奥のほそ道 -ある日本軍捕虜の記憶-はどこで見れる?今すぐ視聴できる動画配信サービスを紹介!

4.6
奥のほそ道 -ある日本軍捕虜の記憶- ドラマ

2025年10月10日に公開のドラマ「奥のほそ道 -ある日本軍捕虜の記憶-」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「奥のほそ道 -ある日本軍捕虜の記憶-」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。

奥のほそ道 -ある日本軍捕虜の記憶-が視聴できる動画配信サービス

現在「奥のほそ道 -ある日本軍捕虜の記憶-」を視聴できる動画配信サービスを調査して一覧にまとめました。以下のVODサービスで「奥のほそ道 -ある日本軍捕虜の記憶-」が配信中です。

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最終更新日

奥のほそ道 -ある日本軍捕虜の記憶-のあらすじ

1943年、太平洋戦争の最中、オーストラリア軍の軍医ドリゴ・エヴァンス中佐は、日本軍の捕虜として泰緬鉄道の建設に従事していた。死と隣り合わせの過酷な環境の中、彼を支えていたのは、故郷に残した禁断の愛の記憶であった。
戦争の残酷さと若き日の情熱を対比しながら、若き日の秘めた愛、捕虜仲間との絆、そして戦後に長年連れ添う妻との間に芽生える感情という三つの異なる愛の形を描写します。一人の男の…

奥のほそ道 -ある日本軍捕虜の記憶-の詳細情報

「奥のほそ道 -ある日本軍捕虜の記憶-」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。

原作者
監督
出演者
カテゴリー
制作国 オーストラリア アメリカ
公開日 2025年10月10日

奥のほそ道 -ある日本軍捕虜の記憶-の楽曲

「奥のほそ道 -ある日本軍捕虜の記憶-」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。

感想・レビュー

  1. shin

    「体感した人間にしか本当の苦しさはわからないと感じるのは、私も同じです。しかし、エピソード4は観る者にも、体感するかのような苦痛を伝えてきます。太平洋戦争を日本軍捕虜の視点で描くことで、これまでにない新しい視点を提供しています。観る価値のある作品だと、私は強く思います。」

  2. 影造 影造

    リチャード・フラナガンの原作が好きだったので鑑賞しました。映画は原作とは異なり、妻の浮気がテーマの一つになっていてやや分かりづらいです。原作では小林少佐の芭蕉の『おくのほそ道』とテニスンの詩の対比が描かれ、ヨーロッパ的な抒情と日本的な抒情が対照的に表現されています。テニスンの名作『ユリシーズ』は、ホメロスのギリシャ悲劇を翻案したもので、元の詩はヨーロッパ中心の思想に基づいています。これは太平洋戦争の文脈で、日本軍がアジアのヨーロッパ支配からの解放を求める小林少佐と、捕虜となりテニスンを愛する軍医ドリコ・エヴァンスの対比として描かれます。一方で、日本軍の大佐であるオオトカゲは朝鮮人であり、日本人になりたいがために必要以上に残酷になってしまいます。この部分が薄れてしまい、恋愛映画にすり替わっているため、理解しづらいのでしょう。「奥のほそ道」とは人間の深層を表しており、それを覗き込んだ軍医の魂の彷徨い(テニスンの『ユリシーズ』)が描かれています。冒頭にシリアが登場するため戸惑うかもしれませんが、軍医はシリアで捕虜として捕らえられ、タイに連れて行かれました。その際の妻との思い出は連合軍の繁栄を象徴しており、その繁栄は植民地支配によって成り立っています。従って、単純に戦争が悪いというストーリーではありません。ただ、絞首刑にされる大佐はフセインを彷彿とさせます。個人の記憶は歴史以上に深いのかもしれません。

  3. ストラトファイター

    タイトルに惹かれて見始めたら、最後まで一気に観てしまった。
    内容は心に負担を感じるけれど、音楽はとても心地良い。

    日本人の視点が描かれたことで、最近の作品でも解消されない溝が感じられ、少し残念に思った。
    しかし、自分以外のことへの理解はそういうものなのかもしれない。

    形にすることで意味が生まれるのなら、この映画(ドラマ)をどう受け止めるべきか、これからじっくり考えていきたい。

  4. 松田渉

    ### 戦争の記憶の継承

    現代社会が直面する問題、戦争の記憶の継承は、実際に経験した者のみが理解できるものです。受け継がれなければ、過去の出来事は消え去ります。戦争による非人道的かつ残虐な行為は、かつて消えかけた灯を再び燃え立たせる恋の物語でもあります。”百聞は一見にしかず”と言われるように、当事者にしか知り得ないことを、他者にどうやって伝えられるのでしょうか?

    戦争は多面的です。PTSDのような重い心的外傷でなくとも、戦争を経験した者は、我々の想像を超えた恐ろしい光景を目の当たりにし、トラウマ的な経験を受けています。だからこそ、主人公の生涯を、戦前、戦時中、戦後の晩年という三つの時間軸で描くことが重要です。戦後の現在を描く部分では、主人公ドリゴが癌の摘出手術中に、肝臓に転移が見つかり、当初予定していなかったその部位も切除する場面があります。ここでの冷静な判断は、戦時中の経験があってこそ成せるものです。

    オーストラリアの名監督ジャスティン・カーゼルと脚本家ショーン・グラント、さらには新たなハリウッドスター、ジェイコブ・エロルディに注目すべきです。彼は、アダム・ドライバーと同様に、様々な素晴らしい監督の作品に引っ張りだこです。同じ役を演じる名優キアラン・ハインズも、大変見応えがあります。

    本作はメル・ギブソンの『ハクソー・リッジ』とは異なり、軍医にアクションシーンは存在しません。ただ、リアルな苦痛と惨状が描かれています。日本語キャストは笠松将以外は不自然で、特に大佐の日本語演技は残念でした。これは最近の日本の衰退も影響しているかもしれませんが、噛んだテイクが本編に使われているのはかなり問題です。編集段階でのミスか、日本語コーディネーターがいなかったのかも知れません。

    「あなたは私を燃やす」との詩や俳句が印象的です。ベッドシーンや名づけられない愛も、同様の愛です。

    “裏切り者を憎め”、「彼には心がある」
    “私は出会ったすべての一部”。

  5. プリンス プリンス

    途轍もない余韻に言葉を失う。一応実話ではないが、原作者リチャード・フラナガンの父親が日本軍の捕虜として泰緬鉄道建設に携わっていたことからインスピレーションを得ているとのこと。

    作品は「戦場にかける橋」や「不屈の男 アンブロークン」に類似しているが、主人公の捕虜になる前後の時間軸も含めてフィクションとして彼の半生を描くアプローチが、没入感を高めている点がユニークだ。難解ではないが、「遠い山なみの光」に近いカタルシスを覚えた。

    戦争物として見ると、主人公が生涯にわたって不倫をしている点にはノイズを感じ、最後まで共感を持ちづらい部分もある。しかし、そうした人間の人生を描いた上でのあのラストを見ると、人間は本当に多くの理不尽に直面しながら、つくづく都合の良い存在であると考えさせられる。その複雑な二律背反に襲われ、動けなくなる。ジェイコブ・エロルディとキアラン・ハインズという一流俳優の演技には圧倒されっぱなしだった。

    余談だが、原語版では日本兵役の俳優が日本語のセリフを噛む場面がいくつかあり、思わず笑ってしまった。撮影時に気づかなかったのか、編集段階でNGカットが使われたのかわからないが、非日本語話者には噛んでいるかどうかの判断が難しい。ちなみに吹替版ではその部分はしっかりと吹き替えられていた。

  6. どんぺー どんぺー

    笠松将さんがナカムラ少佐を演じたことで、私はU-NEXTに初めて登録し、全話を視聴しました。

    捕虜収容所の厳しい描写や、そこで表現された人間の尊厳が心に強く響きます。特に、ナカムラ少佐というキャラクターに深く惹かれました。
    冷酷な大佐と捕虜の狭間で葛藤しつつも、自らを奮い立たせる様子は、単なる悪役とは違う人間的な苦悩を感じさせます。笠松将さんの抑制の効いた演技が、その内心の揺れを繊細に表現しているため、観る側はナカムラ少佐の複雑な人間性に引き込まれていくのだと思います。
    厳しい環境に真摯に向き合った俳優陣の姿が、作品のリアリティを一層高めています。作者の父の実体験に基づくこの物語は、戦争という極限状況における人間のあり方を深く問いかけてきます。非常に重厚で心を揺さぶる作品でした。
    こんなにも早く日本で観られるとは思っていませんでしたが、視聴できたことに感謝します。

  7. 96猫 96猫

    ベルリン国際映画祭での上映、評判は上々だった。リチャード・フラナガンの小説「奥のほそ道」を全5話のドラマとして、ジャスティン・カーゼル監督が映像化。第4話の前には暴力描写の警告が出る点も特徴的だ。フィクションだが、原作者の父が日本軍捕虜となった経験に着想を得た物語で、モデルとなった人物としてウェーリー・ダンロップの名が挙げられるようだ。戦時中に日本軍の捕虜となったオーストラリアの衛生兵の半生を描く本作は、映画祭では第2話まで公開され、続きは配信で視聴する体裁となっている。戦前のロマンス、捕虜生活でのビルマの過酷な強制労働と死、そして老年期の苦悩という3つのタイムラインが交錯する構成だ。甘さのある恋愛要素を織り込みつつ、現実の凄惨さを抑制せず描く、監督の過去作ファンには特に満足度の高い作品だろう。生還した後も英雄視と自己認識の乖離に苦しむ主人公は、自分がそれに値するのかを問い続ける。善悪が一面的に描かれない複雑な人物像で、仲間を救えなかった罪悪感と抜けないトラウマ、そして再び現れる秘密の愛が絡み合う。ジェイコブ・エロルディとキアラ・ハインズが、それぞれ別の視点からこの難解な主人公を見事に演じている。戦争ドラマとしては派手な銃撃戦より、壊れゆく精神に焦点を当てた現実的な描写が光る。残虐描写はあるが、戦争には数多くのことがあるという言葉が観る者に多くの想像を促す。エロルディは思っていたより細身で、役作りのため体重を落としたとのこと。ドリゴがどんな経験を経て戦後にどう生きていくのか、三つのタイムラインが頭の中で結びつく瞬間は衝撃的だ。監督は原作者の意向として「三つの時間軸の構造は維持してほしい」と語っており、それを守り切ったとされる。生き延びてもなお続くトラウマ以外の苦しみ、生きることの辛さが鮮烈に描かれ、戦時の残虐描写だけにとどまらない生々しさが際立つ。視聴後には原作小説を手に取る人も多かった。結末は原作と異なる部分があるが、どちらも善悪の両面を抱えた人物が大きな傷とともに生きる姿を描く。コメント欄のメモと、以下のハッシュタグは話題の指標として残しておく #原作原案小説読了_みむさん #第二次大戦関連映画_みむさん #日本の戦争犯罪関連映画_みむさん