1999年11月13日に公開の映画「黒い家」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「黒い家」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
黒い家が視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
黒い家のあらすじ
金沢にある昭和生命北陸支社に勤める若槻慎二は、ある日、中年女性から『自殺でも保険金は下りるのか』と問う電話を受ける。翌日、契約者の菰田重徳に呼ばれて自宅を訪れた彼は、重徳の継子・和也の首を吊った遺体を目の当たりにする。
黒い家の詳細情報
「黒い家」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
感想・レビュー
WOWOWで録画した作品を視聴しました。基本的にホラーは避けるのですが、どうしても目に入ってしまったので、ちょうど配信されるタイミングで録画しました。朝早く観れば怖くないだろうと考えて。実際、この作品の原作は読んでおり、すごく怖くて夜も眠れなかった記憶があります。それを映画が超えることはないだろうと思いながら観始めました。時代も変わっていますし、森田監督の独特なスタイルを思い出しつつ、ポップでコミカルな雰囲気に驚き、ホラー感はあまり感じませんでした。ラスト30分ほどは急に怖くなりましたが、それでも大竹しのぶが出演していたからこそ、この作品は成立したのだと感じました。やはり俳優の力には脱帽です。もしかすると、ホラー映画は古くなると怖さが失われるのかもしれませんが、やはり私はホラーを好んで観ることはないですね。サイコパスのイメージも、あの時代はこんな感じだったんだと実感しました。
大竹しのぶの迫力ある演技が印象的。演出を少しポップに寄せたことで伊丹十三さんを連想させる場面が増え、『家族ゲーム』のように横一列に並ぶ人々を捉えるカメラワークが特徴的だ。全体には独特の異彩を放っている。
ジャパニーズホラーの傑作と謳われる作品を鑑賞。
保険金を狙った殺人事件と、保険会社で働く主人公が徐々に追い込まれていくストーリー。
中盤では西村まさ彦と大竹しのぶの非常に恐ろしい演技、独特なカメラワーク、意味不明なカット、そして不快な音の演出が強い期待感を持たせた。しかし、終盤に差し掛かると、積み上げてきた緊張感が一気に崩れ、ギャグ映画へと変貌してしまう迷作。
途中からキャラクターが突飛すぎて、恐怖が逆に滑稽さに転じてしまった。
原作のファンには受け入れがたいほど、内容が大きく改変されているようだ。
大竹しのぶ演じるキャラクターの戦闘力と生命力の高さ、そしてラストの揉み合いで飛び出すあまりに意味不明なセリフは伝説的な笑いを誘う。
町田康と山崎まさよしの出演には全く気づかなかった。
エンディングのm-floも映画の内容とまったく合っておらず、思わず笑ってしまった。
面白くて、誇張も効いている。人間の嫌なところを見事に味わえる。大竹しのぶがいい。
1999年に日本で公開されたこの映画は、「家族ゲーム」や「失楽園」といった名作を手掛けた森田芳光が監督を務めています。主演は「海難1890」で日本アカデミー賞の主演男優賞を受賞した内野聖陽が保険会社の社員・若槻役を演じ、大竹しのぶが保険詐欺を目論む悪女・幸子役を務めています。幸子の夫役には39歳の西村雅彦が、若槻の彼女役は田中美里、上司は石橋蓮司、保険会社のトラブルバスターには小林薫と、実力派の俳優陣が揃っています。特に大竹しのぶの演技は圧巻で、ある意味「貞子」よりも怖い印象を与えました。
前半は軽妙なコミカルさを持つブラックコメディとして進みますが、次第に保険金詐欺のために近しい人々すら犠牲にする異常性が浮き彫りになります。彼女の顔はオトボケた感じですが、行動は非常に凶悪です。後半では、幸子がエスカレートする様子が描かれ、単なる保険金目的ではなく、「狂気の殺人鬼」や「ゾンビ」に近いサイコパス的な演技へと変貌します。通常、保険金はリスクヘッジのためのものですが、原作者の貴志祐介が元保険会社社員であるため、内幕がリアルに描かれ、どのように保険会社を利用して何度も保険金を騙し取れるのかのテクニックも示されています。そのため、伊丹十三の「マルサの女」にも通じるテイストが感じられました。
映画中、幸子が昔書いた作文について分析し、「この人には心がない」と言われるシーンが印象的で、彼女は病気ではなく、冷静にここまでの行動ができるという驚きがありました。我々の社会の中に潜む恐怖は、ゾンビや悪魔が登場する映画より遥かに恐ろしかったです。
サスペンスを期待してたのに、スラッシャー系で邦画ホラーに求めてるものと全然違ってたw
印象に残った場面は、唐突な「乳しゃぶれー!」の一言、錠剤を一気に飲み込んで即吐き出す描写、ダメ押しになる理由が分からない消化器の描写、そしてエンディングがあまりにも明るい点だった。
大竹しのぶと西村まさ彦の演技には明らかに何かおかしい要素があり、常に不穏な雰囲気が漂っています。手に汗を握る一方で、時折見られるコメディタッチの演出には森田芳光の影響を感じます。
エンディングで流れたm-floは果たして合っていたのか?思わず笑ってしまいます。
大竹しのぶが非常に怖かった
カメラワークが理解できず、私にはノイズのように感じられた
大竹しのぶの怪演が際立っている。カメラのアングルやカットの切り替え、さらには些細な演技から、不気味さや違和感が感じられる。原作との比較では微妙な部分もあるようだが、映画単体としては非常に楽しめる。