2022年11月3日に公開の映画「恋人はアンバー」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「恋人はアンバー」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
恋人はアンバーが視聴できる動画配信サービス
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恋人はアンバーのあらすじ
1990年代半ば、アイルランドの保守的な田舎町で、高校生のエディは自分が同性愛者であることに気づきながらも、誰にも打ち明けられずに苦悩していた。父の後を継いで軍隊に入ることで、平凡な生活を送ることを望んでいた。一方、アンバーは早く田舎を離れ、自由な大都市ロンドンに移り住むことを夢見ている。二人の共通点は同性愛者であることであり、孤独だった彼らは出会い、周囲にセクシュアリティを隠しながらカップルのふりをすることで絆を深めていく。しかし、次第に二人の“理想的”な関係は崩れ始める。
恋人はアンバーの詳細情報
「恋人はアンバー」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | デイビット・フレイン |
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脚本家 | デイビット・フレイン |
出演者 |
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カテゴリー | 映画 |
ジャンル | コメディ 恋愛 |
制作国 | アイルランド |
公開日 | 2022年11月3日 |
上映時間 | 92分 |
恋人はアンバーの公式PVや予告編動画
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感想・レビュー
概要とあらすじ
1990年代、アイルランドの保守的な田舎町を舞台に、期間限定で恋人のふりをすることになったゲイとレズビアンの高校生たちを描いた青春映画。
1995年、アイルランドで同性愛が合法となってから2年。依然として偏見が根強い田舎町に住む高校生エディは、自分がゲイであることを受け入れられずにいた。一方、クラスメイトのアンバーはレズビアンであることを隠して過ごしていた。2人は、卒業まで穏やかに過ごすために、互いにカップルを装うことにする。性格も趣味も全く異なる2人だったが、時折衝突しながらも、互いに悩みや夢を語り合ううちに、かけがえのない存在になっていく。
キャッチコピーとセリフ
期間限定で恋人のフリ!?
「指だけだ」
感想
人間ドラマとして深い作品。
同性愛者の2人がカップルを装って周囲の偏見から逃れようとする物語。ただ逃げることができても、周囲のからかいが続く中、2人は愛や絆を育てていく。
田舎町に限らず、同性愛に対する偏見や差別はまだ根強いが、田舎特有の人間関係の狭さや密な環境が、恋愛をよりリアルに描き出していると思った。
生徒たちは美男美女というわけではなく、女子は派手で、男子はちょっと冴えない感じ。そのため、リアルさが際立っている。
下ネタが多めで、必ずしも笑えるわけではないが印象的なシーンもあった。
言語のイントネーションが心地よい。
アンバー。
彼女の髪色がとても可愛く、前髪のブルーと後ろのピンクが魅力的。性格もはっきりしていて、好感が持てる。
エディ。
自分がゲイであることを受け入れられない葛藤があり、胸が痛むシーンが多かった。弟がちょっと勘違いしているところが面白かった。
アイルランドの首都ダブリンはやはり都会的な印象。
物語の終わり方は個人的に少しモヤモヤするが、他にどのように終わらせるべきか思いつかない。
以下ネタバレ
エディが「分かる」という言葉を信じて先生にキスを試みるシーンが非常に辛かった。良い先生に見えたが、同じ立場になった時の反応が恐ろしい。
アンバーは母に自分のセクシャリティを告白したが、エディは抱えたままだった。しかし、最後にアンバーが知っていることが彼の支えになったのかもしれない。
鑑賞
YouTubeでレンタルして視聴(字幕付き)。
誰もが他人には話せない内面的な葛藤を抱えています。その一つを目にした気がしました。
それでも、同性愛者を受け入れられない人々がいることを忘れてはいけません。
約90分の観やすい作品です。
閉塞感のない空間で、周囲は私たちのことを誰も気にせず、何も気にしていない。そんな場所でエディとアンバーは生き生きと輝き、こちらまで嬉しくなる。恋愛や友情といった枠を超える、型にはまらない二人だけの強い結びつきだ。葛藤を繰り返すエディのラストの言葉には、思わず涙がこぼれる。周りと違っている自分を認め、偽りの自分を脱ぎ捨てることそれは、エディの未来を覚悟する瞬間でもある。でも、ほんとうは覚悟を強いられなくても、誰もが生きやすい未来を手にできるはずだ。
同性愛に対する差別が存在する時代や場所、過干渉な田舎の環境、機能不全な家庭といった暗い背景を持ちながら、青春の友情物語として明るく描かれているのが素晴らしい。自分の本当の欲求を理解しているアンバーと、自分と向き合えずに本音を明確にできないエディ。お互いに衝突しながらも徐々に仲を深め、成長していく様子がとても微笑ましい。また、アンバーとエディのファッションセンスが非常に可愛い。お揃いではないけれど、お揃いのような印象を与えるスタイルが魅力的だ。
90年代半ば、アイルランドの保守的な町の学校に通うエディとアンバー。二人は同性愛者という共通点を抱え、学園内で「異性と付き合っていない」ことを理由に同性愛者ではないかと囁かれるのを避けるため、互いにカップルを演じることにした。
学園内で仲の良いカップルとして見られるようになり、周囲の視線も普通のものとして受け止められていくうちに、理想的な関係を築き始めた二人だった。だがデートの帰り、ロンドンのとあるバーへ入った日を境に、二人の関係は崩れ始める。
恋人がいなければいけないという空気は、実際には「いないからといって同性愛者だ!」という決めつけには結びつかないとしても、私の学生時代にも確かにそうした風潮があった。その視線をものともしないアンバーは、ひとりを貫き通す姿が格好良く、正直で、したたかだ。
一方、男社会に馴染もうと無理をするエディも、それは彼なりの生存戦略だが、閉鎖的な故郷で父母の期待に応えようとして軍に入ろうとする姿は痛々しく映る。
私が好きな「故郷を出られないと思っている主人公」系の映画だったラストでぼろぼろ涙が出た。
この映画の舞台となる時代と田舎町では、彼らのようなLGBTQのティーンエイジャーは非常に孤独な状況に置かれていたのではないか。おそらく、他人からいじられたり陰口を言われること以上に、自分自身との葛藤が最も苦しいのだろう。
ふたりの関係性がとても自然で魅力的だった。
絵になるほど自然体のふたりと、風景の美しさが映像表現としても際立つ。セクシュアリティをテーマにした作品でありながら、過度に気負わず自然に観られる点が大きな魅力だ。
2人ともかわいくて、バッグがとてもオシャレ。服もかわいくて、最後のプリクラを半分ずつ切って渡し合い、お互いを見つめ合いながら想いを伝え合う様子が素敵だった。
今年、いちばん良かった出来事(暫定)
異性愛でなければならないという圧力と、自分がゲイであることへの自己否定。その板挟みの中で苦しむエディの姿を見て、胸が締め付けられた。アンバーは本当に強くて格好いいけれど、あんな環境ではエディの気持ちを完全には理解できないよね、と思った。
アイルランドの田舎の閉ざされた空気はつらい一方で、二人きりで遊びに出る山里の静けさと景色はとても美しく、心が洗われるようだった。
日常の会話の中でも、普通や当たり前を押し付けず、多様な生き方を認め合うことの大切さを、強く感じた。
イギリス訛りの、芯の強い女の子が大好きなので、アンバーはとても魅力的だった。彼女はこの世界の終わりのようにも見える現実を生き抜く力強さと、同時に愛らしさを両立させていて最高だった。
二人でダブリンへ出かけ、ゲームセンターではしゃぐシーンが特に好きだった。二人が一緒にいるときは、お互いをありのままにさらけ出していて、心から楽しそうだった。これからもずっと、仲良く寄り添っていてほしい。
泣いた!分かるよ。隠して生きるのは怖いけど、自分のままで生きていく方が後悔が少ない気がする。これはクィアの話じゃなくても、作った自分で生きるのか、ありのままで生きるのかということだよね。心に従って素直に生きた方が後悔しない。いろんな差別やいじめがあっても、他人の目には関係なく、ありのままに生きることが大切だって分かっていても、それは難しい