1998年9月26日に公開の映画「プライベート・ライアン」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「プライベート・ライアン」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
プライベート・ライアンが視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
プライベート・ライアンのあらすじ
ノルマンディ上陸作戦の過酷な任務を終えたミラー大尉と8人の兵士たちは、行方不明のライアン二等兵を救出する任務を託される。
プライベート・ライアンの詳細情報
「プライベート・ライアン」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
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脚本家 | フランク・ダラボン ロバート・ロダット |
出演者 |
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カテゴリー | 映画 |
ジャンル | ドラマ 戦争 |
制作国 | アメリカ |
公開日 | 1998年9月26日 |
上映時間 | 170分 |
プライベート・ライアンの楽曲
「プライベート・ライアン」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- サウンドトラックSaving Private Ryan John Williams
感想・レビュー
無慈悲な戦場に染まりながらも、慈悲を忘れない。
冒頭のノルマンディー上陸作戦は圧倒的な衝撃をもたらす。戦争のリアリティが瞬きのたびに迫り、生き残るためには死すら選べない現実を突きつける。
絶望的な状況で任務を全うしようと心を閉ざす中隊長・トム・ハンクスの姿には、慈悲を体現するような優しさと、それを裏切る冷徹さが同居している。彼が見せる冷静さの背後には、戦場がもたらす過酷さへの深い理解がある。
撮影前には、ライアン救出部隊の俳優陣が約10日間の軍事訓練を受けたそうだ。ただしライアン役のマット・デイモンは訓練なし。その差が、救出部隊とライアンの間に温度差を生み出す狙いだったという。
二つの立場が交錯することで生まれるドラマには、戦うほど荒んでいく心と、決して失ってはならない人間的な慈悲という対比が鮮烈に映し出される。その両方に、強い説得力が宿っている。
ノルマンディー上陸作戦、ブラッディオマハ。顔も場所も分からない二等兵を探して戦場に向かうカパーゾ二等兵。ウェイド衛生兵の死は、無惨そのものだった。300ドルの賞金がかかっているミラー中隊長の手は震え、彼の表情を思い出すためにその場面を想像してみろ。捕虜を撃ったアパムの言葉が響く。”Earn this. Earn it.”
戦争の残酷さがこれでもかと描かれている。使い捨ての駒のように特攻していく人々、血が流れる光景、あっさりと飛び散る手足など、目を背けたくなるシーンが多数存在する。
敵として描かれている人々にも家族があり、同じ思いで戦っていることを考えると、さらに心が痛む。
アニメ『リベレーター』をきっかけに、本作と出会いました。公開から25年以上経っての初視聴です。冒頭のノルマンディー上陸作戦は過酷な描写でした。ライアンが見つかる場面だけが少し惜しく感じますが、それ以降の戦いぶりには、辛さの中にも深い感動を覚えました。
アパム!弾を持ってこい!
エンタメ性の高い戦争映画がめっちゃ好きだ。
歴史に詳しくない私でも、「ノルマンディー上陸作戦」という言葉はなんとなく耳にしていました。私ですら知っているほどの有名作戦だろうと、観る前から感じていました。上映が始まると、序盤から『上陸これは、あまりにも不利な戦いだ』という疑問が頭をよぎり、呆然としながら見入りました。あの過酷な状況を打ち破るために、どれほどの犠牲が払われたのか。これが実際の出来事だと考えるだけで胸が締め付けられます。映画を通じて、その作戦の背景を知れただけでも観る価値はありました。
物語は、監督が実話をもとに制作のきっかけとした出来事(四人兄弟の末っ子を帰国させる命令があったが、彼は捕虜となっており任務は比較的順調に進んだ、という話)よりも、よりドラマチックに描かれています。しかしそれこそがエンターテインメントとしての魅力につながっています。登場人物一人ひとりが戦場に向かう前に抱えていた想いと背景があり、敵もまた同じ人間だと気づかされます。やはり戦争は、なくていいに越したことはない心からそう感じました。
第二次世界大戦のフランスを舞台に、4人兄弟のうちただ一人生き残った末っ子を救出するため戦場へ向かう兵士たちを描く戦争映画。監督はスピルバーグ、戦線はノルマンディーの地。彼らのミッションは、仲間の絆と使命感が交錯する緊張の連続だ。
改めて観返して感じたのは、冒頭30分のノルマンディー上陸作戦が戦争映画の概念を変えた衝撃だったということ。銃撃と砲爆の嵐の中、飛び散る破片と血飛沫の描写が、見ている者を一気に現実の地獄へ引きずり込む。やがて戦場で友を次々と失い、周囲には切断した腕を拾う者や内臓を露にする若者、火炎放射器の炎に包まれて火だるまになる兵士たち終始、地獄としか言いようのない光景が続く。そんな緊張感は、映画全体の底に流れる主題の源泉でもある。
編集の巧みさも特筆すべき点だ。序盤は不利だった連合軍が徐々に反撃を取り戻し、オマハビーチを制圧するまでの過程が極めて明快な構成で描かれると同時に、後の主要キャラクターたちが印象的に浮かび上がる。歴史の一場面を短編小説のように凝縮したストーリーテリングの巧妙さは、読後感にも近い満足を与える。
ただし、その後のライアン二等兵救出の展開は、前半ほどの緊張感を保てず、ややぬるさを感じる場面もある。ありがちな展開や無駄に感じるシーンも散見され、戦争映画としての必然性が薄れる瞬間も見受けられる。ただしドイツ軍戦車を巡るクライマックスのシークエンスは迫力を失わず、冒頭の衝撃と並ぶ見どころとして屏風のように強く心に残る。
ライアン二等兵の覚悟を掲げ、仲間たちが次々と命を落としていく過程には、誰かを犠牲にしてでも仲間を守るという不屈の意志がまっすぐに描かれる。この意地は、戦場における正義と倫理の矛盾という不条理と対置され、本作の大きなテーマの一つとして鋭く光る。通訳として連れてこられたアパムという存在も強く印象に残る。2階で仲間が殺されそうになっている場面で臆病さを露わにする彼の姿は、戦場における普通の人間の自然な反応として、観客の神経を逆撫でする一方で、英雄など存在しないという現実を鋭く象徴している。
いくつか物足りない点はあるものの、総じて見応えのある秀作だったと思う。
余談。
公開時、付き合い始めたばかりの彼女と観に行ったら、デートが思い出せないほど盛り上がらなかったのを今でも鮮明に覚えています(笑)。
数多くの名作映画に共通するのは、鑑賞後に残る放心感と無力感だ。特に冒頭のノルマンディー上陸作戦の映像は、観終えた瞬間に『観てよかった』と確信させる衝撃を放つ。戦争を題材にした作品の中でも、本作は戦の残酷さを強く描き出しており、観客をも戦場へと引き込む迫真のカメラワークが圧巻だった。
戦争シーンの臨場感があまりにも強く、現実味を感じる。だから戦争には絶対行きたくない。やっぱりトム・ハンクスが好きだ。
任務は敵地を占領したり侵入することではなく、人を探すことだった。さまざまな町を巡る中で生じる人間関係の葛藤の描写が秀逸で、結末のシーンはもちろんお気に入りだ。