2021年7月2日に公開のアニメ「ぶらどらぶ」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「ぶらどらぶ」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
ぶらどらぶが視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
ぶらどらぶのあらすじ
献血に情熱を注ぐ女子高生・絆播 貢(ばんば みつぐ)。
献血車に足しげく通い、看護師に冷たくあしらわれる日々を送っていた。
そんな中、献血車で外国人らしき美少女と出会う。
青白く、今にも倒れそうな彼女は、血をぬかれそうになった瞬間、劇的に変貌し献血車を壊してしまう!
貢は、意識を失った彼女を何となく助けることにし、家に連れ帰ることになる…
ぶらどらぶの詳細情報
「ぶらどらぶ」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
ぶらどらぶの楽曲
「ぶらどらぶ」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- オープニングテーマWhere you areLITTLE
- オープニングテーマWinds Of TransylvaniaLOVEBITES
- エンディングテーマ赤い雨Various Artists
ぶらどらぶのエピソード
「ぶらどらぶ」の各話タイトルとあらすじを一覧で紹介します。物語の展開や登場キャラクターの変化を振り返りながら、印象的なシーンやストーリーの流れをチェックしてみましょう。
01 | 第1夜 吸血娘の血が騒ぐ | 重度の献血マニアの女子高生・絆播 貢(ばんば みつぐ)は、ある日、行きつけの献血車で大暴れする美少女に出会う。その正体は家出中の吸血鬼マイ・ヴラド・トランシルヴァニアであった。人間を従属させることを嫌悪するにマイは、人を襲うこともできず、空腹を抱えたままホームレスと化していた。美少女ヴァンパイアとの鮮血に彩られた危険で甘い同棲生活を目論む貢は、マイの食糧確保のため一計を案じる。 |
02 | 第2夜 愛の夜間飛行 | マイの食糧である血液を集めるため、貢は血液学者でもあるモラルなき学校の保健医・血比呂の助力を得て、献血部を設立することに。生徒たちの欲望を焚きつけるアピールの甲斐もあり、個性あふれる入部希望者たちが保健室に殺到する。その夜、集めた血を次々とマイに与えていた貢は、飲む血液によってマイの性格が豹変することを知る。その時、マイが貢の家に保管されていた禁断の血液を飲んでしまい……。 |
03 | 第3夜 さばと・ナイト・フィーバー | 十字架もニンニクも、マイの弱点ではないことがわかった貢。ただ自分の持つ吸血鬼のイメージが、マイの特性とかけ離れていることに不安を覚えた貢は、マイを連れ立って調査を行うことにする。そんな中出くわしたコスプレ部部長・カオルは、マイのコスプレセンスを見初め、強引にコスプレハロウィンパーティへと誘うのだった。カオルはマイの正体を知らぬまま、ヴァンパイアのコスプレをさせてしまうが!? |
04 | 第4夜 サラマンダーの夜 | ハロウィンパーティで鮮烈なデビューを果たしてしまったマイは、聖十文字学園の生徒たちの注目を一身に浴びていた。彼女の不可解な振る舞いの秘密を暴こうとする面々。そしてその追及の矛先は、マイの保護者たる貢に向く。夜逃げ同然に血祭研究所へと逃げ込むふたり。しかし次々と乱入してくる魔手に、次第に混沌の様相を呈することとなる。一方のマイは騒ぎをよそに、またも禁断の血液に手を伸ばし……。 |
05 | 第5夜 父ちゃんが来た | マイの正体がヴァンパイアであることが公然の秘密となった。マイを継続して保護するため、血比呂の暗躍で聖十文字学園に夜学部を設立、マイを入学させ関係者も転入する運びとなった。そんな中、マイの父・ジルド・礼が突如、貢の家を訪ねてくる。再会を喜ぶマイ。そこに時を同じくして貢の父が帰国してきた。貢は自分の父とジルド・礼が、数十年来の宿命のライバルであったことを知らされる。 |
06 | 第6夜 悪魔の城ドラキュラ | 遂に開校された聖十文字学園・夜学部。輝かしき一期生として、初の学園祭に挑む貢たちは、名作と名高い『悪魔の城ドラキュラ』の演劇を出し物として選ぶ。しかし妥協知らずで几帳面、完璧主義のA型風紀委員・仁子が鬼の演出家と化したため、マイの心は次第に追い詰められていく。そして迎えた学園祭当日、マイは緊張のあまり貧血で倒れてしまう。血比呂の判断で、仁子の血がマイに与えられるが!? |
07 | 第7夜 Day for Night | 献血キャンペーンPVを制作する! 映画研究会会長・マキがぶち上げたこの企画により、怒涛の突貫制作スケジュールが立てられた。しかし蓋を開けると、構想も脚本も監督・マキの頭の中にしか存在しない。撮影が進むにつれ雲行きが怪しくなる中、マキは周囲の不満を、時にトランジスタメガホンの一声で斬り捨て、時にマニアック映画トークで煙に巻き、なんとかクランクアップにこぎつける。 |
08 | 第8夜 ろんぐすとおりぃ | 『Memories』、そうラベリングされた1本の採血瓶の中には、正体不明の古い血液が保存されていた。担任教師であり、献血部顧問でもある血比呂が大切にしているその血液が何なのか?、生徒たちは気になって仕方がない。血比呂は語り始める。そこには若き彼女と共に壮絶な青春を駆け抜けた、とある男性の存在があった。血祭血比呂……比類なき天才血液学者の魂を揺さぶる長き物語が、今、紐解かれる。 |
09 | 第9夜 ボルト式 | ポタポタポタ……と、貢の左腕からは血が流れ続けていた。海水浴に来ていた貢は、クラゲに噛まれたことで左腕に傷を負ったのだ。マイに飲ませるための、自らの貴重な血が流れ出すのを一刻も早く止めようと、貢は医者を求めひたすらさまよう。朦朧とする意識のせいか、いつもと違って見える景色や仲間たち。これは夢なのか現実なのか? ようやく見つけた医者先生は、もちろんあの人で……。 |
10 | 第10夜 婚約者は人造人間 | 聖十文字学園・夜学部に転校してきた腐乱犬八十八(ふらんけんやそはち)。コンセントからプラグが抜けると活動を停止しまう人造人間の彼は、なんとマイの許嫁だった! 八十八は頭脳明晰、運動神経抜群と凄まじい能力の持ち主であるものの、当のマイは親が勝手に決めた相手だと言ってツレない様子。邪険に扱われる中、ある日、激しい落雷に打たれて覚醒。愛しいマイを求めて街を暴走してしまう。 |
11 | 第11夜 真夏の夜の怪奇大作戦 | 5泊6日ひとり1万円の激安ツアーに釣られ、地図にも載っていない最後の楽園・ウンババ島まで強化合宿にやってきた献血部一行。その実態は往復に4泊を費やし、宿もボロボロと過酷なものだったが、来たからには楽しもうと遊びに興じる。そんな時、ダンス部部長の那美が水着だけを残して姿を消してしまう。一行が那美の心配をしていると、民宿の婆から過去にこの島で起こった恐ろしい出来事が語られる。 |
12 | 第12夜 インタビュー・ウィズ・マイ | 映画研究会会長・マキが、凝りもせずマイを主演にドキュメンタリー映画を撮りたいと貢に持ち掛けてきた。今の平穏な生活に波風を立てるな、と断る貢だったが、結局はマキの口車に乗せられて引き受けることに。撮影中、過去のことを語りたがらないマイに痺れを切らした血比呂は、食事の血に睡眠薬を混ぜ、催眠状態でのインタビューを強行する。貢はマイの哀しき過去を知ることになるが!? |
感想・レビュー
押井守の作品には珍しく、物語らしいドラマは控えめ。描きたいテーマは死ぬほどあるのに、誰に向けて描いているのか掴みにくい。随分久しぶりの登場だが、コメディとしての切れ味はやや落ちた印象で、正直心配になる。でも、つげ義春のコラージュ回だけは良かった気がする。とにかく派手に笑わせるタイプの作品ではない。とはいえ、私が本作を「作品づくりに血を注ぎ続ける男・押井守の物語」と捉えるなら、かなり興味深い。血によって表情を変えるマイというキャラクターと、献血部の面々が血をささげる存在として寄り添い、時に冷たく、時に生暖かく見守る血比呂(押井守の好みの女性という設定)との関係性が核を成す。要するに「トーキング・ヘッド」風に、制作の苦悩を描く作品だ。痛々しくも奮闘するおじいちゃん・押井守を、信者のひとりとして苦笑いで見守るのも、この作品の味わいとしては納得できる。
まずは、押井監督のこだわりをできる限り詰め込んだ内容なのかもしれません。あらゆる場面に監督への愛を感じました。
ハチャメチャ吸血鬼コメディの総括
物語の評価:
総監督・原作の押井守さんの影響を感じさせる作風。監督の他の作品は未確認ですが、いきなり登場する新キャラや派手な展開、新聞ネタ級のオチ、他作品のパロディ要素、古い解説の挿入など、観る人を選ぶ部分も多いです。それでも最終話は、ファンタジー×学園ものの切なくて優しい結末で、印象深く締めくくられます。
作画の評価:
独特の画風が際立ち、単純に美しいだけではない強い個性を描き出します。視覚的な魅力が作品の魅力のひとつです。
声優の評価:
長大なセリフを難なくこなすキャラクターを演じる声優陣が光ります。特に血祭血比呂役の朴璐美さんは良い味を出していました。渡部マキ役の早見沙織さんは、今までにない声色で新鮮な印象です。
音楽の評価:
OPは二曲とも強いインパクトがあり格好いい。EDも素晴らしい仕上がり。VTuberとのコラボでOPが歌ってみた形式になる展開も、作風と良く噛み合っていて悪くありません。
キャラの評価:
1話限りのキャラを含め、多彩で濃い個性のキャラクターが多く、強い印象を残します。
感想:
独特な作風のアニメですが、視聴価値は十分。ジャンルの解釈が難しく、どのジャンルに最も適しているか悩みどころです。新日常系? ファンタジー×日常系? ファンタジー×学園もの? どの組み合わせが最もふさわしいか、読者の解釈を促す作品です。
本日、骨折から退院し、やっと家に帰れました。なんとか退院までに本作を完走することができました。スカイクロウラ以降、美少女ものとパトレイバーばかり撮っていた印象があり、晩節を汚しているような感じもしますが、業界のご意見番としての押井監督が、総監督にとどまらず演出や脚本、絵コンテまで関わっているので期待が高まる作品です。
美少女バンパイアと女子高生が描くドタバタコメディですが、主導権を握るのは明らかに保険医の血祭先生です。1話完結で毎回趣向を凝らしており、一部の特定の観客層には響くと思います。いつもの押井監督らしい知識のひけらかしもあり、ギャグは若干滑り気味ですが、勢いでカバーしています。問題は、ギャグの元ネタがあまりにピンポイントすぎて、笑えない場面も多々見受けられます。低評価ながらも、全共闘世代の押井のセンスが感じられ、背景や演出に一番近いのは立喰師かもしれません。ファンであれば見る価値はあり、押井の感性は十分に楽しめる作品です。
なかなか興味深い作品でした。攻殻機動隊のシリアスな押井監督とは異なり、うる星やつらの軽快な押井監督を感じさせます。選ばれる言葉にはやや古さを感じましたが、今でも楽しめると感じました。密度の高いセリフが続き、軽妙な話を巧みに乗り切るスタイルは新房監督の演出を思わせます。こうしたユーモアのルーツはおそらくタツノコにあるのかもしれません。
原作は押井守。献血に夢中な女子高生と迷子の吸血鬼の日常を描いたアニメ。賑やかすぎる。4話で視聴を断念。
貢(佐倉綾音)と仁子(日笠洋子)の可愛さに惹かれ最終話まで視聴したかったが、残念ながらストーリーが退屈だった。ちょっと厳しかったね。
1話の古風な作画のオープニングは良かったけれど、現代風のオープニングは必要なかったと思う。
ーーーーー
・良かった点
貢のクマ、仁子のつり目、絆創膏、古い演出と顔の表情の豊かさ
・まあまあ許せる
謎のワイプ、実写の挿入
・受け入れ難い
会話の内容、血祭先生のキャラクターやノリ、怒鳴り声、その他のモブキャラ
#押井守 #女子高生 #吸血鬼
献血好きな女子と、人間を噛むことができない吸血鬼の出会いを描いた、少しコメディタッチの物語。
続編が期待されていたところ、最終回を迎えてしまい、吸血鬼の少女がどうして人間界に迷い込んだのかは謎のまま。
それでも、吸血鬼の子が飲んだ血の血液型による性格の影響を存分に受けている様子がとても可愛らしかった。
正直、痛感する点は多いが、それでも魅力に引き込まれる作品だ。以下、『ぶらどらぶ』を三つの観点文芸批評・社会批評・アニメーション批評から再構成する。作品はネット配信で前後期公開され、後に地上波にも登場。吸血鬼の少女と献血マニアの女子高校生を軸にしたドタバタが、そのまま物語を推進する。音楽は川井憲次が担当し、押井組の影響を感じさせる令和の押井コメディとして位置づけられる。
文芸批評
〈贈与と渇き吸血をめぐるロマンティック・ファルス〉
分析ポイント:贈与の物語へ血を介した相互依存の再記述
主人公の貢の献血依存と、異邦の吸血鬼マイの渇きが出会うとき、従来の吸血譚にある搾取の非対称性は贈与の循環へと反転する。ここで血は暴力の象徴ではなく、ケアと執着が混じるギフトの媒介となる。各話は学園と町内という小さな回路のなかで贈り・返される行動を反復し、二人の依存をロマンティック・ファルス(恋愛と誤解の連鎖)として軽やかに編み直していく。シリーズ企画段階で押井は「連続モノだからこそできること」を掲げ、一話完結のスケッチを束ねる構造がこの相互依存を緩やかに育てる。
最終話付近では古典吸血鬼譚への露骨な参照が差し込まれ(『Interview with the Vampire』等)、自己神話化する吸血鬼像を笑いへと回収しつつ、永遠の概念を当座の共同体=学校へ接地させる手つきが見られる。
限界:志向の分裂80年代回帰と現代メタの齟齬
意図としては80年代的ドタバタへの回帰が掲げられつつ、実際の脚本運びは引用過多・メタユーモア・一発ネタの投擲が前面に出る。そのため長い情緒の弧よりもその回の高低差に観賞体験が依存し、受け手によっては狙いが割れた印象を抱く。
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社会批評
〈身体の公共性と異邦の居場所献血車から見える社会〉
分析ポイント:生体資源の軽喜劇血の公共性の揶揄
作品は献血車・病院・保健制度周辺を喜劇の舞台装置として頻出。貢は献血へ過剰に通い、看護師に疎まれる公共の善行が過剰化して私的偏執へと反転する瞬間が、滑稽に描かれる。そこへ異邦の少女マイが絡み、生体資源(血)と国籍・来歴といった現代的テーマが、笑いの地平で可視化される。さらに女子だけの密な共同体という編成は、百合コメディの約束と、排除しない場の可能性を同時に含む。
限界:制度の厚みの欠如パンデミック以後の身体政治に踏み込まない
制作・公開がコロナ禍で揺れたことを踏まえつつも、医療資源の逼迫・衛生の統治・デマと偏見といった身体政治の制度面にはほぼ踏み込まない。血液の供給網やドナー倫理はネタとして消費され、制度批評は象徴提示にとどまる。異邦性(外国人設定)も、文化差異の政治性よりギャグの触媒として処理されるため、寓話の歯は立たない。
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アニメーション批評
〈間(ま)と破裂押井組のコメディ設計〉
分析ポイント:レイアウトと音の一致間が爆ぜる
Driveの画面設計は、据えた画(止め)台詞の粘り誤爆的な運動という押井喜劇のリズムを再現する。学校・商店街・献血車といった閉じた空間を舞台として使い、レンズの視軸/人物の立ち位置/小道具の置きで、突発的なスラップスティックを増幅。川井憲次のスコアは打楽器のアクセントで台詞の末尾を跳ねさせ、破裂点を刻むここに間の快楽が生まれる。参照の飛び交うギャグ(動物園大騒動やドラゴン化など)の速度と密度は、視覚・聴覚の過飽和をあえて笑いに変換する近作ならではの手応えである。
限界:引用の洪水と作画の平準笑いの当たり外れ
一方で、参照の洪水は視聴者の履修前提を上げ、笑いの当たり外れを大きくする。加えて、ONAとしての制作事情ゆえか、芝居の芝生(しばふ)歩き・座り・振り返りの細やかさが均質化する回があり、静的ショットの堆積が間の豊かさではなく停滞へ転じる局面もある。総じて、「全部乗せの勢い」と「身体の微細な説得力」のトレードオフが露出している。
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総括
サブタイトル:〈吸う/与えるの往復運動軽やかな喜劇が残す倫理の残響〉
『ぶらどらぶ』は、吸血譚を搾取の物語から贈与の往復へと裏返すことで、血の倫理を軽やかな笑いへ翻訳した。長所は、(1)贈与と渇きのロマコメ化、(2)公共の善意が逸脱へ滑る当世の「善の不安」を、学園喜劇の温度で可視化した点、(3)レイアウトと音楽の同期が生む間の設計にある。欠点としては、(a)80年代回帰と現代メタの齟齬により感情の弧より引用の勢いが勝つ回があること、(b)制度批評の厚み不足で身体政治が記号に退くこと、(c)作画の平準化により静止と停滞の境界が曖昧になること、が挙げられる。
それでも本作は血とケアを結ぶ視座を喜劇に託し、与える/吸う行為を依存ではなく連帯の記号へと引き上げた。軽やかでありながら基礎が堅い。押井守のコメディがいまも息づく証拠だ。
ゲイジュツはバクハツだ!という衝撃から始まる、押井守総監督・シリーズ構成によるオリジナルTVアニメーション。『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』などを手掛けた押井の新作は、おそらく『うる星やつら』以来となる試みで、吸血鬼をテーマにしつつ、ジャンルが右往左往し、映画ネタも散りばめられた不思議ワールドを展開します。監督を任されたのは、『DOG DAYS』シリーズで知られる西村純二さん。
あらすじは、献血を趣味とする女子高生が吸血姫と出会い、クラスメイトや先生たちと巻き起こすドタバタ劇。
まず正直に言うと、作風はとんでもなくメチャクチャ。初見では支離滅裂で、整合性が取れていない印象が強く、『なんだこれ?』と戸惑います。主人公も脇役も混沌を運ぶだけで、物語の芯が見えず終始カオス。とはいえ、二度目を見ると印象が変わる可能性はあり、じっくり味わい方があるのかもしれません。
気になる要素としては、映画ネタの扱い。早見沙織さん演じるキャラが登場人物の解説役のように動いたり、本編内に挿入される映画ネタや結びつきが、視聴の手掛かりになりそうだと感じました。実際どうなるかは分かりませんが、そうなってほしい期待はあります。
ぶらどらぶの世界観にも結構ハマっていましたね。
そして欠かせないのが、オープニング曲の存在感。LOVEBITESが歌う『Winds Of Transylvania』は格好良く、映像とともに作品の世界観にぴったりハマっています。演奏シーンも素晴らしく、全編を通じて見入ってしまいました。
総評としては、アニメ単体としては強烈すぎる作品。こんな劇薬のような作品を作り出した制作陣には驚かされます。ガイドブックを手に入れて改めて再視聴したくなる、そんな魅力を秘めた作品です。
#金曜23時半#吸血鬼#ヴァンパイア
おじさんのノリについていけませんでしたが、押井さんが元気でいることが何より大切だと感じました。