2017年3月31日に公開の映画「ムーンライト」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「ムーンライト」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
ムーンライトが視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
ムーンライトのあらすじ
名前はシャロン、あだ名はリトル。内気な性格のシャロンは、学校で「オカマ」とからかわれ、いじめの標的にされる日々を送っていた。その言葉の意味さえ分からないシャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友だちだった。高校生になっても変わらない日常の中、ある夜、月明かりに照らされる浜辺で、シャロンとケヴィンは初めて互いの心に触れる――
ムーンライトの詳細情報
「ムーンライト」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | バリー・ジェンキンス |
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脚本家 | タレル・アルバン・マクレイニー バリー・ジェンキンス |
出演者 |
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カテゴリー | 映画 |
ジャンル | ドラマ |
制作国 | アメリカ |
公開日 | 2017年3月31日 |
上映時間 | 111分 |
ムーンライトの楽曲
「ムーンライト」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- サウンドトラックMoonlight (Original Motion Picture Soundtrack)Nicholas Britell
感想・レビュー
非常に素晴らしい作品で、楽しませてもらいました。
シャロンの個人的な側面を深く掘り下げ、見事に描写していたと感じます。
ところで、幼少期に「男らしさ」が欠けていたためにいじめられていた男の子が、大人になって「男らしさ」を求めて体を鍛えたりする様子には、どこか救いのないストーリーを感じます。
海と月の光が美しく映し出され、雰囲気のある作品。セリフは控えめながらも心に残る言葉が多かった。幼少期、青年期、大人の3つの章に分かれていて、ストーリーがすんなり入りやすい。正直、これまで観たA24の映画(『ヘレディタリー』『ミッド90s』)はあまり好きではなかったが、この映画はなかなか良かった。
監督バリー・ジェンキンスの作品では、逃げ回る少年シャロン(アレックス・R・ヒバート)が描かれています。彼のあだ名はリトルで、麻薬地区で孤立し、子供たちに追いかけられる姿が目撃されます。シャロンは一言も発しないまま、麻薬売人ファン(マハーシャラ・アリ)に一度自宅に連れ戻されます。老女の言葉が印象的です。「月明かりの中で走り回ると、黒人の子供が青く見える」という彼女の言葉は、作品全体を通じての幻想的なイメージを強調しています。この映画は、少年期から青年期までのシャロンの心情を言葉にすることなく描写しており、タイトル『MOONLIGHT』のように夜の静けさや美しさを青い光で表現しています。少年期、青年期、成人期において、シャロンは「知らないくせに」と呟き、彼を助けたいと思う大人も存在しますが、口先だけの言葉で守られるものではないことを彼の母親は理解しています。信頼できる大人であったファンが亡くなる中で、シャロンは自分で進むしかないと感じ、常に逃げ道を探していた少年です。青年期には少しずつ自分の立ち位置を見つけ、成人期には自らを守る決意を固めます。ある日、親友のケヴィンと海辺で過ごす中、彼は「泣くとしたらなんで泣く?」と尋ね、「泣き過ぎて水滴になりそうだ」と答えます。大きな青い海を背景にした二人の会話は、心を落ち着ける色合いを持っています。成長したシャロンがファンを思わせる姿は、以前とは異なりたくましさを感じさせます。再会を果たしたケヴィンは、普通の家庭で育ち、友人や家庭も持っているのに対し、シャロンは「俺に触れたのはたった一人お前だけだ」という言葉が彼の孤独を物語ります。物語はリトル、シャロン、ブラックの3部構成で、静かに小説を読むような感覚を覚えさせます。
ファザーフッドの衝撃で大怪我! 男性的で強さを求められる過酷な環境の中、強さを手にした結果、普通から外れてしまったシャロンがフアンの人生を追体験しているなら、この先は長くないのではと勝手に虚無感に沈む。別人のように体つきは急速に逞しくなっていくのに、かつての面影だけはしっかり残っていて切ない。最初は月光に青みを帯んでいた少年が、太陽に近づくにつれて徐々に欠け、最終的には新月となって真っ黒な闇へと溶けてしまう。タイトルに重ねてそんな妄想を描いている
昨年か一昨年にアマプラで配信されていたが、途中で視聴をやめてしまった。面白くなかったので、これからも見ることはない。
この映像を撮影できるカメラのフィルターについて知りたいくらい、色彩が美しかった。とても静かな作品だった。
ずっとリスト入りしてて、やっと観れた。A24の作品はだいたい好きなんだけど、今回はちょっと微妙だった。正直、観てて早く終わってほしいと思っちゃった。ストーリーは普通で、特に光る部分は感じられなかった。自分、ゲイ映画を見すぎたかな?そんなに見てるつもりはないんだけど。
好きなタイプの作風ではないが、マイノリティの中のマイノリティが歩む生き方を描いていた。
【A24映画を観る-38】
黒人の貧困地域に住むシャロン。
同級生からのいじめに苦しみ、逃げ込む場所を探している彼は、ドラッグディーラーのフアンと出会う。この物語は原作者の自叙伝を基にした感動的なヒューマンドラマだ。
ついにA24製作の作品に辿り着いた。
口数が少なく繊細なシャロンの心の動きを追うことに重点を置いた作品。
フアンとテレサのシャロンへの接し方が印象的だ。無理強いせず、傍にいてくれる存在感が心温まる。ケヴィンもそれに近い存在だ。
シャロンの成長と共に、彼らに対する強い思いはますます深まる。重要なフアンが突然亡くなる場面は、原作者の深い思いが反映されているため、詳細が語られなかったのかもしれない。
憧れのヒーローでありながら、母親を追い詰めるフアンの矛盾。愛情を持ちながらも、シャロンを苦しめてしまった母親の矛盾。また、親友でありながらシャロンの人生を変えてしまったケヴィンの矛盾も印象的だ。さらに、母親を追い込んだドラッグディーラーになることを選ぶシャロンの矛盾も、深いテーマとなっている。
それぞれのキャラクターが抱える相反する感情に、人間らしさをしみじみと感じた。
幼少期から思春期、青年期にかけて異なる役者が演じているにも関わらず、シャロンの繊細さはしっかりと伝わってきた。目が切ない瞬間が多かった。
映像の動きと構成、抽象性のすべてが映画らしく、映画館で体感してみたかったと強く感じさせる作品だ。25歳のいま、過去に絶対に許せなかった人も、なぜか許せる余裕が生まれてきた。毒親育ちのシャロンが30代になっても母の面倒を見る姿を見て、そういう選択肢が現実にあるんだと腑に落ちた。自分が24歳の頃なら、母親と自分を重ねて突き放してしまえと思っていた気がする。作品は、少年期からおおよそ30代前半までの成長を、約2時間弱の尺の中で描く。後から考察を読んだことで、成長の要点を切り取るような構成だと分かり、親代わりの死や少年院といった出来事は直接描かれていないことも興味深い。人生の一部始終をのぞき見るような感覚が、ほどよく生々しく心に残る。Little Sharon Black この三部の流れが、成長の軸を丁寧に紡いでいく。『ニガ』『ブラック』といった、黒人同士ならではの言葉が要所で響くのも印象的だ。シャロンの母がwho IS you?と口にする場面は、英語の文法の曖昧さが育ちの影響を描くためなのかと思っていたが、考察を読んであなたはだれを強調する意図もあるのではと読めて、面白く感じた。字幕だけに頼らず英語にももっと向き合いたいと思わせる一作だ。