2000年1月5日に公開のアニメ「ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantomが視聴できる動画配信サービス
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最終更新日
ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantomのあらすじ
ブギーポップは、女の子たちの間でささやかれる謎の存在だ。「その人が最も美しい時に、それ以上醜くなる寸前に殺す」――死神のような噂が広まっているが、実体は宮下藤花という女子高生のもうひとつの人格である。周囲に危機を察知したとき、宮下藤花の意識から自動的に現れてくるという特異な仕組みが秘められている。
ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantomの詳細情報
「ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
制作会社 | マッドハウス |
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原作者 | 上遠野浩平 |
脚本家 | 村井さだゆき |
キャラクターデザイナー | 須賀重行 |
主題歌・挿入歌 | スガシカオ 杏子 |
出演者 | |
カテゴリー | アニメ |
制作国 | 日本 |
公開日 | 2000年1月5日 |
ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantomのエピソード
「ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom」の各話タイトルとあらすじを一覧で紹介します。物語の展開や登場キャラクターの変化を振り返りながら、印象的なシーンやストーリーの流れをチェックしてみましょう。
01 | 記憶の肖像~Portraits from Memory~ | 天空に向かって一筋の光が立ち上がった夜。それは、早乙女正美がいなくなった夜でもあった。それからひと月……。中学時代、早乙女に対し淡い恋心を抱いていた少女・殿村望都は、早乙女の失踪とその幽霊が出るという噂を聞き、心を揺らす。早乙女に会いたいと、会って「好きでした」のひと言を伝えたいと。そして、望都の前に姿を現す早乙女。だが、彼は既に人ではない存在となっていた |
02 | 闇の灯~LIGHT IN DARKNESS~ | 光の柱の現れた夜を境に、人の胸に虫を見る様になった少年・城之内久志。彼に胸の虫を取り除かれた人は、心の重荷から開放され、過去の遺恨を忘れていった。虫、それは…人の記憶そのものであった。虫をあさり、貪り食らう城之内。その甘美な味に酔いしれ、次第に依存していく城之内。だが、そんな彼に忍び寄る黒い影が……。 |
03 | 世界を受け入れし者~Life Can So Nice~ | 同級生たちに「パヌルー」と呼ばれ、慕われる少女・有藤美鈴。彼女は言う「私は世界を受け入れている」と、「あるがままの世界を愛している」と。だが、美鈴の前に早乙女が現れた時、彼女の「世界愛」が歪みはじめる。なぜならば、彼女は本当の「パヌルー」ではないのだから……。 |
04 | けがれなき少女への愛~MY FAIR LADY~ | 最近、街で流行っている「タイプ・エス」という名の香水。その香りは勇気を与え、人を大胆すると言う……。コンピューター・ゲームの画面、その創造上の二次元世界に没頭し世界から逃避する少年・菅沼洋次。彼が「タイプ・エス」の香りを花にした時、現実と虚構の境目が交じり合う。そして訪れた光の柱が天空に上がる夜。洋次の現実が崩壊し……。 |
05 | 間奏~Interlude~ | 街の一角にある蔦に覆われた不気味な屋敷に横たわっていた老婆の死体。警察の捜査によって、屋敷からは着る者など存在しない女の子用の衣服が発見された……。その頃末真和子は、霧間凪が過去に入院していたという県立総合病院を訪れ、そこで偶然にも宮下藤花と出会う。そして、夜更けの交番。夜勤の警官・森田が同僚の山本に聞かせている話の内容は、世界を監視している組織の噂……。 |
06 | 汝、母を愛せ~ Mother's Day~ | 5年前、連続殺人の犠牲となった娘・静枝。その母、幸子のもとに静枝の友人・里香から彼女との交換日記が届けられる。そこには父親の死後、新たな恋人をつくった母親に対する反発と、それに伴う性に対する拒否反応に悩む静枝の苦悩が綴られていた。日記を読み、悩んでいた娘と、何もしてやれなかった自分に涙する幸子。その頃街では里香の言葉通り「過去が蘇る」現象が頻繁に起こっていた……。 |
07 | 世にかなわぬ願いなく~Until In My Arms Again~ | 及川鎮はモノを作るのが好きな少年であった。そして、妹の小夜子と2人迷子になったときには、木彫りの人形を作り元気付けた良き兄であった。だが、遊園地建設プロジェクト/ジオシティ計画が崩壊し生きがいを失った父親が廃人同様となるのを見て鎮は変わった。モノを、いらないものを全部分解することに固執する人間へと。 そして、天空に光が伸びた夜を境に、彼の望むものが分解し始めた……。 |
08 | 彼女の生き方~She's So Unusual~ | ある日、霧間凪の前に現れた男。フリーライターの岸田と名乗る彼に、凪は懐かしい知人の面影を見る。取材への協力を取り付けるため、凪の後を追う岸田。最近頻発している行方不明事件を調査していた凪の姿を目にした彼は、一人で戦う凪の姿にひかれてゆく。 やがて、2人は街で起きている異変の核心へと近づいてゆき……。 |
09 | 過ぎ去りし、我が時~You'll never be young twice~ | 親の期待を背負いピアニストを目指していた吉沢早紀は、レッスンを受けに行った音大の教授に諦めるように言われてしまう。失意の早紀に、聞こえるはずのない声が聞こえた。早紀は「おいで、おいでよ」との声に誘われ建設途中で計画の頓挫した遊園地「ペイズリーパーク」に足を踏み入れる。「友達になろう」と現れたプームプームに、赤い風船をもらい子供に戻ったかのように無邪気にはしゃぐ早紀だったが……。 |
10 | プーム プーム~Poom Poom~ | 小島茜は何かに誘われるようにペイズリーパークに向かい、そこでハーメルンの笛吹きの衣裳を着た少年に出会う。茜は少年に「プームプーム」と名をつけた。それは茜がかつて書いた童話の主人公の名前だった。プームプームは「ここは、切り捨てられ置き去りにされた者たちの永遠の国なんだ!」とペイズリーパークに「友達」を集めようとする。集まった「友達」とプームプームは楽しげに遊ぶが、霧間凪の到着に敵意を示す。 |
11 | 虹~Under The Gravity's Rainbow~ | 如月真名花は妊娠5ヶ月で産まれた。母の真弓は出産直後に病気で入院し、真名花は祖母の美代に人目を忍んで育てられた。真名花の成長が異常に早かったからだ。真名花はどんどん成長した。わずか2年で小学校低学年ほどにもなった。美代はカーテンで閉め切られた部屋で真名花を育てつづけた。真名花の誕生より五年、自分の死期を悟った美代は、真名花ひとりを残しては逝けないと、真名花の命を絶とうとするが....。 |
12 | 眠りによって全てが終わる~A requiem~ | すべての怪異が終わったかに見えた頃、奇妙な事件が続発していた。原因不明の突然死を遂げるOLたち。死体には傷もなく、まるで生気を吸い取られたかのようだという。しかも事件は出版社の密集するごく狭い地域に限られていた。その頃岸田一朗は、なぞの組織についてのルポを発表しようと出版社を回っていた。それが霧間凪の戦いの役に立つと信じて。そんなある日、彼は再び「死に神」と遭遇する....。 |
感想・レビュー
大きな光の柱が現れたことで、少年少女たちが望ましくない能力に目覚めてしまった群像劇をぼんやりと鑑賞しました。
まず「ブギーポップ」は良い存在なのか悪い存在なのか、よくわかりません。どうやら、そういった尺度で評価するアニメではないようです。世界の異変を感知すると自動的に現れ、異物を排除する機能的な存在として理解していいのでしょうか。
さらに、このアニメに登場するブギーポップの多くは、実際にはブギーポップファントムという偽物で、最終的にファントムと本物が対峙する話なのかと思ったら、実際には本物よりも冷酷なだけで、機能的には同じようですね。
全体を通して爽快感はないものの、90年代後半から00年代初頭の閉塞感を感じるには良い作品だと思います。セリフでの説明が少なく、余白を大切にしたアニメは今となっては貴重です。
アイキャッチごとに入るドラムビートの演出は嬉しいが、サントラの格好良さ以外に魅力を感じられず、結局およそ5話で視聴をやめてしまった。
この作品の最大の魅力は、アニメ化が極めて難しい点にあります。暗い雰囲気が強く印象に残り、登場人物の魅力を十分に活かせずに映像化されてしまうのが惜しい。まさに非常に惜しい作品です。
この作品は、ブギーポップ(不気味な泡)と呼ばれる、昼と夜の境界に潜む不思議な存在を巡る群像劇として理解すると分かりやすい。ブギーポップ自体は物語の中心にいるようでいて、掴みどころがなく、言葉どおり泡のような存在です。見方次第で正義にも、残酷さにも映り得ます。
原作は心理描写や概念的表現が多く、その機微がとても魅力的。シリーズとして展開しており、星5相当の高評価を受ける作品です。しかしだからこそ映像化は難しく、映像化での活かし方に惜しさを感じずにはいられません。
木陰で蟻を潰すような、どの話もそんな雰囲気があって良いね。叫びは誰にも届かず処理されてしまう。学校は自分の居場所ではないと、あの時から始まった不登校の暗い記憶がよみがえり、作品の時代には合わないものの、どこか懐かしさを感じる。信号機の「通りゃんせ」を入れておけば、不気味なイメージを観客に与える便利なアイテムになる。
全12話。
ブギーポップシリーズ初心者には、2019年版を先に観てから2000年版を観る順がおすすめです。順番を追って観ると理解が深まります。
MADHOUSE制作のアニメ作品として第8作目にあたる本作は、当時実写映画のおまけ的な位置づけで作られました。詳しい設定の説明がないため初見には難しく感じるかもしれませんが、個人的には2019年版より断然面白いと感じています。ぜひ観てください。
昔らしい劇画風の作画、無配慮とも言える過激な描写、救いのないストーリーどれも好みです。もっと観たい!
エンディングを迎える頃には、声優陣は2019年版の印象には及ぶかと思いきや、福山潤さんが意外にも出演していて驚きました。出番もまあまあある役で良かったです。
個人的に特に印象深いのは、陰キャをこじらせた青年がギャルゲーのヒロインとアルバイト先の少女を重ねるエピソードです。パソコンへの熱い思いを描く場面は強烈で、再現度が高くゾッとするほど。視聴を一時停止してしまうほどでした。
2019年版より登場人物が生々しい分、それぞれの話に重さと人間味が映えると感じました。もう一度言いますが、この作品を駄作と断定するのは、2019年版を観てから判断しましょう。
2024年のTVアニメ41本目
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
ラノベ文化の礎とも称される作品。旧作も独自の要素が見受けられるようですが、夏目監督版と同様にやはり難解です。そして、非常に暗い雰囲気があります。しかし、当時のセル画アニメーションは魅力的ですね。
昔々、原作を読んでアニメがあると知り、ワクワクしながら視聴しましたが、
見慣れないキャラが登場!
全く知らない展開に驚き!
これって原作の話じゃないの?
という感じで、意味がわからないまま終わった記憶があります。しかし今振り返ってみると、どういうストーリーなのかようやく理解できました。実は後日談だったのですね
ユーネク内の配信が今月終了するとの情報を耳にし、急いで再視聴した。元々内向的だった自分をますます変な方向へ導いた要因の一つはこの作品だったと確信している。外界を断固として拒絶し、内面的な世界と過去ばかりに焦点を当てる、極めて閉塞的な世界観。窮屈なスタンダードサイズの中に押し込まれた自意識がぎゅうぎゅうで、画面の四隅は緑内障のようにぼやけ、環境音は暴力的なノイズで覆い尽くされる。演出の影響で、さらに病んだ少年少女たちがフレームの内側に徐々に押し込まれていく。そこに超絶ダウナーなクラブミュージック(耳を貫くドリルンベース最高)が重なり、もう素晴らしいの一言。究極のアンビエントな思春期の暗黒童話集。ミレニアムな青春の象徴(ドラッグ、ギャルゲー、ネット掲示板)が次々と浮かび上がり、あの時代にこそあった「闇」の形に触れたくなって、ふとした瞬間に再び見返すのだろう。
原作は未読。昔のアニメの雰囲気というより、『serial experiments lain』風の空気感を感じる作品だった。ただし『lain』のほうが断然面白い。とにかく暗いトーン。群像劇なのに作画のクオリティが今ひとつで、登場人物の顔を見分けるのが難しい場面が多いのは残念。時折、興味を引くエピソードもあったが、時系列は前後したり行ったりで、全体の筋はなんとなくしか理解できない。オープニングを歌うスガシカオの曲だけは特別に印象的だった。
ダークな雰囲気や凝った映像は素晴らしいのですが、ストーリーがもう一つでした。