2016年1月9日に公開のアニメ「昭和元禄落語心中」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「昭和元禄落語心中」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
昭和元禄落語心中が視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
昭和元禄落語心中のあらすじ
刑務所の落語慰問会で感銘を受けた大名人・八雲の「死神」を忘れられず、出所した与太郎が最初に向かったのは寄席だった。懸命に頼み込み、八雲の弟子として住み込みの生活を始めた与太郎。しかし、八雲の元には小夏という女性が暮らしており、彼らの間には他人が容易に触れることのできない深い因縁があるようだった…。
昭和元禄落語心中の詳細情報
「昭和元禄落語心中」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
制作会社 | スタジオディーン |
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原作者 | 雲田はるこ |
監督 | 畠山守 |
脚本家 | 熊谷純 |
キャラクターデザイナー | 細居美恵子 |
主題歌・挿入歌 | 林原めぐみ |
出演者 | |
カテゴリー | アニメ |
制作国 | 日本 |
公開日 | 2016年1月9日 |
昭和元禄落語心中の楽曲
「昭和元禄落語心中」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- オープニングテーマ薄ら氷心中Megumi Hayashibara
昭和元禄落語心中のエピソード
「昭和元禄落語心中」の各話タイトルとあらすじを一覧で紹介します。物語の展開や登場キャラクターの変化を振り返りながら、印象的なシーンやストーリーの流れをチェックしてみましょう。
01 | 第一話 | 「なんもねぇから、あすこへ行くんだ」。元チンピラの与太郎は、刑務所の慰問で聞いた八代目有楽亭八雲の落語「死神」が忘れられなかった。出所後、真っ先に向かったのは八雲の寄席。八雲に弟子入りを懇願し、どうにか内弟子になるのだが……。一方の八雲は、そこに身を寄せる小夏という女性との深い因縁、そして自身の逃れられない過去と、落語に打ち込む傍らで様々な因果に翻弄されていく。 |
02 | 第二話 | 八雲が話して聞かせる助六との「約束の噺」。若き日の八雲である菊比古は七代目八雲に弟子入りした日、のちに助六となる少年に出会った。彼は名跡を継ぎたい一心で八雲を尋ねた変わり者だが、持ち前の噺で菊比古と師匠をすっかり引き込んでしまう。初太郎という高座名を授かった彼の性格は型破りで、噺は荒削り。けれども何より落語が好き。しぶしぶ内弟子になった菊比古とは正反対だが、そんな二人の修行の日々が始まるのだった。 |
03 | 第三話 | 初めての高座で初太郎との実力差を痛感した菊比古。廓噺や艶笑噺を初太郎に勧められるが、目先の前座噺で精一杯。自分にどんな噺が向いているのかおぼつかないままだった。その上、昼間は学校もあり、落語漬けの初太郎との差は開くばかり。それでも彼のおかげで落語がどんどん好きになり、一人の青年らしく交際する相手もできた。しかし押し寄せる戦争の影は、落語も恋も友情もすべてを引き裂こうとしていて……。 |
04 | 第四話 | 二つ目となった菊比古と初太郎は、師匠の家を出て貧乏二人暮らしを始めた。初太郎は助六を襲名してからというもの、休む暇もないほどの上り調子。臆せず笑いを取りにいく話しぶりには、菊比古も舌を巻くばかりだった。一方の菊比古は助六のぶんまで食い扶持を稼ぎ、ろくに稽古もできない状態。なかなか調子の上がらない菊比古のためにと、師匠はみよ吉という芸者を紹介するのだが……。 |
05 | 第五話 | 寄席が終われば酒を浴び、両手に女を抱きかかえ芸の肥やしと上機嫌。遊んでいても仕事は入り、口も八丁手も八丁。菊比古はそんな助六に苛立ちを覚えながらも、順風満帆の彼が少し羨ましかった。自分はというと、鹿芝居の稽古もうまくいかず焦るばかり。自分に落語は向いているのだろうか? 自問自答する菊比古はある日、偶然みよ吉に出くわす。悪戯な表情を浮かべる彼女についていくと……。 |
06 | 第六話 | 鹿芝居の成功で気分をよくする菊比古。自分の一挙手一投足に皆が心を動かすさまは格別なものだった。似たような経験を戦地の兵隊の前でしたという助六。それ以来、人のために落語をやると決めたというが、そんな彼が菊比古に問いかける。「お前(め)さんは? どうなんだい」。誰のために落語をするのか。自らの居場所のために落語をしてきた菊比古は、一度もそんなことを考えたことがなかった。 |
07 | 第七話 | 自分の落語を見つけ、すっかり売れっ子になった菊比古。みよ吉と逢瀬を重ねても、考えるのは落語のことばかり。寂しがるみよ吉をよそに、落語漬けの充実した日々を送っていた。一方の助六は人気にかこつけてやりたい放題。身の丈以上の噺に手を伸ばしては、大師匠方の不興を買っていた。説教に腹を立てる助六と振り回される菊比古。そんな二人のもとへ、みよ吉がやってきて……。 |
08 | 第八話 | 七代目と菊比古の地方巡業は大盛況だった。七代目も菊比古の成長に満足し、いよいよ真打昇進を視野に入れる。頭痛のタネは、助六だ。問題行動ばかりの彼を真打にするのは、ひどく骨が折れるのだという。当の助六はというと、みよ吉から意外な事実を聞かされていた。菊比古はみよ吉に何も話さずに旅立ったというのだ。諦めにも似た悲しい表情を浮かべるみよ吉。その横顔はあまりに美しかった。 |
09 | 第九話 | 七代目の尽力もあり、菊比古と助六は揃って真打に昇進。披露公演も大盛況を収めるが、助六がまた問題を起こしてしまう。落語協会会長の嫌味に腹を立て、会長の十八番を勝手に披露したのだ。七代目から説教を喰らう助六は、ここぞとばかりに落語への想いを熱弁するのだが……。一方、菊比古はみよ吉に別れ話を切り出そうとしていた。菊比古と助六、二人の運命が大きく動き出す。 |
10 | 第十話 | 別れの刻はふいにやってくる。落語のつらさも楽しさも一緒に分かち合った助六。自分を本当の子どものように世話してくれたおかみさん。弟子入りを望む者やマスコミは嫌というほどやってくるのに、大切な人たちはどんどん去って行く。やりきれない思いを抱える菊比古に、七代目が聴かせるのは『子別れ』と自身の因果の物語。そう、すべては切っても切れない因果の巡り合わせ……。 |
11 | 第十一話 | 温泉街のそば屋で出会った少女、小夏こそが助六とみよ吉の子どもだった。菊比古は小夏の案内でついに助六と再会するが、その姿はあまりに落ちぶれていた。みよ吉に落語を辞めさせられ、仕事をするでもなくその日暮らし。水商売をしながら助六を支えてきたみよ吉も、愛想を尽かして出て行ったという。菊比古はそんな助六に、たった一言だけ告げる。「東京へ戻って落語をやりなさい」と。 |
12 | 第十二話 | 温泉街の旅館で開かれる小さな落語会。菊比古も小夏も松田も、誰もが高座に上がる助六の姿を待ち望んでいた。一方、助六は落語を愛する客の温かさに触れ、改めて落語と人との繋がりを実感する。菊比古のはからいで七代目八雲の紋付きを羽織り、披露するのは『芝浜』。ついに助六と菊比古の止まっていた時間が動き出すのだが……それはみよ吉にとっても同様だった。 |
13 | 第十三話 | 時代に流されない落語を残していくこと、それが菊比古の仕事。時代に合わせた落語のために自分が変わっていくこと、それが助六の仕事。落語のために生きた二人の「約束の噺」も、いよいよお開き。菊比古も、ついに八雲の名前と向き合うときが来た。移ろいゆく時代、落語も人も大きく変わろうとする中で、菊比古は落語に、落語が結んだ縁にどんな決着を付けるのか。 |
感想・レビュー
落語の表現がアニメでどうなり得るのか心配していたところ、同僚に勧められて観ることにしました。これが本当に素晴らしかったです。感動して思わず泣いてしまいました。まず、林原めぐみさんの色気は衝撃的でした。次に、山寺宏一さんの演技も素晴らしく、ユーモアがありながらも一切手を抜いていない印象を受けました。スパイクが大好きな私にはたまらない魅力です。そして、石田彰さんの演じるキャラクターからは、悲哀や孤独、老いといった他にはない深さを感じ、心を打たれました。全体を通して、出演者の皆さんは素晴らしい演技を見せてくれました。#林原めぐみ #山寺宏一 #石田彰
内容はもちろん、洒落たOP、遊び心を生かしたレイアウトのカット、声優の声の厚みが際立つ演技、そして忘れた頃に再観賞したくなる魅力が詰まっている。
いつも憂鬱で不機嫌な菊比古が美しいな。彼はずっと助六のことしか見ていない。
「昭和元禄落語心中」は、プライム会員なら第5話まで無料で視聴できます。
音楽が本当に素晴らしい!
これってまさに、あのバンドのあの曲へのオマージュだと思い、調べてみたら国音(ニュータイド)出身の澁江夏奈さんでした。
久しぶりにサウンドトラックでテンションが上がった作品です。
#漫画原作 #ジャズ
これは本当に面白い!
声優さんの演技力と表現力の素晴らしさに感動しました。きっとものすごく練習を積んできたのだろう。
いつか寄席にも足を運んで、生の話芸を味わってみたいです。
以前ドラマ版を観ていましたが、アニメ化を知って観てみると大正解でした。
声優さんの演技が素晴らしく、菊比古の陰と助六の陽という対照的な二人が、それぞれの個性を存分に発揮する落語が見事です。
人間模様の描写も圧巻です。
物語自体も非常に魅力的ですが、声優陣の演技が圧巻です!八雲を演じる石田彰さんは、落語未経験の新人から、中堅、さらには大ベテランの演技まで、同じキャラクターで見事に表現しています。その変化には驚かされます。本当に素晴らしいです。また、脇を固める助六(山寺宏一さん)やみよ吉(林原めぐみさん)も素晴らしいパフォーマンスを見せています。漫画とは異なるアニメならではの魅力が詰まっており、豪華な三角関係も見どころです。
圧倒的な完成度の作品だった。落語という伝統芸能への徹底した探究心が、声優陣の技量にも染み渡っている。血のにじむような努力と覚悟、誇り高く向き合う姿勢が伝わってくる。アニメは世の中に溢れているが、声優の演技には国宝級の崇高さが宿っており、作品の取り組みと同じく尊いと改めて感じた。落語の魅力、江戸弁・音韻の完成度も抜群で、聴くたび耳が喜ぶ。
菊比古と助六自分にはないものを相手が持つこと。互いの羨望、嫉妬、尊敬、そして誰よりも自分が相手を理解しているという思い。落語への愛と終わりなき追究が、静かに、しかし激しく感情を表現する。師匠と弟子、みよ吉大人が堪能できる極上のアニメ。子どもには分からない深さもあるだろうと、オトナぶって語ってみたい気持ちもある。
追記 4.55.0 に更新。
昭和元禄落語心中 – 助六再び篇 – の感想。2025年9月上旬。評価5.0。生者と死者の対話。いや、死者もまた生者である。死が私を呼び寄せる一方、生者と死者を包み込む包摂性がこの作品の魅力だ。伝統を守る者と、変化を恐れず新しいものを取り入れる者どちらの姿勢も尊く、どちらもがあってこそ名作は生まれる。結末はとても納得のいくもので、余韻だけで心が満ちていく。