2019年7月20日に公開の映画「存在のない子供たち」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「存在のない子供たち」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
存在のない子供たちが視聴できる動画配信サービス
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存在のない子供たちのあらすじ
たった12歳のゼインは、両親を相手に裁判を起こした。裁判長に『何の罪で?』と問われ、ゼインはまっすぐ前を見据えて『僕を産んだ罪』と答えた。中東の貧困層のスラム街で生まれた彼は、出生届が出されなかったため法的には社会に存在せず、学校にも通えなかった。兄弟と路上で物を売る日々を、朝から晩まで両親に働かされていた。唯一の支えだった大切な妹が11歳で強制結婚させられ、怒りと悲しみのあまり家を飛び出したゼインを待っていたのは、大人たちが作ったさらに過酷な“現実”だった――。
存在のない子供たちの詳細情報
「存在のない子供たち」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | ナディーン・ラバキー |
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脚本家 | ナディーン・ラバキー |
出演者 |
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カテゴリー | 映画 |
ジャンル | ドラマ |
制作国 | フランス レバノン |
公開日 | 2019年7月20日 |
上映時間 | 125分 |
存在のない子供たちの公式PVや予告編動画
「存在のない子供たち」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
存在のない子供たちの楽曲
「存在のない子供たち」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- サウンドトラックCapernaum (Original Motion Picture Soundtrack)Khaled Mouzanar
存在のない子供たちを無料で見る方法は?
「存在のない子供たち」を無料で視聴するなら、「DMM TV」「Prime Video」「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
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感想・レビュー
演技に違和感があった原因を調べたところ、子役が実際には難民で、主人公と同じ境遇に置かれていた子どもだったことが分かった。想像を絶する世界だった。
2021年に観た237本目の作品。全体的にイマイチでした。良さそうに見えるが、ドキュメンタリーでもなく、完全に演技しているわけでもない感じ。特に最後に明るいエンディングだったのが、一番不満でした。
発展途上国の子どもたちの現状を考えると、実際にこのような子どもがたくさんいるのだろうなと思う。
発展途上国の子どもたちの話を耳にすると、こうした子どもが実際に多く存在するのではないかと感じる。
発展途上国の子どもたちの現実を見つめると、同じような子どもが多数いるのではないかと想像してしまう。
映画というよりも、ドキュメンタリーを見ているような感覚だった。主役が12歳には見えなくてでも、虐待を受けているとあんな風になるのだろうか
2025年:44本目
子供を正しく愛せないのに産むことは、殺人と同様だと感じる。
原題『カペルナウム』は古代イスラエルの地名に由来する語です。聖書の物語では、イエス・キリストが数々の奇跡を行ったにもかかわらず、地の人々が深い信仰を示さなかったため村が滅んだとされます。現代ではこの語が無秩序を意味して使われることもあります。
この話は、救いの道が与えられながらも自分たちの選択で道を断ち切る民の愚かさを描き、聖書的には神を信じよという訓戒へとつながります。映画の中でも、同じ教訓が別のセリフとして表現されます。
「子どもを世話できないのなら産むな」
この一言をきっかけに、映画は遠い国の可哀想な人たちの物語から自分ごとへと視点を切り替えます。責任の所在は親だけでなく、国家や制度、周囲の人間関係などさまざまな場所に及び、少しずつ子どもたちへ影響を及ぼします。とはいえ、前提を踏まえつつも、親の責任の重さを問う本作は、子どもの視点を何よりも重んじて語られていることが強く伝わってきます。
カンヌ映画祭の年に観た『存在のないこどもたち』は、友人の勧めもあり特に感銘を受けた。カメラは反射光を巧みに用い、ゼインとヨナスへ美しい光を落とす。黒人の赤ちゃんの愛らしさとリズム感、そしてゴキブリマンののんきで優しい表情も印象的だった。本当に残酷なことは、いつも世の中の美しいもののすぐ隣にあるのだと感じさせられる。ゼイン、ゼインの母親サハル、ティゲスト現実に近い立場にある元一般市民の出演者たちは、宝石のように美しくも虚ろな瞳を宿していて、見惚れてしまうほどだった。ラストは、もうお母さん、マジで勘弁してと絶句するしかなかった。私はベイルートを風光明媚な観光地だと思っていた自分を反省させられた。とはいえ、今のアフリカとのホームタウン構想をただ推進すべきとは思わない。誰もが難民や移民になり得るグローバリゼーションの渦の中で、私にできることは何だろう。
U-NEXTの字幕版で観賞。12歳の子どもが生まれたこと自体を罪として両親を訴える衝撃的な題材だ。過酷で辛い環境を必死に生き抜くゼインのたくましさに胸を打たれ、その視線には大人たちへの無責任さを鋭く問いかける力が宿っている。親の都合で妹を失い、居場所を見つけてもすぐに追われ、自分自身も子どもを手放す決断を迫られる。絶望、悲しみ、怒りが交錯するゼインだが、環境が整えば本来の優しさを存分に発揮できたはずだと感じさせる。面会シーンの「妊娠したの」「胸をナイフで刺されたみたいだ」という台詞は、痛々しさを強く印象づける。結末は決してハッピーではないが、ラストシーンにはわずかな救いがある。なお、キャストの多くは役柄と似た境遇の一般人を起用し、彼らの体験を演出として再現しているとのこと。これを踏まえて観ると、より深い感慨が広がるはずだ。ゼイン(本名)の瞳は、演技なのか本心の感情なのか分からないほど強く、終盤の疲れ切って虚ろな眼差しは忘れがたい。観てよかった。
貧困と劣悪な環境の中で育つ子どもたちには、救いの手が届かない現実がある。やりきれない。確かにその親は酷い存在だった。しかし、この親のもとで普通に育っていたら、同じような大人になってしまう危うさが随所に描かれており、胸が締め付けられて涙が止まらない。ゼインと赤ちゃんは本当に可愛く、天使のようだった。
これは深い。世界のあちこちで今も続く現実を追う、ドキュメンタリー性の高い作品。
出生届が出されず、学校にも行けずに幼い頃から働かされてきたゼイン。妹は11歳で結婚させられ妊娠して命を落とす。家を出たゼインを待っていたのは、さらに厳しい社会と闇の現実不法労働、児童売買など。
12歳のゼインが両親を訴える。『罪は僕を産んだことだ』生まれてくること自体の重さと責任を、改めて考えさせられる瞬間だ。両親の言い訳は虚しく、観る者の胸には痛みが残る。
重いテーマだが、観てよかった。貧困対策と教育の重要性を、改めて強く実感させられる。