2020年10月23日に公開の映画「朝が来る」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「朝が来る」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
朝が来るが視聴できる動画配信サービス
現在「朝が来る」を視聴できる動画配信サービスを調査して一覧にまとめました。以下のVODサービスで「朝が来る」が配信中です。
朝が来るのあらすじ
特別養子縁組によって男の子を迎えた栗原清和と佐都子の夫妻は、朝斗と名づけた息子の成長を見守る穏やかな日々を過ごしていた。しかし6年が過ぎた頃、産みの母親を名乗る“片倉ひかり”と名乗る女性から『子どもを返してほしい』『それが難しければお金をください』という電話がかかってくる。当時14歳だったひかりとは一度だけ会ったことがあるが、生まれた子へ宛てた手紙を佐都子に託すほど心優しい少女だった。だが、次々と湧き上がる疑問の中、訪れてきた若い女にはあの日のひかりの面影は微塵もなかった。果たして彼女は誰なのか、何を企んでいるのか――?
朝が来るの詳細情報
「朝が来る」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 原作者 | 辻村深月 |
|---|---|
| 監督 | 河瀨直美 |
| 脚本家 | 河瀨直美 髙橋泉 |
| 主題歌・挿入歌 | C&K |
| 出演者 | |
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | サスペンス ドラマ |
| 制作国 | 日本 |
| 公開日 | 2020年10月23日 |
| 上映時間 | 139分 |
朝が来るの公式PVや予告編動画
「朝が来る」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
朝が来るの楽曲
「朝が来る」の主題歌や挿入歌、サウンドトラックを紹介します。映像だけでなく音楽からも作品の世界を感じてみましょう。
- サウンドトラック映画「朝が来る」オリジナル・サウンドトラックAkira Kosemura
- メインテーマアサトヒカリC&K
朝が来るを無料で見る方法は?
「朝が来る」を無料で視聴するなら、「DMM TV」「Prime Video」「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
「Dailymotion」「Pandora」「9tsu」「Torrent」などの動画共有サイトで無料視聴するのは避けましょう。これらのサイトには、著作権者の許可なく違法にアップロードされた動画が多く存在し、利用者側も処罰の対象となる可能性があります。
朝が来るのよくある質問
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Q映画『朝が来る』のあらすじは?
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A
映画『朝が来る』は、親子の絆と養子縁組をテーマに描く物語です。実の子を望む夫婦のもとに来た養子との絆が描かれ、時を経てその子を産んだ実母からある日突然「子供を返してほしい」という連絡がもたらされます。家族が直面する葛藤や試練が丁寧に描かれています。
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Q映画『朝が来る』の登場人物について教えてください。
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A
映画『朝が来る』の主要な登場人物には、養子を迎え入れる夫婦とその養子がいます。夫婦は、それぞれの背景や思いを抱えながら子供との新たな生活を始めます。また、実母の登場によって物語は複雑な人間模様を展開します。
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Q映画『朝が来る』のテーマは何ですか?
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A
映画『朝が来る』は、家族の絆と真の親子関係をテーマにしています。養子縁組によって生まれる新しい家族の形や、血縁を超えた親子の絆、そして選択がもたらす様々な影響について深く描かれています。
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Q映画『朝が来る』の制作スタッフについて教えてください。
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A
映画『朝が来る』は、河瀨直美監督によって制作されました。彼女の繊細な演出が作品に深みを与えています。原作は辻村深月の小説で、彼女の作品の持つ深い人間理解が映画でも生かされています。
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Q映画『朝が来る』と原作小説の違いは何ですか?
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A
映画『朝が来る』は、辻村深月による原作小説を基にしていますが、映像表現ならではの繊細な演出や登場人物の心情描写が追加されています。映画は視覚的な要素を活用して原作の世界観を広げ、観客に新たな体験を提供しています。



朝が来るの感想&レビュー
なんだか落ち着かない。つらい気分だ。
最初は眠気に負けそうだったけれど、次第に頭が冴え、目が覚めていった。
井浦新の酔っ払い演技を堪能するべく鑑賞した。非行少女・ひかりの髪色と髪質が圧倒的にリアルだった。
胸が痛むストーリーです私も早くに子どもを産んだので、その気持ちを理解できますし、辛さがあります子どもを手放すことなんてできません。
美しい景色とは裏腹に、話題は重苦しい。
ひかりちゃんが以前とは異なる姿に見えるほど、心が傷んでいる。
彼女の親としては、この状況を無かったことにして人生を正常に戻したいと思うかもしれない。しかし、本人の気持ちや体はついていかないだろう。
子どもには何の罪もないが、どうすれば正解なのか、考えるのが難しい
原作を音声で楽しめるAmazonオーディブル。元宝塚トップの瀬奈じゅんさんによる朗読が魅力です。瀬奈さんは特別養子縁組をされています。映画やカンヌのことを知らずに聴いて、心が震えるほど感動したので、そのまま映画も視聴しました。内容は非常によくまとめられていて、さすがの監督&脚本です。しかし、ひかりの絶望感がいまひとつ足りなかったように感じました。頼れる大人がいない中、救いを求める中で、唯一あの夫婦が自分を信じてくれていたのが印象的です。サブスクリプションで視聴する人は、エンドロールを最後まで見ずに止めてしまうかもしれないという心配がありますが、絶対に最後まで見てほしいです!まさかの若葉竜也氏の出演にも驚きました!ラッキー
重くて心に残る作品だった。
見終わった後も、いろいろな思考が頭の中を巡っている。
それにしても、893の役を演じた若葉竜也は素敵だ。
木漏れ日や、木の揺れる音、水面に反射する光がとても印象的だった。
久しぶりに河瀬直美監督の作品を観た。生命のつながりが美しい風景に自然と溶け込み、個人的な視点と社会的なテーマが交錯する物語が心に染みる。キャストのバランスも抜群だった。
「無視しないでほしい。」
不妊治療をあきらめ、他人の子を養子として育てている栗原夫妻のもとに、子供を返してほしいと名乗る少女が現れる。しかし、この少女は夫妻が以前会った子の母親とはあまりにも異なる容姿をしており、母親の成りすましに見え、金品目的の脅迫ではないかと疑われる。この少女の正体は一体何なのか。本作を通して彼女の真実が明かされるが、それは非常に残酷なものであった。
子供を持つことは男女の共同作業だが、実際には妊娠を経験する女性に大きな負担がかかる。予期しない妊娠は、まるで手の施しようがなく、駅のトイレで出産し、誰にも知られずにそのまま捨てられるケースも少なくない。ニュースでよく取り上げられる保護責任者遺棄致死罪のケースは常に女性だけが責められ、男性が罪に問われることはない。
幼い少女が異性との愛情から妊娠してしまうことが、今の社会では不幸とされている。努力しても子供を授かれない夫婦がいる一方で、授かった命が家族にとって重荷となる現実。この二つの対立を映し出すのが、本作のベビーバトンのテーマである。理にかなった需要と供給の関係だと言うのは、あまりにも無情な表現かもしれない。
ひかりの両親は、彼女が14歳で妊娠したことからベビーバトンに預け、周囲には事実を隠し、人知れず出産させ、「子供を始末すれば世間体が保てる」と考えていた。しかし、ひかりは元の生活に戻るどころか、どんどん苦しむことになる。両親は娘と孫にとっての最良の策だと思っていたが、実際にはひかりの気持ちを無視していた。赤ん坊もひかり自身も家族の中で重荷として扱われ、次第に彼女は家庭で居づらくなる。
なぜあの無邪気な少女が、こんなにも家族から孤立し苦しまなければならなかったのか。本作には悪人はいない、借金取りのヤクザを除いて。妊娠したひかりの両親も、娘のためを思って行動していた。相手の少年も、ひかりの前で謝る以外にできない無力な子供だった。
では、彼女をここまで苦しめたものとは何か。それは現代社会のシステムにあるだろう。今の教育システムは中学生の妊娠を考慮しておらず、許容されてもいない。画一化を目指すシステムは、みんなが同じであることを求め、異なる行動をすることを許さない。そのため、妊娠した中学生がいる家庭は、教育の失敗として批判されることが一般的であり、だからこそひかりの両親の行動は当然に見えたのかもしれない。
本来、人間も動物と同じように妊娠し、子を育てるべきだが、画一化を目指すシステムはそれを許さない。そんな中、ひかりの両親は娘にとって最善だと信じて行動したが、ひかりは反抗し、家に居づらくなった。中学を卒業し、進学も叶わず地元のスーパーでフリーターとして働くひかり。彼女は黒髪を茶色に染め、以前とはまるで違う姿になっていた。
そんな折、彼女のかつての恋人が新しい高校の制服で登校する姿を目撃する。ひかりは憧れだった高校生の姿を思い描くが、それは現在の自分とはかけ離れていた。家を出た彼女は、ベビーバトンを失い、一人で新聞配達の仕事をし始め、その後も落ちぶれていく。
栗原夫妻を演じた永作と井浦は安定感があり、特にひかり役の蒔田彩珠の透明感が印象的だった。彼女の演じるひかりがあまりにも無邪気で、彼女が苦しむ姿は胸が痛む。借金取りが現れたときは、風俗に売られてしまうのではないかと不安になった。
確かに、転落する様子は映画として効果的かもしれないが、河瀬監督は優しさを持って彼女を守りたかったのだろう。初めての河瀬作品だったが、柔らかい陽射しが演者たちを包み込む演出が美しかった。
ひかりの変貌に栗原夫妻は彼女だと気付かず、それほどまでに過酷な現実に直面していた。あの少女が母親を名乗る少女であることが明かされる後半は、どれほど無情な運命かと、孤独な苦しみを抱える彼女を見ていて辛さを感じた。「無視しないで」と綴られた彼女の手紙には、心の叫びが詰まっていた。エンドロールの最後には、ひかりの救いの兆しがあることを願うばかりである。
想像以上に悲しく、重く、辛い内容で、心が痛む。ひかりだけの責任ではない。父親は、ひかりの苦労を理解せずに自分の人生を生きていると思うと、憤りを感じる。中学生で、性に関する知識が不足していても、無責任すぎる。こうした話は現実にも多く存在するのだろう。社会的な問題を深く考えさせられる作品だった。
私は重くて深い内容を持つ人と、そうでない人との境界について考えさせられた。子を産んだ母親は元々裕福で、きちんと教育を受けて育っている。元々持つ者だったのだろう。故意ではないのに純粋さが仇となって転落していく自分と、反対に姉は家庭環境をうまく活用して順調に進んでいく。生き方の要領の差は個性の現れだけど、親の言うことが全部正しいとは限らないよね。14歳くらいなら自我が強くなるのも当然だ。こういう話は性風俗の仕事につくパターンが多い印象があるけれど、ここではそうとは違う職に就く描写が印象的に描かれている。過去のトラウマのせいなのか、NPOで出会った人の過去を聞いたからなのか、そんな想像も膨らむ。直接的な描写はないのに、細かい描写が互いにつながって巧みに組み合わさっていると感じた。本人の気持ちは子どものままのはずなのに、すべてがなかったことにされていく切なさが強くて、思わず泣いてしまった。永作博美が演じるような、優しくて強い人は生活に余裕があるからなのか、それとも芯の強さそのものなのか。そのあたりは小説を読むと見えてくるのかな。そういう人になるには、割を食うことも多いのだろうか。誤解されそうだけれど、本当に優しいってこういうことなのかもしれない。