2009年5月1日に公開の映画「チェイサー」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「チェイサー」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
チェイサーが視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
チェイサーのあらすじ
元刑事のジュンホが運営するデリヘルで、女性たちが相次いで行方不明になった。怒りを胸に捜索を開始したジュンホは、共通の電話番号にたどり着く。そして、ついさっき出発した女性もその番号に関連していた。怪しい男に遭遇したジュンホは、彼を追いかけることに決める…。
チェイサーの詳細情報
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感想・レビュー
きついな〜。元刑事でデリヘルの元締めが、行方不明の嬢を探す物語。しかし、子供がいる嬢が捕まってしまい、気絶した後に脱出する展開がハラハラ。犯人も元締めと車で衝突した後に逮捕されるが、証拠不十分で釈放されてしまう。その間に犯人の家も特定できず、元締めは子供と仲間と一緒に必死に捜索を続ける。途中、子供が事故に遭って病院へ運ばれる。嬢は脱出後、近くの商店に駆け込むが、元締めに連絡がつかず、さらにタバコを切らした犯人が現れ、大惨事に。おばちゃんも殺され、嬢も捕まってしまう(この辺は思わず早送り)。おい、尾行していた女刑事、何してるんだ!?教会の人からの情報で犯人の家にたどり着くが、鍵が合う!そして犯人との対面、嬢の顔が水槽に最後の一撃の瞬間に警察が到着。しかし、遅すぎる。ラストは入院中の子供の手を握りしめながらエンドロールへ。ハッピーエンドが全くない、鬱な韓国映画だった。無能な警察の描写がさらに心を苦くさせる作品だ。
DVDを所有し、再度鑑賞しました。ナ・ホンジンが2008年に脚本・監督を手がけた作品です。「哀しい獣」に出演したキム・ユンソクとハ・ジョンウが主演しています。
この映画は、2004年に韓国で実際に発生した連続殺人事件を基にしており、殺人犯と元刑事の緊迫した追跡劇を描いた犯罪スリラーです。元刑事のジュンホが経営する風俗店から女性たちが次々と失踪し、客の青年ヨンミンが容疑者として逮捕されるものの、証拠不十分で釈放に至ります。
韓国では500万人以上の観客動員を達成し、大鐘賞で作品、監督、主演男優賞を含む6部門を受賞しました。
また、L・ディカプリオのプロデュースによるハリウッドリメイクも決まっています。
『The Chaser(チェイサー)』(2008年/ナ・ホンジン監督)は、元警官のポン引き=ジュンホと、躊躇なく自らの罪を告白する連続殺人犯=ヨンミンとの「追う/追われる」関係に軸を据え、制度の不備や都市の影が交錯する中で、時間切れに向かって滑り落ちる悲劇を描いている。実際の連続殺人事件を背景にしており(模倣ではなく)、ソウル・望遠洞の複雑な路地を現場の質感で映し出すことで、物語のリアリティを強化している。
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文芸批評「反英雄譚の〈時間切れ〉構成」
成果|「告白」から始まる悲劇反=倒叙の緊張
本作では、犯人の自白が早期に成立(交番での「9人殺した」発言)したことで、観客は犯人を見つける楽しみを放棄し、〈救出のタイムリミット〉に叙情の賭け金を改めて置くことになる。物語の推進力は、もはや「罪の立証」ではなく「被害者ミジンの生死」に移行し、主人公ジュンホの目的もカネの回収から救命へと変わる。〈追跡=救済〉という二重等式が全編を通して緊張感を保ち続ける理由である。また、導入部での連絡不能や、偶然の衝突からの路上逮捕といった偶然が運命を動かし、悲劇の必然性を生む。
限界|「救いの零度」喪失の一点収束
悲劇としての強度は並外れているが、情緒の逃げ場がほとんど与えられないため、観客は終盤に向かって喪失の一点に強く集約される。ミジンの死が確定する瞬間、ジュンホの道徳的変化が贖罪の物語に展開する余地がほぼなくなり、倫理的な余韻よりも虚無の響きが支配的になる。悲劇の冷たさは美点であるが、物語的な弛緩(希望の微分)を意図的に排除したため、再度の視聴では単調さを生むこともある。
> 追跡は祈りの行為である。しかし祈りが届く前に、時は尽きる。
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社会批評「制度・都市・身体:三つの歯車の不一致」
成果|制度の故障メディアと警察の同時破綻
警察は証拠不十分のため自白犯を拘束できず、所轄間の面子争いや広報危機(市長への糞投擲事件による現場の手薄化)が重なり、国家機関が最も機能すべき時期に空転する。これは〈無能〉の風刺ではなく、目的化したルールによる組織の硬直性を示す。売春女性という目立たない命が制度的に軽視される構造も露呈し、性・階層・メディアの視線がどのように生死の選別に関与するかが具体的に可視化される。
限界|制度批判の「私事化」
一方で、制度の故障が個人(ジュンホ)の奮闘と挫折として描かれる割合が高く、労働・福祉・警察運用といった政策的な側面への接続は意図的に抑えられている。都市の仕組みより気配に焦点を当てた語りは、普遍化の力を持つ一方で、社会批評としては制度設計への言及が薄れる場面も見受けられる。
> 都市は誰のものか。少なくとも、声の小さい者のものではない。
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映画批評「路地と呼吸:触覚のスリラー」
成果|ロケーションの圧望遠洞の実在が編集を圧迫する
望遠洞の狭い路地・傾斜・雨この地理的特性と気象が、手持ちカメラに物理的な息切れをもたらし、追跡の緊迫感を観客に伝える。クローズアップと中距離の切り返し(顔足跡濡れたアスファルト)により、編集(キム・ソンミン)のリズムが呼吸を刻み込み、長めの静止を通じて制度の待ち時間を体感させる。さらに、ハンマーとノミの音に象徴される残響の設計は、スコアを最小限に抑えることで音の現実感を最大化し、暴力を聴覚で触れさせる。最後に、ジュンホがヨンミンを路上で叩き伏せるシーンは、報復の快楽ではなく、救出失敗の自己処罰として描かれ、倫理的だ。
限界|写実の昂進と感情の凍結
実在感の強さは本作の肝だが、身体の破壊に関わる音や触覚があまりにも生々しい結果、観客の側で防衛的な無感覚が働く可能性がある。写実の高まりが時には〈倫理的考察〉ではなく〈感覚の遮断〉を誘発するという逆説は、本作の選んだ触覚のリアリズムの危うさを露呈している。
> 現実は、見えるよりも先に痛む。だから目は、ときどき閉じられる。
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個別エピソードの構造点検(抄)
便所=無電波のプロローグ:連絡不能という微小な環境差が、その後のすべての遅延と負の連鎖を引き起こす初期条件として機能。
路上接触事故取調室の自白:偶然の衝突で犯人が拘束され、**「真相が最速で明らかになるほど救助は遅れる」**という逆説が確立される。
所轄間の縄張り争いと拘束時間:ルール遵守と成果主義が相互に足を引っ張り、時間・証拠・人手の三角形が崩壊する様が描かれる。
ジュンホとウニ(ミジンの娘)の小景:利己的な男が他者へのケアを学ぶ情の微分。後半の破局に倫理的対照を与える。
終盤のハンマー連打:カタルシスの否定。警察の到着は救済ではなく、手遅れな証明として映し出される。
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総括「追跡=倫理の動詞」
『The Chaser』は、犯罪の立証ではなく救出の不可逆を中心に据えることで、スリラーの快楽を**時間の倫理へと翻訳した。成果は、自白後に始まる反英雄譚の構成の再編成**、制度・メディア・性の交錯から生まれる社会的盲点の可視化、ロケーションと音の触覚による現実の浸透にある。限界は、喪失の一点収束が生む単調な印象、制度批判の個人化、写実主義の進展が招く感情の凍結である。
> 追跡することは、祈ることだ。しかし祈りが届かない夜、映画は私たちに**〈時間の扱い方〉**を教える。
どこにも救いがない。
犯人には私にも一発くらわせてほしい。
主人公はデリヘルの元締めで、人使いの荒いクズだけど、やはり元刑事。正義感が行動原理に組み込まれている感じ。気が短いけど、きちんと論理的な思考ができるので、見ていてストレスにならない。
犯人、やっぱり蹴りも入れさせてほしい。
有名なベテランおじさん俳優が次から次に出てくる。凄い。キム・ギチョンが出てきた時つい「え、あなたも!?」と口にしてしまった。言うまでもなく凄まじい演技のぶつかり合い。そしてユジョンちゃん、小さい頃もかわいいし演技上手。
2004年に実際に起きた連続殺人事件をもとにした2008年の大ヒット映画は、緊張感が非常に高かった。事件の真相が明らかになっていく過程に引き込まれたが、途中から少々雑に感じる部分もあった。警察の描写は感情的すぎて、犯行理由を無理に捻じ曲げている印象が強かった。110番通報を寝ていて見逃すような警察では、事件を未然に防ぐことは難しいだろう。やりきれていない警察と犯人とのすれ違いを描いた追跡劇は、確かに見ていて気分が悪くなることもあった。
主人公は最初、雇っていた女性たちに執着していなかった。金が最優先だったが、何がきっかけで「守りたい」という気持ちに変わったのか。復讐心が芽生えたのか、それとも元警察官の血が影響したのかは説明がつきにくい。幼い女の子に心が揺れるシーンはほとんどなかったのに、女の子を思い出して再び暴力に走る描写には感情移入できず、都合が良すぎると感じた。まあ、これは2000年代の時代背景の影響かもしれない。
『殺人の追憶』が好きな方には必見の作品です。
しかし、グロテスクな描写が苦手な方は視聴を避けた方がいいかもしれません。
作品全体に漂う不気味さや迫力のある演技は素晴らしかったです!
評判通り、胸が悪くなる映画でした。
犯人があまりにもサイコパスで、心底嫌なキャラクターでした。
ラストも、個人的にはなんとなく納得できない部分がありました。
特別面白いわけでも、逆につまらないわけでもない、普通の印象かな?
観るのが辛く、痛々しい内容だった。
観終わった後に深い気持ちの落ち込みを感じた。
俳優たちの演技が圧巻だった。
内容には満足しましたが、あまりにも胸に迫るものがありました。さらに実話に基づいているなんて!もう二度と観たいとは思えず、いち早く内容を忘れたいと思いました(これは褒め言葉です)。殺人を自白しているのに、なぜ釈放されたのかという素朴な疑問が次々に浮かびました。
キム・ユンソクが走る、走る。実話ベースと知って恐ろしさが増した。サイコキラーを演じたハ・ジョンウは気持ち悪いほど強烈だった。もっとチャーミングなハ・ジョンウを観たい。2025.78