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SPIRIT スピリットの感想＆レビュー

1. chinta

   2025年10月13日

   2025年、観賞本数は380本目。中村獅童とジェットリーの最後の格闘シーンが圧巻だった。

2. いろすえ

   2025年9月18日

   武に恋い焦がれた幼少期から、調子に乗る自惚れの無双期を経て、絶望を乗り越え改心し、後世のために生きる実在の武術家・霍元甲を描く映画。中国の題材ゆえ実在性が前提となる部分は多いが、物語の核の多くは創作要素で構成されている感がある。『バガボンド』の宮本武蔵が殺し合いの螺旋から抜け出す筋と通じるように、武を究めるほど視線は内へと向くのだと感じさせる。エンタメ性よりもシナリオを重視した作りが印象的だ。見どころはやはりジェット・リーのアクション。反日的な描写はあるものの、中村獅童が演じる田中の高潔さが際立ち、過度な違和感は抑えられている。三節棍と日本刀を交換する場面は微笑ましく、同時に相互へのリスペクトを感じさせるお気に入りの場面だ。酒の肴に映画鑑賞。

3. アオマル

   2025年9月17日

   昔は狂ったように観ていたけれど、すっかり忘れていてまた観賞しました！

   前半は超テンポ良く進み、中盤に突入。バカボンドの農業編を思い出すような展開です！
   この映画の魅力は、ジェット・リーがまるで写真集のように様々な表情を見せてくれるところです！

   そして後半はアクション満載で、ジェイ・チョウのご機嫌なフォッフォというエンディングが最高！

   本当に素晴らしい映画ですが、万人に薦められるものではない、そんな独特のスピリットを持った作品でした！

4. にゃんこ

   2025年9月9日

   ジェット・リーの半生を描く自伝的映画の集大成として位置づけられる作品を、YouTubeで紹介されているのを観てみた。もちろん観ているはずだと自信を持っていたが、信じられないほど記憶が薄い。観ていないのかなという気持ちさえ浮かぶほどだった。時期的にはもっと遅い作品だと思っていた。

   結論として、これは確かに自伝的集大成の映画だと感じる。過去にはリーの存在感が際立つ作品があり、興行的・エンタメ的には譲れない面もあったが、彼の本物の武術家としての側面とプロデューサーとしての経験を活かしたストーリーやドラマの完成度は、この作品が他を一線級に引き上げている。

   ジャッキー・チェンやドニー・イェンに比べると、リーのキャラクターの「濃さ」は薄く見えた時期もあったが、それは映画にハマるタイプの印象が強かったせいだ。

   しかしこの作品は違う。映画を通じて、ジェット・リーが成し遂げたかったことや彼の哲学が、これでもかと言わんばかりに伝わってくる。

   そう考えると、ドニー・イェンの作品に比べて、リーが当局の最終コントロールを受けずに自由に描けている側面があるのかもしれない。リーは中国武術の思想を、いつもの中国映画の押し付けではなく、アメリカ文化を学んだうえで自然に見せている。

   ただし格闘シーンは、前半に比べて後半はややチープに感じられる場面もある。

   主人公が立ち直るまでのストーリーは素晴らしく、できれば主人公をモンゴルの地へ戻してあげられればより良かったとも思う。

   リーはこの時点で全てをぶつけたのだろう。以降、このようなシリアスな人間ドラマ作品はあまり見られなくなった（唯一人間ドラマの作品もあるが、私にはまた別の印象がある）。非常に満足感の高い作品だった。

5. 独り言

   2025年8月12日

   さまざまなジェット・リーを楽しむ。
   疲れた表情、傲慢さ、穏やかさ、勇敢さ、いろんな顔が見られる。
   時折、闘争の最中に見せる凶暴な表情（頬の歪み）が、まったく異なる顔立ちのドニー・イェンと重なる瞬間があり、照明の影響だけではなく、この人も心の中に獣を秘めているのだなと感じたりした。

   「SPIRIT」というタイトルは控えめすぎるほど地味で、最近知り合った人に勧められなければ手にすることはなかったと思う。でも、これ以上のタイトルは思いつかないという印象がある。「FEARLESS」という英語のタイトルよりもずっと良い。

6. 清水

   2025年6月18日

   「SPIRIT」を再度観賞した。この作品に対して、ジェット・リーの映画を一つもレビューしていないことに気づいたため、今回は彼の作品を選んでみることにした。正直、内容はあまり覚えていない。記憶の片隅に残った印象も薄れてきている。そういえば、中村獅童が出演している。本作を選んだ理由の一つでもあるが、彼との共演を楽しみにしている。

   しかし、中村獅童は出番が少ない。

   物語は、幼少期のジェット・リーから始まり、彼の華々しい戦闘シーンとその後の絶望を経て、ある村に辿り着く様子が描かれ、まるで彼の性格が変わったかのような帰郷のシーンが印象的だ。人生の岐路を感じさせてくれる。

   冒頭でムキムキのレスラーが登場するが、体格に不一致を感じる。最近の格闘技では体重が同じくらいでないとフェアじゃないとされているが、この時代にはそんなルールは存在しない。ただ純粋に戦う強さが求められているのだ。

   そして、ようやく中村獅童の出番が来た。待たされた分、そのガチンコバトルには期待が高まる。

   三節根を使いこなす辮髪のジェット・リーが魅力的で、武器チェンジが楽しい演出となっている。緊張と緩和の一瞬が絶妙だった。予想以上にエンタメ性が強い作品かと思っていたが、物語はシナリオ重視の展開だった。

   このキャストに日本人が二人いるのも意外に素晴らしいことだ。また、気が向けばジェット・リーの作品にもっと触れたいと思っている。

7. 中西智代梨

   2025年6月15日

   非常に好きな映画です。アクションシーンは見やすく、何よりストーリーが感動的です。天才ゆえの孤独や友情、大きな敵との遭遇、悲しい別れと成長といった王道のテーマが盛り込まれています。
   ジェット・リーのアクションは素晴らしく、無駄がなく純粋なカンフーの動きが際立っています。また、映画映えする見せ方も巧みです。
   中村獅童も印象的で、達人らしいかっこよさがあります。武道を重んじる男として、ジェット・リーに相応しい相手です。

8. リョウジ

   2025年6月3日

   前半はかなり楽しめたが、ストーリーがハードな展開を見せる。中盤の悟りのシーンは退屈で、後半はようやく盛り上がりを見せ、西洋人に対する痛快な反撃が繰り広げられるものの、若干物足りなさが残る。決別した友人たちとの和解など、もう少し掘り下げても良かったかもしれない。特に最初のいじめっ子のエピソードは印象に残った。

   実在の主人公が病死したとのことだが、映画では日本人に毒殺されたかのように描かれており、これが主人公の理念との整合性を欠くように感じてしまった。

9. 鈴木秀樹

   2025年6月1日

   ジェット・リー版『ラストサムライ』のような雰囲気で、原田眞人監督が演じる役どころはほぼ同じだ。

10. mu

    2025年4月21日

    ジェット・リーのしなやかで美しく、舞を踊るようなアクションを堪能できる。
    さすがドニー・イェンも在籍していた武術学校でトップを守り続けただけはあると、思わず感心してしまう。

    主人公がさまざまな経験を通じて得た気づきは、この作品を通してジェット・リーが視聴者に伝えたかったメッセージにもつながるのだろうと感じた。