1999年10月7日に公開のアニメ「BLUE GENDER」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「BLUE GENDER」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
BLUE GENDERが視聴できる動画配信サービス
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BLUE GENDERのあらすじ
- 新種の病原菌に蝕まれた海堂祐司は、わずかな希望を胸に、時間を旅する者・スリーパーとなり、未来ごとすべてを託して眠りについた。時は流れ、西暦2031年。女戦士マリーンに眠りから覚醒させられた祐司が目にしたのは、生きることさえ困難な地獄のような未来だった…!
- 新種の病原菌に感染した海堂祐司は、ひと縷の望みを頼り、時を越える旅人・スリーパーとなって未来へすべてを預けて眠りについた。時は2031年。女戦士マリーンによって眠りから目覚めた祐司が見たのは、生存すら難しい地獄のような未来だった…!
- 新種の病原菌に侵された海堂祐司は、一縷の望みをかけて、時間を旅する者・スリーパーとして未来へ全てを託し眠りにつく。時は西暦2031年。女戦士マリーンに覚醒させられた祐司が迎えた未来は、生きることさえ困難な、地獄のような世界だった…!
BLUE GENDERの詳細情報
「BLUE GENDER」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
制作会社 | アニメインターナショナルカンパニー |
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監督 | 阿部雅司 |
脚本家 | 長谷川勝己 |
キャラクターデザイナー | 木崎文智 |
主題歌・挿入歌 | 桑島法子 |
出演者 | |
カテゴリー | アニメ |
制作国 | 日本 |
公開日 | 1999年10月7日 |
BLUE GENDERのエピソード
「BLUE GENDER」の各話タイトルとあらすじを一覧で紹介します。物語の展開や登場キャラクターの変化を振り返りながら、印象的なシーンやストーリーの流れをチェックしてみましょう。
01 | ONEDAY | 現在の医療技術では、治療は不可能”とをいわれた祐司は、冷凍睡眠(スリーパー)となった。それから十数年、目覚めた祐司は、人を襲う異形の怪物を目撃する。 |
02 | CRY | マリーンたちが一夜を過ごすために立ち寄った街で、祐司が助け出された理由やBLUEのことを聞かされた。スペースポートで自分以外に救出されたスリーパーたちを見た祐司は、駆け寄っていくが…!? |
03 | TRIAL | マリーンたちは、韓国の回収部隊と合流することに。マリーンに生きる術、戦う術を教わる祐司。韓国へと渡る貨物船を見つけ、あとは乗り込むだけという瞬間、BLUEの襲撃が… |
04 | AGONY | 韓国の回収部隊は壊滅させられていた。次の手を考えるにも、安全を確保しなければならない。BLUEに襲われる少女を助けようという祐司を無視するマリーンたちに業を煮やし少女を助けにいく。 |
05 | PRIORITY | 連絡では、残存部隊がロシアのバイコヌール基地に集結しているとのこと。身の危険を感じて、その場を去ろうとするマリーンたちは、BLUEに見つかり戦闘を余儀なくされてしまう。 |
06 | RELATION | 祐司の中で何かが変わった。祐司は言う。「ここで生きるということがどういうことなのかはわからない。でも、俺は生きている。だから、自分の思ったままにやる」と。 |
07 | SYMPATH | オアシス。そこはBLUEの住処だった。窮地に陥る祐司たち。それをダイスと名乗る男が救う。マリーンはダイスに安全な航路を教えるよう命令する。夜が明け、祐司はマリーンがいないことに気づく。 |
08 | OASIS | 砂嵐の中を強行するマリーンたちは、祐司を見失ってしまう。口では“命令で祐司を”と言ってるが、心では祐司のことを心配しているマリーン。その頃、祐司は遊牧民のエリナに助けられていた。 |
09 | CONFIRM | 無事マリーンたちと再会した祐司。だが、祐司はバイコヌールに行かず、ここで生きると言う。そして祐司と別れ、バイコヌールへ向かう準備をするマリーンたち。そこにBLUEが! 揺れ動く祐司… |
10 | TACTICS | 基地を守る“オート・マトン”のバグによってバイコヌールは何者も近づけぬ無人の要塞と化していた。“セカンド・アース”へ帰還するため、マリーンたちは作戦を展開。その作戦とは…!? |
11 | GO MAD | ハンはスリーパーである女性を愛するあまり、独断でシャトルを発射しようとするが、電力供給不足のため発射が出来ない。地下へおりた祐司たちは、電力を生活エネルギーとする新種のBLUEを発見。 |
12 | PROGRESS | マリーンを庇って負傷した祐司が、医務室へと運ばれた。“部隊任務不適合”の判決を下され、再度訓練を受ける。訓練で負傷したマリーンは医療ステーションへ。そこで祐司のことが気になり…!? |
13 | HERESY | 祐司に会いたい思いがマリーンを突き動かす。祐司を探す手がかりであるセノ・ミヤギに会う以外に道のないマリーンは強行手段をとり祐司の居所を突き止める。だが、そこにいた祐司は…!? |
14 | SET | 再会を果たした祐司とマリーン。ふたりは、なぜスリーパー回収が最重要事項になったのかを知る。祐司は自ら戦うことを承諾した。ただひとつ、マリーンをパートナーとすることを条件として。 |
15 | CALM | アリシアに連れられ、薄暗い通路をいく祐司。「何処にいくのか?」と訊いても「良い所」としかアリシアは応えない。その上、道に迷ってしまう。アリシアに連れられる祐司を見たマリーンは?! |
16 | A SIGN | BLUE掃討作戦が苦戦を強いられる中、トニーは新型アーマー・シュライクでBLUEの巣を破壊する。トニーに触発されたのか、対抗意識からか、祐司は自分の力を証明するかのように無謀な戦闘に出る。 |
17 | ECLOSION | “セカンド・アース”への帰路の途中にBLUEの巣が存在した。これを迂回していては予定時刻に間に合わない。そこで隊を二手に分け、祐司とマリーンがオトリとなる陽動作戦を祐司が提案。 |
18 | CHAOS | BLUEとの戦闘で見せた祐司の異常性が、マリーンを苦しませていた。そんなとき、マリーンは自分が常に監視されていることに気づく。マリーンはセノからBLUEとB細胞との繋がりを聞かされる。 |
19 | COLLAPSE | 祐司たちは第2次降下作戦に参加していた。その頃、“セカンド・アース”で起こったクーデターは一応の成功を納めた。祐司のことが気がかりなマリーンは地球へ降下し、祐司と再会する。 |
20 | VERSUS | B細胞活性化による祐司のBLUE化はマリーンの予想を超えてかなり進んでいた。正常な判断が出来なくなっている祐司により、マリーンは撃破される。作戦を逸脱して、BLUE殲滅を進める祐司。 |
21 | JOKER | 死んだと思われていたトニーから通信が!ビクター総帥は“セカンド・アース”の全権を取り戻すためにトニーを迎え入れる。だが、着艦したシャトルのコンテナから大量のBLUEが出現した。 |
22 | DOGMA | B細胞の暴走で狂気に走るトニー。それを止めるために祐司とマリーンは医療ステーションへ潜入。中央コンピュータへは困難を極め、待避することに。そこで、アリシアに再会したが!? |
23 | SOLISTE | 祐司たちの阻止もむなしく、医療ステーションは軍事ステーションへと進行を開始。なぜBLUEが生まれたのか、なぜ自分たちに同じB細胞があるのか、BLUEをB細胞を生んだ大いなる意志とは。 |
24 | COMPASS | トニーとアリシアを飲み込んで爆発した医療ステーション。セノは地球を捨て、“セカンド・アース”に引きこもることを決める。全ての真相を知るため、祐司は地球へいくことを決め… |
25 | ADAGIO | BLUEたちは“ギアナ高地”に集結していた。それを調査するため祐司は地球へと降下した。村人からBLUEが通った道を教えられ、その道をさかのぼり洞穴へと進入していく。そこで見た物は…? |
26 | LET ME | 新種のBLUE…。コアの存在しないBLUEの最終形態。地球は本当に人類を駆除しようとしているのか? 祐司は光の中へと入っていく。地上の人々、マリーン、生まれてくる子供たちのために。 |
感想・レビュー
地球防衛軍を描くこの作品は、ロボは鉄くさく、生物兵器はグロテスク、いわば大雑把なお話という印象だ。著者は高橋良輔さん、大畑晃一さん、長谷川勝己さんの三人。ディストピア世界を背景に、人類の倫理観を鋭く掘り下げたSF要素が興味深い。主人公が童貞を捨てた瞬間に態度を変える描写は、香ばしくも印象的だ。キャラクターデザインを含めたリアリティのラインは高いが、BLUEの強さの描き方がやや曖昧なのが惜しい。ラストのセカンドアースでのクーデター描写はわりとざっくりしており、全体として安っぽさを感じさせる。とはいえ、文芸性をもう少しブラッシュアップすれば、非常に完成度の高い作品になり得るだけに惜しい逸作だ。
声優目当てで観始めた作品ですが、ようやく視聴が終わりました。設定には興味を持ちましたが、なぜか自分にはフィットせず、ひたすらダラダラと観続けてしまいました。
最初から最後まで祐司のビジュアルに惹かれなかったのが残念です。ラストシーンには「何が起こったのか?」という感想しか浮かびませんでした。この世界で新たに生まれる子どもはどんな気持ちでいるのか、考えさせられます。
特に耐え難かったのは肉体関係の描写です。唐突に無節操に体の触れ合いを見せられて、ただただ不快感を覚えました。恋愛感情が見える関係であればまだしも、単純に主人公たちがサブキャラクターやモブレベルの男女とそういった描写をするのは受け入れられませんでした。
お気に入りの一言
この身体で今生きていることを感じようとして何が悪い。
ストーリー&情報
新種の病原菌に侵された海堂祐司は、未来の治療に託して眠りにつく。時は2031年、西暦。女戦士マリーンによって眠りから目覚めた祐司が見たのは、地獄のような未来だった。生きる意味を取り戻すための戦いが、いま始まる。
監督は阿部雅司。
放送情報:1999年10月7日から2000年3月30日までTBSで放送されたテレビアニメ作品。全26話。
系譜的には本作ガンパレード・マーチマブラヴオルタネイティヴ進撃の巨人となるらしい。
レビュー
未知の怪物の出現により荒廃した世界を舞台に展開するロボットアニメの初期代表作。深夜アニメの黎明期に放送され、後のエロ×グロ作品へ影響を与えた。
最大の特徴は地上波放送で表現が難しい過激なグロ描写。毎回誰かが死に、主人公とヒロイン以外は容赦なく死ぬ。未知の生物が人間をミートボール状にする描写や戦闘員が頭をぶつけて死ぬ場面はリアリティと過激さを両立している。
そして女性キャラの生々しいエロ描写も特徴的で、ストレートな性描写ではなく、脳を揺さぶるようなエロさがある。序盤には女性隊員が男性隊員に裸にされ胸を揉まれる場面があり、倫理観が崩壊している点も見られる。ヒロインも序盤は例外ではない。世紀末的な空気感が漂い、極限状態での性的欲求の変化を描く点は評価できる。
ストーリー展開は放送当時の雰囲気に沿い、テンポは速くも遅くもないが、冗長な話はなく視聴価値は高い。結末は意味深な余韻を残し、解釈が分かれる作りで、脚本の評価は賛否ある。
キャラクターは早い段階で退場することが多く、主人公の行動は賛否両論。年代特有の空気を読みづらい点や、中盤以降の暴走が再び現れる点には賛否が分かれる。
設定の甘さとしては、銃器で容易に敵を倒せる点や、imposibleがinposibleと記されている細部のミスなどが指摘され、画面の明るさを上げても戦闘シーンが見づらい箇所がある。
総評: 当時の過激表現とダークな世界観が強い印象を残す作品。好みが分かれるが、ロボットアニメ史に名を残す実験的作風として評価される。
設定は今風のディストピアSFとしては珍しくないが、現代の視点で見ると先見性を感じられる。序盤のインパクトは強い一方で、中盤は展開がダレがちで全体的には微妙な印象。終わり方も投げっぱなしに感じられた。作画は全編を通じて低調だったが、最終話だけは気合いが入っていて良かった。ツッコミどころは多いが、総じて楽しめた。テレビアニメでここまで絶望感を詰め込んだ点は、もっと評価されてもいいと思う。