2023年4月7日に公開の映画「ザ・ホエール」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「ザ・ホエール」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
ザ・ホエールが視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
ザ・ホエールのあらすじ
ボーイフレンドのアランを亡くして以来、現実逃避から過食に陥り健康を崩してしまった40代の男性チャーリー。アランの妹で看護師のリズの助けを借りつつ、オンライン授業でエッセイを教える講師として生計を立てているが、心不全の症状は悪化し、命の危険が迫っても病院に行くことを拒否し続けている。しかし、自分の死期が近づいていると悟った彼は、8年前にアランと暮らすため家庭を捨てて以降別れたままの娘エリーに再び会おうと決意する…
ザ・ホエールの詳細情報
「ザ・ホエール」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | ダーレン・アロノフスキー |
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出演者 |
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カテゴリー | 映画 |
ジャンル | ドラマ |
制作国 | アメリカ |
公開日 | 2023年4月7日 |
上映時間 | 117分 |
ザ・ホエールの公式PVや予告編動画
「ザ・ホエール」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
感想・レビュー
悲しみを抱えた映画。
一人の人物が後悔に満ちた人生を歩む。
最期まで後悔がつきまとう。
自分の抱える罪を償うための自己破壊と最終的な贖罪。娘との関係を再構築するというよりも、誠実に自分自身を貫き、誇りを持って生きることを願うメッセージが強いと感じる。しかし、個性的な人々が多く、理解するには時間が必要だ。
観終わったあとにどっと疲れる映画だった。自分の前にあるやるべきことのためには第三者なら必ず引くであろう境界さえも、平気で越えてしまうそんな美しさへの憧れが、アロノフスキー監督のフェチとして強く表れていた。
2025/10/13
長く長い走馬灯が回り続ける。
後悔や怒りを、いったいどこへぶつければいいのか。
最後に遺せるものは何か。やり残したことは、どう残るのだろう。
You’re disgusting. Do you find me disgusting? It was painful to think that Ellie’s words might have wounded you that much.
助けを求めているようには感じていたが、生きたいという気持ちはなかった。しかし、どこか満たされていた。変な気持ちだな。
窓際にいる自由な黒い鳥、割れた頬、地面に届かない2階からの絶望、雑音のような記憶、波のような正直さ。んんんんン、一旦深呼吸しよう。
舞台は最初から最後までアパートの一室だけという限定的な空間で、登場人物は5人(ピザの宅配人を含めると6人になるのかもしれない)という、会話劇寄りの構成が印象的な非常に演劇的な作品だった。光の使い方も極めて印象的だ。『白鯨』は未読で宗教知識も多くない私には刺さる部分が少なかったが、主演のブレンダン・フレイザー自身の壮絶な人生を調べると映画と重なる箇所が多く、彼の主演男優賞受賞には深く感動した。もちろん特殊メイクの完成度には驚かされる。
作品は本当に面白かった。終盤の光の演出が抜群で、前半までの暗さがすべてラストの意味につながっていることに気づかせられた。特にエリーの顔に光が降り注ぐ瞬間は強烈で、一生忘れられそうにないシーンだ。あの場面だけでも一見の価値がある。さらに、ブレンダン・フレイザーの存在感が主人公の内面と呼応して映画に深みを与えている点も見所で、泣けるほど感動した。元々ワンシチュエーションの物語が好きなので、本作のほぼ一つの設定で描かれる展開も好みにぴったりだった。登場人物全員が何かしらの問題を抱え、観客は誰かに感情移入できるはずだ。しかし、その問題は複雑で、シーンが変わるたびに一人ひとりが少しずつ明かされていくため、全体像を時系列で理解するのは難しく感じる。置いてけぼり感を覚える観客もいるかもしれず、観る人を選ぶ作品ではある。ただ、ヒューマンドラマ好きにはぜひおすすめしたい。アカデミー賞ノミネート・受賞も納得の完成度だった。とはいえ個人的には役者の演技が熱く入りすぎていると感じる場面もあり、本作に人生をかけているような強い想いが伝わってくる一方、やや不自然に見える瞬間があって力み過ぎた印象もあった。もう少し肩の力を抜いた演技の方が物語の空気に合っていた気がする。そうした点を踏まえ、星の数は4を超えず、3.9と評価させていただきました。