2024年2月9日に公開の映画「夜明けのすべて」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「夜明けのすべて」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
夜明けのすべてが視聴できる動画配信サービス
現在「夜明けのすべて」を視聴できる動画配信サービスを調査して一覧にまとめました。以下のVODサービスで「夜明けのすべて」が配信中です。
最終更新日
夜明けのすべてのあらすじ
月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えきれなくなる藤沢さんは、ある日、同僚の山添くんの些細な行動に触発されて、思わず感情を爆発させてしまう。しかし、実は転職したばかりの山添くんもパニック障害を抱えており、様々なことを諦め、生きがいや気力を失っていた。職場の人々の理解を得ながら、友達とは言えないが、どこか同志のような特別な関係が芽生えていく…
夜明けのすべての詳細情報
「夜明けのすべて」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
夜明けのすべての公式PVや予告編動画
「夜明けのすべて」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
夜明けのすべての楽曲
「夜明けのすべて」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- サウンドトラック夜明けのすべて オリジナル・サウンドトラックHi'Spec
感想・レビュー
人それぞれ、他人には言いづらい事情を持って生きていますよね。
この作品ではパニック障害とPMSが中心テーマですが、それ以外にも多様な障がいや悩みを抱えている人がいて、全てを理解することは難しくても、その人そのものを受け入れることができると気づきました。
会社の人たちが皆優しくて、私も将来、あんな温かい職場で働きたいと思いました笑
また、恋愛などが無理に絡まないのがとても良かったです。
オープニングのタイトルの提示からして、これは素晴らしい映画だと確信しました。構図がしっかりとした映像に揺れる木々が加わり、優れた絵作りが際立っています。2人の演技も素晴らしく、完璧な作品に仕上がっています。
夜中に部屋を暗くして観るのにちょうどいい、心地よい映画だった。PMSとパニック障害、それぞれの荷物を抱えた2人が、なんとなく助け合いながら社会の中でちゃんと生きていく姿がとても好き。会社の人たちも、ふたりを特別扱いせず見守ってくれる優しい世界だった。
プラネタリウムのナレーションを務める萌音ちゃんの声が本当に素敵で、良い意味で眠くなるほど心地よかったけど!笑 松村北斗くんの演技も相変わらず良かった。髪を切った後の爽やかさが際立っていて、笑ってしまうほどだった。とても好きですね。
周りが自分に無関心なのがつらい。気を遣われて「炭酸水って美味しいの?」とにこやかに話しかけられるのも辛い。ぶっきらぼうな返事しかできない自分が嫌いだ。恵比寿の居酒屋のカウンターで涙が止まらず、どうしたのと聞かれてもただ涙を流すことしかできない。人の視線があるからととにかく俯く。すべて自分のせいだ。夜が明けない。夜が終わっても、暗い朝が来るだけだ。いったん、光を聴いてみる。歌詞のことを考えていると他の不安を忘れられるからだ。やがて朝は来て、疲労で強制的に眠ってしまう。『どうしてそんなに優しくしてくれるの?』と尋ねると、今、善意を与え続けたほうが将来の自分に得だと思って敢えてやっている節がある、という答えを聞いた。そんなことあるかよ、と思いつつも口には出さなかった。ハンカチを差し出す優しさだけでなく、辻本さんと山添について話すことを本人に伝えずに見守る社長の優しさ。山添くんと藤沢さんが最近頑張っているね、とさりげなく言う周囲の視線。どう謝っても許してくれるだろうと信じられる理解ある友達の優しさ。そんな見えない優しさに救われ、掬われるような思いで、そしてその連鎖の中で流れ着いて、今私はここにいるのだと思う。
33(2025)
誰かがいなくなっても、日常は変わらず進んでいく。けれど、出会いの積み重ねが人生をこんなにも温かくしてくれるんだと、改めて感じた。後味のいい映画だった。
登場人物全員が温かく、優しい雰囲気を持っていた。
他人を完全に理解するのは難しいが、一人ひとりを少しずつ理解しようとする姿勢に心を打たれた。
こんな優しい人々に囲まれて生活できたら素晴らしいと感じ、優しい世界の存在を実感した。
ラストのプラネタリウム会で先輩が残したメモ帳の言葉がとても印象的だった。これまでの物語を的確に表現しており、素晴らしい!夜が存在しなければ、地球の外にある輝きに気づけないというのは本当にそうだと思う。人々が互いを理解しようとしていて、優しさにあふれる世界だと感じた。大きな事件が起こるわけではないが、彼らにとっては非常に重要なことが日常生活に溶け込み、痛みを伴う大切な経験なのだ。助け合いを通じて描かれる新たな男女の関係性が素晴らしく、安直な恋愛展開に行かない点もとても評価できる!
登場人物の優しさだけでなく、監督の視点と画の切り取り方がとても丁寧で、誰もが何かを抱えているという重い題材を扱いながらも、不思議なまでの多幸感が作品全体に満ちている。気づけば作業服を羽織る描写や、返信の内容を見せず口元だけで感情を表現する手法など、押し付けがましさのなさが心地よい。自転車とプラネタリウムのシーンで見せる主人公の穏やかな氷解の表情は特に印象的だった。私自身も軽度ながら心の不調を経験しており、そこから救ってくれた異性との友情の維持は重要なテーマである点には強く共感した。主人公ふたりの距離感に大いに励まされた。
学生時代、瀬尾まいこさんの小説をよく読んでいて、その雰囲気を思い出しました。
観ていると、会社のイライラする人物たちが浮かび上がってきましたが、実際には誰もが心の中に何かしらの暗い背景や病を抱えていて、そのためにおかしな態度をとっている可能性があるかもしれません。それに気づかないと、ただ腹が立つだけですが。この作品のように温かい理解を示してくれる人がいることは、実は当たり前ではなく、幸運なことだと感じます。
とても穏やかな映画で、心が優しく温まる作品でした。派手なスリルや刺激は少ないものの、観客は飽きることなく、優しい気持ちで物語に寄り添えます。登場人物はみんな思いやりを持って助け合い、世界が優しく回っていると感じさせてくれます。特に住川さんの演技には強く心を打たれ、まるで聖母のような慈愛を感じました。私の理想と重なる優しさを体現しているキャラクターとして、これからの私の目標にもなりそうです。
「喜びに満ちた日も悲しみに沈んだ日も、地球が動き続ける限り必ず終わる。そして新しい夜明けがやってくる」大先輩の夜についてのこのメモは、壮大で深く、心に響く言葉でした。観るたびに勇気を与えてくれます。
心を穏やかにしたいときに、強くおすすめしたい映画です。