちの横暴が描かれている。政治犯に与えられる”特別面会”の意味合いに震えることになる。最後には、全員が島で再会するという夢想的な演出が非常に悲しい。

    会話は、看守とは北京語、同じ境遇の収監者たちや島民との間では閩南語・台湾語(字幕では〈 〉で表記)を使用し、さらに看守に絶対に聞かれたくない秘密については日本語を使うという言語表現へのこだわりが感じられ、興味深い。字幕翻訳は青井哲人氏と亭 菲氏が担当。

    《覚え書き》
    緑島再反乱案では14名が銃殺され、1949年から1988年にかけての蒋介石・蒋経国政権下で、思想犯のおよそ100名が処刑され、約15000人が収監された。公文書には蒋介石の自筆による指示が残されている。

  4. みにまむ みにまむ

    白色テロ時代の台湾で、思想矯正収容所に送られた人々の物語。

    ここで取り上げられる思想犯は、活動家ではなく表現者や知識人が多く、彼らがどのように情報を得ていたのか、またそれぞれのサバイバルや連帯の様子が描かれています。特に注目すべきは、自由が制限されても内面的な主体性を失わない人物たちです。

    台湾の近現代史ではあまり触れられてこなかった側面を勇敢に創作した監督の作品で、他の作品でもジェンダー問題が深く扱われています。まだ観ていませんが。
     同性婚の導入やオードリー・タンの登用、民主的なコロナ対策など、人権意識と多様性を社会に浸透させながら外交面でも成果を上げている台湾。ドラマや映画では社会を見つめ、理想を過度に求めずバランスの取れた作品が続々と登場しているため、注目しています。

  5. 伊藤直

    新作ながら、あまり強く心には響かなかった。刺さるというより、ライトな印象を受けた。

  6. 中島純

    舞台は、蒋介石の独裁政権下の台湾、軍事支配の暗黒時代。この作品は、厳しい思想弾圧の中で命を失った名もなき人々への鎮魂の歌でもあり、彼らの「命の輝き」を描いたヒューマニズムの物語です。最近まで語られることがなかった白色テロ時代の「暗部」に光を当てた秀作です。

    作品は、大陸から台湾に逃げ込んだ蒋介石軍(中華民国軍)が、現地の台湾人を敵とみなしていた歴史を鮮明に描き出します。思想調査を行ったのは秘密警察ではなく、軍の情報機関。戒厳令の下では、身柄拘束、拷問、処刑が法を超えて行われました。赤狩りと言えば、戦前の日本特高が思い浮かびますが、治安維持法の制約を受けない台湾当局の恐ろしさは特高をも上回るかもしれません。

    心に残ったのは、殴られ続けるシングルマザーの囚人イエンが、溺れかけた女性看守を救う場面です。海に飛び込んで厳しい看守を助けるイエン。「なぜ看守を救うの?」と怒る仲間に対し「人間だから救ったの」と答えます。イエンは社会主義者ではなく、敬虔なクリスチャンでした。

    この出来事をきっかけに、鬼の看守の態度が少しだけ変わります。無愛想ながら余った饅頭を囚人に分け与えたり、陣痛が始まった囚人のために深夜に医師を呼びに行ったりします。これはイエンへの恩返しではなく、人としての尊厳を守ろうとする行動でした。過酷な収容所で看守が見せた小さな変化に、神の奇跡のようなものを感じました。

    ただ、本作品には男女の恋愛や姉妹の離別を巡る感情的なシーンが多く、少し興ざめしました。高校生や元ダンサーたちの葛藤や苦悩はリアルに描かれているだけに、あの過剰な演出は必要なかったと思います。全体としては、非常に良くできた作品です。

  7. 小川 小川

    台湾の近代史について学べたことは貴重な体験だった。映画を見て感じたのは、台湾で実際に起きた出来事に対する憤りだった。

  8. まさや まさや

    収容所というテーマは、戦時中を扱った映画が多く、印象がマイルドに偏ってしまうと感じた。収容された背景や理由を、もう少し詳しく描いてほしかった。

  9. プリンス プリンス

    史実に基づく映画。当時の台湾と中国の背景を詳しく知らずに観賞したが、思想が統制される時代があり、ある人物の決断ひとつで処刑されてしまう場面が描かれていた。考えさせられる作品で、個人的にはかなり良い映画だった。

  10. 松本尚也

    蒋介石政権の台湾で起きた白色テロを題材にした、実話をベースとする映画。15,000人が拘束され、1,100人が処刑された史実を描く。キャッチコピーの「考えることが罪?」は難解な政治論争の印象を与えるが、全体としてはスコセッシの沈黙を思わせるトーンだ。無実の人が時代によって極悪人として扱われ、拷問と虐殺の恐怖が浮き彫りになる。さらにこの映画のプロデューサーは、白色テロを題材にしたSteamのホラーゲーム「返校」でも評価・映画化の流れに関わっていたとのことで、こちらも要チェックだ。