2014年4月19日に公開の映画「ある過去の行方」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「ある過去の行方」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
ある過去の行方が視聴できる動画配信サービス
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ある過去の行方のあらすじ
シングルマザーのマリー=アンヌは、元夫との離婚が正式に成立していないまま4年を過ごしていた。離婚の正式手続きが済んでいないまま、イランにいる元夫アーマドをパリへ呼び寄せ、かつて妻と娘たちと暮らした家を訪れる。そこでは、子を持つ男性サミールとその子どもたちが新たな暮らしを始め、マリーの家族にも新生活が広がっていた。しかし、マリーが再婚を控える中で家には静かな不穏さが漂う。長女リュシー(ポリーヌ・ビュルレ)は母との距離に悩み、母の本音を引き出してほしいとアーマドに頼む。リュシーの衝撃的な告白が明らかになり、これまで隠されていた数々の真実が浮上する。マリーとサミールはそれぞれ過去に引きずられながら、自らの運命を変える決断へと踏み出していく。
ある過去の行方の詳細情報
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監督 | アスガー・ファルハディ |
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脚本家 | アスガー・ファルハディ |
出演者 | アリ・モッサファ サブリナ・ウアザニ ジャンヌ・ジェスタン タハール・ラヒム ババク・カリミ ベレニス・ベジョ ポリーヌ・ビュルレ ヴァレリア・カヴァッリ |
カテゴリー | 映画 |
ジャンル | サスペンス ドラマ |
制作国 | フランス イタリア |
公開日 | 2014年4月19日 |
上映時間 | 130分 |
ある過去の行方の公式PVや予告編動画
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感想・レビュー
もう少し深みのある映画を期待していたが、元妻と今の彼氏のゴタゴタに巻き込まれる子どもと元旦那の境遇が、ただただ気の毒でならなかった。元妻も今の彼氏も人間としてどうなのかと思わせる性格で、二人が意外とお似合いに感じられてしまうのが余計に皮肉だった。エンディングはモヤッとする終わり方で、後味の悪い映画でした。
暗い、ずっと暗い。
奥さんが入院中にも関わらず、妊娠して再婚するという状況で、家族が抱えるハッピー感がまったく感じられないのはすごいことだ。
ヒステリックな母親に、年ごとに変わる父親。そんな中で振り回される子どもたち、特に悩みを抱える長女が本当に気の毒だ。
終わり方は少し良い雰囲気を漂わせているが、大人たちは全然ダメだ。
それでもイライラしながらも、リアルな描写に引き込まれてしまった。
エクストリーム家族崩壊!! 家族の困難を徹底的に煮詰めた設定が圧巻。監督の本領が最も光る一作だ。しかし、謎の要素へフォーカスが寄りすぎており、登場人物、特に振り回される子供たちの反応や感情の機微がやや薄いと感じられる場面もあった。
すべてがうまく運ばない。夫婦の絆や親子の関係もそうだ。理由は理解しているのに、一方的な考えで突き進んでしまう。複雑な人間関係が織りなすドラマ。全体的に重苦しく、湿った雰囲気の映画でした。子供が悲惨な状況に置かれています。
隠された過去には
嘘がつきまとう。
イスラム教の戒律から解放されたリベラルな家族構成に、フランス在住という情報を頭に整理しながらも、自殺未遂を起こした妻という新たな情報に再び混乱する。しかし、この事件の背後にあったそれぞれが隠していた過去が徐々に明らかになっていく。
製作費800万ドル
離婚・再婚・不倫・移民といった複雑なテーマを通じて、家族の形は人それぞれだと改めて感じさせるドラマ。母のマリーアンヌは時折ヒステリックに見えるが、長女リュシーは揺るがず学校へ通い、妹レアと弟フアッドは親に振り回される日々。約束を守らない言い訳男だと思われていた元夫アーマドラストは、実は娘と向き合い話をする場面を持つ。あるシーンではサミールの香水に反応して涙する妻セリーヌが描かれ、浮気相手サミールも登場。マリーとサミールは、お互いのパートナーが良い関係であれば4年間の別居と離婚調停を経ても、相手を家に泊めることはなかっただろうという複雑な事情が絡む。個人的にはフアッドの可愛らしさが印象的だった。
引き込まれました。登場シーンではマリーの印象が良く、好感を持ちましたが、実際の彼女はあんな人物だったとは。物語全体を通してひどい展開が続きます。巻き込まれた子供たちが本当に可哀想です。長女は果たして立ち直れるのでしょうか。
気まずさが極まってるでしょ
大人って勝手だよね
自分の気持ちに正直であることは
ときに人を傷つける
自分に嘘をついてもいい?
ってことになるけれど
やっぱり日本人的な考えが
自分の根底にはあって
目の前に映る光景や会話が
すんなりと沁みてこない
それでも映画としては
登場人物それぞれの心の動きが見事だし
不快な部分を抉る手つきが巧みだ
長く続く緩いボディブローのようで
一撃はないが、絶えず圧をかけられるような感覚で
かなりのキツさだ
よく分からないけれど
完全にノックアウトされた感覚がすごい
決して心地よさはないけれど
観る者の心に確実に
何かを残す作品であることは間違いない
ミステリーのような構成で、結局何が事実だったのかが少しずつ明らかになる展開。とはいえ、事実そのものにはあまり惹かれなかった。
この映画は、妻の視点から始まるかと思えば中盤は夫が娘の話を掘り下げる展開になり、終盤は再婚相手が真実を追う流れに変わる。視点があちこちに揺れるせいで感情移入がまったくできず、特に主人公っぽく振る舞っていたはずの夫が終盤でほとんど姿を見せなくなるのには呆れた。単純なミステリーとして見ればこれで良いのかもしれないが、本作はミステリーとしては弱く(真相は結局最後まで明かされない)、むしろフランス映画的な間を長々と取り、情緒に訴える作りになっている。テンポが鈍重で長いだけに、視点のキャラクターをもう少し固定しておいた方が良かったのではないかと思う。大人に振り回される子どもたちの傷は、ミステリーの要因として描かれているだけで、消化不良。子どもたちの場面は多いのに、最終的な落としどころがなく「結局なんだったんだ」という感想が残る。
それに、妻のキャラクターが嫌いすぎて、それ自体が大きな障害だった。すぐに怒鳴り散らすし、自己保身が強くて周囲を都合よく振り回す。子どもに対する当たり方も過敏で、本当にイライラする。謝ってほしい。再婚相手にもあまり好感が持てず、終盤以降の展開にはほとんど興味を持てなかった。大切なのは事実が何だったのかという点より、目の前の子供たちの傷をどう癒やすかだろうに。病院でのラストシーンもどうでもいい。途中から登場する再婚相手と元の妻で映画が終わる構成もどうなのか。
あと、評価の高い「セールスマン」も好みではなく、この監督とは相性が良くないのだと思う。130分を費やしてしまったのが悔しい。
壊れゆく家族を描いた切ないヒューマンドラマ。アスガー・ファルハディ監督による作品は、会話から見えてくる人間関係の微妙な心理的変化や、別れ際の夫婦のリアルな描写が驚くほど巧みに表現されています。