2018年1月5日に公開の映画「ジャコメッティ 最後の肖像」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「ジャコメッティ 最後の肖像」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
ジャコメッティ 最後の肖像が視聴できる動画配信サービス
現在「ジャコメッティ 最後の肖像」を視聴できる動画配信サービスを調査して一覧にまとめました。以下のVODサービスで「ジャコメッティ 最後の肖像」が配信中です。
ジャコメッティ 最後の肖像のあらすじ
パリ、1964年。アルベルト・ジャコメッティの個展が開かれていた。友人で作家のジェイムズ・ロードは肖像画のモデルを依頼される。アメリカへ帰国寸前のロードは、彼の「2日で描き上げる」という言葉を信じ、イポリット=マンドロン通り46番地のアトリエへと向かった。巨匠の仕事を間近で見られる機会に胸を躍らせたロードだったが、18日にも及ぶ地獄のセッションになるとはこの時点では想像もしていなかった。
当時すでに名を馳せていたジャコメッティだが、自宅兼アトリエは狭く汚れた古びた空間で、妻アネット・テステューと右腕的存在の弟ディエゴ・シャルーブの三人で暮らしていた。アトリエには乱雑に置かれた未完成作が山のように積まれており、ロードは圧倒されつつも、ジャコメッティは真っ白なキャンバスをイーゼルに立てかけ、ロードの顔の角度を微妙に調整し、パレットに絵の具を広げ、たばこをくわえながら描き始めた。「肖像画とは決して完成しないものだ」と不吉な言葉を吐きながら……。
ジャコメッティ 最後の肖像の詳細情報
「ジャコメッティ 最後の肖像」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | スタンリー・トゥッチ |
|---|---|
| 脚本家 | スタンリー・トゥッチ |
| 出演者 | アーミー・ハマー クレマンス・ポエジー シルヴィー・テステュー ジェフリー・ラッシュ ジェームズ・フォークナー トニー・シャルーブ |
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | ドラマ |
| 制作国 | イギリス |
| 公開日 | 2018年1月5日 |
| 上映時間 | 90分 |
ジャコメッティ 最後の肖像の公式PVや予告編動画
「ジャコメッティ 最後の肖像」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
ジャコメッティ 最後の肖像を無料で見る方法は?
「ジャコメッティ 最後の肖像」を無料で視聴するなら、「Prime Video」「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
「Dailymotion」「Pandora」「9tsu」「Torrent」などの動画共有サイトで無料視聴するのは避けましょう。これらのサイトには、著作権者の許可なく違法にアップロードされた動画が多く存在し、利用者側も処罰の対象となる可能性があります。
ジャコメッティ 最後の肖像のよくある質問
-
Q映画『ジャコメッティ 最後の肖像』のあらすじを教えてください。
-
A
『ジャコメッティ 最後の肖像』は、スイスの彫刻家アルベルト・ジャコメッティとその友人であるアメリカ人作家ジェームズ・ロードのエピソードを描いた映画です。ジャコメッティのスタジオを訪れたロードが肖像画を描かれる様子を通じて、創作の迷いや芸術家の本質が浮き彫りになります。
-
Q『ジャコメッティ 最後の肖像』で描かれるアルベルト・ジャコメッティの特徴は何ですか?
-
A
映画では、ジャコメッティが妥協を許さない完璧主義者として描かれています。彼の作風は非常に独特で、多くの時間をかけて一つの作品に没頭する姿勢が印象的です。また、創作中の感情の起伏も丁寧に表現されています。
-
Q映画『ジャコメッティ 最後の肖像』の監督は誰ですか?
-
A
『ジャコメッティ 最後の肖像』の監督はスタンリー・トゥッチです。彼はこの映画で、ジャコメッティとロードとの親密かつ複雑な関係を繊細に描き出しています。
-
Q映画『ジャコメッティ 最後の肖像』における芸術のテーマは何ですか?
-
A
『ジャコメッティ 最後の肖像』では、創作の苦悩と美の追求がテーマとして描かれています。芸術家が抱える葛藤や、完成に至るまでの過程が中心となり、観客に深い考察を促します。
-
Q『ジャコメッティ 最後の肖像』のアルベルト・ジャコメッティ役を演じた俳優は誰ですか?
-
A
映画でアルベルト・ジャコメッティを演じたのはジェフリー・ラッシュです。彼は繊細な演技でジャコメッティの複雑な内面を表現し、多くの観客から高い評価を得ました。



ジャコメッティ 最後の肖像の感想&レビュー
ジャコメッティのファンにはたまらない映画だった。画集や関連書で見てきた彼のアトリエが、スクリーン上でそのまま再現されているのを見て、強く感動した。鑑賞後すぐに、2017年に国立新美術館で開催されたジャコメッティ展の図録を手に取りページをめくっていたら、映画のフライヤーが挟まっているのを見つけた。あのチラシを見て、いつか観てみたいと思ったことを、改めて思い出した。
物語は淡々と進み、18日間の前へ進むと後退する時間が繰り返し描かれる。日々は単調で穏やかだが、所々にさりげないスパイスが効いており、決して飽きさせない。ジャコメッティと記者ジェイムズは、いら立ちや悶々とした瞬間を抱えつつも、それを楽しんでいる様子だ。お互い余裕があり、財政的な心配が要らない立場だからこそ、こんなにも良い関係性が築けたのだろうと感じさせる。
画面の色味とカメラワークは、徹底的にジャコメッティの作風を連想させ、観る者を彼の世界へ深く没入させる。
スタンレー・トゥッチが監督を務め、ジャコメッティの遺作である肖像画が完成するまでの18日間を描いた作品です。
モデルとして招かれたのはアメリカの記者で、2〜3日で完成すると言われたものの、気まぐれなジャコメッティに引き留められ、実際には18日かかってしまいます。
ジャコメッティ役はジェフリー・ラッシュ、モデル役にはイケメンのアーミー・ハマーがキャスティングされています。
登場人物は限られており、多くがアトリエやその周辺での出来事ですが、ワガママなジャコメッティに徐々に愛着が湧いてきます。堂々と娼婦を連れ込みつつ、風邪をひいて奥さんに甘える様子が愛らしいです。
何度も描いたり消したりが繰り返され、本当に完成するのかと思いましたが、結局は見事な肖像画に仕上がっていました。ジャコメッティの創作プロセスが垣間見える瞬間でした。
彼のヒョロヒョロの彫刻が好きで展覧会にも足を運びましたが、もっと繊細で尖った性格かと思っていました。実際はワガママながらも人懐こく、憎めない可愛い一面を持っていました。
︎のんchanありがとう〜︎
#偉大な芸術家
スイスの芸術家アルベルト・ジャコメッティ(1901-1966)は彫刻家として広く知られているが、絵画や版画にも多くの作品を残している。彼の彫刻は、骸骨のように細長い人物像が特徴的で、一度目にすれば強く記憶に残る。
最新作はスタンリー・トゥッチが監督・脚本を手がけた作品で、全体的に抑制されたトーンが魅力だが、感情を揺さぶるストーリー展開が見事に描かれている。ジャコメッティ役を演じるのは名優ジェフリー・ラッシュで、彼の姿は本人に非常に似せて作られている。肖像画のモデルには美形のアーミー・ハマーを起用し、彼の演じるゲイの役柄がリアルに描かれている。実際の出来事に基づいた作品で、まるでドキュメンタリーを観ているような感覚を覚える。
彼は典型的な芸術家的な奔放さを持ちながらも自己中心的で、自信のなさが常につきまとっている男の姿を映し出す。娼婦のモデルである愛人の存在をオープンにしている一方、妻アネットとの関係もフランクで、弟のディエゴが彼の助手として常に側にいて見守っている。64年の人生で最後に描かれた肖像画が完成するまでの18日間を描いている。
あらすじ
1964年、パリ。ジャコメッティの個展に訪れたアメリカ人ライター、ジェームズ・ロードは美男子。ジャコメッティは「ほんの2〜3時間で終わるから」とモデルを頼み、彼は了承する。しかし、散歩や飲食に時間が取られ、作業は全く進まない。最初は彼の芸術のプロセスを垣間見られる喜びを感じるものの、次第に帰国への不安が募っていく。飛行機のチケットを何度も変更し、毎日アトリエに通うことになる。何度も描いては消す作業を繰り返しつつ、ようやく完成した作品は見事なものだった。二人の友情やジャコメッティの豊かな感性、パリの風景や音楽が魅力的に描かれた18日間のドラマが展開する。
𓍯𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓍯
ジャコメッティが描きながら口にする言葉…
「冷酷な顔だな。まるで凶悪犯だ。見た通りに描いたら刑務所行きだ(笑)横から見ると変質者に見える。ただ、そのまま忠実には描けないんだ」
「クソッタレが!(自分に向かってのジャコメッティの口癖)私はずっと誤魔化し続けてきた、35年間も」
「自殺は毎日考えてる、魅力的だからね。腕を切るのはつまらんが、焼身自殺はすごい、ぜひやってみたいよ。ただ、問題がある、一回きりしかできない(笑)」
口先だけで話し、愛人がいなくなるとしょげたりする兄を、一番理解していたのは弟ディエゴだったかもしれない。「兄が幸せを感じるのは、絶望や苦しみに苛まれているときだけ」
画家やアーティストに関する映画を観ることで、その人のことに興味が湧き、観終わった後にいろいろ調べることで時空を超えた気分になるのが好きだ。
𓍯𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓇠𓍯
《自分メモ》
妻アネット・アームは22歳年下の美しい女優であり、生涯のミューズとして多くの作品を生み出した。二人はフリーな関係を許す代わりに、結婚はアネットだけという形だった。この作品に登場する哲学者の矢内原伊作はジャコメッティの親友であり、互いの思想を尊重し合っていたが、恋愛は肉体的なものではなく精神的なものであり、嫉妬心はなかったようだ。ジャコメッティの死後、贋作が出回る中で、図録を作成し、パリ14区のアトリエを解体してアルベルト・アネット・ジャコメッティ財団を設立した。
絵を完成させるやり方がとても可愛い。
それでいいんだね、ジャコメッティも笑っている。
ジャコメッティの個展を訪れたニューヨーク在住の作家は、絵のモデルを頼まれたものの、すぐには描き上がらず、何度も帰国便を変更する羽目になりました。芸術家と作家の衝突が起こるのかと思いきや、実際にはのんびりとした雰囲気で、作家も「参ったなぁ」といった感じでした。そんな中、ジャコメッティはお客様が来たことに浮かれて行動し、愛人に大金を使ったりするなど、意外に破天荒な一面を見せました。弟は、兄に対して「しょうがないな〜」という可愛らしい態度を取り、仲の良い兄弟の姿が印象的です。愛人でモデルのミューズがやってきては騒動を引き起こし、せっかく描いていた絵も消されてしまうことが多々ありました。その結果、作家は何度も便を変更することになり、その際の費用に驚きましたが、なんとその変更は有料でした。作家の絶望顔や、終わりなき制作過程にはユーモアがありました。18日間という貴重な時間を、歴史に名を刻む芸術家の創作を目の当たりにすることで満たせたのは素晴らしい体験でした。最終的に作家が取った手段は、ジャコメッティが絵を消しそうになるたびに褒めることでした。衝突はなく、帰国後も手紙のやり取りを続け、「また会いたい」と言われましたが、再会の機会はなく、ジャコメッティは2年後に亡くなります。寂しい思いもありますが、彼にとってもこの18日間は良い思い出だったに違いありません。心温まる、面白いエピソードでした!
ジャコメッティのアトリエの雰囲気や絵が見事に再現されていると感じた。
実際に彼の死後、アトリエを解体する際には、壁に描かれていた絵の保存方法が非常に難しかったようだ。
作品に夢中でなかなか外に出られない芸術家のあるあるは、本当に共感できる。
ジャコメッティについて調べたら、ジェフリー・ラッシュに似ていることに驚いた。
クズ人間が多く登場する。
とにかく娼婦が鬱陶しい。
「絵に完成はない」という言葉が非常に心に残る。
作品に納得できずに書き直しを続ける芸術家と、モデルとして帰れない状況に置かれた記者の物語です。正直言って、どう評価すればいいのか全くわからなかったのですが、最後の駆け引きやお手紙の内容には思わず笑ってしまいました。この作品は、帰りたいのにいつ終わるのかもわからない状況に対する淡々とした描写が特徴的です。まるでジャコメッティの創作活動を一ヶ月間見ているような感覚が漂っているのでしょうか。
二週間かけて描き上げた絵が白で塗りつぶされ消された瞬間のモデルを務めたジェームス・ロードの絶望的な表情は、観る者に笑いを誘った。芸術家というのは周囲を振り回す存在なのだと、あらためて感じさせられる。唯一、対等以上に振る舞えたのはお気に入りの娼婦だったというのが、妙に面白い。ピカソを人の作風を盗む奴と蔑んでいたのが印象的だった。
大阪国際美術館でジャコメッティを鑑賞し、彫刻だけではない表現の深さと、書き込みの迫力に圧倒された。この映画を観て、制作過程の一端が垣間見え、納得できた。二度と同じ経験はしたくないと語るモデルさんの気持ちが、すごくよく分かる。