1992年3月28日に公開の映画「都市とモードのビデオノート」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「都市とモードのビデオノート」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
都市とモードのビデオノートが視聴できる動画配信サービス
現在「都市とモードのビデオノート」を視聴できる動画配信サービスを調査して一覧にまとめました。以下のVODサービスで「都市とモードのビデオノート」が配信中です。
| 動画サービスPR | 利用料金 | 視聴 |
|---|---|---|
|
今すぐ見る |
都市とモードのビデオノートのあらすじ
ドイツの著名なヴィム・ヴェンダース監督が、フランスのジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センターの依頼で1989年に制作した、世界的なファッションデザイナー山本耀司に関するドキュメンタリー。この作品では、音楽を手掛けたのはローラン・プティガンで、『時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!』(1993)や『愛のめぐりあい』(1995)で知られる。映画は、パリ・コレクションの準備を進める山本耀司の日常と彼へのインタビューを中心に構成され、ヴェンダースは東京とパリという2つの都市、そしてアイデンティティとファッションの関係を深く掘り下げている。
ヴィム・ヴェンダースは山本耀司のドキュメンタリー制作のために来日し、彼のシャツのファンであったことから、山本との対話を心待ちにしていた。東京の街並みをスケッチしながら、パリ・コレクションの準備をしている山本の姿を追い、アトリエやビリヤード場など多様な場所で彼に密着。人間関係を構築した上でインタビューを行い、デザイン哲学や仕事に対するポリシー、インスピレーションの源などを探り続けていく。
都市とモードのビデオノートの詳細情報
「都市とモードのビデオノート」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | ヴィム・ヴェンダース |
|---|---|
| 脚本家 | ヴィム・ヴェンダース |
| 出演者 | ヴィム・ヴェンダース 山本耀司 |
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | ドキュメンタリー |
| 制作国 | フランス ドイツ |
| 公開日 | 1992年3月28日 |
| 上映時間 | 81分 |
都市とモードのビデオノートを無料で見る方法は?
「都市とモードのビデオノート」を無料で視聴するなら、「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
「Dailymotion」「Pandora」「9tsu」「Torrent」などの動画共有サイトで無料視聴するのは避けましょう。これらのサイトには、著作権者の許可なく違法にアップロードされた動画が多く存在し、利用者側も処罰の対象となる可能性があります。
都市とモードのビデオノートのよくある質問
-
Q映画『都市とモードのビデオノート』のあらすじを教えてください。
-
A
『都市とモードのビデオノート』は、都市の風景とファッションを独自の視点で描くドキュメンタリー映画です。監督は、日常の中の美を探求する姿勢で、見る者に新たな視点を提供します。多様な都市を舞台に、その土地の文化や人々の個性が映し出されます。
-
Q『都市とモードのビデオノート』で特に注目すべきシーンは何ですか?
-
A
特に見どころなのは、多様な都市のストリートがファッションの舞台として生き生きと描かれるシーンです。監督のカメラワークを通じて、通常見過ごされがちな日常がファッションの一部として新たな魅力を放ちます。
-
Q映画『都市とモードのビデオノート』の監督について教えてください。
-
A
『都市とモードのビデオノート』の監督は、独自の映像表現で知られるアーティストです。都市風景とファッションを融合させるスタイルで、観客に新しい視点をもたらします。彼の作品は、芸術と日常をつなぐとして高い評価を受けています。
-
Q『都市とモードのビデオノート』に登場する都市の魅力は何ですか?
-
A
映画に登場する都市は、地域ごとの文化的背景と個性が際立っています。それぞれの都市は、ファッションや生活文化が異なり、その多様性が映画全体を豊かにしています。観客は、都市ごとの異なるファッションシーンを体感できます。
-
Q『都市とモードのビデオノート』の音楽はどのようなものですか?
-
A
『都市とモードのビデオノート』の音楽は、映画の雰囲気を引き立てる重要な要素となっています。多様な音楽ジャンルが採用されており、都市の情景やファッションシーンを効果的に補完しています。音楽と映像が調和し、共に作品の魅力を高めています。



都市とモードのビデオノートの感想&レビュー
ざらついた画面の質感が、なぜか気に入った。東京の街を映し出す中、ヨウジ本人は「無国籍の服」を作っていると語る。出自というものは、果たして抗えないものなのだろうかと、ふと考えた。
監督が『息をするように映画を撮る』と語っていたのが印象的だった。ヤマモトは終わりのない映画を撮り続けている。
彼が求めるのは、寒さをしのぐ実用的なコートのように、状況に応じて着られる服だ。しかし、ファッションという一時的な流行を生み出すという矛盾を抱えつつ創作を続ける姿には、私は凄みを感じた。そしてその話を聞いたことで、現代を映すファッションが過去の資料から生み出されるという一連の行為に筋が通り、納得させられた。
独特な映像表現で構成されている作品だ。詩的であり、創造性について考えさせる要素がある。ファッションと映像表現の関連を探るのは非常に興味深い。華やかさは控えめで、地道な職人の姿勢を映し出している印象を受けた。ドキュメンタリーのジャンルでも特異な仕上がりになっているように感じる。カメラで撮影されたショットが直接映し出される二重構造と、アナログを意識した画質が特徴的だ。すべての連続性は画質の良さよりも、シームレスな視点に求められるのだろう。『東京画』とは異なるテイストで楽しめた。やはり昔の街並みを眺めるのが好きだ。
タイトルが示す通り、華やかなファッションの世界を描くだけの作品ではない。それよりもむしろ地味で現実的であり、観る者に考えを巡らせる時間を提供する哲学的な作品だ。ヴィム・ヴェンダースの自己への問いと、映画内での山本耀司との対話が見事にシンクロしており、作品に深い厚みを与えている。
スーツを着て試験を受けに行ったとき、上に羽織っていたアウターについて「それ、ヨウジヤマモトの服ちゃう?」と声をかけられた。最初は別の言葉に聞こえて返答できなかった。バレンシアガの財布を持ち、愛車がベンツだという話題もあり、周囲にはハイブランドを知っている人が多い感じだった。
そこで山本耀司のことも知ることになった。ヨウジヤマモトという名前は、シュウウエムラのように一度聞けば頭に残る言葉だと感じた。「完全なシンメトリーは人間の場合でも美しいと思いません。なんでも非対称であるべきなのです」と言われている気がして、ウェス・アンダーソンに絡んでいる話題なのではと考えた。さらに、ヨウジヤマモトのサインを何度もチョークで納得がいくまで書く姿が印象的だった。
「服には国籍がないと思っていましたから。しかしパリに来た時に自分が日本人だと悟らされました。お前は日本のモードの代表だ」と何度も言われた。そう言われることにいつも反対でした。日本で生まれたから日本人ですが、日本のモードの代表ではない。このたった一つの精神的葛藤は大変大きなものでした。
「黒は単純なのです。私が作りたいのはシルエットやフォルムなので色は必要ないのです。黒の生地は生地でしかない。なんらかの色がついていると色によってさまざまな感覚や感情がついてしまう。それがうるさい。新しいタッチを作り出したい時いつも黒の生地で始める。白地や染めていない生地、自然色の生地、灰色の生地もなんらかの意味を持ってしまうので嫌なんです。色を混ぜていくと黒になる。この感じが面白い」
やる気が湧く。東京画2風の雰囲気が漂い、若き耀司はどの角度から見てもかっこよすぎる。
これまで自分は男性として生まれ育ち、不満を感じたことは一度もなく、そのことに誇りさえ持っていました。しかしながら、女性として生まれ、山本耀司の服を身にまとってみたかったという思いが心底湧き上がりました。その幸せを想像すると、本当に素晴らしいと感じたのです。そんな内容の映画でした。
山本耀司の着想は映画の構造に似ている。最初にタッチを決定すると、それに伴って素材が決まり、最後にそれらを統合してデザインとして完成させる。デジタルの完全な利便性と、アナログの不変性という対立が語られる。フィルムで撮影されたアナログ映像の中で、小さなモニターにはデジタルの絵が高コントラストで映し出されている。
ヴェンダースがポンピドゥー・センターの依頼で撮影した、山本耀司のパリ・コレクション準備の過程を追うドキュメンタリー。撮影はロビー・ミュラーを含む6名の撮影陣で行われ、シャンテシネにて上映。