2019年11月22日に公開の映画「フラグタイム」を今すぐ視聴できる動画配信サービス(VOD)を徹底紹介。この記事では「フラグタイム」のあらすじやキャスト・声優、スタッフ、主題歌の情報はもちろん、実際に見た人の感想やレビューもまとめています。
フラグタイムが視聴できる動画配信サービス
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フラグタイムのあらすじ
『3分間だけ、あなたのこと好きにさせて。』 誰とも距離を縮められず、孤独に悩む森谷美鈴は、1日3分だけ時間を止められる高校生。 ある日、停止中にクラス随一の美少女・村上遥の秘密を探ろうとするが、なぜか遥には時間停止の力が効かず、秘密が露見してしまう。 お詫びとして森谷は、村上の願いを何でも聞くと約束するが……
フラグタイムの詳細情報
「フラグタイム」の制作会社や監督、キャスト、主題歌アーティストなどの作品に関する詳しい情報をまとめています。作品づくりに携わったスタッフや声優陣をチェックして、より深く物語の世界を楽しみましょう。
| 監督 | 佐藤卓哉 |
|---|---|
| 脚本家 | 佐藤卓哉 |
| 出演者 | 伊藤美来 佐倉綾音 安済知佳 宮本侑芽 島袋美由利 拝師みほ 梅原裕一郎 田所あずさ 髙橋ミナミ |
| カテゴリー | 映画 |
| ジャンル | アニメ |
| 制作国 | 日本 |
| 公開日 | 2019年11月22日 |
| 上映時間 | 59分 |
フラグタイムの公式PVや予告編動画
「フラグタイム」の公式PV・予告編動画を紹介します。映像から作品の雰囲気やキャストの演技、音楽の世界観を一足先に体感できます。
フラグタイムを無料で見る方法は?
「フラグタイム」を無料で視聴するなら、「DMM TV」「Prime Video」「U-NEXT」などの無料トライアル期間を活用するのがおすすめです。
「Dailymotion」「Pandora」「9tsu」「Torrent」などの動画共有サイトで無料視聴するのは避けましょう。これらのサイトには、著作権者の許可なく違法にアップロードされた動画が多く存在し、利用者側も処罰の対象となる可能性があります。
フラグタイムのよくある質問
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Q映画『フラグタイム』のあらすじを教えてください。
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A
映画『フラグタイム』は、時間を3分間だけ止めることができる女子高生の森谷美鈴が、同級生の村上遥と出会うことで始まる物語です。美鈴は時間を止めた世界で遥に自分の秘密を知られてしまいますが、遥との関係を通じて彼女は新しい感情や体験をしていきます。
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Q映画『フラグタイム』に登場するキャラクターの魅力は何ですか?
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A
『フラグタイム』のキャラクター、森谷美鈴は内向的で他人とのコミュニケーションが苦手ですが、時間を止める力を通じて成長していきます。一方、村上遥は美鈴の秘密を受け入れ、彼女の支えとなるオープンで好奇心旺盛な性格を持っています。二人の異なる性格が彼女たちの友情をより深いものにしています。
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Q映画『フラグタイム』のテーマやメッセージについて教えてください。
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A
映画『フラグタイム』は、時間を止めるというファンタジー要素を通じて、自己の発見や他者とのつながりを描いています。時間の限られた中での選択や感情の大切さが強調され、観客に今ある日常の価値を再認識させるメッセージが込められています。
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Q映画『フラグタイム』の制作スタッフは誰ですか?
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A
映画『フラグタイム』の監督は佐藤卓哉氏が務めました。キャラクターデザインは、漫画版の作画を手掛けたけろりら氏が担当し、音楽はrionos氏が制作しています。優れた映像美と音楽が作品の世界観を引き立てています。
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Q『フラグタイム』は原作の漫画とどのように異なるのですか?
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A
『フラグタイム』の映画版は原作漫画の物語を忠実に再現しつつも、映像ならではの演出が加えられています。特にキャラクターの心情や細やかな表情がアニメーションによってより深く描かれており、観客に鮮明な印象を与えています。



フラグタイムの感想&レビュー
時間を止められるのに、金品を盗んだりはしないんだな。
時間を止める設定は、まるで百合作の作品のようだ。
時間を止める代償のようなものは、あるのかな。
時間を止められる要素と、成長や友情を超える百合の要素を絡めた物語づくりは、難しそうだ。
ねじれてこそ青春は、百合系の中編アニメとして独自の存在感を放つ。思春期特有の理屈じゃない心情を、軽やかに、時にユーモラスに描き出す。女子同士の細かな関心ごとやリアルな反応が、等身大の青春を映し出す。作画はあっさりした線と彩りで作品の雰囲気に寄り添う。対象となる年齢層は限定されがちだが、同世代の共感を超えて、少し年上の視聴者にもあるあると頷かせる場面が多数。尺が短めの作品ながら、独自の個性と魅力を強く放つ一本である。
この作品は百合作品としての魅力が強い。陰キャ寄りのキャラ、伊藤美来の声の演技も印象的だ。森谷と村上は一見対照的な性格に見えるが、本質的には似通った部分もあり、初見ではそのギャップに気づかなかった。ただし森谷には意外なほど勇気を見せる場面があり、周囲の人間関係がそうさせたのだと感じる。周囲に好かれようとしたり自分の意見を主張する力が弱まっていく過程には、重い心理描写が垣間見える。初見では森谷が止まった時間の中で村上へ惹かれていく物語に見えるが、実際には村上が森谷を羨ましく思う要素が先にあって、物語の見え方が変わり強い感情を呼び起こす。ちなみに最初のシーンで森谷が村上へ向けた視線の意味は、物語が進むにつれて明らかになる。
「大抵の一目惚れは勘違い」という宮台真司の言葉は、ジジェクが指摘するマッチングアプリにおける”自己商品化”と関連している。『フラグタイム』は、こうした予測的なキャラクター性を題材にして逃走線を提示する。物語は、キャラ化された村上への一目惚れから始まるが、これは前述の勘違いや単なるテンプレとは異なる。なぜなら、両者はすでに同じ時間を共有している基盤の上で、一目惚れが生じているからだ。物語の進行とともに、終盤で互いの「好き」が確認されることで、冒頭での同じ時間/世界の共有が明らかになる。言い換えれば、一目惚れは過去完了の文脈の中でやってきた出来事である。村上への一目惚れは、思考を強制させるしるしである。それまで森谷は、時間を止める能力で人間関係の面倒を避けていたが、その中で唯一同じ時間を共有する村上からは逃れられない。それは、暴力的なまでの不法侵入的な出会いだ。物語を追っていくと、森谷は一見ヘタレのようでありながら、実際にはそうではない。彼は意思を示し、他者のために行動をし、同級生の小林とも打ち解けていく。「誰にも嫌われたくないから誰とも関わらない」とかつての森谷は、コミュニケーションの誤配を恐れていた。そしてそれは、好かれたいあまりに偽装する村上も同じだ。キャラと他者からの疎外、開かれた心を持つ森谷と、閉ざされた村上は、まるでコインの表裏のような関係だ。物語の終盤で、二人は互いに影の投影を認める(個性化のプロセス/自己実現)。村上が「求められたキャラを演じるしか誰にも好きになってもらえない」と告白するのに対し、森谷は村上と同じ時間を過ごした記憶があるため「好き」と言う。これは脱キャラ/コード化の過程であり、互換性から非互換性への存在論的転回だ。精神世界、無意識の海の開けた砂浜に、二人の足跡(記憶)が刻まれる。物語の最後で、廊下ですれ違う時、互いの目線と指先が一瞬交差する。たとえ時間を止める力が失われても、二人だけの同じ時間/世界が刹那的に現れる。3分間の特別な時間は、今や日常そのものが両者の同じ時間/世界へと変わったのだ。森谷と過ごす時、村上が服を脱ぐことは、キャラという抑圧のヴェールからの解放の象徴でもある。遡れば、二人がスカートの内側パンツを見る/見せることには意味がある。物語冒頭で、一目惚れ的に出会った際、森谷が村上のスカートを捲りパンツを見る。見かけは脈絡のない、単なるエロチックな表現に思えるが、ここでのスカートは抑圧の覆いであり、キャラという症状を象徴している。森谷の覗きは、村上の内面に迫る行為でもある。このモチーフは、男性のフェティシズムに訴える商業的要素と同時に(私もそれに引かれて観た)、物語の主題として重要な意味を持つ、非常に秀逸な演出である。「好き」と思えるからこそ「同じ時間」にいたのは、主人公・森谷が未規定性に開かれた存在だからだ。本作は、動きすぎて身動きが取れない村上に交錯する、動きすぎない森谷に、やってくる物語なのである。
1) 目の前から消えるクラスメイトに話しかけ続けた小林は、なんていい人なんだろう。
2) 目の前から消えるクラスメイトに話しかけ続けた小林は、まさに良い奴だ。
3) クラスメイトが目の前から消えるのに、話しかけ続けた小林。その優しさはすごい。
4) 目の前から消えるクラスメイトに話しかけ続ける小林。彼の優しさが話題になる。
5) 話しかけてもすぐ消えるクラスメイトに、粘り強く話しかけ続けた小林。彼は本当にいい人だ。
映像美が光る青春映画。声優の演技も制作陣の技量も素晴らしく、物語を支える。3分間の時間停止が可能な主人公、謎めいて美しい村上さんに同じくらい惹かれる。青春劇として、他者と関わる難しさを描く。時間を止めて一人でいる方が楽だと感じる日もあるが、村上さんと出会い、主人公は少しずつ変わっていく。難しさはあるものの、誰かと一緒に過ごすことでしか得られない感情の機微に気づかされる。最終的に二人の関係ははっきりとは示されず、ふわりとした結末を迎えるが、それがかえって説得力を増している。エンドロールには、主人公二人のfragileな一面が流れ、あさがおと加瀬さんのような雰囲気を思わせる。ちなみに序盤、主人公が村上さんの下着をのぞこうとする場面があるが、動機ははっきりせず、彼女への想いの強さから来るのか、趣味なのかは解釈が分かれる。
非常に楽しめました。制作会社のトラブルや夜逃げなどの問題がありましたが、作品自体は爽やかで素晴らしい仕上がりです。
全体を通じて内容が薄く、終始ぺらぺらとした語り口が不快だった。不要な描写や心象描写、過剰な演出が多く、肝心の大筋さえも読者を不快にさせる。特に、揃いの下着への執着やキャットファイト風の場面は、男性の夢を投影しているようで気持ち悪い。これだけの尺を費やして何を伝えたかったのか、結局分からなかった。絵は好きな方向なのに、作品全体の構成にはがっかりした。
時間停止の効果はあまり感じられず、全体のトーンはセリフが一本調子で進む。成人女性同士の下着のやりとりは独特だったが、過度な描写には走らなかった。
思い出の影響もあるが、共感できる点がいくつかあり楽しめた。世界観やアートスタイルも自分の好みに合っていた。