この記事では、タコピーの原罪を見ることができる動画配信サービスを紹介します。
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あらすじ
地球へ降り立ち、ハッピーを広める使命を背負うハッピー星人タコピーは、人間の少女・しずかと出会う。しずかの窮地を救ったタコピーは、彼女の笑顔を取り戻すべく、力を宿すハッピー道具を駆使して奔走する。しかし、しずかには家庭と学校で解決すべき秘密があるようで——。ぼくときみの、最高にハッピーな物語が、今ここに動き出す。
詳細情報
エピソード
01 |
2016年のきみへ |
ハッピーを広めるため地球に降り立ったタコピーは、人間の女の子しずかと出会う。ピンチを救ってもらったタコピーは、不思議な力を持つハッピー道具で彼女のために奔走するのだが、しずかは笑顔すら見せない。どうやらその背景には学校のお友達とおうちの複雑な事情が関係しているようで……。 |
02 |
タコピーの救済 |
体育倉庫での出来事をきっかけに、まりなからのいやがらせが止んだ。仲直りの第一歩かもと喜ぶタコピーだったが、その晩、飼い犬のチャッピーの散歩をしているところにまりなが現れる。それは、しずかをどん底に陥れるためのまりなの計画の始まりだった。 |
03 |
タコピーの告解 |
しずかを助けようとして、大惨事を引き起こしてしまったタコピー。ハッピーカメラも壊れ、焦るタコピーだったが、とびきりの笑顔で喜ぶしずかを見て、ひとまず状況を受け入れることに。そんな中、しずかを心配して様子を見に来た東が、地面に横たわるまりなに気づいてしまう……。 |
04 |
東くんの救済 |
森に埋めた思い出ボックスが見つかり、事件が明るみに出てしまった。犯人探しが始まり、しずかへの疑惑の目が強くなっていくなか、しずかからの期待に応えたい東は自分を追い込んでしまう。そんな東は、普段から優等生として過ごす反面、完全無欠な兄・潤也に対して強い劣等感を抱えていた。 |
05 |
2022年のきみへ |
夏休みがやってきた!父親に引き取られたというチャッピーに会うため、東京に向かうタコピーとしずか。しかし、タコピーたちを待ち受けていたのは予想外の出来事だった。この日の出来事をきっかけに、タコピーとしずかの関係は大きく変わり始める。 |
06 |
2016年のきみたちへ |
まりなとの記憶を思い出したタコピーは、まりなが悲しむ原因となったしずかが良い子なのか悪い子なのか、分らなくなってしまう。そして、しずかと向き合うため、“おはなし”することを決意するのだが……。しずかにただ笑ってほしいと願うタコピーは、最後に何を決断するのか――。 |
感想・レビュー
原作を毎週追ってコメントや反応を楽しむあのライブ感も良かったけれど、アニメのテンポも素晴らしい。映像化されたことでより生々しさが増したところも好みだ。12話まで見るのはちょっと辛いから、6話にまとめたのは賢い選択だと思う。タッセルって何?
原作の魅力を大切にし、プロデューサーがサブスクリプション配信の形を選んで成功を収めた素晴らしい作品です。自殺、虐待、いじめ、殺人といった重いテーマをここまでしっかりと描いたアニメは珍しいです。一見ファンタジックで意味不明なキャラクター、ハッピー星人タコピーは、この重いストーリーとマッチしないのではと懸念されましたが、他の要素が絶望的な状況であるため、不思議に調和がとれていました。タコピーは、暗闇に生きる小学生たちを救うためにタイムリープを繰り返し、その過程で子どもたちが抱える問題の深刻さや乗り越えなければならない障壁がリアルに描かれていました。希望と絶望の対比が素晴らしく、ハッピーエンドに至る過程は非常に良かったです。大人はぜひ観るべき作品です。
最初は少し皮肉を感じる日本だなと思いながら観ていましたが、最後には素晴らしい結末で、自分にとっては好印象でした。
第1話の感想では、露悪的な要素が目立ち、少々食傷気味に感じた。しかし、人気があるだけあって、この作品は単なるそれで終わらない深みを持っている。厳しい環境の中でも、人々がどうやってつながり合うのかがテーマだ。頼りないタコピーが結びつけた絆に思いを寄せる日が、いつか訪れるのだろう。
令和のドラちゃんタコピー。
人間一人の影響力の大きさ。それが作り出す円環。
人を生かすか殺すかは無自覚な連続の中で決まる。
ぎゃぎゃぎゃー。
タコピーは時に的外れな提案をするAIのようで、現代との親和性も感じられた。人類が他責の時代に突入する様子が印象的だ。
親にしっかりと認められない子供は、親を真似ることでしか自らの道を見出せないと感じた。幼少期は誰もが無垢な存在だったはずなのに、成長するにつれて親の影がちらついているのが恐ろしい。適切に育てられない限り、子供は親の苦しみを繰り返すことになり、負の連鎖は続いてしまう。しずかちゃんが普通の生活を夢見る一方で、「私の本当の夢は何だったのだろう?」と問いかけるシーンが印象に残っている。タコピーは何も悪くなく、ただ地球のしずかちゃんたちにとって力を持たない存在だった。タコピーは無力なため、生命をかけて少しだけみんなを助けることしかできなかったが、本当にタコピーは死ななければならなかったのだろうか。ダークなドラえもんの要素がありながらも、皮肉には見えない不思議さがある。特に、嘘のような背景のキラキラしたシーンが、暗い内容の中でのメリハリを生み出している。最終話では本当に泣いてしまった。タコピーがハッピー星人のはずなのに、終盤はずっと涙を流しているシーンが印象的だった。
映像化は大成功だった。あのちゃんの曲が見事にぴったりハマり、靴と石を投げたときのことを思い出した。
原作を読んで整合性のなさに辟易したが、なぜかアニメも視聴してしまった。作画の再現性が驚くほど高い。
全体的に原作の再現度が非常に高く、6話で完結することでギリギリのタイミングで物語が締めくくられる構成が印象的です。
キャラクター全員が主人公であり、全員が幸せになるべきで、全てが原罪を抱えています。タコピーに感謝!
登場人物は自己中心的な大人ばかりで、かなり救いのない展開が続く。
この画風だからこそ強く感じる不安定さがあると思うので、原作に忠実な独特のタッチで描いてくれた作画の方には心から感謝しています。動きや声が加わることで、えぐさが一段と増しました。
登場人物に全く共感できない場面が多いのは、バックグラウンドが違いすぎるせいだと考えると胸が苦しくなります。ハッピーではないけれど、少しだけ光が見える終わり方が、都合よく収束する展開にも過ぎず、胸糞展開にも偏らず、個人的にとても好きです。