2019年6月14日に公開の映画「ハウス・ジャック・ビルト」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「ハウス・ジャック・ビルト」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
ハウス・ジャック・ビルトが視聴できる動画配信サービス
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ハウス・ジャック・ビルトのあらすじ
1970年代の米ワシントン州。
建築家を目指す魅力的な独身技師ジャックは、ある出来事を契機にアートのように殺人に耽溺していく…。彼の5つのエピソードを通じて描かれるのは、ジャックが「ジャックの家」を建てるまでのシリアルキラーとしての12年間の足跡。
ハウス・ジャック・ビルトの詳細情報
「ハウス・ジャック・ビルト」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | ラース・フォン・トリアー |
|---|---|
| 脚本家 | ラース・フォン・トリアー |
| 出演者 | |
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | サスペンス |
| 制作国 | スウェーデン デンマーク ドイツ フランス |
| 公開日 | 2019年6月14日 |
| 上映時間 | 152分 |
ハウス・ジャック・ビルトの公式PVや予告編動画
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ハウス・ジャック・ビルトを無料で見る方法は?
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ハウス・ジャック・ビルトのよくある質問
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Q映画『ハウス・ジャック・ビルト』のあらすじは?
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A
『ハウス・ジャック・ビルト』は、1970年代から1980年代にかけて活動する連続殺人犯ジャックの視点で描かれる作品です。彼の異常な行動と心の内面が、グロテスクでブラックユーモアを交えて描写されます。ストーリーは彼の人生の5つのエピソードを通じて構成されています。
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Q映画『ハウス・ジャック・ビルト』の監督は誰ですか?
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A
『ハウス・ジャック・ビルト』の監督は、デンマーク出身の映画監督ラース・フォン・トリアーです。彼は、挑発的かつ独特な作風で知られています。
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Q映画『ハウス・ジャック・ビルト』のテーマは何ですか?
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A
『ハウス・ジャック・ビルト』のテーマは、人間の内面に潜む狂気と暴力性に焦点を当てています。主人公ジャックの冷酷な行動を通じて、芸術や道徳の境界を問いかける内容になっています。
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Q『ハウス・ジャック・ビルト』に登場するキャラクターの特徴は?
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A
『ハウス・ジャック・ビルト』の主人公であるジャックは、異常な執着心と冷徹さを持つ連続殺人犯として描かれています。彼の冷静で計算された言動が作品全体の緊張感を高めています。
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Q映画『ハウス・ジャック・ビルト』の制作背景について教えてください。
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A
『ハウス・ジャック・ビルト』は、ラース・フォン・トリアーが自身のキャリアの集大成と考えて制作した作品です。彼は作品内で暴力と芸術をテーマに哲学的要素を取り入れ、観客に強い衝撃を与える内容を目指しました。



ハウス・ジャック・ビルトの感想&レビュー
観終わるまでに久しぶりに4~5日を要し、正直かなりきつかった。映像と音は確かに素晴らしい部分もあるが、私には受け入れ難かった。芸術とは何かを問う作品だが、全く共感できなかった。
いきなりユマ・サーマンが登場してテンションが上がったのに、その後はとにかく盛り下がる一方。あの結末にはどうしても納得できず、正直、ここまで観てきた意味は一体なんだったのかと感じてしまう
記録用2025年は長かったもう少し短縮してほしいなと思っていたけれど、実際にはカットされているらしい。気弱な殺人鬼とは一体何者なのか?被害者たちはそんな人物に命を奪われ、無念の思いを抱いているだろう。恋人や子供を狩ってピクニックを楽しんだり、別の恋人の胸部を切り取り小銭入れに加工したり、複数の遺体で家を作るなど、シリアルキラーとしての行動が際立っていた。さらに、ラストでは地獄のマグマに落下してしまい、急に何が起こったのかと驚かされた。
うーん、全体的にハリボテ感が強くて、さまざまな作品からの寄せ集めの印象を受けた。クールなものを目指しているのはわかるけど、ちょっと興醒めだったかな。グレン・グールドの使い方も軽々しく感じた。
あの哲学的な説明がちょっとクドくて、ジャックがそれほどサイコ的には見えないという違和感もあった。
え、ユマ・サーマンが出てたの?と思ったら、最初に殺される女性だったのか。全然気づかなかった。
2025年の94作目は、地味なおじさんが次第に殺人に目覚め、自らを神に選ばれたと勘違いし、イケオジに変貌を遂げる物語。大胆な手口で事件を重ねるが、最終的には家を建てることもせず、模型を作っては壊す、何も成し遂げられないただの口先だけの男だった。地獄でも自分ならやっていけると思い込んでしまったのが失敗の原因だね〜。ピクニックのシーンは面白かった。エグい展開!笑えてくる!地獄の描写が美しかったし、音の使い方が最高だった。
これまでのラース・フォン・トリアーの作品を、ここまで吹っ切れた状態で観るのは初めてだ。普段ならウジウジして沈んだり鬱になったりする要素が前面に出るはずなのに、今回はそうした要素が一切ない。ジャックは笑顔で自分の殺人を語り、満足げな表情を見せる。そのあまりの殺人肯定ぶりには、逆に薄ら恐ろしささえ覚える。
ジャックは殺人鬼だが、終始真面目であるがゆえにユーモアも生まれる。ここで笑うのは不謹慎かもしれないが、思わずニヤリとしてしまう場面には参ってしまう。ラース・フォン・トリアーのひねりが見事にはまり、観る者を挑発する。
ただ、それが彼の今の考えだと感じると、少し怖さも増す。
映画の終盤には地獄の描写が現れるが、その描き方も素晴らしい。圧倒的な絶望の風景なのに、なぜか美しさを伴う。あのシーンだけでも観る価値がある。
総じて、本作はかなりぶっ飛んだ映画だった。
建築技師のジャックは道端で車の故障にあった女性を助ける。
渋々助けた女性から酷い罵声を浴びせられ、ジャックはその結果、ついに彼女を殺害してしまう。
潔癖症で強迫性障害を抱え、夢の建築士の道を母に諦めさせられたジャックは、次第に殺人の才能を発揮し、シリアルキラーへと成長していく。
この物語は、まさに「闇のサクセスストーリー」と言えるもので、非常に面白い。
内容はシリアルキラーのブラックコメディ的な事件から始まり、徐々に見ている人が気分悪くなるような本物の殺人鬼の姿に変わっていく。
その過程で、主人公ジャックの成長が垣間見える点が個人的には特に魅力的だった。
家族、とりわけ母からの抑圧の中、潔癖症で強迫性障害を持ち、社会生活に適応できないようなジャックが、殺人を通じて成功体験を得て、シリアルキラーとして大胆かつ過激になっていく様子が描かれている。
建築家としては周囲に理由をつけて家を完成させないタイプのダメ人間だが、殺人芸術家としての彼のセンスは卓越しており、60人以上を殺害しても全くバレない、まさに神に愛された成果と言っても過言ではない。
彼が「女は殺されたがっている」という言葉を口にする際、その説得力は非常に高い。色気の毒牙にかかり、命を落とす女性たちも多数いたことであろう。
一方で、ダンテの神曲を題材にした脳内のキャラクターと対話している場面や、次第に大胆になる手口は、彼のナルシシストな不完全性を示しているとも感じられる。
自らを高尚で神に愛された存在として捉え、成功が当然だと考えている彼のラストは、運命的に訪れる悲劇である。
結局、殺人の才能を持ちながらも、家の模型を作っては壊していたジャックの心の成長はなかったと言える。
それとも、破滅願望を抑えられなかった男の終焉なのかもしれない。
彼が身の程をわきまえていれば、こうはならなかっただろう。しかし、身の程をわきまえていたなら、魅力的にはなれていなかったはずである。
結局、殺人に正解は存在せず、殺人鬼は救われないまま終わるのがまた良い。
エンディングにレイ・チャールズの「Hit the Road Jack」を使うのは、あまりにもシニカルでお洒落で、ここも魅力的だった。
不快な殺人犯が登場する映画は最低だが、地獄のシーンは素晴らしかった。映画館で鑑賞したが、今まで見た中で最も絶望的で美しい地獄だった。
正直、過度に期待すると、ダラダラと同じリズムでずっと続く感じがします。胸は少し痛いです。
ジャックというキャラクターは、サイコパスでありながら強迫性障害を抱えていてとても興味深い。
最近読んだ『トーニオ・クレーガー』が非常に面白く、普通から逸脱した主人公が芸術に対して深い情熱を注いでいる姿に考えさせられることが多かった。
「この先、絶対に何か起こる」と予測しつつも、その演出や緊張感の持続によってドキドキ感を楽しませてくれる。