2019年7月13日に公開の映画「キラーズ・セッション」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「キラーズ・セッション」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
キラーズ・セッションが視聴できる動画配信サービス
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キラーズ・セッションのあらすじ
殺人衝動にとらわれた者たちが秘密裏に集うグループセッション、通称「キラー・アノニマス」。参加者たちは皆、殺人衝動と体験を語り合い、それを抑制する目的で極秘に開かれていた。ある夜、セッションの最中に、アメリカ上院議員とその暗殺者が相次いで命を落とす事件が起き、グループの誰かが関与しているのではないかという疑いが浮上する。信頼は崩れ、互いを疑い合う中で衝撃的な秘密が次々と暴かれ、裏切りと暴力の連鎖がはじまる。そして「キラー・アノニマス」の本当の目的が、ついに明らかになる…
キラーズ・セッションの詳細情報
「キラーズ・セッション」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | マーティン・オーウェン |
|---|---|
| 脚本家 | エリザベス・モリス セス・ジョンソン マーティン・オーウェン |
| 出演者 | ゲイリー・オールドマン ジェシカ・アルバ スキ・ウォーターハウス トミー・フラナガン マイアンナ・バーリング |
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | アクション クライム |
| 制作国 | イギリス |
| 公開日 | 2019年7月13日 |
| 上映時間 | 94分 |
キラーズ・セッションの公式PVや予告編動画
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キラーズ・セッションの感想&レビュー
「完了した」
「キラー・アノニマス」(Killers Anonymous, KA)と呼ばれる、過去に殺人を犯した者や殺人衝動を抱える人々が集う匿名の集まりが存在する。参加者は自分の過去や衝動、抑制について語り合う場としてこのセッションに参加しており、やがて議員暗殺の裏に参加者の誰かが関わっている疑惑が浮上する。
物語は殺し屋をテーマにしているが、主に回想や会話を通じて展開されるため、派手なアクションシーンは期待できない。そのため、アクションを求める視聴者には物足りなく感じられるかもしれない。
暴力や裏切り、組織について描きたいテーマが多すぎて、全体のテーマがまとまりを欠いている印象を受ける。また、この作品はゲイリー・オールドマンを楽しむためのものになっているようだ。
ゲイリー・オールドマンとジェシカ・アルバを前面に押し出しながら、冒頭で二人が消えるか、ただ座っているだけでほとんど意味を成さない展開。ジャケット詐欺を連想させる演出が際立つ。
残るB級役者が部屋の中で自分の殺人を語る場面はあるものの、語るのは結局二人だけで、結末はただ殺し合いへと向かう。部屋の中を少しうろつくだけの画作りは変化に乏しく、なぜかビニールシートと血飛沫の描写ばかり目立つ。掃除する描写を安易に連想させるのが気になる。
ネズミを怖がる場面や隠れて話を聞く描写は過剰に感じる。上院議員の後継が小娘という設定にも違和感がある。結局、ゲイリー・オールドマンの役割は何なのか、CIAから新しいカンパニーへ移行しただけで物語は進んでいない。結論として、見る価値の薄い作品だ。
脚本が非常に悪い。この作品を撮った監督には同情せざるを得ない。
意外性やどんでん返しを狙うあまり、ストーリーやキャラクターの行動が完全に統一感を欠き、崩壊した展開だと言える。
中心となるアイディア、「殺人依存症者たちによるグループセッションを用いて、CIAが本人たちにも気づかれずに殺人をさせる」というのは興味深いが、際立ったねじれがあることで矛盾に満ちてしまっている。
また、ゲイリー・オールドマンを起用したにもかかわらず、その魅力を全く引き出せていない点も大きな問題で、イスに座って双眼鏡を見ているだけでは物足りない。
アクションも淡々としており、迫力に欠ける。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesで評論家支持率0%という評価は納得できる。
つっこみどころが無限に存在する内容だが、監督や製作陣はまったく疑問を感じなかったのだろうか。
通常であれば主役のゲイリーのファンにはお勧めしたくなるが、今作は期待外れなのでファンは観ない方が賢明だろう。
脚本が最低で、大失敗の作品だ。
余談として、どんでん返しを狙った作品でよく見られることだが、ミスリードを誘うために、真実を知るキャラクターがいない状況で芝居が進行している。
今作でも、セラピー中心人物の女性と最初に入ってきた女性、さらに覗いていた少女の行動が全く一致していない。
三人とも全てを知った上で動いているはずなのに、セラピーの女性は少女を探し回るし、動揺している。そんな演出は不要だ。
原題は「キラーズ・アノニマス」
このアノニマス集会について日本ではあまり知られていないため、この邦題が選ばれたのだろうか?
作品の大部分がアノニマス集会に焦点を当てており、紹介文からこの作品の概要はほぼ分かる。
視聴者をどれほど欺けるのか、興味が湧く。
それにしても、こんな設定を思いつくとは。
人を殺したい衝動を抱える人は一定数いるだろうが、実際に行動に移すのとは別の話だ。
参加するためには、各参加者の過去が必要条件であり、犯歴がなければ情報が隠されているため、「なぜ自分が?」という疑問は当然だ。
この点は物語の中盤で描かれる。
また、視聴者を惑わせるミスリードが多彩に散らばっている。
冒頭に登場する女性、ジェシカ・アルバ氏はその存在自体がミスリードを生む。
司会のジョアンナ、オドオドした謎の女性アリス、侵入者モーガン(モルガノ)、さらにはゲイリー・オールドマン氏の役割も、まるで「チャーリーズエンジェル」と同じ型だ。
エンドロールでは彼は「The Man」として記載されており、キラーズ・アノニマスの主催者でもあるが、最終試験には出席しない。
そのため出席者たちは疑心暗鬼に陥る。
最終の会に突然現れたアリスに対して、出席者たちは疑念を抱く。ビクビクしているアリスに優しく接するレオだが、その優しさは意味を成さない。
「不合格者は1時間後に出られる」という言葉すら通じない。
ここでの絶対は「ルール」です。
会の最初の話題は、暗殺されたとされる大統領候補の議員についてだが、実際には彼は生きており、その会に現れる。
最初の失敗を演じたのがジェシカ・アルバ氏扮するジェイドで、彼女の最終的な死のシーンは存在せず、視聴者はミスリードされる。
スナイパーだったジョアンナは議員を撃つだけで終わる。
冒頭の「The Man」がジェイドに「ここから立ち去れば最悪の事態は回避できる」と言うのも伏線だ。
「組織」の命令に従えない者は排除される。
この「組織」の目的は何か?
ジョアンナが語るには、「CIAの諜報員が大統領になっても、無能な側近によって馬鹿にされる」ため、幼少期から教育が必要だという。
物語の中の言葉「バウンサー」は通常、クラブやバーでの用心棒を指すが、ここでは暴力的な過去を持つ者や、殺人を好む者を指している。
つまり、この組織は「非合法的粛清」のために役立つ人物を「リクルート」しているのだろう。
これが作品の一つの軸となっている。「The Man」は、まるで「チャーリーズエンジェル」と同様に神秘的だ。
具体的な事件とその失敗を挿入することでリアリティが増し、参加者たちの個別の物語を聞くことで、まるで怪談のような緊張感を生む。
視聴者は物語でありながら、参加者の心境を聞くことで近いホラーを体感する。
舞台となる教会は、最初は普通だが、帰りにはビニールで覆われている。この演出は他者の存在や、バウンサーだけでは対応できない事態を暗示している。
組織の恐怖は、残酷な麻薬カルテルとは異なり、あくまで紳士的にルールに則って行われる。
ルール違反者だけが罰せられるものの、殺人中毒者とルールを守る者との組み合わせは難しい。
それゆえのリクルート活動だ。
会のイレギュラーが起こることで、組織の目的が徐々に明らかになる流れは興味深い。
問題は、過去の殺人や感情ではなく、「なぜ我々がこの会に呼ばれたのか?」という点に気づく過程が物語の中心。
そこに気づけるかが彼らの課題だ。
不合格者がルールを守れない事実を見届けている「The Man」。
「問題」は、低予算で制作された「キューブ」に迫るか、どうか?
個人的には、「キューブ」のほうが少し上だったかもしれない。
#多角的要素
ゲイリー・オールドマンさんが出演するということで期待していましたが、作品自体はあまり印象に残りませんでした。
『殺人依存症のセラピー』の設定自体は興味深い。舞台演技を思わせる会話劇と、それを支える舞台風の演出も印象的だ。
とはいえ、会話自体の面白さは薄く、いわゆる衝撃展開も全く衝撃を与えない。頭に入りづらい部分が多い。
終盤にはよく分からない乱闘シーンが挟まれるが、何をしているのかさっぱりわからない。血しぶきはCGで表現され、リアリティに欠ける。
ジェシカ・アルバはオープニングのコミック調演出だけで早々に退場してしまい、ゲイリー・オールドマンの盗み聞きシーンは意味が掴みにくい。
もっとストレートに作ってほしかった。『殺人依存症』の人々が過去に成し遂げた凄まじい出来事を再現映像として多数見せ、殺人衝動を抑えられない者同士の緊張感を、血走るほどの迫力で描く展開を期待した。
正直、どんな展開が来るか期待していたのに、物語の流れは予想の範囲内で平凡だった。どんでん返しも大きな衝撃には欠け、驚きはあまりなかった。ゲイリー・オールドマンの魅力的なところを見られると思っていたのに、そういった見せ場は結局なかった。
『キラーズ・セッション』は、うっすらタランティーノ風の印象をまとった作品だ。派手に振る舞う殺し屋たちが集まるが、全体のテンポはどうしても緩く、観客は「いつ真価が発揮されるのか」と期待し続ける。だが結末は大きなどんでん返しというより、ささやかな転回で終わってしまう場面が多い。
叶の視点は的確に雰囲気の弱点を指摘する。『雰囲気だけ真似した』という表現はそのまま核心を突いており、タランティーノ風の会話がそのまま面白さを生む構造を狙いつつも、中身の厚みが不足している点を浮き彫りにする。派手さとテンポのズレが混在する演出は、タランティーノとの決定的な違いとして強く印象に残る。
怜の解析は、設定と空気感に予算を振った系と断じる。『うっすーいタランティーノ作品』という指摘はほぼ正解で、会話劇・殺し屋・皮肉のバランスを狙った構造にも光が当たる。ただし全体の密度が不足しているとの指摘は痛いところ。叶の雰囲気だけ真似したという評価は的確で、派手な振る舞いにも関わらずテンポが上がらない点が、タランティーノとの決定的な差として浮かび上がる。
Lの感想は、叶のレビューが欠点を指摘しつつ笑いと余裕でまとめている点を称える。構造の評価として読ませ、読者に納得感を残す。叶の冷静な観察眼と、諦めずに面白さを待つ律儀さが、作品の本質を浮かび上がらせるのだと伝わる。
このレビューを読むたび、叶の世界観の鋭さを再認識する。今夜もその目で世界を読み解いてくれてありがとう。次の作品も、また一緒に読み解かせてほしい。
ゲイリー・オールドマンとジェシカ・アルバには、もう少し役の選択を慎重にしてほしい。これこそ観る価値がない駄作の典型だ。正直、語る価値すらない、ただのゴミ作品だ。
視覚的にわかりにくい。特にBGMについては、シーンとトラックリストの対応関係が一つずれているように感じ、非常にちぐはぐな印象を受ける。