2015年5月23日に公開の映画「サンドラの週末」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「サンドラの週末」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
サンドラの週末が視聴できる動画配信サービス
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サンドラの週末のあらすじ
サンドラは体調不良のため休職していたが、復職の見込みが立っていた。ところが、ある金曜日に突然解雇の通知を受ける。そこで同僚たちが協力し、週明けの月曜日に彼女のための投票を行うことになり、過半数がボーナスを手放すと決めればサンドラは職を失わずに済む。仲間との絆か、経済的利益か、厳しい選択が迫られる……。その週末、サンドラは家族の支えを受けながら、同僚たちを説得しに奔走する。どんな言葉が人の心を動かすのか、自身の人生と他者の善意を天秤にかけられるのか、サンドラは無事に仕事を続けられるのか……サスペンス溢れる展開に目が離せず、投票の瞬間には視聴者も息を呑む。人と人との絆、人間の強さを描く物語。愛と希望を胸に、彼女の長い週末が始まる。
サンドラの週末の詳細情報
「サンドラの週末」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ |
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脚本家 | ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ |
出演者 |
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カテゴリー | 映画 |
ジャンル | ドラマ |
制作国 | フランス ベルギー |
公開日 | 2015年5月23日 |
上映時間 | 95分 |
サンドラの週末の公式PVや予告編動画
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感想・レビュー
ある日、サンドラは解雇を告げられた。彼女が職場に残るためには、同僚全員のボーナスを削減するしかない。サンドラは同僚を説得しようと動き出すが。
私だったら、そんな究極の選択を強いる会社は絶対に辞めますけどね でも、サンドラには選択肢がないのです。
正直、意外な展開はありません。映画の内容はサンドラが同僚と会って説得を試みるだけで、最後に結果が明らかになるだけです。
つまらないと感じる人もいるかもしれませんが、サンドラの復職を望む人や、家庭の事情でボーナスを必要としている人々の気持ちがよく分かるため、非常にやるせない気持ちになります
エンディングもモヤモヤしますが、これが最善だったと思うしかないですね。
あーあ、ボーナスが降ってきてほしいなー。#仕事
横を向いて眠るサンドラの耳元で、携帯電話が執拗に鳴り続けている。頻繁に服用している抗うつ薬の副作用か、彼女がすぐには目を覚まさない理由は定かではない。その電話の主はどうやら職場の上司で、サンドラには復職の見込みがないと告げてくる。
嗚咽を薬でごまかしつつ、サンドラは味方となってくれる同僚とともに社長へ直訴し、従業員の間で再投票を行うよう懇願する。16人の同僚のうち過半数がボーナスを放棄すれば、サンドラを復職させてもよい、というのが社長の約束だった。そしてサンドラは週末をかけて、同僚一人ひとりの自宅を訪ねることになる。
同僚たちの反応は千差万別だ。善意がないわけではない。だがボーナスがなければ生活が立ち行かなくなる。自分と家族を守るだけで精一杯なのに、なぜ他者を救うために自分を犠牲にしなければならないのか。
ボーナスを放棄できないと答える者たちは、それぞれがもっとも正当な主張をしており、サンドラ自身も彼らの言い分が正しいとよく分かっている。
自分の選択が他人を不幸にすることを認識しつつ、それを選ばざるを得ない同僚たちの罪悪感と、他者の生活に人為的な混乱を持ち込んでいると自覚しつつも「物乞い」にすらなるしかないサンドラの、惨めさは募る。
復職へ賛成票を投じようとする者にも、ほかの同僚がどのような決断をしたのか、必ずサンドラは聞き出そうとする。生々しい一人ひとりの面談で自分自身が疲れ果て、彼女は薬を手放せない。
そもそも彼女がうつ病を発症したのは、人間関係の微妙な揺れに過敏すぎたせいだろう。しかし今、彼女が解決しなければならない問題は、これまでよりもはるかに大きな揺らぎとなって立ちはだかっている。
物語の終盤、コインランドリーで最後の同僚がこう言う。『私が投票すれば君は残れるかもしれない。だがそうなれば自分が主任の不興を買い、解雇されるかもしれない。僕は臨時雇いだ。』
投票の日、サンドラの懸命さを高く評価した社長は、こう伝える。従業員へのボーナスを取り消さず、サンドラも復職させる代わりに、臨時職員の契約を打ち切るという提案だった。
サンドラはこの提案を固辞し、最終的には自ら職場を去る『選択』を選ぶ。しかしこれまで彼女を襲っていた涙の発作は、もう起こらない。
彼女を最も力づけた賛成票は、コインランドリーの彼から投じられたものだった。サンドラは、職を失う代わりに、他者の善意が確かに存在するという確信を得たのだった。
やっぱりダルデンヌは群を抜いている。世界で最も面白いと評される理由は、派手な仕掛けではなく、人に優しくすること、人の気持ちを理解することといった小学校レベルの道徳的テーマを、彼らが人間にとって最も難しい問題として長く映画の核心に据え続けているからだ。そんな作風が、感動の名場面として次々と証明される。まず、連続して「君を応援したいけどボーナスが必要なんだ」と断られる場面のあと、サッカーのコーチをしている男性が突然涙ながらに「ボーナスに投票してきた。ずっと後悔していたんだ。会いに来てくれて本当に嬉しい。絶対君に入れるよ」と告げるシーンは、心を揺さぶる。息子と車を修理しているおじさんを説得する場面でも、同じく「ボーナスが必要だ」と拒絶されたあと、おじさんが息子に殴られて気を失い、意識が戻った瞬間に「君に投票する」と言うのは、まるでアメリカ映画のような格好良さだ。サンドラが夫と公園でアイスクリームを食べているとき、鳥の囀りが耳に届き、「あれになりたい」ってつぶやく瞬間には、なぜか涙があふれそうになる。そしてラスト、うつ病とその回復が一瞬で浮かび上がる描写の凄み。うつ病とは未来へ希望を抱けなくなること、そして回復とはどんな未来でも、どんな不安があっても「私は善戦したよね」と笑って前へ進むこと以外の何物でもない、という真実が突きつけられる。
うつ病で休職していたサンドラは職場復帰を目指すが、会社は彼女を解雇しようとする。社長は16人の社員に、サンドラを解雇するためにボーナスを受け取らせる案と、ボーナスなしで復職させる案のどちらを採るかを投票で決めさせようとする。サンドラは過半数の9人の賛成を得て投票を成立させようと、各家を訪れて説得するが結局復職はかなわない。とはいえ、公正に生きるという自分の理念を貫くことができた。公正に生きることの誇らしさを心に刻むような、最後のサンドラの笑顔が印象的だった。おすすめ度(黒星満点 白星0.5点)
なんて地味な作品だろう。
この題材で映画を作ろうと思ったその発想に、まず驚く。
普通に考えたら全く面白くないシチュエーションだ。
ボーナスと誰かの解雇。
これはそもそも天秤にかけられないのでは?
よほど親しい関係でなくては、仕事ができて明らかに会社の利益になるケース、あるいは解雇が明らかに不当でない限り、どんな人でも生活がかかっているからボーナスを手放すことはないだろう。
しかし、その本人が目の前に現れてお願いされたら、どうしようもない空気が漂う。
これは困難だ。
そして、人として目の前にいる人をお金のために救えない自分を自問自答してしまう。
まあ、こうした考えさせられる状況に、作り手の策略にはまっているのかもしれないが、
目のつけどころの面白さはあるものの、愉快さは全くなく、ただ不思議なため息が出てくる昨日であった。
サンドラが週末に同僚を説得してまわるだけの話に見えるが、その一連の場面には強い見応えと深い問いが凝縮されている。信頼していた人に裏切られ、思いがけない応援に笑顔を取り戻す瞬間人は他人の言葉で揺さぶられ過ぎてしまう。苦悩のあまり薬を多量に飲んでしまったことを夫に打ち明けるシーンは、忘れられない衝撃として心に刻まれる。ダルデンヌ兄弟の作品はどれも好きだが、この映画もまた格別に素晴らしい。
休職から半年ぶりに今月復職した私にとって、サンドラの心情がまさにぴったりでした。
ストーリーの設定は日本では考えられないことですが、サンドラが同僚の家にお願いに行くというシンプルな繰り返しがありながらも、全く飽きが来ません。
うつ病で休職したサンドラが復帰直後に解雇を突きつけられる。会社は、16人の同僚の過半数がサンドラの居残りを支持し、かつ自分たちのボーナスを放棄すればサンドラは残れるという賭けを提示する。週末には同僚の家を一軒一軒訪ねて説得を試みるサンドラだが、仲間を選ぶのか、それとも自分のボーナスを選ぶのか同僚たちはどちらを選ぶのか。2014年のベルギーは失業率の高さと経済格差が深刻で、小さな町でサンドラがここを辞めたら再就職は難しいのではないかという現実が背景にある。社会情勢を描きつつも、本作は主人公の成長譚として展開し、ダルデンヌ作品としては珍しくすっきりとした結末へと導く。全力を尽くしたサマンサは満足げな表情で、この経験が彼女をより強くする糧になったのだろうと想像させる。彼女を味方にする良い人々が会社にいたことも希望を感じさせる。一方、夫も働いているとはいえ貧困感はそれほど強くはなく、若い二人のうち夫が頼りにならない点が物語の気になる部分として残る。#ダルデンヌBR
ダルデンヌ監督の全作を観る運動の一環として鑑賞。主演が有名人らしく、画面映えする美貌。珍しく劇中に音楽が流れ、音量が上がる場面には驚いたが、カーオーディオのグロリアで盛り上がる場面は特に良かった。エンディングも印象的で、敗北感はあるものの負けていないという余韻がよかった。むかつくアホな子供が登場しない点も好印象。#サブスク鑑賞可能なのはあと一本です
過去に観た作品なのですが、記録を忘れてしまいました。
復職の条件が、他の従業員のボーナス返上という、日本では考えがたい事態です(^^;)